更新日:2024/02/01
県民共済をバイク保険代わりに利用する5つのメリットとデメリット
事故に備えてバイク保険に入った方が良いのはわかっているけど、料金や複雑さがネックで未だに契約できない……。それならば、安価な県民共済への加入を検討してませんか?この記事では、バイク保険の代わりに県民共済を利用するメリットとデメリットについて、くわしく解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 県民共済をバイク保険代わりに利用するメリットとデメリットとは
- 県民共済はバイク保険の代わりになるのか?
- 任意保険に入れない場合にはアリ
- 県民共済で対応できるのはバイク事故によるケガや病気のみ
- 県民共済をバイク保険代わりに利用する5つのメリット
- メリット①:掛け金が安い
- メリット②:掛け金が変化しない
- メリット③:割戻金がある
- メリット④:バイク事故以外のケガにも対応している
- メリット⑤:バイク保険ほど複雑ではない
- 県民共済をバイク保険代わりに利用する5つのデメリット
- デメリット①:保障内容が限定されている
- デメリット②:バイク保険ほど手厚くない
- デメリット③:保障内容のカスタマイズがほとんどできない
- デメリット④:掛け捨て
- 県民共済をバイク保険代わりに利用するメリットとデメリットのまとめ
目次
県民共済をバイク保険代わりに利用するメリットとデメリットとは
バイクに乗るのであればできれば入りたいのがバイクの任意保険です。
相手方のケガや死亡を補償する自賠責保険は加入が義務付けられていますが、幅広いバイク事故のリスクに備えるバイク保険の加入率はあまり高くありません。
バイク保険に入りたいけれど保険料が高いから入れないという悩みを持つ人は多いのではないでしょうか?
実は手ごろな価格で加入できる県民共済をバイク保険の代わりに利用することができます。
そこでこの記事では
- 県民共済はバイク保険の代わりになるのか?
- 県民共済で対応できる範囲
- 県民共済をバイク保険の代わりにする際のメリット・デメリット
について詳しく解説します。
この記事を読んでいただければ県民共済をバイク保険の代わりにどのように利用するのが良いかがよく分かります。ぜひ、最後までご覧ください。
県民共済はバイク保険の代わりになるのか?
- 県民共済はバイク保険の代わりに使えるのか
- 県民共済で対応できる保障
任意保険に入れない場合にはアリ
バイクの保険には加入が義務付けられている自賠責保険と自分で選べる任意保険があります。
自賠責保険に入っているから任意保険は必要ないと考える人が多く、任意保険の加入率は約4割にとどまっています。
しかし、万が一のことを考えると任意保険にも加入すすることをおすすめします。そうは言っても保険料のことを考えると任意保険に入ることは難しいというケースもあるでしょう。
そのような場合、掛け金が安い県民共済を検討してはいかがでしょうか?
バイク保険のようなきめ細かい補償はありませんが、何か起きた時のことを考えると入っておいた方が安心でしょう。
県民共済で対応できるのはバイク事故によるケガや病気のみ
バイクに乗る際の任意保険として県民共済を利用するという方法があることを紹介してきました。
都道府県ごとに運営されている県民共済は少ない掛け金で大きな保障が得られるため多くの人に利用されています。
商品の内容がシンプルで選びやすく、健康告知も緩やかなので手軽に加入しやすいという特徴もあります。
しかし、県民共済が扱っているのは火災共済と生命共済のみでバイク保険の取り扱いはありません。
任意保険の代わりに県民共済を使うなら生命共済を利用するといいでしょう。
生命共済ではバイクに乗るならばぜひ欲しい
- 事故のケガによる入院
- 事故のケガによる通院
- 交通事故による後遺障害
- 交通事故による死亡・重度障害
といった保障が得られます。
県民共済をバイク保険代わりに利用する5つのメリット
県民共済をバイク保険代わりにすることもできるということを説明してきましたが、どのようなメリットがあるのでしょうか?
実は金銭的な負担が少ないことはもちろんのこと他にもさまざまなメリットがあります。
ここでは県民共済の5つのメリット
- 掛け金が安い
- 掛け金が変化しない
- 割戻金がある
- バイク事故以外にも対応している
- バイク保険ほど複雑ではない
について詳しく解説します。
県民共済をバイク保険の代わりにすることがご自身に合っているかどうかぜひ検討してください。
メリット①:掛け金が安い
県民共済のメリットの一つ目は掛け金が安いことです。
参考までに一般的なバイク保険の年額保険料を紹介します。
バイクの種類 | 保険料の目安(年額) |
---|---|
125cc以下のバイク(原付も含む) | 28,000円~74,000円 |
126~250ccのバイク | 43,000円~133,000円 |
251cc以上のバイク | 43,000円~133,000円 |
バイクの排気量と保険料の目安ですが、排気量の多いバイクになるとかなり高額の保険料になります。
一方で県民共済の一番安いコースだと月額1000円で交通事故の入院や通院などの保障を得ることができます。
県民共済の掛け金は一般的なバイク保険と比べるととても安いと言うことができます。
メリット②:掛け金が変化しない
バイク保険の保険料はさまざまな条件によって変化します。
一番大きいのが事故を起こした場合で、事故を起こしてしまうと次の更新時に驚くほど保険料が上がってしまうということもあります。
時には契約期間に事故を起こしていなくても保険会社の保険料の見直しにより値上げされることもあります。
また、契約条件により保険料が変わるのでバイクを乗り換えた時や年齢が上がった時にも保険料が変化します。更新時にライフスタイルに合わせた保障になるように見直しが必要です。
県民共済の掛け金は基本的に変化しないので、突然値上げされて困ってしまうということはありません。
メリット③:割戻金がある
県民共済の特徴として割戻金があります。これもバイク保険の代わりに県民共済を利用する大きなメリットとなります。
県民共済は利益を目的としない助け合いを基本とした非営利団体です。そのため毎年の決算の後、余剰金が割戻金として返還されます。
県民共済は1000円からという手ごろな掛け金が魅力ですが、実際は割戻金があるためさらに安い金額で保障を得ることができます。
民間の保険会社で事故を起こさず等級が上がることで保険料が安くなることがありますが、県民共済では共済金を請求していても割戻金を受け取ることができます。
メリット④:バイク事故以外のケガにも対応している
県民共済は保障対象が幅広いという点でも魅力があります。
バイク保険がバイク事故を中心とした保障になるのに対して県民共済はバイク事故以外のケガなどにも対応しています。
県民共済の生命共済はバイク事故以外の自動車や自転車での事故やその他の不慮の事故や病気も保障されます。
バイク保険で補償されるのはバイクで起こした事故によるケガのみという狭い範囲であるのに対して、県民共済では
- 階段から落ちて骨折し、通院した。
- 自動車にぶつかりケガをして、入院・通院した。
- インフルエンザにかかり入院した。
といったバイク保険ではカバーされないケガや病気にも対応しています。
もちろん、バイクに乗っていて事故にあい入院・通院したという場合も保障されます。
メリット⑤:バイク保険ほど複雑ではない
- 総合保障型(バランスの良い保障)
- 入院保障型(入院保障を重視)
- 総合保障型+入院保障型
- バイクの排気量
- 乗る人の範囲・年齢
- ノンフリート等級
- 住所
- 運転免許証の色
- 使用目的
- 対人賠償
- 対物補償
- 搭乗者傷害
県民共済をバイク保険代わりに利用する5つのデメリット
県民共済をバイク保険代わりに利用するメリットについて紹介してきました。
確かに掛け金が安いなどメリットは大きいですが、もともとバイクのための保障制度ではないのでバイク保険の代わりに使うにはデメリットもあります。
そこでここでは
- 保障内容が限定される
- 保障内容が手厚くない
- カスタマイズができない
- 掛け捨て
といったデメリットを紹介します。
デメリットも検討したうえで加入するかどうか決めるといいでしょう。
デメリット①:保障内容が限定されている
バイク保険に比べて県民共済では保障内容が限定されていることは知っておかなければならないデメリットでしょう。
県民共済では自分のケガや病気にしか対応していません。
県民共済の中でも人気が最も高い入院から死亡までバランスよく保障される総合保障2型の主な保障内容を見てみましょう。(参考:新潟県民共済 総合保障2型18~60歳)
内容 | 共済金 |
---|---|
事故入院 | 1日5000円 |
病気入院 | 1日4500円 |
事故通院 | 1日1500円 |
交通事故後遺障害 | 26.4万円~660万円 |
交通事故死亡 | 1000万円 |
病気死亡 | 400万円 |
上記のよう月の掛け金2000円で自分の保障はしっかりと得られますが、相手への保障は一切ありません。
デメリット②:バイク保険ほど手厚くない
デメリット③:保障内容のカスタマイズがほとんどできない
県民共済の保障内容はとてもシンプルであれこれと選ぶ手間はかかりません。
その一方で必要な保障だけ欲しいといったカスタマイズはほぼ不可能であるというデメリットもあります。
バイク保険の場合は、万が一のために必要な最小限の保障はセットされていますが、それ以外の保障はライフスタイルやお財布事情に合わせて選ぶことができます。
具体的には「大切なバイクのための車両保険は欲しいけれど、弁護士費用や訴訟費用を補償する特約は必要ない」といったような補償内容のカスタマイズが可能です。
自分で保障内容を細かく選びたい場合はバイク保険の方が適しています。
デメリット④:掛け捨て
保険と言うと満期金が受け取れたり、解約した際は返戻金がもらえたりする貯蓄性のあるものを想像する方も多いかもしれません。
しかし、県民共済は掛け捨てタイプなので貯蓄性はありません。
バイク保険の代わりに利用することはできますが、貯金代わりに利用することはできないので覚えておきましょう。
一般的にバイク保険も掛け捨てタイプです。
バイクの事故に対応する保険は掛け捨てと割り切って、貯蓄性のある保険を利用したいのであれば他の商品を検討した方が良いでしょう。
貯蓄性の高い保険には
- 学資保険
- 終身保険
- 養老保険
などがあります。
県民共済をバイク保険代わりに利用するメリットとデメリットのまとめ
ここまで県民共済をバイク保険かわりに利用するメリットとデメリットについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
この記事のポイントをまとめると
【県民共済を利用するメリット】
- 掛け金が安い
- 掛け金が変化しない
- 割戻金がある
- バイク事故以外のケガにも対応
- バイク保険ほど複雑ではない
【県民共済を利用するデメリット】
- 保障内容が限定されている
- バイク保険程手厚くない
- 保障内容のカスタマイズがほとんどできない
- 掛け捨て
ということになります。
任意保険に入れない場合は経済的な負担の少ない県民共済を利用するのも有効であることがお分かりいただけたと思います。
バイクに乗る機会が多いのであればきめ細かい補償のあるバイク保険がおすすめですが、そうでないならばメリットデメリットをよく考えた上で県民共済を選択するのもいいでしょう。
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