保険や不動産投資で聞く、逆ザヤの意味とは?由来や語源も解説!

保険や不動産投資でよく聞く逆ザヤの意味とは?

逆ザヤとは、本来の価値関係が逆転してしまい、買ったときの価格よりも売るときの価格が安くなる、いわば赤字の状態を指します。

一般的な商売では通常起こりえない逆ザヤ状態ですが、生命保険や不動産投資などいわゆる先物取引では、様々な要因から予測を下回る利益しか得られない場合があります。

この赤字状態を「逆ザヤ」と呼びます。

これは、医療用医薬品など法律で販売価格が定められている場合にも起こることがあります。

医薬品の場合には原料価格が高騰しても販売価格を上げることができないため、原価が販売価格を上回り逆ザヤとなります。

逆ザヤの由来・語源とは?

逆ザヤの「ザヤ」とはもともと、漢字で「差也」や現代では当て字として「」と書きます。
この利益や利潤と似た意味を持った言葉で、売り値と買い値の差を意味する言葉です。

元々は江戸時代の米相場において、相場に対する現在の価格差を意味する言葉が語源となっています。

現代では、「差也」が「利鞘(りざや)」という言葉に転じました。
その「差也」に、「逆」が付いて赤字を意味する言葉として「逆ザヤ」と呼ばれるようになりました。

「差也」の類語として、仲介料を意味する「上前をはねる」という言葉があります。
これも「上米を撥ねる」の音が変化した言葉で、税として納める米の通行税を指す言葉が語源となっています。

江戸時代は武士の給料や納める税が米であったため、米を扱う商売とお金を扱う商売は現代よりも密接な関係があります。
そのため、「逆ザヤ」や「上前」のように米に関係する類語が金融関係の用語として活用される例が散見されます。

生保で逆ザヤが解消?発生から解消までの歴史

2013年頃に生保の逆ザヤが解消されたと話題に成ったことがありました。

そもそも、生保における逆ザヤの発生から解消までの歴史について少し解説しますと、生保の逆ザヤの直接的な原因を生み出したのはバブル期でした。

本来、保険という商売は、保険料として集めたお金を投資業により増やすことで、保険会社の利益としています。

この投資の利益が保険の予定利率を下回れば逆ザヤと呼ばれますので、予定利率をある程度抑えておけば、大きな逆ザヤとなることはありません。

しかし、バブル期は地価の高騰に伴って、投資による利益が莫大でした。

そのため、当時の保険会社は多くの加入者を集めるために高い予定利率が設定されていましたが、それでも逆ザヤに陥ることはありませんでした。

バブルが崩壊すると地価が下落し、バブル期以前よりも投資によって利益を上げることができなくなりました。

それが原因で、保険金の支払い額が投資による利益を上回ってしまい、逆ザヤ状態の生保が数多く生まれてしまいました。

当時の逆ザヤ赤字商品は「お宝保険」と呼ばれる

バブル期に契約された逆ザヤ生保は「お宝保険」と呼ばれています。

現代では、予定利率は1%前後ですが、バブル期に契約された生保には5%を超える予定利率の商品も珍しくありません。

そのため、「お宝保険」にあたる逆ザヤ生保は解約せずに満期まで現在の保険料を支払い続けるほう良いと言えます。

裏を返せば、現代とあまり予定利率の変わらない保険であれば、解約してしまって、より現在のライフスタイルに適した保険に乗り換えるほうが適していると言えます。

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