マツダ・アテンザの月・年間維持費は?ディーゼルは安い?高い?

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いつまでも走っていたい、眺めていたいと思わせるマツダ・アテンザの月・年間維持費を徹底解説!この記事では、燃費や自動車税や任意保険等々の固定費からアテンザのガソリン車とディーゼル車の維持費を徹底シミュレーション・解説します。

マツダ・アテンザの年間維持費はいくら?


マツダ・アテンザは流麗なボディを持つ大型高級セダンです。本当に美しいラインですよね。所有したいという欲求をくすぐる車です。


ただ、大型高級セダンって維持費は高いのかな?と思う方も多いかもしれません。

はたして、それぞれの車の実際の維持費はどれくらいなのでしょうか?


今回は、
 

  • アテンザの年間維持費の目安 
  • アテンザの維持費の内訳 
  • アテンザの維持費を節約する方法 

について、詳しく説明していきます。

マツダ・アテンザの年間維持費は25万程度

気になるアテンザの年間維持費はどれくらいなんでしょうか。


ここでは、エンジンタイプが異なるアテンザの年間維持費を表にします。


今回、年間維持費は、新車登録後4~13年目の場合で計算しています。 


まずは、アテンザセダン2.5L(2500cc)ガソリンエンジン 6AT・駆動方式はFFです。

アテンザセダン2.5L
(GJ5FP)
年間維持費
(減税なし)
年間維持費
(減税あり)
ガソリン代14.68万円14.68万円
自動車税4.50万円4.50万円
車検4.71万円4.23万円
任意保険料6.50万円6.50万円
合計30.39万円29.91万円

ガソリン代は、実燃費9.54km/L、ガソリン単価140円(レギュラー)、年間走行距離10,000kmとして計算

2.5リッターの場合は残念ながら自動車税エコカー減税はありません

重量税エコカー減税になるグレードはあります。


次は、アテンザセダン2.0L(2000cc)ガソリンエンジン 6AT・駆動方式はFFです。

アテンザセダン2.0L
(GJEFP)
年間維持費
(減税なし)
年間維持費
(減税あり)
ガソリン代11.30万円11.30万円
自動車税3.95万円3.95万円
車検4.71万円4.23万円
任意保険料6.50万円6.50万円
合計26.46万円25.98万円

ガソリン代は、実燃費12.39km/L、ガソリン単価140円(レギュラー)、年間走行距離10,000kmとして計算

2リッターの場合は残念ながら自動車税エコカー減税はありません

重量税エコカー減税になるグレードもあります。


最後は、アテンザセダン2.2L(2200cc)ディーゼルエンジン 6AT・駆動方式はFFです。

 アテンザセダン2.2L(GJ2FP)年間維持費(減税なし)年間維持費(減税あり)
ガソリン代(軽油)8.39万円8.39万円
自動車税4.50万円4.50万円
車検5.12万円4.48万円
任意保険料6.50万円6.50万円
合計24.51万円23.87万円

燃料代は、実燃費15.5km/L 軽油単価130円、年間走行距離10,000kmとして計算

2.2リッターディーゼルエンジンの場合は、自動車税、重量税ともにエコカー減税の対象となるグレードがあります。


ただし、自動車税のエコカー減税は、新車登録から2年目に大きく適用されますが、ここでは、新車登録後4~13年目の場合で計算していますので、エコカー減税の効果は反映されていません。新車登録後1~3年目では、ディーゼルはもっとお得になります。


アテンザの平均的な維持費は23万円から30万円が目安ということがわかりました。


なかでもディーゼルは燃費が良く、燃料も安いというダブルの効果があるという結果となりました。

マツダ・アテンザにかかる4つの維持費の内訳を徹底シミュレーション!

では、ここからはそれぞれの維持費を詳細に分析していきましょう。


以下の4項目について考えます。 

  1. ガソリン代
  2. 自動車税
  3. 車検
  4. 任意保険

下のトピックで順番に説明していきます。

マツダ・アテンザの維持費①:ガソリン

まず、ガソリン代です。 


アテンザは大型高級セダンですが、ガソリンはレギュラー指定となっています。

他の大抵の大型高級セダンのガソリンはハイオク指定ですので、他の車に対して安くなっているポイントです。


異なるエンジン3種類について、走行距離ごとの年間・月間ガソリン代の目安を示します。なお、表中の金額はそれぞれの走行距離範囲の真ん中の距離での数値だと考えてください。   


まずは、

アテンザセダン2.5L(2500cc)ガソリンエンジンです。

形式/燃費GJ5FP/ 9.54km/L
年間燃料代
GJ5FP/ 9.54km/L
月間燃料代
3000km~5000km以下58,700円4,892円
5000km~10000km以下110,063円9,172円
10000km~15000km以下183,438円15,287円


次は、

アテンザセダン2.0L(2000cc)ガソリンエンジンです。

形式/燃費GJEFP/ 12.39km/L
年間燃料代
GJEFP/ 12.39km/L
月間燃料代
3000km~5000km以下45,198円3,767円
5000km~10000km以下84,746円7,062円
10000km~15000km以下141,243円11,770円


最後は、アテンザセダン2.2L(2200cc)ディーゼルエンジンです。

形式/燃費GJ2FP/ 15.5Km/L
年間燃料代
GJ2FP/ 15.5Km/L
月間燃料代
3000km~5000km以下33,548円2,796円
5000km~10000km以下62,903円5,242円
10000km~15000km以下104,839円8,737円


ディーゼルは安いですよね。ただし、ガソリン代は、使用状況、運転の仕方、地域などいろいろな要素で大きく変化します。 


朝夕のラッシュに巻き込まれる通勤で、いつも渋滞に巻き込まれるような状況では、燃費が悪くなり、結果として燃料代が高くなります。


また、急加速・急減速を繰り返しているとこれまた燃費が悪化します。逆に信号もほとんどないような郊外とか高速道路をよく使うならば、燃費は非常によくなります。 


さらに、ガソリンの単価自体が国際情勢によって突然乱高下したりします。


ガソリン代は変動要素が多いですので、あくまで目安とお考えください。

マツダ・アテンザの維持費②:自動車税

自動車税は4月1日時点での所有者に支払う義務がある税金です。排気量500ccごとに税額が変わります。


税制上の区分としては、

  • 1.5リッター~2.0リッター、税額は年額39,500円
  • 2.0リッター~2.5リッター、税額は年額45,000円

となっています。


また、平成27年5月より、新車登録から13年以上経過すると15%割り増しになる仕組みとなりました。 アテンザの現行型(3代目)は2012年の販売開始ですので、まだまだ心配ありませんが、大切に長く乗ろうとしている方は頭の片隅に置いておきましょう。


また、初代は2002年~2007年の販売ですので、ほぼ割増の対象になります。2代目は2008年~2012年の販売ですので、これから割増の対象になってきます。

マツダ・アテンザの維持費③:車検

車検は、結構な費用がかかります。車検が必要な理由は何なのでしょうか?


車があると楽で行動範囲がひろがりますよね。でももし車に不備があって、それが原因で事故を起こすと、簡単に他の人危害を加える凶器にもなります。


車は使用しているうちに部品は消耗し劣化しるものです。また、たとえ使用しなくても、経年変化が起こり、ゴムや油脂類がダメになっていきます。


そのため、徹底的にチェックして整備する「車検」という制度があるわけです。安全な車で安心なカーライフを送ろうということですね。


一言で車検と言っていますが実は様々な費用が必要になっていて、車検には、大きく分けて「法定費用」「車検基本料」「部品交換費用」があります。


どんな費用なのかを解説していきます。 


法定費用は、国の法律で定められた費用でで、全国統一価格です。  

この費用には、自賠責保険料や印紙代(検査手数料)、重量税の3つあります。


自賠責保険(共済)は、強制保険といわれるもので国土交通省が管轄しています。

強制というくらいですので、それに対する罰則があります。


もし自賠責保険に入らずに車を運転すると道路交通法でマイナス6点、即、免許停止です。

罰則は、「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」です。

かなり重い罪になっていますね。


保険料は1ヶ月~37ヶ月の任意の期間で支払えます。 長い期間を一括で支払うほど、割安です。


代表的な契約期間での保険料はこのようになります。

契約期間保険料1ヶ月平均額
12ヶ月15,520円1,293円
13ヶ月16,380円1,260円
24ヶ月25,830円1,076円
25ヶ月26,680円1,067円
36ヶ月35,950円999円
37ヶ月36,780円994円

表にはありませんが、契約期間が1ヶ月の場合は、5,870円です。

37ヶ月の1ヶ月分は994円ですから、大きな差ですよね。


車検の時期に合わせて契約期間を設定するのが一般的です。そのほうが、面倒なく自賠責保険が失効しまうという危険を防げます。


詳細は国土交通省のサイトを参照ください。


次は重量税です。


重量税は国土交通省の管轄で、車検の際に支払う税金のことです。


重い車ほど道路を痛めますよね。道路を傷めた人にその補修費用を負担してもらおうという理由で徴収される税金です。重量500kgごとに税額が高額になっていきます。


アテンザの重量はガソリンエンジンは1001kg~1500kgの範囲となります。 

一方、ディーゼルエンジンは1501kg~2000kgの範囲となります。


エンジンの構造上、ディーゼルエンジンの方が重くなるのです。


平成27年5月より新車登録をしてから13年以上、18年以上経過している車は、重量税割増制度が適用されます。2012年の販売開始の現行型アテンザは、今はまだまだ関係ありませんが、自動車税とともに心の片隅にでも置いておきましょう。 


さらに、「エコカー減税」という税制の仕組みもあります。基準の燃費性能を満たすことで、半額または全額などの重量税免除を受けることができる制度です。


どのくらい減税になるかは、非常に複雑ですので詳細は国土交通省のサイトを参照ください。重量税計算ツールはこちらです。


では、アテンザの場合について、実際の金額を表にしてみましょう。


ガソリンエンジン2.5リッター、2.0リッターの場合

法定費用エコカー減税有りエコカー減税無し
自賠責保険料15,520円15,520円
重量税7,500円12,300円
印紙代1,100円1,100円

自賠責保険料:12か月、 重量税:13年までの車、  印紙代:指定工場の場合 

印紙代は認証工場の場合は1,700円


ディーゼルエンジン2.2リッターの場合

法定費用エコカー減税有りエコカー減税無し
自賠責保険料15,520円15,520円
重量税10,000円16,400円
印紙代1,100円1,100円

自賠責保険料:12か月、 重量税:13年までの車、 印紙代:指定工場の場合

印紙代は認証工場の場合は1,700円


次は車検基本料です。

こちらには、定期点検料(24か月点検)、代行手数料(検査代行料)、測定検査料(継続検査料)が含まれます。

車検基本料アテンザの場合備考
定期点検料20,560円業者によって差がある
測定検査料8,640円業者によって差がある
代行手数料10,800円業者によって差がある  

この費用は、大きく節約できる可能性があるということになります。


おおよそのイメージだと、

  • ディーラー:高い
  • ガソリンスタンド:ディーラーよりは少し安い
  • 車検専用業者:安い
  • カー用品専門店:安いこともある

のようなイメージです。


また、自分で整備して自分で陸運局へ持ち込み、自分で検査を受ける「ユーザー車検」という方法もあります。この場合、車検基本料が持ち込み検査の申請手数料1,400円のみになります。


しかし、この方法は整備士レベルの知識と技術がある人だけの特権と思っておいた方が良いでしょう。


最後は部品交換費用です。


車には、オイルや、バッテリー、ブレーキパッド、タイヤ、ワイパーなどの消耗品があります。これらを車検の際についでに交換すると費用が発生します。


さらに、ラジエータ液、ブレーキフルード、ファンベルト、タイミングベルトなど、定期的に交換する必要があるものもあります。


また検査の結果、不具合があった部品は当然交換しなければなりませんので、その交換費用が発生します。

マツダ・アテンザの維持費④:任意保険

任意保険は、自賠責保険とは別で、自分の判断で自分自身が加入する保険です。


現実的に、事故を起こした場合のその補償金額は非常に高額になる傾向があり、自賠責保険のみでは、到底まかないきれない状況となっているため、その際に必要な保険です。


任意保険料は車種により料率が決められていて、事故率の高い車は保険料が高く設定されます。そうでないと不公平な気がしますよね。 


まず、平均的な保険料を表にします。

等級(年代)年間保険料
7F等級(20代)257.410円
12等級(30代)73.050円
15等級(40代)65.770円
20等級(50代)48.540円
20等級(60代)54.660円

保険料は等級が高くなるほど、安くなっていますよね。


等級は無事故ならば、1年に1等級ずつ上がっていきます。(上限は20等級)

年代としては、運転にあまり慣れておらず、自信過剰な傾向のある20代と、判断力・運動能力が衰えてくる60代が保険料が高くなっています。


ところで、保険料はうまく補償内容を見直すと無駄な費用がカットできる可能性があることをご存知ですか。


特に、次の2点を必ず見直しましょう。

  • 運転者年齢条件 
  • 記名被保険者の対象範囲

運転者年齢条件は、「無制限」「21歳以上」「26歳以上」「31歳以上」の区分があり、保険料が激変します。年齢が上がるほど、保険料は安くなります。


記名被保険者の対象範囲を「限定しない」から「本人限定」や「家族限定」というように対象を限定するほど安くなります。 


では、次に実際の保険料を表にしてみます。


対象モデルを2つ設定しました。

  1. 高級車指向の若い人(20代モデル)
  2. ミドル層(40代モデル)

です。


高級車指向の若い人(20代モデル)の見積条件は  

  • 6等級
  • 走行距離    10,000km以下
  • ドライバー年齢 28歳
  • 対人対物    無制限
  • 人身傷害    3,000万円
  • 車両保険    なし

としています。 


また、大型高級セダンが似合うミドル層(40代モデル)の見積条件は

  • 17等級
  • 走行距離    10,000km以下
  • ドライバー年齢 42歳 
  • 対人対物    無制限
  • 人身傷害    3,000万円
  • 車両保険    なし

としました。


また、保険料見直し2大ポイントを

  • 運転者年齢条件    無制限
  • 記名被保険者対象範囲 限定しない

とした場合と、

  • 運転者年齢条件    26歳以上(20代モデル)、30歳以上(40代モデル)
  • 記名被保険者対象範囲 本人

とした金額を比較します。


まずは、 アテンザセダン2.5L(2500cc)ガソリンエンジンです。

任意保険料運転者年齢 制限なし
記名被保険者 制限なし
運転者年齢 適正年齢指定
記名被保険者 本人限定
20歳代モデル275,200円76,100円
40歳代モデル142,500円37,700円

20歳代モデルで約20万円、40歳代モデルで約10万円節約出来ています。


次は、 アテンザセダン2.0L(2000cc)ガソリンエンジンです。

任意保険料運転者年齢 制限なし
記名被保険者 制限なし
運転者年齢 適正年齢指定
記名被保険者 本人限定
20歳代モデル274,300円75,800円
40歳代モデル142,000円37,600円

20歳代モデルで約20万円、40歳代モデルで約10万円節約出来ています。 

 

最後は、アテンザセダン2.2L(2200cc)ディーゼルエンジンです。   

任意保険料運転者年齢 制限なし
記名被保険者 制限なし
運転者年齢 適正年齢指定
記名被保険者 本人限定
20歳代モデル216,200円59,800円
40歳代モデル112,000円31,000円

20歳代モデルで約15万円、40歳代モデルで約8万円節約出来ています。


ディーゼルエンジンの場合は、任意保険が安くなっています。


また、年間走行距離が短いほうが保険料は安くなります。かといって虚偽の申請をすると、いざ事故が起こった際に不正が発覚し補償されないことがあります。


走行距離が変わるような生活の変化(引越し、就職、転勤など)があった場合には、事実に基づいた適正な距離に見直しましょう。


保険の見直しを行うと平均3万5千円の削減ができたという事例があります。皆様もぜひ、この機会に任意保険の見直しをされてはどうでしょうか。 

まとめ:マツダ・アテンザの年間維持費について

アテンザの維持費について説明しました。ご参考になりましたでしょうか。


今回のポイントは

  • マツダ・アテンザの維持費は高くはない。特にディーゼルは安い
  • 車検は車検専用業者やカー用品店で安くできる
  • 任意保険の見直し(特に運転者年齢条件と記名被保険者の対象範囲)で激減の可能性あり

でした。


維持費は車検と任意保険どうするのかによって、大きく変わることがわかりました。うまく運用すれば、若い人もミドル層も、アテンザを維持していくの、難しいことではないでしょう。


車検は、その時期が来たときに対策することになりますが、まずは一度、すぐにできる任意保険の見直しをされてはいかがでしょうか。意外に保険料が安くなるかもしれません。


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