保険の重要事項説明書とは何か?パンフレットや約款との違いとは?
更新日:2019/06/05
保険の重要事項説明書とは何か?パンフレットや約款との違い
保険の重要事項説明書の記載事項
保険商品の内容を理解するために必要な情報が記載されています。
- 商品の仕組み
- 保障内容
- 付加できる主な特約およびその概要
- 保険期間
- 引受条件(保険金額等)
- 保険料払込方法や払込期間
- 配当金に関する事項
- 解約返戻金等の有無
- クーリング・オフ
- 告知義務等の内容
- 責任開始期
- 支払事由に該当しないケース
- 免責事由等の保険金等を支払わないケース
- 保険料の払込猶予期間
- 契約の失効、復活等
- 解約と解約返戻金の有無
- セーフティネット、手続実施期本契約の相手方となる指定ADR機関の商号または名称
- 契約に際しての注意事項
- 契約後の注意事項
- 保険金支払いに関する事項
- 事故が起こった場合の手続きなど
重要事項説明書を読む際に注意すべきことは?特に重要な部分は?
ポイント①:保険金を受け取れない主な場合(免責事項)
保険には一般的に共通している免責事項以外に、その保険特有の免責事項もあります。
例えばがん保障のある保険は、責任開始日を含めて90日以内のがんについては給付金は支払われません。
他にも生命保険は一定の場合に自殺は免責事項に定められているため、被保険者が死亡しても遺族は保険金を受け取れません。
保険金受取の際にトラブルにならないように、また将来的に免責事項にあたるようなトラブルが発生する可能性がないかどうか熟考してから保険を選びましょう。
ポイント②:告知義務と告知義務違反
保険契約をする際に、被保険者は健康状態や職業などをありのまま告知するよう義務付けられています。
重要事項説明書には、告知義務違反をした場合や虚偽申告をした場合の罰則が記載されています。
もし正しく告知しなかった場合は告知義務違反となり、保険契約の解除や、保険金の支払い拒否等の措置が取られます。
また生命保険募集人には告知受領権がなく、生命保険募集人に口頭で伝えたとしても告知責任を果たしたことにはなりません。
事実をありのまま、告知書に記入するようにしましょう。
ポイント③:契約内容の変更の際の通知義務
契約内容を元に新たな保険契約を締結する際の注意事項が記載されています。
- 多くが払込保険料の総額よりも解約返戻金額の方が少なくなる
- 告知義務があり、告知内容により引き受けできないケースもある
- 告知義務違反があれば保険金・給付金等の支払いができない
新たに保険に加入するときと同様、ありのままを告知する義務があります。
もし虚偽の告知や告知をしないことがあれば、保険金の支払いを受けられなくなりますので告知は正しく行うようにしましょう。
ポイント④:意向確認のチェック項目
保険契約者にとってニーズの合致した保険契約となっているどうかの確認のため、保険契約の際、意向確認書の提出が求められます。
もし意向確認書のチェック項目に少しでも納得のいかないものがある場合は、内容の説明を求めるようにしましょう。
意向確認書のチェック項目は保険契約者にとって、契約前に理解し納得しておかなければならない項目で構成されています。
もし納得できない項目がある場合、その保険商品の契約が本当に妥当かどうか見直すことをおすすめします。