【空き巣】現金の盗難は火災保険で補償される?補償の仕組みを解説!

※本記事で紹介しているサービスにはPRが含みます。

皆さんは現金などの盗難の際に火災保険が適用されることをご存知ですか?実際に現金を含む家財盗難被害にあった際に助けとなるのが盗難補償です。そこでこの記事では、火災保険の盗難補償の内容や、保険金請求方法、日本の盗難事情について詳しく解説していきたいと思います。

空き巣で現金盗難にあった時、火災保険を適切に利用しよう!

空き巣などで現金の盗難にあった際、火災保険の「盗難補償」プランが利用できます。現金以外の持ち物でも補償の対象になるため、加入することをおすすめしています。


なぜ、加入するべきかその理由について、まずは現金の盗難に遭う可能性がどのくらいあるかを見ていきましょう。

空き巣で盗難に遭遇する確率はどのくらい?

「盗難」とは、窃盗、強盗または、これらの未遂のことを言います。 


日本政府の犯罪統計によると、2022年全国で窃盗による建物への侵入件数は14,235件、そのうち空き巣は4,144件と発表されています。


年々減少傾向にあるものの、まだまだ1万件以上あるため窃盗による犯罪に巻き込まれる可能性はあり、油断できない状況にあることがよく分かります。


【2022年窃盗被害状況】


手口件数
空き巣4,144
忍び込み1,803
居引き319
合計6,266
侵入総件数14,235

日本政府の犯罪統計:https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00130001&tstat=000001166306&cycle=0&year=20220&month=0より


火災保険とは?

火災保険と聞くと火災が起こった時のために加入しておく保険だと思いがちです。実は「盗難や火災、水災、爆発、落雷、風水災」など広範囲にわたる事故の補償をします。 


火災保険は上記の補償を種類ごとにして一つの保険商品としているため、保険会社によっては盗難による損害の補償が含まれていない場合があります。


たとえば、火災、破裂爆発、落雷のみの補償を一つのパッケージとして販売している火災保険のプランがあります。


このプランでは、盗難時の損害補償の内容が含まれていないため、現金盗難は補償されないため注意が必要です。


火災保険の概要について、詳しくは以下のリンクを参照してください。

関連記事:https://hoken-room.jp/fire#i-2-6



火災保険の補償プラン「盗難補償」とは?

火災保険には、盗難補償のプランがあります。保険会社によりますが、一般的な火災保険のプランではなく選択制になっている事が多いプランです。

では、どのような盗難であれば補償の対象になるのでしょうか。現金盗難は盗難補償の対象になります。そんな気になる盗難補償の概要「対象、補償内容、平均金額、注意するポイント」についてをご紹介していきます。

盗難補償の対象は?

火災保険の目的が家財と建物2つに分かれているため、補償の対象が建物もしくは家財のどちらに分類されるのかによって、補償の有無が決まります。


現金は「家財」に含まれるため、家財の補償プランを選択していれば現金盗難が発生した場合でも補償を受けることが可能です。


一方、「建物」のみ補償のプランであれば、現金盗難の補償はされません。


「建物」も補償のプランであれば、空き巣に入られた時に玄関や窓のカギが破壊された時や窓ガラスが割られてしまった時に補償の対象に入ります。


現金の他にも印紙や小切手、乗車券、預金通帳などの現金に関する資産も「家財」に含まれるため、補償の対象となります。

盗難補償「損害保険金と費用保険金」の違いについて

盗難補償の内容は、「損害保険金」と「費用保険金」の2つの枠組みで分けられています。それぞれの特徴と補償内容を見ていきましょう。


損害保険金

保険の対象の「建物」や所有している「家財」が、壊されたり盗まれたりした時に、それをを修理したり買い直したりした際に使われるお金は「損害保険金」として受け取ることができます。 


 また、所有している建物のドアの鍵が壊された場合や窓ガラスが壊された場合にも、修理するための費用は「損害保険金」の対象となります。


費用保険金 

物の買い直しや修理以外に出費が必要な費用を補償してくれるのが「費用保険金」で

す。 特に盗難被害に遭った際に有効であるのが、保険会社により名称が異なりますが「再発防止等特約」と「残存物片付け費用特約」です。 


「再発防止等特約」は、盗難被害の再発防ぐために防犯カメラを設置したり、盗難防止機能が付きの窓に交換したり、防犯カギを設置したり、ホームセキュリティーサービスを実施したりした際にかかったその費用等を支払われる特約です。 


「残存物片付け費用特約」は、 空き巣などの被害で家具の破損で片付けが必要になった時の費用(清掃費用、建物の取り壊し費用、搬出費用など)の実際にかかった費用(損害保険金の約10%が限度)が保険金として支払われる特約です。


上記のような内容で保険金が支払われるようになっています。保険会社によって内容が異なるので、契約する保険会社のプラン内容を確認することが大切です。

火災保険で「盗難補償付き」保険料の金額っていくら?

火災保険料は、保険会社によって異なるだけでなく、「建物の場所、建物の構造、築年数、建坪、家族構成」などにより変わりますので一概に金額を提示できません。


例えば、東京都で火災保険の最低限で「火災・落雷・破裂・爆破・風災・ひょう災・雪災」の補償、保証期間1年のプランでは、戸建では月額約4,000円、マンションでは月額約1,500円です。


一方、幅広い補償付き「火災・落雷・破裂・爆破・風災・ひょう災・雪災+水災・地震・水濡れ・衝突・騒じょう・盗難・破損」などの盗難付き保証期間1年のプランを見ると、戸建では月額約10,500円、マンションでは月額約3,500円です。


条件により異なりますが、盗難補償付きのプランは最低限のプランより約2.5倍程高くなりますので、家族内で必要かどうか話し合ってよく検討する必要があります。


今回提示したものはあくまで平均的な保険料になりますので参考程度にしていただき、インターネットの保険料の見積もりサービスなどを利用し、そちらを参考にすることをおすすめします。



火災保険での「現金盗難」補償の上限は20万円? 

空き巣などで現金盗難に遭った際、火災保険による盗難補償の上限が決まっています。現金や印紙、切手、有価証券の補償は通常20万円が上限となります。


そのほかの保険金の上限は、下記のようになっております。

  • 預金通帳を盗まれ現金を引き出された時の損害額:200万円 
  • 宝石類や貴金属、美術品などの高価な貴重品:1個または1組あたり30万円 

30万円を超えるような「宝石類や貴金属、美術品」などに関しては、契約時に必ず申告しないと補償の対象にならない可能性もあるので注意が必要です。 


 高価な財産がある場合は、予め保険会社に補償条件を確認することをおすすめします。

参考①:自転車やバイク、自動車が盗まれた場合は補償の対象?

火災保険で家財補償の適用がある場合は、出先や勤務先ではなく契約している自宅敷地内に限り自転車と125cc以下の原付自転車が盗まれた時に補償されます。


しかし、バイクや自動車については自動車保険の対象になるなど保険会社により対象物の内容が異なるので注意が必要です。


また保険会社によっては、自転車でも自宅敷地内の屋根付きのカーポートに置かれたものは補償されるが、それ以外の門の外などの場所に置かれたものは補償の対象外としている保険会社があるため、各保険会社の対象内容の確認を怠らないことが大切です。

参考②:火災保険の免責金額とは?

免責金額とは「自己負担金額」のことです。「免責」とは責任から免れるという意味で、保険会社が保険金を支払う責任から免れる金額、つまりは契約者が自己負担しなければならない金額という意味です。 


 例えば、免責金額1万円だとするとそれ以上の損害額でなければ全ての金額が自己負担となります。 


 一方、免責金額を超えた損害については、保険金から免責金額を引いた金額が支払われます。 また、免責金額を設定しない場合は設定した時より保険金の請求額が上げられていることがほとんどです。 


このような少額な保険金請求については保険会社から金額を支払わないように設定することで、保険会社のコストを抑えると共に、保険料の値上げも抑えられる仕組みになっています。


免責金額が必要かどうか家族でよく相談してから、設定することをおすすめします。 

盗難被害にあったらどうしたらいい?

実際に、空き巣などの盗難被害にあった時どのように対処したら良いかをご存知でしょうか? 


 いざ窃盗が起きた時にどうしたらいいのか不安があったり、保険会社と警察署どちらに先に連絡すれば良いか迷われたりと、お悩みの方が居るかもしれません。 


 そんな方のために、ここからは空き巣などの盗難被害に遭った後にどのような手順で行動すべきかわかりやすく解説します。ぜひ、チェックしてみてください。  

火災保険の「盗難」プラン保険金の請求手順方法

①被害を確認し警察へ連絡

  1. 盗難被害を確認できたら、被害状況を把握する。

  2. 具体的に何が盗まれたか、盗難以外に自宅に破損などの被害はなかったかなどをチェック。
    後日、窓ガラスなどが割られて、その破片が部屋中に散乱していた時の片づけ費用などで保険金請求の対象にあたるような損害があるかもしれない為、確認します。

  3. 警察へ連絡をして詳細報告と被害届を提出する。

  4. 盗難届を提出後、警察から書面または口頭で受理番号が伝えられる。
    「受理番号」は保険会社へ保険金請求する時に必要である為、先に警察署に連絡することをおすすめします。

②保険会社に連絡して必要書類を提出

  1. 警察に連絡後、保険会社へ連絡する。

  2. 同時に保険金請求に必要な書類は何か問い合わせると共に、具体的な被害状況を伝える。
    ドアの鍵の破損やガラスの破損は担当者が見て確認が可能だが、家財の窃盗の場合は別で契約者側で用意が必要な書類がある為、確認が必要です。

特に盗難事故の場合、盗まれてしまった家財が本当にその建物の中にあったのかを証明する必要があります。そのため、盗難にあった家財の保証書や購入時の領収書、だけでなくクレジットカードでの支払い履歴などを提示し、所有していたことを証明します。


保証書などがない場合は、建物内で所有している写真や着用している写真で証明することもできます。


そのため、「高級腕時計、パソコン、宝飾品」など盗難被害に遭う可能性のある家財については写真を撮ったり、保証書や購入時の領収書などを保管しておくことが、保険金請求のためには重要となります。

火災保険の盗難補償は必要?そのメリットは?

では実際、盗難補償は必要だと思いますか? 


 「ホームセキュリティーが万全の家だから大丈夫!」

 「空き巣の被害に遭ったことないし、ウチは必要よね。」 

 上記のような考えを持っている方は多いですが、本当に必要ないと言い切れるでしょうか。 


ここでは、盗難被害にあった方の声や盗難保証を利用している方の声をもとに、盗難補償の必要性とメリットについてご紹介していきます。 


火災保険の盗難補償をつけた方の声

事例1:空き巣に入られ宝石を盗まれる【家財】(K県在住のG様)

セキュリティー機能のある玄関がある12階建てマンションの1階にお住まいのG様。帰宅すると、鍵がかけてあった玄関が開いており、室内の居間にある和ダンスが荒らされていることに気がつきました。

確認してみると、「指輪、ネクタイピン2個、ペンダントトップ」がなくなっており、すぐに警察を呼び、被害届を提出した事例です。 

家財の損害 : ¥150,000
  • 指輪(ダイヤ)
  • ネクタイピン2個(エメラルド、パール)
  • ペンダントトップ(ダイヤ入りパール) 
(被害総額:¥150,000

セキュリティー機能のある玄関があってもマンション内の別の住人による空き巣が起こる可能性もあります。油断はできません。

事例2:勝手口から侵入され盗難【建物】【家財】(H県在住のD様)

ある日の夜、D様が自宅に帰宅し2階へ上がると、寝室の扉が開いていて、中が荒らされ「指輪、ブレスレット腕時計、ネックレス、キーケース、現金」がなくなっていることに気がつきました。

しっかりと戸締りをして外出しましたが、自宅の裏にある勝手口の鍵が壊されていて、勝手口に設置していた防犯ブザーが外されていました。D様はすぐに警察に通報して、盗難の被害届を提出しました。 

建物の損害 : ¥298,755
  • 勝手口ドア交換工事費 
家財の損害 : ¥310,000
  • ブレスレット・腕時計ネックレス・指輪
  • キーケース
  • 現金
(被害総額:¥608,755)

空き巣犯にとっては勝手口に防犯ブザーがあっても、特に関係なく窃盗が起こるのです。この事例を見てご自宅のセキュリティーは安全だと言えますでしょうか。壊されていないか、定期的に見直すことが必要です。

上記2例とも総額全て保険金が支払われています。自己負担するとなると大きな負担になることがよく分かるので、高価な物が自宅にある方は「盗難補償」に入っていた方が安心です。

家財保険の保険料相場はいくらくらい?

家財保険の保険料相場は、1年間で約10,000円となります。


しかし、厳密にいうと、建物の構造や建てられている土地、さらには保険会社によって異なります。


また、保険料を決めるうえで大切な保険金額も家族構成によって異なってくるのです。

そのため、一概にいくらということはできません。

条件によっては1年間で10,000円を超えて20,000円近くなることもあれば、反対に10,000円以下になることもあります。


冒頭に紹介した金額は、あくまでも平均的なものとご理解ください。


詳しくは、保険会社に確認するか、インターネット上の保険料比較サイトを利用することをおすすめします。

参考③:再発防止費用の特約について

再発防止費用の特約とは、火災、落雷、破裂爆発、盗難の事故が起き、保険金の支払いを受けるなかで、契約者が事故の再発防止のため、有益な費用を支出した場合に、その費用を補償する特約です。


この特約でいう有益な費用とは、たとえば、盗難防止のためのホームセキュリティーサービスの実施費用や防犯カギの設置費用などがあります。


しかし、この特約は取り扱っていない保険会社もあります。


また、取り扱っている保険会社でも、通貨等、預貯金証書等のみの損害の場合は適用されないなどの制限を設けているところもあります。


興味のある方は、火災保険に加入している先の保険会社に確認することをおすすめします。


参考④:火災保険の見積もりをしてみよう!

火災保険などの見積もりは、「保険料の簡単な見積もりや目安で良い」という方は、保険会社のホームページにあるシミュレーションサイトで比較するのもいいですが、正確な見積もりを知りたい方は火災保険の見積もりを実際にやってみましょう。


次は、おすすめの見積りサイトと見積りに必要な書類をご紹介します。

火災保険の見積もり時に必要な書類

火災保険で、保険料の見積もりを行う際に必要最低限用意すべき書類は、

 ①建物の所在地②建築年数③建物の構造④建物の延べ床面積の以上4点です。

 

これらを確認できる書類として、 

  • 建築確認申請書 
  • 建築住宅性能評価書 
  • 不動産売買契約書 
  • 図面 
  • 仕様書 

以上、5点あります。


これらはあくまで一般的な必要書類であるため、参考にしてみてください。実際の見積もり時は、各保険会社に必要書類を確認することが大切です。 

他社と比較できる火災保険の見積もりサイト

各保険会社でもそれぞれ見積もりを行っていますが、一括で他社と比較できる便利な見積もりサイトがあります。


見積もりできるWebサイトが多くありますが、保険ROOMがおすすめしている、最大26商品から比較できる、サイト利用者数が650万人突破した顧客満足度94%の見積サイトをご紹介します。



保険料は、近年の自然災害の多発の影響により2022年10月から値上がりすると言われています。そのため、火災保険の加入を検討されている方は今の内に保険の見直しやどの保険にするか早めに決断することが必要です。


「保険スクウェアbang」の見積りサイトでは、簡単に他社の保険会社と内容や料金を見比べることで自分に合ったプランや料金の保険を見つけることができます。保険アドバイザーが何度でも無料で相談しており、無理な勧誘はしないので、おすすめできます。


その他保険ROOMでは、その他保険に関する相談を随時行っていますので是非、ご利用ください。

まとめ:火災保険で現金の盗難は補償される!

ここまで、火災保険で補償される盗難補償についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。 


 今回のこの記事まとめると、 

  • 現金盗難は火災保険の盗難補償プランを付けてあれば補償の対象となる 
  • 盗難補償の上限は20万円だが、家財の種類や保険会社によって変わる 
  • 盗難被害を受けた時は、すぐに警察に連絡する 
  • 自宅に高額な家財がある場合、盗難補償をつけておくといざ盗難されたときに安心 

です。 


火災保険の盗難補償対応のプランに加入すると、現金などの盗難は上限以内であれば補償されます。


このように誰にでも起こりうる自宅マンションや一軒家を標的にした空き巣などの窃盗事件に備えることは、家族の未来のためにもとても大切なことです。ぜひ加入することをおすすめします。 


ほけんROOMでは、火災保険の他にも知っておきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。 




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