スズキ・スイフトスポーツの年間の維持費は高い?ZC31・ZC32Sと比較!

カジュアルでありながらスポーティーな魅力を持ったスズキ・スイフトスポーツの維持費をご存知でしょうか。走行性能重視の車は維持費が高いというイメージを持っている方が多い中で、スズキ・スイフトスポーツでも可能な限り維持費を安くできる、その方法について紹介します。

スズキ・スイフトスポーツの維持費は高い?燃費はいくらかかるのか

この記事をご覧のあなたは、スズキの「スイフトスポーツ」という車の維持費や燃費について調べておられることでしょう。


多くの人に愛されるスズキの「スイフト」シリーズの中でも、より走行性能に重きを置いたのが「スイフトスポーツ」です。


走行性能が良い反面、維持費が高かったり、燃費もそこまで良くはないのでは?というイメージを持っている方もおられるかもしれません。


そこで今回は、

  • スズキ・スイフトスポーツの維持費はどれくらい?
  • スズキ・スイフトスポーツの維持費を安くする方法とは?
  • スズキ・スイフトスポーツは学生でも維持が可能?
主に以上の点を取り上げていきます。

この記事をご覧いただければ、これからスズキ「スイフトスポーツ」の購入を考えている方が、どうすればコストを抑えたまま乗り続けられるかについて詳しく知れることと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

スズキ・スイフトスポーツの年間維持費まとめ!ZC31・ZC32Sや他車を比較



これからスズキ・スイフトスポーツの購入を考えている方は、実際に年間でどれくらいの維持費が掛かるのかが気になっていることでしょう。


維持費は購入代金より軽視されがちではありますが、車のローン返済が終わってもずっと支払っていくことを考えると、維持費は最も重要視すべきコストです。


維持費が安く抑えられるということは「燃費が良い」ということにもつながるので、スズキ・スイフトスポーツの燃費を知ることは、購入時の大きな目安となるでしょう。


そこでこれから、

  • ZC31S(MT)
  • ZC31S(AT)
  • ZC32S(MT)
  • ZC32S(CVT)
  • ZC33S(MT)
  • ZC33S(AT)
これだけあるスズキ・スイフトスポーツの車種ごとに、様々な維持費の比較をしていきます。

スズキ・スイフトスポーツの維持費①:ガソリン代

スズキ・スイフトスポーツを乗りこなすうえでまず考えなければならないのは、燃費似直接関わってくる「ガソリン代」です。


スイフトスポーツでは、どのくらいのガソリン代が掛かるのでしょうか。


まず、公称値ではスイフトスポーツの燃費は次のようになっています。


車種名燃費
ZC31S(MT)14.6km/L
ZC31S(AT)13.6km/L
ZC32S(MT)14.8km/L
ZC32S(CVT)15.6km/L
ZC33S(MT)16.4km/L
ZC33S(AT)16.2km/L

※燃費測定基準は「JC08」、ただしZC31Sは「10・15モード」


それぞれ走行した場合でシミュレーションしてみると、費用はおよそ次のようになります。


ZC31S(MT)14.6km/L

走行距離レギュラーハイオク
3000㎞~5000㎞以下28,267~47,92530,821~51,369
5000km~10000km以下47,925~95,89051,369~102,739
10000km~15000km以下95,890~143,835102,739~154,109


ZC31S(AT)13.6km/L

走行距離レギュラーハイオク
3000㎞~5000㎞以下30,882~51,47033,088~55,147
5000km~10000km以下51,470~102,94155,147~110,294
10000km~15000km以下102,941~154,411110,294~165,441


ZC32S(MT)14.8km/L

走行距離レギュラーハイオク
3000㎞~5000㎞以下28,378~47,29730,405~50,675
5000km~10000km以下47,297~94,59450,675~101,351
10000km~15000km以下94,594~141,891101,351~152,027


ZC32S(CVT)15.6km/L

走行距離レギュラーハイオク
3000㎞~5000㎞以下26,923~44,87128,846~48,076
5000km~10000km以下44,871~89,74348,076~96,153
10000km~15000km以下89,743~134,61596,153~144,230


ZC33S(MT)16.4km/L

走行距離レギュラーハイオク
3000㎞~5000㎞以下25,609~42,68227,439~45,731
5000km~10000km以下42,682~85,36545,731~91,463
10000km~15000km以下85,365~128,04891,463~137,195


ZC33S(AT)16.2km/L

走行距離レギュラーハイオク
3000㎞~5000㎞以下25,925~43,20927,777~46,296
5000km~10000km以下43,209~86,41946,296~92,592
10000km~15000km以下86,419~129,62992,592~138,888

※単位は全て「円」、小数点以下は切り捨て

※ガソリン代はレギュラーが140円/L、ハイオクが150円/Lとして計算した場合の費用


車種の中で最も燃費が高い「ZC33S(MT)」では、ハイオクで走行した際の1kmあたりのガソリン代が「9.146円」と安くなっており、非常に燃費が良いです。


この中では最も燃費が低い「ZC31S(AT)」でも「11.029円」となっており、こちらも「ZC33S(MT)」ほどではありませんが十分な燃費と言えるでしょう。


スズキ・スイフトスポーツは走行性能だけでなく、燃費も良いことが分かります。

スズキ・スイフトスポーツの維持費②:自動車税

いわゆる「自動車税」および「自動車重量税」は、すべての車両に掛かる税金です。


自動車税は車の重量によって決まりますが、スズキ・スイフトスポーツの場合、どれくらいの自動車税が掛かるのでしょうか。


次の表が車種ごとの「自動車税」および「自動車重量税」となります。


車種名自動車税(円)自動車重量税(円)
ZC31S(MT)36,00024,600
ZC31S(AT)36,00024,600
ZC32S(MT)36,00024,600
ZC32S(CVT)36,00024,600
ZC33S(MT)34,50016,400
ZC33S(AT)
34,50016,400

※これらは初年度において掛かる費用


ZC31SおよびZC32Sは掛かる自動車税が同じとなっており、ZC33Sは排気量および重量が下がっているため、自動車税および重量税も少し下がっています。

スズキ・スイフトスポーツの維持費③:車検費用(法定費用)

次は、車検費用を見てみましょう。

車検は車を保有している誰もが行う義務がある検査であり、車検の費用に重量税や自賠責保険料などの、いわゆる「法定費用」が含まれています。

スズキ・スイフトスポーツを購入した際に発生するこれらの費用を、一つずつ紹介していきます。

自賠責保険料

自賠責保険は強制保険であるため、車を保有していればそれが新車か中古車かどうかに関わらず、必ず加入する必要がある保険です。

自賠責保険の費用は、次のように定められています。
契約期間保険料(円)
離島以外
保険料(円)
離島
保険料(円)
沖縄県
1カ月5,8105,2405,370
2カ月6,5005,3705,620
6カ月9,2705,8606,630
12カ月13,4106,6108,150
24カ月21,5508,07011,120
37カ月30,1709,62014,270
※これらの自賠責費用は2020年4月1日以降に適用される金額

基本的に自賠責保険は任意保険のように自分で加入手続きを行う必要はなく、車の購入時や車検時に保険料を支払うことになります。

印紙代(検査手数料)

車検において必須となる2つ目の項目が、いわゆる「印紙代」です。

検査手数料や証紙代とも言われますが、これも自賠責保険と同様に定額となっていますが、金額は「どの工場で車検を受けるか」によって変わります。

多くの人が車検を受ける場合は「指定工場での検査」に当てはまりますので、スズキ・スイフトスポーツの印紙代は共通で「1,200円」となります。

スズキ・スイフトスポーツの維持費④:車検費用(車検基本料)

スズキ・スイフトスポーツを運用するに当たって、最も1回あたりの費用がかかるのがこの「車検基本料」です。


車検基本料は、言葉通り車の検査において必ず発生する費用であり、一つも修理が必要ないような状態でも、必ず発生する費用です。


車検基本料はディーラーで受けるのが一般的ですが、車検費用を抑えたいなら民間の修理工場、販売店やガソリンスタンド等に車検を依頼することにより、費用を節約することができます。


では、ディーラー車検と民間会社での車検では、どのくらい費用が違うのでしょうか。


あくまで目安ですが、

  • ディーラー車検:40,000
  • 民間車検:15,000
実際にはこのくらいの車検基本料の差が発生します。

当然ながら車検を依頼する販売店やガソリンスタンドによって車検基本料は異なりますので、できるだけ安く済ませたい方は事前に調査しておきましょう。

また、法定費用に関してはディーラー車検も民間車検も費用は変わりません

スズキ・スイフトスポーツの維持費⑤:任意保険

車にかかる費用において他の分野より後回しにされがちですが、実はかなり大事な部分と言えるのが、「任意保険」です。


そもそも、なぜ自賠責保険に加えて任意保険が必要なのでしょうか。


それは、自賠責保険で補償されるのが「対人補償のみ」だからであり、対物補償や車両補償をしてもらうためには任意保険に加入することが必須だからです。


重要なポイントとして、任意保険は保険会社によって補償内容や保険料が大きく異なります。


さらに、任意保険は自賠責保険のように定額ではなく、「等級」によって費用が大きく異なります。


以下のシミュレーション例を見てみましょう。


シミュレーションの条件は、

  • 運転者:30歳
  • 等級:13
  • 免許種別:ゴールド
  • 補償適用範囲:本人限定
  • 年間走行距離:9000km以下
  • 車両保険:あり
  • 車種:スズキ・スイフトスポーツ「ZC33S」
  • プラン名:標準
このように設定した場合、「ソニー損保」の自動車保険では、次のような金額になります。

走行距離
年間保険料(円)
3000km以下
73,640
7000km以下84,910
11000km以下99,040
無制限126,080

あくまで一例ですが、スズキ・スイフトスポーツにおける任意保険の保険料見積もりを月額換算すると、一番安くて1カ月あたり6000円程度に抑えることができます。

スズキ・スイフトスポーツの維持費⑥:駐車場代・修理代

スズキ・スイフトスポーツを乗るうえでその他に発生する費用としては、駐車場代や修理代が挙げられます。



駐車場代

マンションの駐車場や月極駐車場などを契約しておられる方は、毎月(または年額)で一定額を支払うことになります。


この部分はすでに決まった金額を支払っている方が多く、駐車する車両によって金額が大幅に変わることもほとんどないため、目に見えた節約をするのは難しい分野かもしれません。


修理代

ここで言う修理代とは、車検時に発生する費用のことではなく、突発的に修理が必要になって支払う必要が発生する費用のことです。


車の修理費用は、大部分が「どの部位を修理または交換するのか」という点に左右されます。


車両の塗装や傷を修理するのであれば、軽度であればほとんどの場合数万円以内に収まりますが、フレームや、エンジン等の内部修理が必要になった場合、50万円以上も修理代が掛かる場合があります。


スズキ・スイフトスポーツのようなターボ車は「ターボ」部位に故障が発生することもあり、その場合も数万円の出費が発生します。


車検以外でも、定期的な点検やオイル交換等を怠ることは、車の故障リスクを高めます。


修理代という突発的な費用を発生させないためのメンテナンスには確かにお金がかかりますが、それは高額になり得る修理費用と比べれば安いものです。

スズキ・スイフトスポーツの維持費を安くする方法を2つ紹介

ここまでは、スズキ・スイフトスポーツを乗るにあたってどのような費用がどのくらい発生するか、という点を取り上げてきました。


誰もが車の維持費は安いほうが良いと考えていますが、ガソリンの給油や定期的なメンテナンスを止めるわけにもいきません。


では、どのようなところで維持費を目に見えて節約することができるのでしょうか。


その手段をいくつか取り上げていきます。

スズキ・スイフトスポーツを安くする方法①:車検費用を安くする

まず誰でも行えるのが、車検費用の節約です。


車検費用は「ディーラー車検」と「民間車検」のどちらを選ぶかによって大幅に基本料金が変わるというのは、すでに取り上げた通りです。


しかし、車検において費用を安くするということは、そもそも車検において修理が必要となる項目を減らす、ということが重要です。


また修理や交換がどうしても必要となる場合でも、新品の部品ではなく中古の部品で交換してもらうことにより(一定のリスクはあります)、費用を抑えることは可能です。


何よりも、車検のときだけメンテナンスに力を入れるのではなく、日頃からマメなメンテナンスを心がけるようにして、できるだけ修理代を安くしましょう。

スズキ・スイフトスポーツを安くする方法②:任意保険の見直し

すでに取り上げたように、車検費用は補償内容や年間の走行距離等によって大きく変わります。 


ですから、すでに任意保険に加入しているという方でも、補償内容をある程度簡易的にしたり同じ任意保険の中でも安いプランを選ぶなど「見直し」を行うことによって、保険料を抑えることができます。


また、補償の適用範囲を「本人限定」にしたり、自己判断で車両保険を付帯しないことにより、 いくらか保険料を抑えることができます。


当然ですが、保険料を安くするということは、「補償内容の充実」とのトレードとなりますから、家計から保険料に掛けられる予算を計算したうえで、バランスの取れた選択が必要です。


また、各保険会社が提供している公式サイト等での見積り金額を比較考慮したうえで、よりベストな保険に乗り換えることも選択肢の一つでしょう。

スイフトスポーツは大学生も保有できる?20歳の維持費はいくらなのか

これまで取り上げた金額をもとに、今度は実際に維持費がどれくらい掛かるのかを計算してみましょう。


シミュレーションするのは、大学生(20歳)がスズキ・スイフトスポーツを新車で購入した場合の、年間維持費です。


●条件

  • 運転者:20歳 
  • 等級:6
  • 免許種別:ゴールド 
  • 補償適用範囲:本人限定 
  • 年間走行距離:5000km
  • 車両保険:あり 
  • 車種:スズキ・スイフトスポーツ「ZC33S(MT)」 
  • 任意保険プラン名:ソニー損保「標準プラン」

●シミュレーション結果

費用項目費用(年額)
ガソリン代42,682
自動車税34,500
自動車重量税16,400
自賠責保険料 21,550
印紙代1,200
車検費用15,000
任意保険料126,330
駐車場代30,000
合計287,662

今回のシミュレーションでは、年間維持費が「287,662円」となりました。

この他に車の購入代金をローンで支払う場合、その代金も維持費にプラスされることになります。

この結果から分かるように、大学生がスズキ・スイフトスポーツを「購入」して「維持」するためには、親から金銭面の支援を受けられる環境にいるか、アルバイト等で一定額の収入があることが絶対条件となります。

ハイオク車にレギュラーを入れたらどうなる?

車の維持費において「ガソリン代」は大きなウェイトを占めています。


基本的に給油される「レギュラーガソリン」と「ハイオクガソリン」では平均で10円/L程度の差があるため、当然ながらレギュラーガソリンの方が費用を抑えられます。


ただし、スズキ・スイフトスポーツは「ハイオク車」と言ってハイオクガソリンを給油することを前提に製造されている車種です。


では、維持費を安くするためにレギュラーガソリンを入れても大丈夫なのでしょうか。


結論から言えば、ハイオク車にレギュラーガソリンを給油しても走行することは可能です。


ただし、

  • 走行(加速)性能が落ちる
  • 燃費が悪くなる
  • エンジンの劣化が早くなる
  • メーカー保証の対象外になる場合がある
これだけのデメリットもあります。

走行性能が悪くなると、それだけアクセルを多く踏み込むことになり、結果的に燃費が悪くなります。

燃費が悪くなるということは、レギュラーガソリンを給油することによる「ガソリン代の単価が安い」というメリットを相殺してしまいます。

さらに、ハイオクガソリンのようにエンジン内部をきれいに保つことができないので、エンジンの劣化が早くなり、長期的に見れば維持費も高くなります。

ですから特別な事情がない限り、スイフトスポーツのようなハイオク車にレギュラーガソリンを給油することは避けたほうが良い、と言えるでしょう。

まとめ

今回は「スズキ・スイフトスポーツ」の維持費をテーマに様々な点を取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは、

  • スズキ・スイフトスポーツの維持費は、年間でおよそ30万円程度
  • ただし、維持費は車検費用や任意保険の保険料によって大幅に変わる
  • 車検費用や任意保険の見直しによって、維持費を安くすることは可能
  • スズキ・スイフトスポーツは大学生でも親の支援や收入があれば維持が可能
以上の点となります。

スズキ・スイフトスポーツは快適な走りを求める多くの方に人気のある車種ですが、当然ながら普通自動車としての維持費がかかります。

維持費を節約することは確かに可能ですが、単純に「安くする」よりも、長期的に見て最もコストが掛からない方法を選ぶ方が賢明です。

ほけんROOMではこの記事以外にも役に立つ記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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