年収800万円の家賃の目安はいくら?住宅ローンや貯金額なども紹介!

年収800万円はかなりの高収入で、生活に多少のゆとりもあると思います。そうなると、家賃の目安や住宅ローンの審査などが気になりますよね。そこで今回の記事では、年収800万円の家賃の適正価格を紹介し、その他、住宅ローンや手取り額、貯金額や車なども紹介します。

年収800万円の家賃相場はいくら?

年収800万円と聞いて、自分の年収と比べて多いと感じる方が多くいらっしゃることでしょう。実際に、国税庁の民間給与実態調査の調査結果によると、日本人の平成30年度の平均年収は441万円ですので、年収800万円は日本人の平均年収よりもかなり多いことが分かります。


年収800万円の方は、どのような暮らしを送ることができるのか、この記事では家賃相場に加え、以下のことを解説していきます。


  • 年収800万円の適正家賃(独身・夫婦・家族)
  • 年収800万円の職業
  • 年収800万円の貯蓄額
  • 年収800万円の住宅ローン
  • 年収700万円・年収900万円との家賃の違い

この記事を読んでいただければ、年収800万円の生活レベルや家賃相場などがわかると思いますので、ぜひ最後までお読みください。

ちなみに、年収600万円の方の家賃相場についても詳しく解説していますので、比較や参考にしたい時に合わせてご覧ください。

【家族構成別】年収800万円の適正家賃

適正家賃の目安は一般的に月収の3分の1だと言われますが、生活に余裕を持ちたいのであれば年収の25%以内が良いと言われています。つまり、年収800万円の適正家賃はおよそ16~17万円ということになります。


しかし、独身なのか夫婦で共働きなのか、子どもがいるのかによって適正家賃も大きく異なってきます。


では、家族構成別の年収800万円の適正家賃はどれくらいなのでしょうか。独身世帯、子持ち世帯、子供なし夫婦共働き世帯の3つのパターンを見てみましょう。

独身の一人暮らしで年収800万円の場合の家賃の相場

独身で年収800万円の場合のシュミレーションは、以下のようになります。

収入48万円
家賃15万円
水道光熱費1万円
通信費1万円
食費5万円
交際費3万円
趣味・日用品など5万円
貯金18万円

独身の場合、収入すべて自分で管理して使うことができますので、家賃は15万円でも余裕のある生活ができるでしょう。よほどお金を散財しない限りは、貯金も10万円以上できそうです。


趣味がある人はそこにお金をつぎ込んでも良いですし、食費や交際費などに回しても良い生活ができます。しかし、将来結婚を視野に考えているのであれば、今のうちにきちんと働いて資金計画を立てておきましょう。

子持ちで年収800万円の場合の家賃の相場

子持ち世帯で年収800万円の場合のシュミレーションは、以下のようになります。

収入48万円
家賃10万円
水道光熱費1.5万円
通信費1.5万円
保険2万円
食費6万円
交際費1万円
趣味・日用品など4万円
教育費3万円
貯金19万円

結婚して子供が居る場合、独身世帯のシュミレーションと異なってくるのが保険教育費です。また、子供の人数と家をどうするのかによって年収800万円でも生活レベルは以下のように大きく変わってきます。

  • 住宅・子供2人の場合は、かなりの節約が必要となる
  • 住宅・子供1人の場合は、生活はやや余裕があるものの、ぜいたくはできない
  • 住宅なし・子供2人の場合は、生活はやや余裕があるものの、老後が不安
子供の人数によって教育費が大きく変わりますが、さらに公立と私立どちらに通わせるのかによっても変わってきます。

年収800万円とは言いましても、普段からどれくらい節約ができるのかというのをきちんと考えたほうがよいでしょう。

子供なし夫婦共働きで年収800万円の場合の家賃の相場

子供なし夫婦共働き世帯で年収800万円の場合のシュミレーションは、以下のようになります。

収入48万円
家賃12万円
水道光熱費1.5万円
通信費1.5万円
保険2万円
食費6万円
交際費2万円
趣味・日用品など5万円
貯金18万円

お互いにしっかりと働いているので、金銭的に困ることもなく生活をすることができます。子供も居ないので貯金も10万円以上できて、余裕のある生活ができるという人が多いようです。


お金に余裕があるうちに住宅を購入したり、車を購入しても良いかもしれません。夫婦で海外旅行に行って、思い切り楽しむといったことができるのも今のうちです。


ただし、将来的に子供が欲しいという場合は、今のうちにきちんと貯金をしておきましょう。子供ができれば妻は働くことが難しくなり、場合によってはそのまま専業主婦になるかもしれません。


そうなりますと、年収800万円も下がるわけですから余裕ある生活ができなくなってしまいます。

年収800万円の生活レベルについて

年収800万円の生活レベルは、独身ですと労働人口の上位9.69%に属するため高いと言えます。


しかし、世帯年収800万円の生活レベルは人口の上位21%に属しており、子供がいるご家庭では実は平均的な収入よりも少し少ない状態です。将来的に給与が上がらないのであれば、貯金をきちんとしておかなくては生活に余裕がなくなるでしょう。


ここでは、年収800万円の生活レベルについて、職業や手取り額・住宅ローンや車などもう少し細かく見ていきましょう。

年収800万円の職業

年収800万円を超える企業は数多くあります。平均年収が高い企業をランキングにしますと以下のようになります。

順位企業名平均年収
1キーエンス1,861万円
2朝日放送1,518万円
3ヒューリック1,418万円
4三菱商事1,386万円
5伊藤忠商事1,384万円

平均年収が高い企業は、主にコンサルティング放送総合商社投資事業・投資ファンド業界になるようです。


将来的に収入アップが見込めないという人は、これらの業界への転職を考えてみても良いかもしれません。

年収800万円の手取り額や貯金額

年収は総支給額になるため、年収800万円でもここから税金や社会保険料などが差し引かれます。年収が高ければ、年金保険料・健康保険料・所得税・住民税などの負担が大きくなるため実際の手取り額は年収ですと約581万円、月収は約48万円となります。


税金や社会保険料などの内訳を計算した表は以下になります。

月収年収
額面66.7万800.0万
厚生年金保険料5.7万68.1万
健康保険料3.4万40.4万
雇用保険料0.2万2.4万
介護保険料0.0万0.0万
住民税4.8万57.2万
所得税額4.0万48.5万
手取り48.4万581.1万
貯蓄(独身)12万
(夫婦)  6万
(独身)144万
(夫婦)  72万

そして、手取りの月収から独身世帯は約12万円、夫婦や家族などの2入以上の世帯ですと約6万円を貯蓄にまわしているようです。


貯金は20代のころから始めると良いと言われており、適正貯金額は、

  • 22歳:生活費の1ヶ月分
  • 30歳:年収と同額 
  • 35歳:年収の1.5倍
  • 40歳:年収の2倍
と、されています。

年収800万円の住宅ローン

家賃は年収ではなく、手取り額で考えなくてはいけません。年収800万円の場合ですと、月々の手取り額で計算しますと約15.6万円が約3分の1の額となります。


また、賃貸を借りる場合には審査があります。年収がいくら高くても、年収の36分の1以上の家賃ですと審査に落ちてしまう可能性が高いので気を付けなくてはいけません。


年収800万円ですと家賃の目安は22.2万円となりますので、この金額を超えないようにしましょう。


ですが、15.6万円であれば家賃相場が高い都心のエリアでも十分に広いお部屋を借りることが可能です。家賃相場は低いエリアでも、駅近で良い物件が探せるでしょう。

年収800万円の車

年収800万円であれば、無理せずに車を購入することができるでしょう。ただし、購入をする際には車の価格だけではなく、維持費も考えなくてはいけません。税金や保険・駐車場やガソリン代が掛かりますのでしっかりと計算をするべきです。


車の年収の目安は、約半分以下にすると良いと言われています。年収800万円の場合は、約400万円となりますが住宅ローンや子供が居るなど、生活環境によっては目安も異なりますので気を付けてください。


マイカーローンを組むとなりますと、年収の約30~40%が借入限度額となります。


既に住宅ローンを組んでいるなど、他に借入がある場合は審査が厳しくなる恐れもありますのできちんと資金計画を立てなくてはいけません。

参考①:年収700万、800万、900万の方の家賃の違い

年収700万円・800万円・900万円では平均家賃と最大家賃でどのような違いがあるのでしょうか。以下の表を見てみましょう。

年収平均家賃最大家賃
700万円14.6万円19.8万円
800万円16.7万円19.8万円
900万円18.8万円22.7万円

年収700万円を超えてきますと、月の手取り額も40万円を超えることから家賃に10万円以上かけても良いと考える人が多くなるようです。


収入に余裕がある年収800万円になりますと、10万円以上の家賃に高級車を購入・維持しているケースもあります。年収900万円になりますと、家賃相場が高い都心でも無理なく住むことができるでしょう。


給与や収入のなかで大きな負担となる家賃は、近年では月収の3分の1も費やすのは高すぎるのではないかと考える人も増えています。


家賃はあくまでも目安となりますので、大切なのは自分の今のライフスタイルをきちんと考えるということです。

参考②:家賃15万ならどのような家に住むことができる?

実際に家賃15万円の賃貸物件を検索してみると、かなりの物件が出てきます。これには、物件のある地域によって大きな差があります。


例えば、関東地方の大都市(東京など)で家賃15万円で検索をすると、1番多いのが1Kの賃貸物件なのに対し、東北地方で家賃15万円で検索をすると、4LDK以上の賃貸物件に住むことができるのです。


全国的に築年数が30年以内の物件が1番多く、エアコンはほとんどの物件に設置されています。


東京などの大都市では、土地自体が高いため家賃も高くはなってしまいますが、1Kや1DKの家は、1人暮らしの方であれば十分な間取りと言えます。


また、地域によっては家族何人かで住むにも十分な広さの賃貸物件を借りることができるでしょう。

まとめ:年収800万円の家賃の目安

年収800万円の家賃相場や生活レベルについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは、

  • 年収800万円の適正家賃はおよそ16~17万円
  • 独身の方の家賃は15万円で余裕のある生活ができる
  • 子持ち世帯では、子供の教育費や保険料を考える必要がある
  • 子供なし夫婦共働き世帯では、将来子供を希望する場合貯金をすることが大切
  • 年収が高い企業は、主にコンサルティングや放送、総合商社や投資事業・投資ファンド業界
  • 年収800万円の家賃の目安は22.2万円だが、一人暮らしの場合15万円でも十分な家に住むことができる
  • 年収800万円の車の価格の目安は約400万円
以上になります。

年収800万円の独身世帯や夫婦共働き世帯はかなり生活にも余裕があり、10万円以上の貯金をしながらも都心のよいマンションに住むことができます。

しかし、子供がいる家族世帯になりますと平均年収も低いほうになり、生活に余裕がなくなる可能性も出てきますので注意が必要です。

今回の記事をきっかけにして、年収と生活レベルについて今一度考えてみましょう。将来のことを考えて、固定費の見直しや資産運用を考えてみても良いかもしれません。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたいマネーライフに関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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