更新日:2022/12/15
日産・シーマの月・年間の維持費は高い?Y33・F50や他社とも比較!
高級セダンである日産シーマY33・F50の年間維持費は高いのでしょうか?ガソリン代・保険料・車検等がどれくらいかかるのかシミュレーションしてみましょう。シーマに似ているセルシオ・フーガの維持費とも比較してみましょう。維持費をお得に節約する方法もご紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
日産・シーマの維持費はいくら?燃費はいくらかかるのか
日産・シーマは高級セダンらしい洗練されたデザイン、上質感あふれるインテリア、しなやかな乗り心地が魅力であり、乗ってみたいと思う人は多いかもしれません。
- シーマの年間維持費まとめ
- シーマ・セルシオ・フーガの年間維持費を比較
- シーマにかかる年間維持費の6つの内容
- シーマの年間維持費を削減する2つの方法
日産・シーマの年間維持費まとめ!Y33・F50、セルシオ・フーガと比較
日産シーマのFGY33・GF50における年間維持費を見てみましょう。また、シーマと同様、国産高級車であるトヨタ・セルシオ、日産・フーガにおける年間維持費とも比較してみましょう。
- 運転者:30歳
- 等級:14等級
- 運転免許:ゴールド
- 運転者限定:本人限定
- 車両保険:あり
- 自賠責保険:24ヶ月
- 車検場:民間車検
- 年間走行距離:5,000km
年間維持費 | FGY33 | GF50 |
---|---|---|
燃料代 | 109,690円 | 160,952円 |
自動車税 | 75,500円 | 75,500円 |
車検費用 | 78,130円 | 78,130円 |
任意保険料 | 68,730円 | 68,730円 |
合計 | 332,050円 | 383,312円 |
セルシオ・フーガの年間維持費
年間維持費 | セルシオ | フーガ |
---|---|---|
燃料代 | 106,216円 | 70,467円 |
自動車税 | 75,500円 | 57,000円 |
車検費用 | 78,130円 | 78,130円 |
任意保険料 | 56,620円 | 57,460円 |
合計 | 316,466円 | 263,057円 |
上記に駐車場代(全国平均年間104,000円程度)や修理代を加算すると、さらに年間維持費は高くなります。
FGY33とGF50の維持費を比較すると、GF50の方が約5万円高くなっています。また、セルシオ・フーガと比較すると、フーガの方が大分安いことが分かります。
日産・シーマの維持費①:ガソリン代
ガソリン代は走行距離によって大きく変わってくる費用です。シーマの実燃費と年間ガソリン代を走行距離別に見ていきましょう。なお、ガソリン代はハイオク150円/Lで計算しています。
FGY33とGF50の年間ガソリン代は以下の様になります。
走行距離(実燃費) | FGY33(6.70km/L) | GF50(4.62km/L) |
---|---|---|
3,000㎞~5,000㎞以下 | 65,814円~109,690円 | 96,571円~160,952円 |
5,000km~10,000km以下 | 109,690円~219,379円 | 160,952円~321,903円 |
10,000km~15,000km以下 | 219,379円~329,069円 | 321,903円~482,855円 |
また、ハイブリッド車のHGY51のガソリン代は以下の様になります。
走行距離(実燃費) | HGY51(9.54km/L) |
---|---|
3,000㎞~5,000㎞以下 | 46,270円~77,117円 |
5,000km~10,000km以下 | 77,117円~154,233円 |
10,000km~15,000km以下 | 154,233円~231,350円 |
FGY33よりもGF50の方がガソリン代が高く、約1.5倍の差があります。また、GF50とハイブリッド車HGY51を比較すると、GF50は約2倍高いことが分かります。
日産・シーマの維持費②:自動車税
自動車税とは毎年4月1日時点において自動車の所有者に課せられる都道府県税で、毎年5月末までに納付します。自動車税は用途・総排気量により税額が異なります。
なお、令和元年10月1日以降に初回新規登録を受けた自家用乗用車については、恒久的に自動車税の税額が引き下げられます。
シーマの総排気量は以下の通りです。
- FGY33:4,100cc
- GF50:4,500cc
両者ともに、「4,000cc超4,500cc以下」の区分に該当し、自動車税は年額75,500円です。
参照:東京都主税局「令和元年10月1日から自動車の税金が変わります」
日産・シーマの維持費③:車検費用(法定費用)
車検は保有している自動車が保安基準を満たしているか確認するための検査です。新車購入では3年後に初回の車検があり、中古車購入では2年後に初回の車検があります。それ以降は2年ごとに車検を受けることになります。
車検費用の内訳は、大きく分けて以下の3つに分かれます。
- 法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)
- 車検基本費用
- 部品交換費用
法定費用に含まれる自動車重量税・自賠責保険料・印紙代について見ていきましょう。
自動車重量税
自動車の新規登録と車検の際に車検証の有効期間分をまとめて支払います。車両の重さによって税額が変わり、0.5トンごとに4,100円ずつ上乗せされます。
シーマの車両重量は以下の通りです。
- FGY33:1,680~1,800kg
- GF50:1,740~1,830kg
両者ともに「1,500kg超2,000kg以下」の区分に該当し、重量税は1年当たり16,400円です。
参照:国土交通省「2019年5月1日からの自動車重量税の税額表自動車重量税額について」
新規登録の際は3年分、車検の際は2年分の重量税をまとめて支払います。重量税の税額は自動車を所有してきた経過年数でも異なってくるので、詳細は上記のリンクを確認してください。
自賠責保険料
自賠責保険は全ての車の所有者に加入が義務付けられている強制保険で、未加入の場合は車検が通らず、一般道を走行することはできません。
事故を起こした場合、被害者への最低限の救済をしますが、その補償範囲は相手方の身体への補償に限られています。自賠責保険の保険期間は、車検に合わせて設定するのが一般的です。
自家用乗用車の自賠責保険料は以下のようになります(離島・沖縄を除く)。
保険期間 | 保険料 |
---|---|
12ヶ月 | 15,520円 |
13ヶ月 | 16,380円 |
24ヶ月 | 25,830円 |
25ヶ月 | 26,680円 |
36ヶ月 | 35,950円 |
37ヶ月 | 36,780円 |
参照:国土交通省「自賠責保険ポータルサイト」
印紙代
車検のとき国に納める検査手数料です。金額は約1,000円~1,800円で、車両区分や登録条件などにより幅があります。
法定費用の合計額
以下の例で、法定費用(自動車重量税+自賠責保険料+印紙代)を計算してみましょう。
- 自賠責保険:24ヶ月
- 印紙代:指定工場(民間車検場)で1,500円
法定費用 | 金額 |
---|---|
自動車重量税 | 32,800円(16,400円×2年) |
自賠責保険料 | 25,830円 |
印紙代 | 1,500円 |
合計 | 60,130円 |
日産・シーマの維持費④:車検費用(車検基本料)
車検基本料には以下の3つが含まれます。
- 24ヶ月定期点検料
- 測定検査料
- 車検代行手数料
車検基本料は車検を受ける場所により、金額が大きく異なります。例えば、ディーラー車検では約40,000円と高額ですが、民間車検(車検専門店・一般的な整備工場等)では約18,000円と低額で、両者には約2万円の差があります。
ディーラー車検と民間車検の車検費用総額を比較してみましょう。法定費用は前述の金額を使用しています。
車検費用 | ディーラー車検 | 民間車検 |
---|---|---|
法定費用 | 60,130円 | 60,130円 |
車検基本料 | 40,000円 | 18,000円 |
合計 | 100,130円 | 78,130円 |
車検基本料の節約方法については、後述のトピック「日産・シーマを安くする方法①:車検費用を安くする」で解説していますので、こちらもご確認ください。
日産・シーマの維持費⑤:任意保険
自賠責保険は「対人」の損害を補償する強制保険であるのに対し、任意保険は「対人」「対物」「自分が怪我した場合」を補償し、加入するかどうかは個人が自由に決められます。
事故が起こった場合は高額な出費になることが多いため、任意保険に加入しておくと安心です。任意保険は多くの保険会社が販売していますが、保険料は会社ごとに幅があり、契約者の年齢・等級・走行距離などによっても異なります。
シーマを契約車両とした場合の年齢・等級別、走行距離別の年間保険料を見ていきましょう。
年齢・等級別の年間保険料
以下の例でシミュレーションしてみます。
- 運転免許:ゴールド
- 年間走行距離:5,000km
- 運転者限定:本人限定
- 車両保険:あり(20歳は除く)
年齢 | 年間保険料 |
---|---|
20歳・10等級 | 73,710円 |
30歳・14等級 | 68,730円 |
40歳・19等級 | 61,570円 |
50歳・20等級 | 51,910円 |
走行距離別の年間保険料
以下の例でシミュレーションしてみます。
- 運転者:30歳
- 等級:14等級
- 運転免許:ゴールド
- 運転者限定:本人限定
- 車両保険:あり
年間走行距離 | 年間保険料 |
---|---|
3,000km | 63,510円 |
5,000km | 68,730円 |
11,000km | 85,850円 |
16,000km | 102,190円 |
走行距離に応じて保険料が上がっていきます。
日産・シーマの維持費⑥:駐車場代・修理代
駐車場を借りている場合は駐車場の賃料がかかります。月極駐車場の賃料の全国平均は8,000円なので、年間の賃料は以下のように計算できます。
8,000円×(12ヶ月+更新料 1ヶ月)=104,000円
また、車に修理が必要になった場合、各箇所の修理費用の相場は以下の様になります。
修理内容 | 費用 |
---|---|
エンジン交換 | 50~90万円 |
エアコン交換 | 20万円~ |
ドア交換 | 10万円~ |
バンパー交換 | 5~20万円 |
マフラー交換 | 3万円~ |
フレームの板金修理 | 10~100万円 |
修理費用は100万円をひとつの目安として、それよりも高額になる場合は廃車にして買い替えを検討した方が良いでしょう。
日産・シーマの維持費を安くする方法を2つ紹介
シーマの年間維持費は、FGY33が332,050円、GF50が383,312円との概算になりましたが、これに駐車場代や修理代を加えると50万円程度に上るでしょう。
そこで、シーマの維持費の削減方法を2つご紹介します。
- 車検費用を安くする方法
- 任意保険の見直し
1.ではディーラー車検と民間車検の費用を比較した上で、民間車検を受ける際のポイントや注意点について説明します。
2.では任意保険の見直し方法やお得な通販型保険について説明します。保険選びの際に便利な一括見積サービスのサイトもご紹介します。
日産・シーマを安くする方法①:車検費用を安くする
前述した通り、車検基本料はディーラー車検にて約40,000円、民間車検(車検専門店・一般的な整備工場等)にて約18,000円と、民間車検の方が2万円程安くなります。
民間車検に依頼する場合は、複数の業者へ見積もりを依頼して、費用や内容を比較・検討することが大切です。また、オイル等消耗品の交換を無しにしたり、自分で消耗品を調達することにより、点検整備費用をさらに節約することもできます。
ただし、車検基本料が安い業者では最低限の検査のみで、将来必要になるような部品交換は行われないことが多いです。そのため、ドライバー自身が自主的に部品交換等を行わなければなりません。この場合、豊富な経験知識がないと安全な走行が保てなくなるので注意が必要です。
日産・シーマを安くする方法②:任意保険の見直し
任意保険料は保険会社、年齢・等級、走行距離などによって大きく金額が変わるため、節約しやすい重要なポイントになります。任意保険の内容は時代のニーズに合わせて常に進化しているため、定期的に見直すことが大切です。
例えば、以下のようなケースで任意保険料を節約することができます。
- 割高な代理店型保険から割安な通販型保険へ切り替え
- 通販型保険のインターネット契約割引を適用
- ライフスタイルの変化により走行距離が少なくなった
通販型保険を選ぶ際は、一括見積サービスを利用するのがおすすめです。これにより、複数の保険会社の任意保険料を一括で比較でき、お得かつ最適な任意保険が探しやすくなります。
保険の見直しにより、年間の任意保険料を平均3万5千円、最大5万円も節約できるケースがあります。一括見積サービスは以下のサイトから利用できます。
参考:保険の窓口インズウェブ「自動車保険一括見積もり」
まとめ
シーマの年間維持費について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- シーマの年間維持費は33万円~38万円程度
- セルシオ・フーガの方が維持費は安い
- ガソリン代は燃費や走行距離によって大きな差が出る
- 年間維持費に駐車場代・修理代を加算すると50万円程度になる
- ディーラー車検よりも民間車検の方が費用は低額
- 任意保険の見直しで最大5万円の維持費を節約できる
でした。
シーマの主な年間維持費は6つありますが、その中で車検費用と任意保険料は節約できるポイントになります。見積りを取って比較・検討し、リーズナブルな民間車検や通販型保険を選択すると良いでしょう。任意保険の比較では一括見積サービスを利用するのもおすすめです。
シーマと同じクラスの国産高級車として、セルシオ・フーガが挙げられますが、セルシオの維持費はシーマをやや下回り、フーガの維持費は大きく下回ることになります。
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