更新日:2024/08/07
兄弟二人目の学資保険はどうしてる?兄弟割引で保険料節約&返戻率UP
学資保険は兄弟そろって二人目も加入したいものです。兄弟で同じ学資保険に加入すると兄弟割引が適用される保険もあり、二人の子どもの教育資金を貯める良い方法です。
目次を使って気になるところから読みましょう!
兄弟姉妹では同じ学資保険、別の学資保険に加入する?
しかし中には学資保険は一人目の子だけで十分、二人目の学資保険は必要ないという意見もあります。
この記事では、二人目の子が生まれて学資保険の加入に悩まれている方に向けて
- 二人目の子も学資保険に入る必要があるのか
- 同じ学資保険に兄弟姉妹で加入するメリット
- 学資保険に兄弟で加入する際の注意点
兄弟姉妹二人目も学資保険に加入する必要はあるのか
では、そもそも兄弟姉妹二人目も学資保険に加入する必要はあるのでしょうか。
NTTコムのリサーチによると、10歳未満の子どもがいる人のうち、学資保険に加入している人は57.2%となっており、約6割の人が学資保険に加入しています。
特に加入率が高いのは20代で63.4%となっており、子どもの教育資金を貯める方法として、若い20台の親世代が、学資保険を選んでいることが分かります。
この数字には、二人目、三人目の子どもの学資保険も含まれているため、学資保険が依然として選ばれる保険であると言えます。
二人目以降の子どもの学資保険では、兄弟割引が適用されるなどメリットも多いです。二人目の子どもでも、学資保険を検討する価値はあるでしょう。
ここでは、二人目以降の学資保険について、二つの選択肢について見ていきましょう。
- 兄弟二人目も学資保険に加入したほうが安心
- 経済的に保険料を払える目途がつかない場合は入らない選択も
兄弟二人目も学資保険に加入したほうが安心
●兄弟姉妹それぞれに学資保険をかけておくメリット
- 満期金や祝い金が必要な時期に受け取ることができる
- 兄弟割引が適用される
- 引き落としなので、払い忘れがない
まず一つ目のメリットは、満期金や祝い金が必要な時期に受け取ることができる点です。
満期時期や一時金の設定時期は、子どもによって変えることができます。それぞれ保険に加入していれば、その必要なタイミングで「一時金」や「満期金」を受け取ることができるのです。
二つ目のメリットは、兄弟割引が適用されることです。一人目の子どもと同じ保険会社の学資保険に加入した場合、兄弟割引が適用されます。兄弟割引を利用すると、保険料が安くなるなどのメリットがあります。
三つ目のメリットは、引き落としなので払い忘れがないことです。多くの場合、保険料の引き落としは口座から行われています。以前は集金制度などもあったようですが、最近は廃止されています。毎月決まった日に、口座から自動的に引き落とされるので、払い忘れの心配がありません。
このように、二人目三人目の子どもの教育資金を貯める方法として、学資保険を選択するメリットがいくつかあるので、特別な事情などがない限り、兄弟姉妹それぞれ学資保険に加入しておくとよいでしょう。
経済的に保険料を払える目途がつかない場合は入らない選択も
さて、一人目の子どもの学資保険に、いくらくらい支払いをしていますか。
学資保険の満期金を200万円とすると、だいたい月額の支払いは15,000円程になります。二人子どもがいると月額30,000円、三人子どもがいると月額45,000円と、子どもが多いほど、学資保険に支払う金額が増えていきます。
一人目の子どものために支払いを始めたけれど、二人目以降の子どもにも同じように支払う経済的余裕がないという家庭もあるでしょう。そのように、収入に不安がある場合は、無理に学資保険に加入する必要はありません。
学資保険は長期の保険ですから、満期まで加入し続けない限り利益を得ることができません。学資保険は、最後まで保険料を払いきることでメリットを得ることのできる保険なのです。
満期まで加入し続けられない人は、途中で解約などの可能性があり、元本割れといって、実際に払ったお金よりも少ない金額で返ってきます。収入に不安がある場合は、加入しないほうが無難です。
また、ご主人が転職を考えていたり、奥さんが専業主婦になる可能性があったり、収入に少しでも不安がある場合は、学資保険への加入は必須ではありません。
一時的に余裕のあるお金は、銀行などの預貯金で様子を見てもよいですし、本当に学資保険が二人目以降の子どもに必要なのか、よく検討する必要があるでしょう。
「二人目の子も学資保険に加入したほうが安心だよね」と思いながらも、保険料の支払いが厳しそうだったり、他に良いお金の貯め方はないだろうかとお悩みの方はいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方は保険のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)との無料相談を検討してみても良いかもしれません。
同じ学資保険に兄弟姉妹で加入するメリット
では、二人目以降の子ども同じように学資保険に加入する場合、どのような選択肢があるのでしょうか。
一人目の子どもと同じ学資保険を検討、または別の保険会社の学資保険を検討、二つの選択肢があります。
一人目の子どもと同じ学資保険に入る場合、同じ保険なら保険内容もよくわかっているし、検討しやすいかと思います。
学資保険に兄弟で加入するときの注意点
- 割引を受けられるのは契約者が同じ場合のみ
- ライフプランを設計してみる
割引を受けられるのは契約者が同じ場合のみ
一人目の子どもの学資保険の契約者が「父親」なら、二人目の子どもも「父親」を契約者にしなければ、割引は受けられないということです。
学資保険の契約者を決める際、このようなことも試案する必要があるでしょう。
ライフプランを設計してみる
そして、二人目の学資保険を検討する際には、ライフプランを設計してみることも大事です。
文部科学省の調査(「文部科学省 平成28年度子供の学習費調査の結果について」)によると、子供の進学にかかる費用は以下の表のようになっています。
(国/公立) | (私立) | |
---|---|---|
小学校 | 193万円 | 916万円 |
中学校 | 143万円 | 398万円 |
高校 | 135万円 | 311万円 |
大学 | 697万円 | 997万円 |
合計 | 1,237万円 | 2,767万円 |
子どもが公立の学校を出て国公立大学に進んだとしても、進学にかかる費用はトータルで1,237万円が必要だということが分かります。
二人目以降の子どもがいて大学まで進学した場合、これらの費用の2倍、3倍の教育資金が必要になってくるのです。
特に、大学への入学時には入学費用や一人暮らしの費用など、まとまったお金が必要になります。一括で備えるは難しいため、学資保険の一時金や満期金を利用して学資金を準備しておく必要があるのです。
ただ、全ての教育費用を学資保険でまかなおうとすると、月に払い込む金額が大きくなりすぎて、最後まで払いきれず、解約をしなければならなくなる可能性があります。元本割れのリスクもあり、学資保険の解約はおすすめできません。
大学入学や進学資金を、どの程度を学資保険でカバーするか、契約時にしっかりと考えておくことが大切です。
多くの家庭では100万円単位で後になって差が生じることもあり、そのようなことがないように、学資保険契約時にしっかりライフプランを設計しましょう。
費用が足りなくなってからや、保険料の負担が重くなってからでは遅いので、学資保険を検討する段階で、ライフプランを設計してみるとよいでしょう。
健康上の問題で兄弟どちらかが、学資保険に加入できない場合
そのような場合、病気にかかっている子供の教育資金はどのように準備すればよいのでしょうか。
健康上の問題で兄弟どちらかが、学資保険に加入できない場合、兄弟どちらか、健康上問題がない子どもの学資保険の金額を上げる方法で、2人分の学資保険を1つの契約で準備するのです。
ただ、病気があることもが何番目の子供かで対応が変わってきます。
一人目の子どもが健康で、二人目以降の子どもに病気がある場合、すでに一人目の子どもに契約してしまっている学資保険の増額は難しいでしょう。
基本的に学資保険の増額はできません。契約時にある特約を付けて増額する方法もありますが、その特約をつけることで保険料も高くなるため、あまりお勧めできません。学資保険以外の預金商品を検討するのが無難です。
一人目の子どもが病気で、二人目の子どもが健康である場合は、二人目の子どもの学資保険の契約を増額して、一人目の子どもの分の教育資金を貯めることができます。
学資保険の満期金は、契約した子どものためだけに使わなくてはならない、とは決まっていません。満期金は兄弟姉妹どの子に使っても、特に問題になることはないでしょう。
ただ、2人分の学資保険を1つの契約で賄う場合、いくつか注意が必要です。
●2人分の学資保険を1つの契約で賄う場合の注意点
- 一時金の受け取り時期が、必要な時とずれる可能性
- 保険に加入していない子どもには、保障が適用されないこと
一時金の受け取り時期は、被保険者の子ども(二人目)に合わせられています。教育資金の必要な時期とずれる可能性があるため、他の預金でカバーする必要があります。
保険に加入していない子どもには、保障が適用されないため、他の保険でカバーする必要があるでしょう。
まとめ:学資保険の兄弟割引はお得!二人目では検討すべし
- 兄弟それぞれ、満期金や祝い金を必要な時期に受け取ることができる
- 兄弟割引のある保険に入ると、返戻率が上がり少しおトクになる
- 兄弟で別々の保険に入っても、それぞれの保険の利点が享受できる
子どもの教育資金についての悩みは、子どもの成長につきものです。各家庭に合った教育資金の準備法を見つけてみましょう。
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