銀行窓販とは?扱っている商品やメリット・デメリットを解説
更新日:2019/03/31
生命保険を販売している銀行窓販とは?
銀行窓販を利用するメリットはあるの?デメリットは?
銀行窓販のメリットは、
- 複数の保険会社から商品を選べること
- 銀行オリジナルの商品があること
が挙げられます。
銀行窓販で保険を選ぶ際、複数の保険会社の商品から選べるので、より自分にあったプランの会社を見つけられる可能性が高くなります。
取引のある保険会社と提携してオリジナルの保険商品を取り扱う銀行もあるため、より幅広い商品の提案を受けられます。
デメリットは、
- 保険ショップに比べるとまだまだ商品数が少ないこと
- 取引のある銀行だと自己資金を把握されていること
- 保険ショップにくらべ保険に精通していない場合が多いこと
です。
保険を専門に取り扱っている保険ショップにくらべて商品の絶対数が少なく、保険に精通しているプロが足りていません。
取引のある銀行には貯蓄額や資産運用を把握されているため、望む保障内容よりも資産の多寡で提案される契約が絞られることもあります。
生命保険会社は販売手数料を見直し!銀行窓販にも影響
保険代理店のおもな収入源は販売手数料でしたが、その金額に見直しがかかりました。
保険会社が利益になる商品に販売報奨金を上乗せしたことから、代理店が販売手数料の多い商品ばかり消費者に勧めたためです。
保険会社が保険代理店での販売手数料を見直した際、手数料を収入源にする銀行窓販にも同じような見直しが行われました。
外貨建て保険は手数料が高く銀行窓販でも積極的に売られていましたが、リスクの説明が欠けたことによるトラブルが急増しており、保険会社は手数料の見直しが唱えられました。
消費者に対して適切な販売をしていない場合、代理店や銀行が損をする仕組みを指針に制度の見直しがされています。
銀行窓販で取り扱っている保険商品
銀行窓販で販売している商品は大きく分けて外貨建て商品と円建て商品です。
外貨建て商品は、予定利率が高いのですが円高が進むと元本割れを起こすリスクがあり、円建て賞品の予定利率は低いのですが安定して運用できます。
その中で、例えば住友生命保険で取り扱っている銀行窓販向け商品を見てみると、
- 終身保険(外貨建)
- 個人年金保険(外貨建)
- 終身保険(円建)
- 定額年金保険(円建)
- 学資保険(円建)
- 定期保険(円建)
銀行窓販の弊害防止措置とは?
保険販売の機会が拡大するのに伴い、銀行窓販でも消費者の不利益を回避するため弊害防止措置がとられています。
具体的な措置として、
- 保険募集制限先規制
- 担当者分離規制
- タイミング規制
- 非公開情報保護措置
- 銀行の特定関係者に対する規制
等の規制がされています。
保険募集制限先規制とは、法人や個人事業主に資金を貸し付けている場合、その役員や経営者に対し募集の規制をしてはならないと決める規制です。
担当者分離規制では、地位的優位となる融資担当者を担当にしてはならないと決めています。
総じて消費者が不利な立場にならないようにするための措置といえます。
住宅ローンの申込期間中の購入を規制(タイミング規制)したり、銀行が持つ預金情報を利用した募集も規制(非公開情報保護措置)して、銀行の情報網を使った取引を禁じています。
銀行窓販とは、銀行の窓口で保険商品など各種金融商品を販売することです。
銀行窓販が解禁され、銀行が扱うことのできる保険商品に、長期火災保険や個人年金保険などが加えられました。
銀行の窓口で保険商品を販売しているので、銀行預金の新しい運用方法を合わせて紹介してもらえます。
銀行窓販を行っている銀行員は金融や保険のプロであるとは限らないため、過剰な勧誘には注意が必要です。