更新日:2020/07/26
個人賠償責任保険ってどんな保険?個人賠償責任保険は入るべき?
個人賠償責任保険とは何か皆さんはご存知ですか?日常生活で起こる事故や自転車などの事故で、他人にケガをさせたり他人のモノを壊してしまい、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償してもらえる保険のことを言います。この記事では個人賠償責任保険の必要性を解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
個人賠償責任保険ってどんな保険?
個人賠償責任保険とはいったいどのような保険なのでしょうか。
私達が普段日常生活を送る上ではほとんど意識しないものですが、実は目に見えない色んなリスクが潜んでいます。
例えば、病気やケガのリスクはもちろんのこと、他人にケガを負わせたり、損害を与えてしまうこともあるかもしれません。普段気にしていないだけに、もしものことを考えると不安になりますよね。
個人賠償責任保険とは、そのような賠償責任のリスクを補償する保険です。
そこでこの記事では、 個人賠償責任保険とはなにかについて以下の点を解説していきます。
- 補償されるケースとは
- 加入する理由
- 加入する時の注意点
などについて、解説していきます。
個人賠償責任保険の加入を検討している方、加入したいが内容がよくわからないという方など、最後まで読んでいただくことで、ご理解いただけるでしょう。
是非、最後までお読みいただければと思います。
個人賠償責任保険で補償される事故はどんなものがある?
上でも少しお伝えしましたが、個人賠償責任保険とは、普段の生活で誤って他人にケガを負わせてしまったり、他人の物を壊してしまったりして法律上の賠償責任を負った際の補償をする保険です。
さらに、それらに関して弁護士を依頼する場合、その弁護士費用なども補償の対象となる場合があります。
この個人賠償責任保険とはどのようなケースで補償されるのか、以下で見ていきましょう。
日常生活で起こる身近な事故を補償できる
冒頭でお伝えしたように、私達の日常生活には様々なリスクをはらんでいます。
これらのリスクの中で、個人賠償責任保険で補償されるケースとしてよく見られる例をあげてみたいと思います。
【他人にケガを負わせるケース】
- 自転車で歩行者にぶつかり、ケガをさせてしまった
- 飼っている犬が、他人にかみついてケガをさせてしまった
- マンションのベランダから物が落ちて、下にいた人に当たりケガをさせてしまった
【他人のものを壊すケース】
- 不注意で、お店の商品を落として壊してしまった
- 子供がキャッチボールをしていて、近所の家の窓ガラスを割ってしまった
いかがでしょうか。
どの例も日常生活の中で起こる可能性があるケースばかりですよね。
しかし、場合によっては重症や命にかかわるようなケガを負わす可能性もあるため、万が一の場合に備えて個人賠償責任保険に入っておく方が安心といえるのです。
自転車保険の義務化にも対応できる
少し話が変わりますが、自転車保険の義務化という言葉を聞いたことがありますか。
近年、自転車によって相手が死亡や重症となる事故で、高額な損害賠償金を請求されるケースが発生しています。そのような自転車による損害を補償するために、自転車保険への加入を努力義務化、または義務化する自治体が増えているのです。
実際に2008年に神戸で起こった小学生による自転車事故では、相手は意識不明の重態となり、9,500万円もの賠償金が裁判所から小学生の親に命じられました。
個人賠償責任保険とは、このような自転車保険の義務化にも対応できる保険なのです。
個人賠償責任保険は入ったほうがいい保険
上で、個人賠償責任保険とは自転車保険の義務化にも対応できることをお伝えしたように、私達の日常生活で誰にでも起こりうるリスクに備えて、入っておく方がよい保険です。
ただ、頭ではそうとはわかっていても、新たに加入するのは面倒だ、保険料が高いのではないか、すべて補償できる事故が個人賠償責任保険とはかぎらない、など不安な点もあるかもしれません。
そこで、これらの懸念点について、以下でご説明していきます。
不安な点を解消すべく、しっかり確認してみてくださいね。
月100円~で約1億円の補償を受けられる
まず、気になるのは保険料だと思いますが、実は個人賠償責任保険とは、損害保険などの特約として付加する保険です。従ってその保険料は、特約の追加分だけですみます。
具体的な保険料は、月額100円台から200円程度の保険料ですむものもあるのです。
例えば、国民共済の「個人賠償プラス」では、国民共済の各共済に加入している方であれば、月額200円の掛金で、最高3億円までの補償を受けることができます。
また、都・道・府・県民共済においても、生命共済や新型火災共済に加入していればその特約として、個人賠償責任保険で、月額140円で3億円までの補償を受けることができます。
このように、個人賠償責任保険とは保険料が非常に安価なものというものになっています。
自動車保険や火災保険の特約で簡単に入れる
上でお伝えしたように、個人賠償責任保険とは単独で入ることはできず、火災保険や損害保険、損害保険などの特約として付加する形で加入する保険です。
従って、既にこれらの保険に加入している方であれば、その特約として個人賠償責任保険を付加するだけで簡単に加入することができます。
そしてその保険料も、上でご説明したように月額100円台からのものもありますので、加入のハードルはそれほど高くないのではないでしょうか。
例えば上の国民共済や県民共済の例では、140円や200円の保険料で最大3億円までの補償があり、費用対効果の面からもかなり安心できるといえるでしょう。
個人賠償責任保険に入る際の注意点
個人賠償責任保険への加入は、既に加入している自動車保険や火災保険などに特約を付加することで、簡単に加入できることをお伝えしました。
ただ、実際に加入する際にはいくつかの注意点があります。
以下で具体的にご説明していきますので、どのような点に注意すべきか確認してみてくださいね。
個人賠償責任保険をすでに入っていて重複している場合
最初の注意点は、補償が重複してしまうことです。
よくある例としては、ご自身とご家族が複数の自動車保険などに加入している場合です。
例えば、ご自身の保険の補償範囲は世帯全員となっており、奥様の入っている保険では奥様のみが対象となっている場合、奥様に賠償責任が生じた場合、補償が重複することになってしまいますよね。
個人賠償責任保険は、その補償の範囲が、世帯主と同居の親族のみならず、別居の未婚の子なども含むことがあるため、このような補償の重複が起こりやすいといえるのです。
自動車保険の他に、火災保険や損害保険にもこの種類の特約がセットになっていることが多いため、個人賠償責任保険の加入を検討する際には、その前に、ご家族が加入している保険の補償の範囲を確認するようにしましょう。
補足として傷害保険は個人賠償責任保険とは違って重複することで複数の会社から補償される可能性がありますのでぜひ検討をしてみてください。
補償が受けられない場合がある
個人賠償責任保険とは、日常生活で他人にケガをさせたり、物を壊してしまった場合の損害を補償する保険ですが、このような例の全てに対応できるわけではありません。
保険会社によって詳細は異なりますが、例えば以下のような例は、個人賠償責任保険では補償の対象とはならない場合があります。
【他人にケガを負わせた場合】
- 地震によって、家の2階から物が落ち、他人にケガを負わせた
- 自宅内で、孫がふざけて祖母に衝突し、祖母がケガをした
- 野球の練習中に、ボールがメンバーに当たってケガをさせた
【他人の物を壊した場合】
- 故意に事故を起こして、他人の物を壊した
- 自動車の運転中に、他人の家の塀にぶつかって塀の一部を壊した
- 自宅の火事によって、隣家の壁が一部焼失した
実際に、個人賠償責任保険に加入する際には、個人賠償責任保険とはなにかをしっかりと把握し、何が補償の対象で何が対象でないか、しっかり確認することが重要です。
また、自分のみに起きたけがなどは個人賠償責任保険では補償で支払うことができません。自身の怪我の際は傷害保険に入ることで補償されます。
実は個人賠償責任保険と傷害保険どちらも同時に入ることのできる保険があります。
それは自転車保険です。
補償内容から保険金無制限などの会社もあり、現在自転車保険の加入義務化に伴い会社間の競争が激しくなりより良いサービスが生まれてると私は思っております。
個人賠償責任保険と傷害保険も含まれていて自転車保険の義務化にも対応できる自転車保険はとてもお得なのでぜひチェックしてみてください。
まとめ:個人賠償責任保険とは日常生活で起こる事故のための保険である
個人賠償責任保険とは何かについてご説明してきましたが、いかがでしたででしょうか。最後にもう一度ポイントをおさらいしておきましょう。
- 個人賠償責任保険とは、他人にケガを負わせた場合、他人の物を壊した場合などの賠償責任を補償する保険
- 個人賠償責任保険とは自転車保険の義務化にも対応できる保険である
- 損害保険などの特約として付加できるため、保険料は月額100円台からと安いにもかかわらず、最大3億円などの補償がある
- 加入する際の注意点は、複数の保険に加入して補償が重複しないようにする、補償されないケースを確認する
個人賠償責任保険とは、安い保険料で私達の日常生活の様々なリスクを補償してくれるお得な保険といえます。
また傷害保険は個人賠償責任保険とは違い重複することが可能であり、差別化していかなければなりません。
万が一の場合に備えて、まだ加入していない方は、まずは既に加入している損害保険や自動車保険などの特約をチェックしてみてはいかがでしょうか。
ほけんROOMでは、この他にも個人賠償責任保険に関する記事を数多くご紹介していますので、もっと個人賠償責任保険について知りたい方は是非チェックしてみてくださいね。