更新日:2022/06/28
台風でアンテナが倒れた!火災保険でアンテナの修理費用は補償されるの?
台風(風災)などの強風でテレビのアンテナが倒れた場合、家財と建物を補償する火災保険で修理費用が補償されます。しかし、テレビアンテナの修理費用が火災保険で補償されない場合があるので注意が必要です。今回は、火災保険の補償内容と請求方法について詳しく解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 台風でテレビのアンテナが倒れた!火災保険で修理費用は補償される?
- テレビアンテナの修理費用も火災保険で補償される
- 火災保険の補償対象は家財+建物
- アンテナ破損で火災保険が適用された事例
- アンテナ破損で火災保険が適用されるケース
- ケース1:風災によるアンテナ被害が補償されたケース
- ケース2:落雷によるアンテナ被害が補償されたケース
- アンテナが倒れた場合でも火災保険が適用されない場合
- 自然災害発生から3年過ぎた場合
- アンテナが倒れた原因が経年劣化の場合
- アンテナが倒れた原因が自然災害と認められない場合
- ケース3:アンテナが倒れた原因が地震や噴火の場合
- ケース4:補償範囲や補償金額が契約内容と異なる場合
- 台風によりアンテナが倒れた場合、火災保険の保険金はいくら降りる?
- 参考①:台風によるアンテナの修理費用・修理相場っていくら?
- 参考②倒れたテレビアンテナは再利用可能な場合がある
- 台風によりテレビアンテナが倒れた!火災保険請求方法とは
- まとめ:台風(強風)によるアンテナの修理費用を火災保険で補償しよう
目次
台風でテレビのアンテナが倒れた!火災保険で修理費用は補償される?
テレビのアンテナは屋根にあるため、台風などによる影響を受けやすいですよね。万が一壊れてしまうと、テレビを見れなくなり困ってしまいます。
実は災害によるテレビのアンテナは、火災保険で修理費用の補償範囲である場合が多いです。費用負担なしでアンテナの修理ができる場合もあります。
そこでこの記事では、
- 火災保険の補償対象にアンテナは入る?
- 火災保険が適応されないケース例
- 保険金はいくらもらえる?
- 火災保険の請求方法
テレビアンテナの修理費用も火災保険で補償される
テレビのアンテナの多くは家の屋根についています。そのため、台風や雨、強い風の日には影響を一番受けやすい日といえるでしょう。
アンテナが折れてしまったり、飛んで行ってしまったり、変形してしまうとテレビを見ることができなくなります。できるだけ早めに修理をしたいところですが、大きな出費にもなってしまいますよね。
そこで覚えておきたいのが、アンテナは火災保険で補償できるということです。火災保険と聞くと、火事が起こった時の保険という印象が強いため、アンテナも補償できることはあまり知られていません。
ここでは、火災保険についてやアンテナが補償された事例について具体的に解説していきます。
火災保険の補償対象は家財+建物
火災保険とは、損害保険のひとつです。台風、火災、落雷などの災害時や盗難などに利用することができます。火災保険の補償対象となるのは、建物と家財です。
万が一、台風による水害や落雷などで建物や家具に被害が合った場合、元に戻すためにはかなりの費用が必要となりますよね。火災保険に加入しておけば、経済的なリスクを大幅にカバーしてくれるため、安心して毎日過ごすことができます。
火災保険で補償される建物には、建物本体と塀や門、車庫などがあてはまります。家財には、家具や家電、衣類などが対象になります。家財は、建物内で移動が可能なものとなります。引っ越し時に動かせるものと覚えておきましょう。
その中でアンテナは、建物設備なので建物に分類されます。ほとんどの火災保険で、アンテナは対象となります。しかし、契約内容によっては「強風や雪などで破損したアンテナは対象外」という場合もあるので注意しておきましょう。
アンテナ破損で火災保険が適用された事例
アンテナ破損で火災保険が適用されるケース
ケース1:風災によるアンテナ被害が補償されたケース
強い風の日や台風の風によりアンテナが壊れてしまった場合、火災保険の風災補償が利用できます。補償としては、無料でアンテナ交換ができるケースが多いです。
被害を受けた3年以内に申請することで、補償してもらうことができます。
ケース2:落雷によるアンテナ被害が補償されたケース
落雷すると、アンテナはもちろんですが家電も利用できなくなる可能性があります。家のアンテナに雷が落ちてしまった場合、火災保険で補償できます。
この場合、アンテナはもちろんですがテレビやそのほかの家電も対象となる場合が多いです。コンセントを経由してエアコンなども一緒に壊れてしまう場合もありますが、火災保険に加入しておけば安心ですね。
火災保険の補償対象となるのは、基本的に自然災害時のトラブルです。ここでは、案ては破損で火災保険が適用された事例を紹介します。
風災によるアンテナ被害が補償されたケース
アンテナが倒れた場合でも火災保険が適用されない場合
アンテナが倒れてしまった場合でも、火災保険を利用できない場合があります。火災保険の補償が受けられる条件として、風災や水災、雪災などの自然災害による被害となります。
アンテナは屋根の上にあるため、紫外線や風雨からの影響を受けやすいです。経年劣化や老朽化も起こりやすいといえるでしょう。普通の状態より壊れやすくなっていた場合などは、補償対象外となります。
ここでは、アンテナが倒れた場合や破損した場合、火災保険が適応できないケースを解説していきます。
自然災害発生から3年過ぎた場合
火災保険に限らず、保険金の請求は法律によって3年と定められています。台風による被害を受けた際、アンテナだけでなく他にも被害を受けていることがあるでしょう。
保険金の請求を後回しにして、うっかり忘れてしまっていたというケースも少なくありません。保険会社によっては、3年以降でも保険金の請求を受け付けている場合もありますので一度確認しておくことをおすすめします。
アンテナが倒れて修理を行った場合、当時の写真や請求書などの工事関係の書類をしっかり残しておきましょう。できるだけ早めに保険会社へ連絡するようにしてくださいね。
アンテナが倒れた原因が経年劣化の場合
アンテナが倒れてしまった原因が、アンテナの経年劣化の場合は補償対象外になります。風によりアンテナが倒れてしまったかどうかの基準としては、倒れた際に「最大瞬間風速が20m/秒」以上の風が吹いていたかいないかになります。
アンテナが老朽化してしまった場合、少しの風でもぐらつきやすくなります。テレビが風のせいで映らなくなることもあるようです。アンテナについても定期的にメンテナンスを行い、経年劣化による破損がないようにしておきましょう。
アンテナが倒れた原因が自然災害と認められない場合
アンテナが倒れてしまった原因が自然災害と認められなかった場合は、もちろんですが補償対象外となります。
よくあるケースとして、アンテナを支えている屋根馬の老朽化が進み、いきなり倒れてしまうものです。アンテナの寿命は、約10年といわれているのでメンテナンスや必要に応じた修理を定期的に行う必要があるでしょう。
寿命を迎えたアンテナや老朽化の進んだアンテナが倒れた場合、自然災害とは求められず、火災保険の利用はできないので注意しておきましょう。
ケース3:アンテナが倒れた原因が地震や噴火の場合
火災保険は台風、災害、落雷などの自然災害による損害が補償対象ですが、自然災害でも地震・噴火・津波の場合は補償対象外になります。
地震・噴火・津波による損害の補償を受けるためには、地震保険が必要となりますので注意しましょう。
ケース4:補償範囲や補償金額が契約内容と異なる場合
火災保険の補償対象は「建物」と「家財」ですが、アンテナは「建物」の一部として補償の対象となります。契約により「家財のみ」を対象としている場合は、アンテナの損害は補償対象外となります。
アンテナの損害額が免責金額(自己負担となる金額)以下の場合も、補償対象外となります。免責金額の設定について、契約内容を確認しておきましょう。
台風によりアンテナが倒れた場合、火災保険の保険金はいくら降りる?
台風が原因でアンテナが倒れてしまった場合、火災保険の保険金はどれくらい受け取れるのか調べてみました。
とある大手保険会社の商品では、加入時に0万円、10万円、20万円、30万円から上限を選択するフランチャイズ金額を設定できます。受け取れる保険金は、アンテナ修理にかかった費用を上限までです。たとえば、10万円に設定しておけば、アンテナ修理に5万円かかった場合は自己負担0となります。
基本的には、火災保険の災害時に補償できる上限までの金額であれば全額負担してもらえる場合が多いです。フランチャイズ金額を設定する場合は、家のアンテナが壊れてしまった場合に、保険金でまかなえる金額を上限に設定しておくといいでしょう。
参考①:台風によるアンテナの修理費用・修理相場っていくら?
台風によって壊れたアンテナの修理費用や相場はどれくらいなのでしょうか?アンテナは家によって種類が異なりますので、各種類ごとに費用の相場を解説します。
アンテナ工事種類 | 金額 |
---|---|
UHFアンテナ標準工事 | 1,5万円~2,5万円 |
BS/CSアンテナ取付け | 1万円~3,5万円 |
アンテナの交換 | 3万~10万円 |
アンテナの撤去 | 2万円前後 |
配線の交換 | 1万円前後 |
ブースター追加 | 1万~1.5万円 |
配線工事 | 1万~3万円 |
調整や点検 | 3,000円~1万円 |
もし、アンテナの交換を行った場合10万円かかることもあります。他にも台風被害を受けている可能性もありますし、かなり大きな出費となってしまいますよね。
火災保険でアンテナの交換や撤去が補償されると、かなり助かるのではないでしょうか?アンテナだけでなく、家財についても補償されるので火災保険は加入しておいて損はないといえるでしょう。
参考②倒れたテレビアンテナは再利用可能な場合がある
倒れてしまったアンテナは、破損や変形がない場合のみ再利用可能です。多少の変形であれば、問題なく受信できる場合もあるため大きな変形でなければ使えることもあるようです。
アンテナが少しだけ変形している、少し曲がった程度であれば再利用してもいいと思います。ただ、変形してしまったアンテナというのは通常のアンテナと比較すると壊れやすくなっています。
少しの風で壊れてしまったり、倒れてしまうこともあります。アンテナが倒れた際、中に水が入ってしまい後からさびてしまったというケースもあります。できる限り再利用はせず、交換してしまうことをおすすめします。
交換までの間だけ利用する、取り寄せになったのでその間だけ利用するというように、短期間だけの再利用であれば問題ないでしょう。
台風によりテレビアンテナが倒れた!火災保険請求方法とは
アンテナが倒れてしまった際の火災保険請求方法を解説します。流れとしては以下の通りです。
- 保険会社へ連絡
- 送られてきた書類を確認
- 書類に必要事項を記入し、提出
- 保険会社が被害状況を確認
- 保険金の入金
まとめ:台風(強風)によるアンテナの修理費用を火災保険で補償しよう
台風などの自然災害によりアンテナに修理が必要になった場合、火災保険で補償できることを解説してきましたが、いかがでしたか?
この記事のポイントは、
- アンテナは建物に分類されるので、火災保険で補償できる
- 自然災害によりアンテナが破損した場合のみ対象となる
- 受け取れる保険金は契約内容によって違うので、自分の家のアンテナ交換をした場合に負担がなくなるように契約しておくのがおすすめ
- 倒れたアンテナは再利用できるが、長期間の使用は壊れやすいのでおすすめできない