MDRTの意味とは?保険のMDRT資格の基準・人数・年収を徹底解説

保険のFPの持つMDRT資格の意味とは?

MDRTとは、「Million Dollar Round Table」の略で、世界中の生命保険や金融サービスの専門家が集まったグローバル組織です。


MDRTの歴史は、1927年における、100万ドル以上の営業実績を上げた優秀な保険商品プロデューサーの集会から始まりました。


MDRT発足の目的は、顧客に対し最高水準のパフォーマンスを発揮する専門家達の国際ネットワーク構築にあります。

MDRTの会員になる方法とは?入会基準についても解説

MDRTへ入会するための基準は
  • 専門家で構成される組織の正会員であること。
  • 個々の会社より発行される成績証明を提出すること。
  • MDRTの入会基準を満たしていること。
  • MDRTの基本理念を遵従すること。
となります。

この中で入会基準が気になるところですが、これは年間どの程度手数料を稼いでいるのかが判断基準となります。

例えば2020年度の入会基準ですと11,659,300円以上の手数料が必要で、2019年度は10,880,000円以上の手数料を稼いでいないと入会基準を満たすことはできませんでした。

毎年基準は変わりますが、上記のとおりある程度金額は一定といえます。

MDRTの有効期限は1年ですので、毎年入会基準を満たしたうえでMDRTに申し込み、MDRT日本会より承認してもらわなければなりません。

ただし、通算10回以上会員として承認されれば成績資格終身会員となれます。

MDRTの会員数はどのくらいいるの?日本人の会員数は?年収は?

MDRTは世界的な組織であり、500社、72カ国の人数は66,000人に達します(2018年8月時点)。


この内MDRT日本会に所属する会員数は2018年7月時点で5,938人で、1992年、会発足時の1,129人と比べると実に約5倍以上の会員数となっていますので保険会社にとってMDRT会員の称号はますますニーズが高くなってきているといえるでしょう。


この会員数のうち、プルデンシャル生命分会で1,387名、ソニー生命分会で803名、ジブラルタ生命分会で727名と3社で会員全体の約半数を占めています


MDRT会員の年収ですが、入会基準の手数料が約1,000万円以上ということからおおよそ年数1,000万円以上と予想できます。

MDRT以上のCOT、TOTの基準の違いとは?

MDRT日本会にはMDRT会員以上の称号としてCOT、更に上の称号としてTOTがあります。


これらの違いは入会基準の違いであり、COTはMDRT入会基準の3倍、TOTともなると実に6倍の手数料を生み出している必要になります。


MDRTでさえトップセールスマンには間違いありませんがCOTやTOTはトップ中のトップといえるでしょう。


COTやTOTの総会員数は公開されていませんがMDRT会員数トップのプルデンシャル生命分会でCOTは272名、TOTは67名ですので割合でみるとそれぞれ20%、5%といかに狭き門なのかがうかがいしれます。


また手数料から考えるとCOTで年収3,000万円以上、TOTで7,000万円以上と推測できます。

MDRTだから信頼される?FP保険相談に乗る心構え

MDRTの基本理念は最高水準のスキル、法令や規定の遵守、そして何よりもお客様の利益を優先することを求められています。


入会基準は手数料ですので売上ベースでの考え方に感じられる部分もありますが、そもそも保険というものは保障内容や貯蓄性などお客様の立場にたったものになります。


お客様にとって最高のセールスマンとは複数の商品を的確に提案し、よりお客様のニーズにあった商品を紹介してくれるFP(ファイナンシャルプランナー)です。


MDRTの基本理念にもあるようにお客様を第一に考えたFPを目指しましょう。

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