生命保険の特別保険料・割増保険料・追加保険料の意味とは?
更新日:2019/04/01
特別保険料(割増保険料・追加保険料)の意味とは?
特別保険料とは、契約者の健康上の危険度が大きいか危険度が高まった場合に、その度合いに応じて基本保険料に上乗せされる割増保険料のことです。
割増保険料の額は、契約者の症状の危険度や保険会社の商品内容によって異なります。
追加保険料とは、保険金額の増額や保障の追加など契約内容にともない、契約者が保険会社に追加で払われた保険料のことです。
保険金を払う可能性が高くなる保険会社は追加の保険料をとってバランスを取ります。
生命保険で特別保険料がつく例
契約者の血糖値や血圧が高く、持病等で投薬を続けている場合、保険会社はリスクが高いと判断して特別保険料を提示します。
年間保険料が200万円の生命保険の場合、30~100万円の特別保険料が提示され、合わせて保険料全体の調整が行われます。
保険料全体の調整では、死亡保険金の額を減らすことで保険料を減らして保険会社と契約者のリスク・リターンを吊り合わせます。
200万円の年間保険料に対し1億円の死亡保険金が下りる契約で、特別保険料を併せて250万円の年間保険料が必要となった場合を仮定します。
契約者は保険料全体の調整によって、保険金を8,000万円に減額することで保険料を200万円にまで減らすことができます。
また、特別保険料を払うと保険料の返戻率も上がる場合もあり、保険事故が起きなくても通常より多くのお金が戻ってくる場合があります。
保険契約上の特別条件とは
特別条件は特別保険料以外にも、2種類あります。
1つめは「削減」といわれ、保険事故が起きた場合に保険会社が支払う保険金を減らすことで、加入者の保険料と公平性を保つ制度です。
死亡保険の加入中に保険料の割増事由が生じたとき、その原因がなくなるまで保険金を減らして保険料の増額をなくすことができます。
2つめの「部位不担保」や「疫病不担保」とは、医療保険の契約締結時、手術歴や通院歴等により、体の特定部位に関する手術の保障を対象外にすることです。
出産時期が迫っていたり、帝王切開を控えた女性が医療保険を申し込むと、出産に関する部位不担保や疾病不担保の対象になることが多いです。
特別保険料に関係する特Pとは?
保険業界では特別保険料の条件が付いた契約を「特P」と呼んでいます。
Pとは保険料「Premium」(プレミアム)の頭文字からきていて、月額の特別保険料つき契約を「月P」、年額のものを「年P」と言います。
無選択型保険とは
無選択型保険とは、加入時に医者による健康診断の告知が不要な生命保険のことです。
加入の際の審査が無いぶん、契約者が払う保険料は通常の生命保険より割高です。
保険に加入した後で特別保険料を提示される可能性が高い場合には、無選択型保険と保険料や保障内容を比較しておくことで、より自分に合った保険を選べます。