免許がゴールドからブルーになったら自動車保険の保険料はどうなる?

免許がゴールドからブルーに変わった場合、自動車保険の保険料は高くなってしまいます。しかしブルー免許に変わっても保険料を抑えることは可能です。この記事ではゴールド免許とブルー免許の違いによる自動車保険の保険料の差、ブルー保険でも保険料を抑える方法を解説します。

ゴールド免許からブルー免許になったらどうなる?

自動車の免許更新でゴールド免許がブルー免許に変更されたとき、どのようなデメリットがあるのか、心配される方も多いと思います。


ブルー免許になったとき、自動車保険の保険料はどのくらい上がるのか、ブルー免許でも保険料を抑える方法はないのか、気になりますよね?


そこで今回の記事は、

  • ブルー免許になるデメリットとは?
  • ゴールド免許とブルー免許の保険料の差額はどのくらいか?
  • ブルー免許で自動車保険を安くする方法は?
  • 自動車保険の免許に関する注意点とは?
について解説します。

この記事を読んでいただければ、免許更新でブルー免許となった方、違反処分を受けたゴールド免許の方への参考になります。

ぜひ最後までご覧ください。

ブルー免許になると色々と損をしてしまう

ゴールド免許を所持していると優遇されるのは自動車保険だけではありません。


ブルー免許になると様々な優遇措置がなくなってしまいます。


そこで以下では、

  • ゴールド免許割引の消失による保険料への影響
  • ブルー免許になったあとの免許更新への影響
  • ゴールド免許だけの特典
について解説します。

自動車保険のゴールド免許割引が使えなくなり保険料が上がる

ゴールド免許の方は事故を起こす確率が低いため、自動車保険会社から保険料が優遇され割引を受けられます。


しかし、ゴールド免許からブルー免許になってしまうと、免許更新の次の自動車保険の契約更新日からゴールド免許割が受けられなくなります。


また、割引がなくなるタイミングを間違いやすいため注意が必要です。

免許更新時にも違いが生まれる

免許証の更新にかかる費用は、「更新手数料」と「講習手数料」を合わせた金額となりますが、このうち講習手数料は免許証の色と違反の状況により異なります。


更新手数料は、2,500円で共通ですが、講習手数料は以下のようになり、運転者の区分毎に違いがあります。

  • 優良運転者 500円
  • 一般運転者 800円
  • 違反運転者 1,350円

運転者の区分は、優良運転者がゴールド免許の方、一般運転者は過去5年で軽微な違反が1回のブルー免許の方です。


また、違反運転者は、過去5年で軽微な違反が2回以上か違反点数が4点以上の違反を起こしたブルー免許の方が該当します。


ブルー免許に変わると、ゴールド免許との差額の300~850円だけ更新時の費用が上がります。


また、ブルー免許になった方は、

  • 優良運転者 30分
  • 一般運転者 1時間
  • 違反運転者 2時間
の様に免許更新の講習時間が長くなります。

ゴールド免許だけの特典

SDカードという特典があります。

  • SDカードはSafe Driverの略
  • 安全運転の模範となるドライバーであることを表す証明書
  • 自動車安全運転センターの窓口、または郵便局からの郵送で申請
  • 手数料は630円

また、SDカードを提示することで、

  • ショッピング
  • ホテル
  • ガソリンスタンド
  • 住宅・住宅設備
  • 冠婚葬祭

などで割引を受けることができます。

ゴールド免許とブルー免許の保険料の差額はどのくらい?

自動車保険会社によって違いがありますが、ゴールド免許の割引率は10%前後で設定されています。


ただしSBI損保では、ゴールド免許の割引率が高く最大19%です。


仮にゴールド免許割引率を10%とした場合、年間の保険料毎の差額は表のようになります。


自動車保険にブルー免許が適用された場合、差額は3,000~10,000円程度であり、年間保険料が高くなるほど大きくなります。

差額年間保険料
ゴールド免許
年間保険料
ブルー免許
+3,000円27,000円30,000円
+5,000円45,000円50,000円
+7,000円63,000円70,000円
+10,000円90,000円100,000円

違反により免許更新でブルー免許になると、ゴールド免許に戻るまでには一般運転者で最低5年、違反運転者で最低6年かかるため、その間は毎年差額分だけ自動車保険料が上がってしまいます。


次にソニー損保とおとなの自動車保険の保険料について解説します。

ソニー損保の場合

見積りの結果は次のようになります。

  • 対人対物:無制限
  • ノンフリート等級:10
  • 年間走行距離:7,000キロ以下
  • 30歳以上割引:あり
  • 本人限定割引:あり
  • 使用目的:家庭用

ブルー免許の年間保険料:31,000円


ゴールド免許の年間保険料:27,770円


年間差額:3,230円


ゴールド免許割引率:10%

おとなの自動車保険の場合

見積りの結果は次のようになります。

  • 対人対物:無制限
  • ノンフリート等級:10 
  • 年間走行距離:5,000~10,000キロ以下
  • 30歳以上割引:あり
  • 本人限定割引:あり
  • 使用目的:レジャー

ブルー免許の年間保険料:33,570円


ゴールド免許の年間保険料:29,870円


年間差額:3,700円


ゴールド免許割引率:10%

ブルー免許で自動車保険の保険料を抑えるには

自動車保険料の増加は家計の負担となり頭を悩ませると思いいます。


ここでは、その悩みを少しでも解消できるようにブルー免許でも保険料を節約できる方法を解説します。


そのためここでは、

  • 保険会社補償内容の見直し
  • 記名被保険者の見直し
  • 自動車保険における免許の取りあつかいに関する注意点

について解説します。


保険会社・補償内容を見直す

保険会社を見直するポイント

保険会社は、「代理店型」「ダイレクト型」があり、一般的にダイレクト型の方が保険料が安い傾向があります


ダイレクト型は、代理店を持たない運営をしているため、保険会社のコストが下がり、保険料が割安になります。


保険会社の見直しで安くしたい場合は、下記の様な自動車保険の比較サイトを利用するのが便利です。同じ補償条件で複数の保険会社の見積りが得られるので、保険料をどのくらい抑えられるかが分かります。


補償内容を見直すポイント

現在の自動車の使用状況にあわせて保険の補償内容を変更することで、保険料を抑えることができます。


ここのポイントは、

  • 車両保険の免責金額を上げる
  • 車両保険でエコノミータイプを選ぶ
  • 運転者の範囲を限定する
  • 20歳以下の方へ家族の等級を引き継ぐ
です。

記名被保険者を家族のゴールド免許所有者にする

主に車を使用する方が記名被保険者に該当します。


ゴールド免許を所持する配偶者や同居の親族記名被保険者とすることで、ゴールド免許割引の適用が受けられます。


ただし、新しい記名被保険者のノンフリート等級も適用され自動車保険料が増減するため、ゴールド免許割引と合わせて、最終的に保険料が安くなるか見積りで確認する必要があります。

補足:自動車保険における免許に関する注意点

免許の色が変わったあと、いつ保険会社へ申告したらいいか迷う方も多いと思います。

ここでは申告のタイミングや、自動車保険の更新の際に気をつけるべきポイントを解説します。

以下では、
  • 保険会社への申告に関する注意点
  • 保険の契約期間中に免許の色が変わったときの対応
について解説します。

嘘の申告をしない

免許更新でゴールド免許からブルー免許になった場合、次の自動車保険の更新時に、必ずブルー免許になったことを申告してください


更新時に免許証の写しの提出が必要ない場合、ブルー免許の人でもゴールド免許のまま契約を更新してしまうことは可能です。


しかし、事故が起こった際に免許証の色が間違いだったことが発覚すると、保険契約が無効となり保険金がおりません


ゴールド免許割引は、たしかに魅力がありますが、保険金がおりなければ意味がないためご注意ください。

保険期間の途中でゴールド(ブルー)免許に変わった場合

ゴールド免許の方が保険期間の途中でブルー免許になった場合でも、保険期間の開始日の契約内容が有効となるため、保険期間中に限りゴールド免許割引は取り消しになりません


また、保険期間中にブルー免許の方がゴールド免許になった場合も、保険期間の途中でゴールド免許割引を適用することはできません。


ただし、保険期間中に主な使用者が、21歳以上のゴールド免許を所持する方に変わる場合は、記名被保険者をその方に変更すれば、ゴールド免許割引を中途適用できます。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ:ブルー免許になっても保険料は抑えられる!

ここまで自動車保険のゴールド免許やブルー免許について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。


本記事のポイントは、

  • ブルー免許になるデメリットは自動車の保険料や免許更新費用が上がること
  • ゴールド免許とブルー免許の保険料の差額は年間で3,000~10,000円程度
  • ブルー免許でも保険会社や補償の見直し、記名被保険者の変更で安くできる
  • 自動車保険の更新では免許証の色を正しく申告する必要がある
以上の点です。

保険料を安く抑えることはもちろん大切ですが、安全運転に勝るものはありません。

そのため、常に安全運転を心がけましょう。

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