更新日:2022/07/16
火災保険の証券はホントに必要?紛失したら再発行できるのか解説!
火災保険の保険証券は契約内容の確認ができるため必要ですが、最近ではペーパーレス化により保険証券を発行しない場合もあります。火災保険の保険証券を紛失した場合、再発行が可能です。保険証券がいつ届くかは、契約後10日程度で届くのが通常ですが、届かない場合は保険会社に確認する必要があります。
目次を使って気になるところから読みましょう!
火災保険の証券は必要?紛失しても再発行できる
火災保険の証券を紛失したら補償は受けられるのかと不安になったことはないでしょうか。
火災などで保険証券を紛失しても補償を受けることはできますが、どこの保険会社と契約していたか分からない場合には加入していると思われる保険会社に連絡しなければなりません。
証券を紛失した場合でも再発行は可能なので、万が一の火災に備えてここで再発行手続き方法を一度確認しておきましょう。
そこで、この記事では「火災保険の保険証券を紛失した場合の対応」について
- 火災保険の保険証券について
- 火災保険の保険証券の見方
- 保険証券を紛失してしまった時の対処法や保管方法
- 賃貸で火災保険が届かない場合の対処法
火災保険の保険証券とは
火災保険の保険証券は、保険に加入したことを証明する書類です。
補償内容や特約、支払い保険料など契約についてさまざまな内容が記載されていて、保険会社によっては保険料領収書の代わりとしても利用されています。
また保険証券には、証券番号や契約者、被保険者の氏名のほかに、保障の開始日、保障の期限、保険金の受取人などが細かく書かれています。
保険証券は郵送で送られてくることが一般的ですが、じっくり確認することは少ないのではないでしょうか。
そのため、契約内容について忘れてしまったり、紛失してしまう可能性もあります。
そこで最初に、保険証券での契約内容の確認についてや、今増えている保険証券のペーパレス化について解説します。
火災保険の保険証券で契約内容の確認ができる
火災保険の保険証券で、どのような内容で契約したか確認することができます。
契約後、証券を見ていないと保障内容や特約、受取人は誰だったかなど失念してしまうことがあります。
また、保険金の受取人変更や契約の見直しをしたいとき、保険証券から検討することもできます。
ただし、記載されている内容がよく分からない場合や詳しく知りたいというときには、保険会社に問い合わせてみることをお勧めします。
その際は、契約者本人でないと答えてもらえない場合があり、証券番号も必要になります。
そのため、証券番号を手元に準備して、契約者本人が問い合わせるようにしましょう。
参考:保険証券のペーパーレス化が進んでいる
いま、保険証券はペーパレス化が進んでいます。
ペーパーレスにする最大のメリットは、保険料の割引を受けられることです。印刷代がかからないため保険料を安く抑えることができます。
また、ペーパーレス化することでいつでもWebサイトから契約内容を確認できるというメリットがあります。
特に自動車保険や火災保険などでペーパーレス化が進んでいますが、事故や災害に遭った
ときに保険証券を紛失したと慌てなくてよくなります。
事前にWeb上の証券番号や契約内容を印刷して保管しておけば、ネットにアクセスできないときにも安心です。
火災保険の保険証券の見方
火災保険の保険証券には、さまざまな内容が記載されていますが具体的にどのようなことが載っているのでしょうか。
火災保険の証券の基本情報については、
- 契約者の名前や住所
- 被保険者の名前
- 建物の住所や構造
- 主契約にかかる保険料
- 特約やオプションにかかる保険料
- 払込期日や払込方法
- 主契約の保険金
- 特約やオプションによる、それぞれの保険金
- 地震保険に加入している場合は、それに関する記載
- 地震保険料控除証明書
火災保険の保険証券はいつ届く?届かない場合の対処法
再発行した火災保険の証券はいつ届くのか気になりますよね。
上記でも述べましたが、おおよそ10日程度で届くことが多いようです。
しかし、保険会社によっては10日以上かかる場合もあること、災害などで証券の到着が遅れる可能性もあることに注意が必要です。
賃貸でも火災保険が必要?証券が届かない場合の対処法
賃貸住宅では火災保険の加入は任意ですが、火事になった場合、家財の損害は自己負担となるため、賃貸住宅でも火災保険の加入が必要です。
なお、賃貸住宅の火災保険の契約は賃貸借契約とは別なので、自分で保険会社を探して加入することができます。
賃貸契約と一緒に不動産会社で火災保険に加入した後、証券が届かないというケースがたまにあります。
契約から何ヶ月経っても証券が届かない場合、不動産会社の方で加入手続きが行われていない可能性が考えられます。
まずは申込書や領収書を持って不動産会社へ確認し、保険会社にもその場で問い合わせると安心です。
火災保険の保険証券を紛失した場合
火災保険の保険証券を紛失したら、火事や自然災害で保険金を請求するときに不安になりますよね。
火事で消失してしまったなど、保険証券を紛失しても補償を受けることはできます。
紛失したら保険会社に再発行を依頼することで、対応できます。
ただし、保険証券がなくなると、「どの保険会社と契約していたか分からない」ということが起こりえます。
また、実際に被害に遭った時に保険証書が手元にないと、保険会社へ問い合わせても、必要な情報を伝えられない場合もあります。
そこで、次の章で保険証券の再発行の手順や用意すべき書類、保険証券の保管方法ついて解説します。
証券の再発行の流れと必要書類
火災保険の保険証券の再発行手続きは、
- 加入している保険会社に再発行手続きをお願いする
- 送付された指定の書類に記入をし、必要書類を添えて提出する
- 保険証券が再発行される
- 契約者本人の印鑑(認印でもいい)
- 運転免許証や健康保険証
参考:火災保険の保険証券の保管方法
保険に複数加入している人は証券が複数あり、管理が大変だと思います。
証券は家のわかりやすいところに保管したり、家族と一緒に証券を管理すると保管場所を忘れるということを防げるのでお勧めです。
被保険者(保険の保障を受ける対象者)ごとに保険書類を分けておくのもいいでしょう。
保険を契約するといろいろな書類を受け取りますが、保管すべき書類は次の3つです。
- 保険証券
- 約款(契約についての取り決め)
- 告知書控え(健康状態を告知したもの)
上記以外の書類として毎年送られてくる「契約内容のお知らせ」がありますが、新しいものが届いたら古いものを捨てて構いません。
また、それらの対策を講じていない時は、日本損害保険協会に連絡すると、自分が保険会社のどの保険に加入していたかを照会できます。
ただし、住まいの地域が災害救助法に該当するときに限ります。
火災保険見直しの3つのタイミング
火災保険は10年など長期で契約する場合が多いので、見直しをしていない人も多いのではないでしょうか。
しかし、火災保険には見直すべきタイミングがあり、
- 満期を迎えたとき
- 補償内容が不安になったとき
- 火災保険料の値上げ前
の3つがあげられます。
火災保険は長期で契約する人が多いので、満期を迎えたとき、契約時より保険料が上がっていたり補償内容が変わっていることがあります。
複数の保険会社と比較して自分に合った補償内容で加入しましょう。
地震や台風などの自然災害について不安を感じたときも火災保険の見直しを検討するタイミングです。
また、注意しておきたいのは2022年10月から火災保険の保険料が値上げされることです。
全国平均で10.9%保険料が上がり、保険期間も5年に短縮される見通しですので、火災保険料の値上げ前に見直しを検討することをお勧めします。
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見積もりをしたら加入しないといけないことはないのでお気軽にお試しください。
まとめ:火災保険の証券は大切に保管しよう
この記事のポイントは、
- 火災保険の保険証券は紛失しても再発行できる
- 保険証券をペーパーレスにすると、保険料が割り引かれる
- 保険証券の見方がわからないときはFPに相談するといい
- 賃貸で火災保険の証券が届かないときは不動産会社に確認する
ということでした。
証券は紛失しても再発行できますが、届くまでに時間がかかり必要なときに手元にないという状況になるかもしれません。
紛失が不安な方は証券をペーパーレスにすれば保険料の割引などを受けられますのでご検討ください。
また、賃貸住宅で火災保険の証券が届かない場合、不動産会社の手続不備の可能性がありますので不動産会社に確認してみましょう。
保険ROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。