更新日:2022/07/20
火災保険はどこで入るべき?火災保険の加入方法をわかりやすく解説!
火災保険をどこで入るべきかわからない!持ち家と賃貸で違うの?と火災保険の加入検討者は思うはず。実は、火災保険の加入方法には3通りあり、加入方法によって保険料が異なる可能性があるのをご存知ですか?今回は、火災保険はどこで入るのが良いかについて、代理店と直販の違いに触れて解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
火災保険はどこで入る?代理店型と通販型の違いとは
火災保険に入ることを考えているものの、加入をどこで行うか迷っている人も居るでしょう。
加入をどこで行うかによって、どんな違いがあるのか、どんなメリット・デメリットがあるのか気になりますよね。
火災保険は多種多様であるため、保険会社によってあるいは担当者によって、勧める内容が違います。
実は、火災保険はどこで入るか、またその入り方によって、ご自分の現状に合わない契約内容であったり、無駄な保険料を払っていたりすることがあります。
そこで今回は「火災保険への加入はどこで行うべきか、加入方法とその注意点」について
- 火災保険はどこで入るべき?入り方は?
- 持ち家と賃貸の火災保険加入時のポイント
- 参考:火災保険の保障範囲
について解説します。
この記事を読めば、火災保険はどこで入るのが良いのか?ご自分に適した加入方法もわかり、安心できる保険契約を締結できるはずです。
是非、最後までお読みください。
火災保険の加入方法は3種類ある!
火災保険にどこで入るか悩むタイミングとして、『住宅ローンを借りて家を購入した』『新築した』『賃貸住宅に引っ越した』などがあると思います。
あるいは、『未加入だったため新規に加入する』『すでに火災保険に入っているが、保険会社の変更も含めて保険の見直しを考えている』などという場合もあるでしょう。
どこで火災保険に入るかについては、3種類の方法が考えられます。
- 銀行・不動産屋などの副業代理店
- 専業の代理店
- 保険会社の直販
ここからは、それぞれの加入方法について、メリットとデメリットを中心に解説します。
① 銀行・不動産屋などの副業代理店
銀行の住宅ローンを利用して家を購入するとき、家を担保にするために一定の条件を満たす火災保険に加入しなければならない事があります。
そんな時は銀行も、提携先の保険を勧めるでしょう。
このような場合多くの人は住宅ローンの手続きで頭がいっぱいで、火災保険については銀行任せになってしまうかもしれません。
銀行が保険の代理店になるため、担当者に学習が義務付けられています。
ですが、簡単な学習で良いため、保険の専門家とまでとは言えないことが多いです。
そのため標準的な火災保険を勧められることが多く、あなたに最適な火災保険を提案されているのか疑問が残ることも。
不動産屋で火災保険に入る場合は、賃貸住宅を借りるときと住宅を購入するときがあります。賃貸住宅を借りる場合は後述しますので、ここでは住宅購入について解説します。
不動産屋を介して家を購入する場合、不動産屋が不動産登記や住宅ローンの手続き等手慣れた感じでサポートしてくれますし、火災保険への加入も勧められます。
この場合も不動産屋が代理店契約している保険会社を勧められることが多いでしょう。標準的な火災保険が準備されていても、担当者が保険の専門家とは言えず提案力の弱さが予想されます。
銀行・不動産屋で加入するときのメリットはこちらです。
- 手間がかからず、間違いや漏れもなく、楽にできる
デメリットはこのようになります。
- 勧められるままだと不適切な保険内容になる可能性がある
- 比較検討する保険が少ないため、高い保険料になる可能性がある
② 専業の代理店
損害保険の代理店は日本に20万店舗もあると言われています。これらの代理店は大きく分けると
- 副業代理店
- 専業(プロ)代理店
に分けられます。
副業代理店は先ほどもご紹介した銀行や不動産会社です。代理店の約8割はこちらの副業代理店になります。
残りの2割が専業代理店となります。保険料や保険の種類、長所、短所をその場で比較できるところが大きな特徴となります。
専業の代理店で加入するときのメリットはこちらです。
- 自分に合った保険に入ることができる
- 保険料の比較ができるため、保険料もリーズナブルになる
デメリットはこのようになります。
- 手間と時間がかかる
火災保険に加入する際、代理店で加入しても、保険会社と直接契約しても保険料に違いはありません。また、専業の代理店にはファイナンシャルプランナーなどの専門家を置いているところが多いため、どの保険にしようか悩んでいる場合は相談することができます。
③ 保険会社の直販
『馴染みの保険会社がある』、『好きな保険会社がある』、『保険に入るならここと決めている』
そんなひとも居るでしょう。
保険会社と直接契約する場合、担当者はその会社の保険に詳しく、高い安心感が得られます。
火災保険の保険料は会社によって違いますし、基本の補償内容や特約の種類も違います。他社との比較検討をしないため、もっと自分に最適な保険が他社にある可能性もあります。
保険会社の直販でのメリットはこちらです。
- 馴染みだったり、すでに信頼関係があったりするため、高い安心感が得られる
デメリットはこのようになります。
- 他社との比較をしないため、高い保険料になってしまう可能性がある
- 他社にもっと最適な保険があっても気づけない
参考:住宅ローン契約時は火災保険の加入が必須
住宅ローンの契約をするなら、火災をはじめ台風や洪水等の自然災害で住宅を失った場合に返済が滞らないよう、火災保険の加入が必須となります。
このような不運な自然災害に遭ったからと言って、ローンの返済義務がなくなるわけではないからです。
とはいえ、住宅ローンを組んだ銀行から、提携している保険会社の火災保険を紹介されても無理に入る必要はありません。ご自分で選んだ火災保険へ加入しても、もちろん契約違反にはなりません。
ただし、保険期間が住宅ローン返済期間相当、建物の評価額以上の補償金額等、銀行側の条件へ合致することが必要となります。
火災保険にどこで入るか決めるポイント
選び方のポイントとしては、
- 説明を十分行ってくれる
- 代理店の経験年数
- 自分との相性
などが挙げられます。
まずは火災保険に関する説明を十分行ってくれるかどうかを見てみましょう。その際、メリットだけでなく、デメリットもしっかりと説明してくれているかどうかを確認します。
また、万一のことがあった場合に、しっかりと相談に乗ってくれるかもチェックしておくことをおすすめします。
代理店の場合、その代理店が火災保険を取り扱ってどれくらい経つのか、経験はしっかりあるのかというのも選ぶ際のポイントになります。
取り扱ってはいるけど経験があまり無く万一の時に頼りにならないのでは、せっかく加入した火災保険が台無しになってしまいます。経験値が高く、信頼できる代理店を見極めるようにしましょう。
その代理店や担当者が自分と相性がいいのかも選ぶときのポイントです。火災保険は長期の契約もとなりえるため、契約期間中は同じ代理店とやり取りすることとなります。
長い付き合いになるため、気兼ねなくわからないことを聞ける相手の方が良いですよね。
【持ち家と賃貸】火災保険加入時のポイント
ここでは、持ち家と賃貸住宅それぞれの、火災保険加入時に大切になるポイントを紹介します。
火災保険加入時に大切なポイントとなるのは、契約したい保険の内容だけではありません。以下のような、自分の建物の構造や周辺環境も関係してきます。
(1)建物
- 建物の所在地
- 周辺環境・リスク・地域で重要度の高い補償
- 建物の用途・構造
(2)火災保険
- 保険期間・保険料払込方法・保険種類
- 割引制度・免責金額・補償内容
- 加入する保険会社・加入方法
加入の際のトラブルを避けるために、大切なポイントを理解しておきましょう。
【持ち家】火災保険加入時のポイント
持ち家には戸建てと分譲マンションがあり、火災保険加入時のポイントも違いがあります。
火災保険の保険金額設定は、建物の評価額(価値)によって設定されます。
戸建ての場合、建物の評価額は再調達価格(同等の建物を再建、購入できる費用)で設定することが一般的です。
新築物件では無く再調達価格が分からないときは、保険会社が建物構造による標準的な㎡当たりの建築単価から算出してくれます。
建築単価は保険会社によって違うため、どこで入るかによって、保険金の設定や保険料が違ってきます。
家財の評価額についても、保険会社が世帯構成や床面積による簡易的な求め方を持っていますので、それを参考にしていくらか加減して決めることができます。
分譲マンションの場合、建物の評価額はどうなるのでしょう。
マンションは共有部分と専有部分からなります。個人で火災保険を掛ける対象は専有部分です。
多くは上塗基準といって、壁や天井、床など部屋の内側の部分を専有部分とします。
マンション管理組合の規定によりますが、壁やドア、窓、ベランダは共有部分になり、そこに対しては管理組合が火災保険をかけることになります。
したがって、建物の専有部分は内装ということになり、その評価額の決め方は保険会社が教えてくれます。
評価額は保険会社によって違いますので、どこで入るかで保険料も違ってきます。
【賃貸】火災保険加入時のポイント
賃貸住宅で必要なのは家財の保険ですが、家財の評価額は前述したとおりです。
建物は大家さんの所有であり、大家さんが火災保険に入っていますので、借家人が入る必要はありません。
もし、自分が失火していた場合でも、故意または重大な過失がなければ、借家人が損害賠償責任を問われることはありません。
賃貸住宅の火災保険加入時に、火災保険とセットになっていることが多い2つの保険があります。
- 借家人賠償責任保険
- 個人賠償責任保険
ここでは、上の2つの保険について簡単に紹介していきます。
・借家人賠償責任保険
賃貸契約には契約が終わるとき、借りたものを元の状態にして返さなければならない旨が記載されており、借家人にはその義務があります。
火災で焼失してしまったものは、原状復帰して返すことはでいないため、損害賠償を請求されることになります。
それに備える保険が借家人賠償責任保険です。
この保険は、賃貸住宅に入居する際に加入する火災保険とセットになっているものが一般的です。
・個人賠償責任保険
共同住宅に住んでいると壁1つ隔てて他人が住んでおり、階下にも階上にも他人が住んでいます。
偶発的な事故で周りの人たちに損害を与え、賠償を請求される可能性もあります。
よくあるのは水漏れで階下の家財を損傷、汚損したような場合です。こちらに賠償責任が生じたときに補償してくれるのが個人賠償責任保険です。
なお、この保険も火災保険とセットになっているのが一般的です。
参考:火災保険に加入するタイミング
火災保険に加入するタイミングが気になる人も多いことでしょう。住宅を購入した場合、住宅の引き渡し日までに火災保険の補償開始日が間に合えば大丈夫です。
ただし、余裕を持って火災保険へ入っておきたいなら、1ヶ月半〜2ヶ月前に用意しておいた方が無難です。
一方、住宅ローンを組んで購入する場合、概ね住宅ローン契約と同じタイミングで火災保険へ加入することになります。
ご自分が希望する火災保険へ入りたいならば、住宅の引き渡し日には補償が開始されるよう契約することも大切です。
ただし、銀行の融資実行日の方が遅いなら、代理店等を通して申し込みすることになります。
火災保険は保険会社で補償内容が変わる?
火災保険の補償の範囲は意外と広く、住まいの保険と言われています。
まず火災と自然災害について下表に示します。
補償の対象となる災害 | 保険金が支払われる場合 |
---|---|
火災・落雷・破裂・爆発 | 火災・落雷・破裂・爆発により建物や家財の損害 |
風災・ひょう災・雪災 | 風災・ひょう災・雪災による建物や家財の損害 |
水災 | 台風・豪雨などによる洪水・高潮・土砂崩れで建物や家財に生じた損害 |
次に、日常生活の中で起きる災害について
補償の対象となる災害 | 保険金が支払われる場合 |
---|---|
水ぬれ | 給排水設備の事故、他の部屋からの水もれなどによる建物、家財の損害 |
物体の落下・飛来・衝突 | 物が飛んでくるなど、外部からの落下・飛来・衝突による建物、家財の損傷 |
騒じょう・集団に行動などによる破壊 | デモなどの集団行動による建物、家財の損害 |
盗難・窃盗による破損 | 盗難により建物、家財が損傷した、家財が盗まれたなど |
偶発的な事故による破損 | 偶発的な事故や不注意などによる建物や家財の損害 |
これらは保険会社や保険の種類によって、主契約の中に含まれているものや特約として付加するものがありますので、詳しくは保険会社に聞いてみましょう。
ここでは標準的なものを解説しましたが、会社によってはそのほかの内容もあるため、どこで入るかは重要な要素になります。
火災保険と火災共済はどっちがいい?火災保険と火災共済の違い
火災保険と火災共済は名称だけ見れば、かなり似たような商品にも見えます。しかし、若干特徴は異なります。
火災保険は前述したように保険会社が販売する保険商品です。特徴は次の通りです。
- ご自分の住宅の状況に合わせ補償(風水害や雪災等)をカスタマイズできる
- 特約等は豊富にあるが補償を手厚くできる分、保険料は高額化する傾向
火災共済は共済団体(こくみん共済・県民共済等)が販売する保険商品です。特徴は次の通りです。
- 内容がシンプルで、掛金が安い
- カスタマイズすることは難しく商品の選択肢が少ない、下りる金額が少ない
ご自分の重視したい補償内容にこだわるなら火災保険へ入るべきですが、掛金の負担を抑え、シンプルなサポートを望むなら火災共済がおすすめです。
まとめ:商品を比較して自分にぴったりの火災保険を見つけよう
火災保険への加入はどこで行うべきか、加入方法とその注意点について解説しましたが、いかがでしたか。
今回の記事のポイントは
- 火災保険にどこで入るかによって、不適切な保険内容になる可能性がある
- 火災保険にどこで入るかは各々メリット、デメリットがある
- 持ち家と分譲マンションでは火災保険の加入時のポイントが違う
- 賃貸住宅を借りるときは家財への火災保険と借家人賠償責任保険、個人賠償責任保険がセットになっているかチェック
- 火災保険と火災共済はそれぞれ特徴に違いがある
でした。実際に災害が起きたとき、保険内容によって支払われる保険金額が大きく違ってきます。また、わずかな保険料の違いであっても長期間の積み重ねで大きな額の違いになってしまいます。
自分たちのニーズに合った保険内容の火災保険へ、加入するようにしましょう。
「保険スクウェアbang」では、最大26の商品から比較することができます。
何かと分かりづらい保険に関して、保険アドバイザーに何度でも無料で相談することができるので、納得するまで比較検討することが可能となっています。
無理な勧誘はいたしませんので、顧客満足度94%と皆様にご満足いただいております。
2022年10月に火災保険料が上がるその前に、一度「保険スクウェアbang」で火災保険の見直しをされてはいかがでしょうか。