更新日:2021/04/10
JA共済は、掛け捨て保険で生命保険と違い毎月定額で安いのが特徴
JA共済は、民間の生命保険と違い、毎月の掛け金は年齢にかかわらず定額の掛け捨て型が多いです。掛け捨てといっても、JA共済には割り戻し金があります。生命保険と違って、保障はシンプルで分かりやすいのが特徴ですが高齢になると打ちきりとなるので見直しが必要です。
目次を使って気になるところから読みましょう!
JA共済は、生命保険と違って掛け捨てでもメリットがあります
農協がJA共済を提供しているのを知っていますか。
農協は、もともと相互扶助の精神に基づき農家の営農と生活を守り促進することを目指して作られたものです。
一般に農家の組合員向けの共済制度ですが、準組合員という制度があります。
出資金を支払えばJA共済に加入できます。
受けられる保障は組合員と同じです。生命保険とは違ったシンプルでわかりやすい保険が多いです。
JA共済に加入するメリットはありますか
農協による生命保険は、JA共済といわれ民間の生命保険とは違い非営利の保険(共済)です。
従って農協の保険は組合員のために作られているので、その掛け金の低さや保障範囲の広さ、また一番の特徴として保障内容がシンプルでわかりやすいタイプの保険が多いことが特徴です。
年齢にかかわらず、掛け金が一定という手軽さもあります。掛け捨てならではの特色もあります。
まとめると以下のようになります。
JA共済は生命保険以外の保障がありますか
JA共済とは、相互扶助によって運営されており幅広い分野の保険を低金額の掛け金で提供しています。
主にひとによる保険、家に関する保険、車に関する保険があります。
特に力を入れているのは、ひとに関する保険で、年齢や性別、家族構成などによって自分の保険が選べるようになっています。
大半は掛け捨て保険が多いですが、生命保険と同様な保険もあります。
JA共済は掛け捨てで生命保険とは違った保障があります。
生命保険には終身保険と言う、被保険者が期間を限定せず生涯を通して保険期間とみなして、死亡時点でその遺族又は特定の保険受取人に保険金が給付されるものが多くなります。
JA共済は、組合員の利便性を考えて終身、掛け捨てと様々な保障のタイプがあります。掛け金を安くして、掛け捨てタイプを主体です。精算による割戻金が毎年あるのが特色です。
掛け捨てを活かした配当を組合員に戻してくれます。
JA共済にはどんな種類の保険がありますか
種類としては生命共済、家に関する保険、車に関する保険があります。以下の保険があります。
- 終身共済
- 養老共済生命
- こども共済
- 医療共済
- がん共済
- 介護共済
- 予定利率変動型年金共済
- 引受緩和型終身共済
- 引受緩和型医療共済
- 一時払終身共済
- 一時払介護共済
- 定期生命共済
- 障害共済
- イベント共済
などがあります。
家に関する保険は、「建物更生共済むてき」です。車は自賠責共済、「自動車共済」があります。
JA共済(農協)の終身共済についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、是非ご覧ください。
建物更生共済の特徴とは
JA共済には、家に関するものは「建物更生共済むてき」一種類しかありません。
民間の保険では分けて考える盗難・台風・大雪・竜巻・地震など様々な災害の種類を網羅した損害を保障する保険制度になっています。
掛け捨てではないので、満期後の共済金まで見込むことができるきわめてすぐれた保険です。
共済には掛け捨ての単年形式が多いですが掛け捨てにはない強みがあります。
JA共済は、掛け捨てタイプでも生命保険に劣らない保障があります
JA共済は、生命・建物・自動車と各種共済による総合保障が最大の特色になります。
農協が運営していた関係で、生命保険と損害保険を兼営しており一般の生命保険、損害保険で取り扱う商品種類を揃えているので掛け捨て保険だけではなく幅広い分野の損害をカバーすることができる保障があります。
掛け捨て保険においても納得のできる保険内容になっています。
JA共済ならではの保障はありますか
JA共済は、掛け捨ての医療保険ですが先進医療の保障に関しても積極的に取り入れています。
三大疾病のがん・急性心筋梗塞・脳卒中などを重点的に保障する先進医療対応に優れた特則もあります。
また帝王切開による出産への手術給付金や入院給付金も生命保険などとおなじように保障内の扱いになっています。
掛け捨て保険ならではの手厚い制度が取り入れられています。
JA共済の割り戻し金とは何ですか
生命総合共済や建物更生共済などの長期間にわたって保障を行う共済(長期共済)の共済掛け金については、あらかじめ予定した計算基礎に基づいた金額設定をしています。
この計算基礎のもとになる「予定事故率」満期などに向けて積み立てる積立金の運用をあらかじめ見込んだ予定利率が、共済事業にあてる経費から成り立っています。
これはあくまで予定なので、実績との差額は組合員に割り戻し金または配当として還元されます。
JA共済の制度と生命保険の制度と比べて
生命保険においては、月々の保険金が遅れても救済処置が各保険会社にあります。
JA共済では、生命総合共済と建物更生共済では、共済掛け金の払い込みがないために効力がなくなった場合でも、失効日から起算して3年以内であれば、契約の復活が可能になっています。
契約内容によっては、復活できないケースもありますのでJA窓口での確認が必要です。
生命保険にはない掛け捨てのメリットとは
生命保険は、掛け捨て部分と終身部分を組み合わせて保障の内容を手厚くしています。
そのため、月々の掛け金をよく確認する必要があります。
医療保険、がん保険などは付帯契約として付加する形態をとります。
掛け捨て部分が多く、満期返戻金が少ないという不満もあります。
JA共済は、よりわかりやすくシンプルに保険を組立て、年齢や性別などにかかわらず月々の掛け金を安くして、期末の割り戻し金という魅力もある商品です。
途中で解約すると生命保険とJA共済の違い
JA共済において申し込んだ掛け金は、預貯金とは異なって一部は共済金の支払いや共済事業の運営にあてられていますので、契約を解約した場合には一部の商品を除いて掛け捨て保険では返戻金はありません。
これは生命保険でも同じで短期間で解約した場合には、保険金の払い戻しはわずかな金額になります。
掛け捨ての保険は、低額な保険金負担で大きな保障を確保するために設定された制度です。
まとめ
JA共済は、単なる掛け金が安い共済制度ではなく、独自の従来農家を守るための制度を引き継いでいます。
そのため、様々な種類の生命に関する保険、家に関する保険、自動車に関する保険において生命保険と変わらない保障が設定されています。
シンプルで分かりやすいのが特徴です。
保障内容や、契約者保護においても生命保険とそん色がない制度設計がなされています。安くて掛け金を定額にして、保障内容に工夫をもたせた優れた制度です。