保険約款とは何か?記載内容・目的・効力をわかりやすく解説!
更新日:2019/06/03
保険約款の意味とは何か?内容や定款との違いは?
保険約款がある理由・目的と法律的効力とは?
社会生活において、私たちは様々な場面で他人と約束を約束を結び、法律行為として契約を締結しています。
通勤や通学で電車に乗りますよね。 実は、運賃を払った時点で私たち利用者と鉄道会社の間に契約が成立しているのですが、その都度細かい取り決めをすることはしません。
保険契約はその日常の契約らと細かな取り決めがある点で異なります。
保険会社と保険契約者間で起こりうるあらゆるトラブルを事前に回避するため、保険既契約には非常に細かい規定が定められているのです。
事業者はそのような難しい契約を、不特定多数の利用者と結べるようにするため、あらかじめ保険約款という形で契約内容を文書にまとめているのです。
普通の契約と違って、事業者によってあらかじめ詳細が定められており、利用者がその契約を結ぶか選択できるようになっています。
もし契約者にとって約款の内容で一方的に不利益になる項目があった場合、消費者契約法に基づき、その条項は無効と主張することが可能です。
保険約款の免責事項について
保険約款の免責事項とは、保険金や給付金を受けることのできないケースをいい、一般的には下記のような場合は免責となっています。
- 責任開始日または復活日から一定期間内(1~3年)に被保険者が自殺したとき。
- 契約者または死亡保険金(給付金)の受取人の故意によるとき。
- 戦争その他の変乱、地震、噴火、津波によるとき。
- 契約者、被保険者、災害死亡保険金受取人の故意や重大な過失によるとき。
- 被保険者の犯罪行為によるとき。
- 被保険者の精神障害を原因とする事故によるとき。
- 被保険者の泥酔で起こした事故によるとき。
- 被保険者が無免許運転で起こした事故によるとき。
- 被保険者が酒気帯び運転(またはそれに相当する状態)で起こした事故によるとき。
保険約款をなくした時の対処法とは?
保険約款を紛失したとしても保険契約は有効なので安心してください。
もし保険約款をなくしてしまった場合、保険会社に問い合わせれば自宅に送ってもらうことが可能です。(もし現在取扱いのない保険である場合はコピー対応となる場合もあります。)
現在はHP上で約款もみられるようにしている保険会社も多くなっています。
もし冊子でなくてもいいという方は保険会社の公式HPからWEB約款を利用してみてください。
保険約款とは、保険の契約の内容が記載されている重要な文書のことです。
保険約款は、「普通保険約款」と「特別保険約款」に分類されています。
各保険会社の約款は契約のしおり(パンフレット)に記載されていることが多いです。
保険会社は、約款を作成しており、金融庁の許可を得たうえで、保険契約の前に契約者に交付しなければなりません。
似ている用語で定款がありますが、定款とは、会社の最も重要な規則を定めたもののことで、直接的に保険とは関係しません。