更新日:2019/11/24
車両保険における等級や免責費用・修理費用の差額を詳しく説明します
車両保険には等級制度が採用されており、等級が下がるほど保険料は高くなります。等級が下がった際の保険料の差額はどれくらいなのか知っておくと、自費での修理をすべきかが分かります。車両保険には免責費用が設定されており、修理費と免責費用の差額が補償される金額です。
目次を使って気になるところから読みましょう!
車両保険では等級の違いによって保険料の差額が生まれます
車両保険では日頃から事故を起こさずに補償を受ける機会が少ない方と頻繁に事故を起こしている方で保険料を変える仕組みになっています。
これにより補償を利用する機会が少ない方ほど保険料が低くなります。
その仕組みを実現しているのが等級制度です。等級制度は負担と補償のバランスを調整する上で重要な制度です。
車両保険では等級の差が保険料の差額になる
車両保険では等級が上がると保険料が下がり、等級が下がると保険料が上がる仕組みになっています。
そのため、等級の変化は保険料の差額を生み出すことになります。
等級は補償を受けずに1年を過ごすことにより上昇しますが、スタート時の等級は真ん中よりやや低めとなっています。
等級ごとの差額が重要となります
車両保険の保険会社では等級ごとに保険料を用意しています。
もし事故を起こしてしまうと等級が3段階ほど下がることも珍しくありません。
車両の損傷が軽微な場合は自費で直して等級を維持した方が結果的にお金の負担が少なくなることもあります。
そのため、等級の変化による保険料の差額を知っておくことをおすすめします。
車両保険の等級が下がるとどの程度の保険料の差額が生まれるのか
車両保険の等級別の保険料はそれぞれの保険会社によって異なるので一概には言えませんが、一定の傾向はあります。
例えば年間5万円を支払っていて6等級の時に3等級ダウンの事故を起こしてしまうと、翌年は3等級となり保険料は約7万円となります。
つまり2万円増加するということです。
等級別の保険料の差額を出すには
これで車両保険の保険料が2万円増えたということですが、前年との差額が2万円かというとそうではありません。
もし事故を起こしていなかったら等級が上がっていたはずなので保険料は下がります。
6等級から7等級になるとだいたい1割ほど保険料が低くなります。
つまり、差額は7万円から45,000円を引いた25,000円となります。
等級が違うと保険料には大きな差額が
25,000円という差額が大きいのはもちろんですが、等級の変化で保険料の差額が生まれるのはその年だけではありません。
事故を起こして等級3、保険料7万円になった保険料はその次の年に事故を起こさなければ等級が4となり、保険料は6万円程度まで下がります。
しかし、事故無しで等級が8となっているケースでは37,000円です。
つまり、2年後に関しても23,000円程の差額が生まれています。
車両保険における等級の変化と差額の考え方についての説明
車両保険料は等級が上がるほどに低くなっていきますが、その下がり幅が一定ではありません。
そのため、等級が非常に高い場合は等級変化による差額は小さくなる仕組みです。
例えば18等級と19等級では1,000円程しか差額がないこともあります。
そのため、現在の等級を知って多く必要があります。
車両保険における等級3段階ダウン
車両保険では多くの事故で等級が3段階ダウンする仕組みになっています。
等級が3段階ダウンすると今後数年にわたって今までの保険料との差額が生まれていきます。
元の等級に戻るまでの3年分を見ると、ダウンしなかった場合よりも6万円近くの差額が生まれることも珍しくありません。
等級が高いと保険料の差額は減る
車両保険ではだいたい20等級ほどを上限としていることが多いです。
その中でも20、19、18といった段階まできていると1等級ダウンくらいでは保険料の差額はそれほど生まれません。
そのため、等級が下がるとしても補償を積極的に受ける利点があります。
逆に等級が低いと少し等級がダウンしただけで大幅な保険料の差額が生まれることもあります。
車両保険における修理費と補償金額の差額
車両保険では免責費用という仕組みを設けているケースがあります。
免責費用とは事故が起こった際の修理において、加入者自体が支払う費用のことです。
つまり、保険会社は修理費用と免責費用の差額を補償金として支払うということです。
免責費用はいくつかのプランの中で選択できるようになっています。
免責費用の選び方について
車両保険では免責費用と修理費の差額が補償として支払われるので、免責費用が少ないほどお得なようにも思われます。
しかし、免責費用が低いとその分保険料が高めに設定される仕組みとなっていてバランスが取られています。
そのため、車両保険の補償を受ける機会があまりないという方は免責費用の高めのプランを選んだ方が保険料が低くなってお得なケースもあります。
こすった程度の傷なら、修理で車両保険を利用しない方が差額がお得になることも
車両保険では等級制度や免責費用の制度など、補償を受ける機会が少ない方が低めの保険料になるような仕組みを取っています。
補償を受けることが少ないという方は車両保険の恩恵を感じにくいので、保険料の面で優遇するということです。
そのため、補償を常に受けるよりも、自費で修理して等級を維持した方がお得になることもあります。
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まとめ
車両保険では等級の変化によって保険料が変化します。
等級が下がることでどの程度の保険料の差額が発生するのかを知っておけば、自費で修理するか補償を受けるかの判断に役立ちます。
また、車両保険で補償が出るのは修理費と免責費用の差額になっています。
プランによっては初回のみ免責費用が無料となるものもありますが、一般的に免責費用が高いほど保険料が低くなる仕組みが採用されています。