鍵の紛失時に火災保険は使える?鍵開け・鍵交換のムダなお金を節約!

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鍵の紛失時に火災保険は利用できます。ただ、補償内容を詳しく知らないと「鍵開け」や「鍵交換」のときに、無駄なお金を払うことになります。そこで今回は、鍵トラブルの際に「受けられる補償内容」「火災保険を利用する手順」「利用する際の注意点」について詳しく解説します。

目次を使って気になるところから読みましょう!

鍵の紛失・鍵交換時に火災保険は使える!補償される理由とは?

鍵の盗難や紛失などのトラブルが起こった際、鍵開けや鍵交換は火災保険で補償されます。


火災保険のイメージとしては「火災」に対する保険、という認識が強いでしょう。しかし実際に内容を見てみると、以下の補償にも対応していることがわかりました。


  • 落雷で家に雷が落ちたとき
  • 風・雪・強風で屋根や壁が破損したとき
  • 洪水などで家が破損したとき
  • 建物の外から物が飛んできたとき

このように、火災以外にも建物にかかわる、さまざまな補償に対応しているのです。


まずは火災保険について詳しく知るために、火災保険の補償対象について解説します。

鍵の紛失は火災保険の「家財」の補償対象になる

引っ越しやマイホーム購入時に、加入することの多い火災保険ですが、補償対象を詳しく知らない方がほとんどです。


火災保険は「家財」と「建物」が補償対象になります。家そのものと、家の中にある「モノ」が対象となるのです。


つまり、鍵は「家財」に該当するため、補償の対象になります。


火災保険は、どこまで補償できるのかを「建物」と「家財」に分けて解説します。


まずは、以下の「建物」に該当するものから解説します。

  • 建物本体
  • 建物と同じ敷地内にある門・塀・車庫・物置
  • テレビアンテナ
  • エアコン
  • 浴槽
  • 調理台
建物本体とその建物についているものであれば対象となります。ただし、門や塀などに関しては補償されない火災保険もあるので、契約時はしっかり確認しておきましょう。

次に、以下の家財に該当するものを解説します。

  • 電化製品
  • 家具
  • 食器
  • 衣類
家財に該当するものとしては、生活に欠かせない持ち運びのできるものとなります。引っ越しの際に持っていくもの、というとわかりやすいでしょう。


そんな火災保険の補償内容には、盗難や鍵トラブルも含まれます。ほとんどの保険会社で鍵トラブルに関するサービスがついていますが、中には鍵開けのみという場合や部品代は別料金という違いもあります。

鍵を紛失したときに受けられる火災保険の補償内容

火災保険で、鍵の紛失時の補償を受けることは可能です。しかし、具体的なサービスはどういった内容なのでしょうか?

基本的に、火災保険を利用して受けられる補償のサービスは、以下の2つになります。


鍵開け・鍵交換時に受けられる補償

鍵開け・鍵交換は、火災保険の補償の対象になります。

保険会社によって内容は異なりますが、補償の対象の火災保険であれば、以下のようなサービスがあるところが多いです。
  • 30分間であれば、無料で開錠できる
  • 年1回は無料で鍵開けのサービスが利用可能
このように時間限定ではありますが「鍵開け」を無料で補償してくれるのです。

鍵の盗難時に受けられる補償

空き巣や盗難にあった場合も、条件によっては、補償を受けられる場合があります。
 しかし、空き巣にあっただけでは、残念ながら火災保険の補償の対象にはなりません。

 以下の状態になった場合にのみ、補償を受けられるのです。
  •  盗難、窃盗時により鍵の破損があった 
  • 盗難により鍵穴やドアの破損があった 
 このように、盗難があり、なおかつモノの破損があった場合には、火災保険の利用が可能になるでしょう。 

参考:すべての火災保険で鍵紛失の補償が受けられるわけではない

注意してほしいのが、すべての「火災保険」で、鍵トラブルの補償が受けられるわけではないということです。


鍵トラブルの補償が受けられるのは「鍵開け」「鍵交換」に関するサービス内容が含まれる、火災保険だけです。


そのため、火災保険を選ぶときは、しっかりと「補償」の確認をしましょう。

  • 鍵トラブルに関する「プラン」が含まれているか
  • ドアの開錠は無料でおこなえるか
  • 24時間対応をおこなっているか
上記の内容を確認しましょう。

鍵紛失・鍵交換で火災保険を利用できた・できなったケースを紹介

鍵トラブルに合った際「補償されないケース」と「補償されるケース」があります。

そこで、実際に鍵交換費用が「補償されたケース」と「補償されなかったケース」を1つずつ紹介します。
  • 補償されたケース「泥棒に入られてしまった」
  • 補償されなかったケース「鍵開け後に補償されることを知った」
上記のケースを、1つずつ見ていきましょう。

補償されたケース「泥棒に入られてしまった」

「泥棒に入られた」のみでは、鍵の交換はできません。しかし、泥棒が入ったことにより、鍵や鍵穴が破損している場合は、補償の対象になります。


 泥棒に入られた場合は、以下のケースも補償の対象になります。

  • 割られてしまった窓ガラス
  • 盗まれた家財
  • 破損した鍵や鍵穴
上記の補償は、すべて「モノ」の破損になるので、火災保険の補償を受けられるのです。

ただ、泥棒に入られただけでは、鍵の補償はできません。しかし、鍵やドアノブの破損があった場合は、火災保険が適用になるでしょう。

補償されなかったケース「鍵開け後に補償されることを知った」

別の業者で「鍵開け」や「鍵交換」をおこなった後、火災保険で補償できることを知った場合、残念ながら費用の負担額を受け取ることはできないケースが多いです。 

 保険会社では、委託している鍵専門会社があります。そのため、他の企業に任せてしまうと、費用負担ができないケースがほとんどです。

保険会社の中には、一部負担をしてくれる場合もあるので、まずは問い合わせをしてみるといいでしょう。

参考:盗難・紛失時の鍵開け・鍵交換費用の相場はいくら?

鍵交換や鍵開けは、家のドアの種類や鍵の種類などによって価格が変動します。


鍵屋さんに依頼した場合は、鍵開け費用鍵交換費用出張料金の3つが必要です。出張費用は無料のところもありますが、出張する場所や距離によって費用が変わる場合もあります。


以下が「鍵開け費用」と「鍵交換費用」の相場の料金です。



鍵開け費用の相場10,000~30,000円
鍵交換費用の相場10,000~40,000円


鍵トラブルに必要な費用の総額は、20,000円~50,000円+出張費用ほど必要になるでしょう。


しかし、鍵トラブルの補償がある火災保険を利用すれば「30分間の鍵開け費用無料」の補償を受けられます。つまり、30分の修理であれば無料で受けられるのです。


残念ながら

  • 部品費用
  • 30分を超える鍵開け費用
上記については、自己負担となる場合があります。しかし、火災保険に加入しているだけで「作業費用」に大きな差が出てくるのです。

鍵トラブル補償がある保険会社の火災保険料の相場を比較

火災保険に加入するにあたり「鍵トラブル」の補償がある、火災保険料の相場は、気になるところでしょう。


そこで、鍵トラブルの補償がある、大手4社の保険会社に、実際に見積もりをして、料金の相場を比較しました。


契約内容などの違いから多少の差は出ますが、参考にしてみてくださいね。


今回見積もりを出した条件はこちらです。

  • 一戸建て
  • H構造
  • 東京都
  • 地震保険なし
上記の条件で、見積もりを出した結果が、以下の通りになります。

保険会社A

「フルサポートプラン」に加入の場合

  • 1年間の支払い金額:57,000円
  • 保険期間:5年


保険会社B

「ベーシックプラン」に加入の場合

  • 1年間の支払い金額:16,000円
  • 保険期間:10年


保険会社C

「ベーシックプラン」に加入の場合

  • 1年間の支払い金額:30,000円
  • 保険期間:10年


保険会社D

「通常プラン」に加入の場合

  • 1年間の支払い金額:30,000円
  • 保険期間:5年


最も安い保険会社で16,000円から、鍵トラブルの補償が受けられるプランがありました。

相場でいうと16,000~57,000円ほどで、鍵トラブルがある火災保険へ加入できるでしょう。

火災保険の「鍵トラブル時」に補償を利用する際の5つの注意点

火災保険を利用して、鍵の紛失や盗難の補償を受ける際に、知っておくべき注意点があります。それは、以下の4つの注意点です。

  • 「鍵開け」は時間をオーバーすると自己負担になる
  • 「鍵開け」以外は有料になる
  • 利用回数には上限がある
  • 身分の証明できる免許証などが必要
  • 盗難で補償を受けるには「盗難届」の提出が必要
知らないと、料金が自己負担になったり、スムーズな利用ができない場合があるため、頭に入れておきましょう。

それでは、1つずつ詳しく解説します。

「鍵開け」は時間をオーバーすると自己負担になる

火災保険の鍵開けサービスは、多くの場合は、30分までが無料のところが多いです。

30分を超えてしまうと、自己負担になってしまうため、注意しましょう。


簡単に開錠できる鍵なら、30分で間に合いますが、以下のセキュリティーが高い鍵の場合だと、30分で終わらない可能性があります。

  • 防犯性が高い、さらに2か所以上開ける必要がある
  • 鍵の作りが複雑な「ディンプルシリンダーキー」などを使っている
上記のように、防犯性の高い鍵を利用している場合には、30分で終わらない可能性があります。必ず鍵開けが30分以内に終わるわけではないことは、頭に入れておきましょう。

「鍵開け」以外は有料になる

多くの火災保険では、30分以内の鍵開けは「無料」ですが、それ以外は有料になる場合がほとんどです。


たとえば、以下のことは有料になる場合が多いです。

  • 部品費用
  • 鍵交換代
  • 30分以上かかる鍵開け
このように、火災保険であっても、すべてが無料で対応できるわけではありません。
ただ、火災保険の中にも、鍵交換が1回まで無料のサービスも存在するため、補償内容をよく確認しましょう。

利用回数には上限がある

火災保険の「鍵トラブル」 の補償は、多くの保険会社で、使用の上限があります。

 使用上限は、年1回の場合が多いです。 


 そのため、1度補償を使った場合、同年に再度利用することはできません。

同じ年に鍵を2回紛失した場合は、鍵開けは自己負担になるため、注意しましょう。 

身分の証明できる免許証などが必要

鍵トラブルの際は、駆け付けた業者に、必ず本人確認ができる「免許証」などの提示を求められます。


そのため、鍵以外にも、サイフやマイナンバーカードなどを紛失した場合は、鍵開けができない可能性があるのです。


もし、身分証明書が手元にない場合は、警察が立会いのもと、鍵開けをおこなうことになります。

盗難で補償を受けるには「盗難届」の提出が必要

盗難により、鍵などが破損した場合にも、火災保険の補償を受けることができます。しかし、補償を受けるためには「盗難届」の提出を求められます。


盗難で、鍵が破損していた場合の手続き方法は、以下の手順で進めましょう。

  1. 警察に電話をし「盗難届」を提出する
  2. 盗難届の「受理番号」が発行される
  3. 「受理番号」を保険会社に連絡する
  4. 必要書類を提出する
  5. 保険金を受け取る
基本的に盗難による鍵の破損は「盗難届」の提出がないと、補償が認められないため、注意しましょう。


鍵を紛失した時に火災保険を利用する5つの手順

実際に、鍵を紛失した場合に「鍵開け」「鍵交換」をおこなうまでの手順を、知っておくことが大切です。

急なトラブルの際には、焦ってしまい、冷静な判断ができなくなります。そのためにも、以下の「鍵トラブルの際の5つの手順」は頭に入れておきましょう。
  1. 契約している保険会社へ電話を入れる
  2. 現在の状況を説明し、指示をもらう 
  3. 保険会社に作業を依頼し、家に来るまで待機する 
  4. 料金が発生した場合は、支払う 
  5. 鍵開け・鍵交換終了後に保険会社とやり取りする  
急なトラブルにも対応できるように、加入している火災保険の電話番号は、登録しておきましょう。

鍵を紛失した場合に「火災保険以外」で使える3つの補償

火災保険は「家財」と認められる鍵に限り、補償が受けられます。そのため「家財」ではない鍵は、補償の対象外になります。


例えば、以下の鍵をなくした場合は、火災保険では補償できません。

  • 車の鍵を紛失した
  • 会社の鍵をなくした
  • 賃貸マンションの鍵を落としてしまった

このように、鍵のトラブルは、家の鍵だけに限った話ではありません。

生活するうえで「鍵トラブル」は様々なところで発生するのです。


ここでは、火災保険以外で補償してくれる保険や特約を解説します。

それでは、1つずつ詳しく解説します。

車の鍵を落とした・紛失した場合は「車両保険」

車の鍵の盗難被害などに合った場合、加入している車両保険で補償してもらうことができます。


車の鍵の交換費用は、最大30,000円程度と、意外と高額です。しかし、車両保険に加入しておけば、保険会社が負担してくれるのです。


ただし、車両保険で補償してもらえるのは不可抗力の紛失のみです。つまりは、盗難による鍵の紛失以外は、補償してもらえません。


  • 自分の車の中に鍵をうっかり閉じ込めた
  • 外出先で落としてしまった

上記のような、自分が原因で鍵を紛失した場合は、残念ながら対象外となります。


もちろん、保険会社によっては、自分の過失による鍵トラブルでも費用を負担してくれるケースもあります。鍵を落としたり、紛失した場合は、保険会社に相談してみるといいでしょう。

会社の鍵を紛失したときは「個人賠償責任保険」

会社などの自分の所有物ではない鍵を紛失した場合は「個人賠償責任保険」が利用できます。


個人賠償責任保険とは、以下のシチュエーションで活用できる保険です。

  • 日常生活において他人に怪我をさせてしまった
  • 他人の物を壊してしまった
  • 賃貸や会社などの鍵を紛失してしまった

このように、故意的でなく、他人の物を失くしてしまった際につかえる保険です。


保険会社によりますが、コープの「たすけあい個人賠償責任保険」であれば、月々140円で家族全員が対象となります。


契約内容にもよりますが、ほとんどの保険会社で100円~150円前後で加入できるので、加入しておくことをおすすめします。

賃貸マンションの鍵を紛失・落とした場合「借家人賠償責任保険」

賃貸マンションの鍵を紛失してしまった場合、基本的には借りた側が費用を負担しなくてはいけません。まずは大家さんに連絡後、相談して対処していく流れとなります。


自己負担となると高額になる可能性もあるため、賃貸マンションなどに入る際は借家人賠償責任保険への加入がおすすめです。


借家人賠償責任保険は、家を借りる際の保険となっていて、大家さんに対して法律上の損害賠償責任を負った場合の損害賠償金などを補償することができます。


また、マンションの初期費用には鍵交換代が含まれていることがあります。しかしこれは、紛失時のためにあらかじめ支払っておくものではありません。新たに入居した際の鍵交換費用として支払います。


鍵の交換は基本的に大家さんの負担となりますが、法的に定められているわけではありません。契約書に書かれているのであれば、借りた側が支払う必要があるのです。

まとめ:鍵の紛失・鍵開けは火災保険で補償しよう!

鍵の紛失や鍵交換などのトラブル時は、火災保険で補償できることがわかりました。


この記事のポイントは、

  • 家の鍵は、家財に該当するため火災保険の対象となる
  • 車の鍵は車両保険で補償できる
  • 盗難などの不可抗力での鍵トラブルのみ、補償対象になる
  • 保険会社によって価格や内容が違うので自分に合った保険を見つけることが大切
でした。

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