自動車保険の限定解除はできる?家族限定の一時解除とその方法について解説

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自動車保険を家族や夫婦など運転者を限定していると保険料は安くなりますが、誰でも運転することができなくなります。今回は本人や家族以外の他人が運転するとどうなるのか、一時的に運転者の限定解除をすることができるのかについて詳しく解説します。他にも保険料がお得な乗り方についても紹介します。

自動車保険の運転者限定特約が「家族限定」!他人が運転する場合は?

自動車保険の運転者を「本人限定」、「配偶者限定」、「家族限定」としている場合、対象外の人が運転する時どうすればよいのか気になりますよね。


一時的な限定解除をすることはできるのか、1日の自動車保険に加入すべきなのか、いろいろと考えるでしょう。


実は、家族以外の人が車を使用する場合、あなたがとる方法や相手に取ってもらう方法とろいろな方法があります。


本記事は自動車保険の限定特約に関して

  • 解除することはできるのか
  • 運転者の範囲で保険料はどう変わるか
  • 一時的な解除をするときの注意点
  • 限定解除以外の方法はあるのか
を中心に解説していきます。

最後まで読んで下さいね。

運転者限定特約の限定解除・変更は可能!その方法とは?

車を使う人が決まっていれば保険料が安い「限定特約」になりますが、特約をつけていてもたまには他人が車を使うこともあるでしょう。

その場合、他人が事故を起こしたら、保険がまったく適用されないので不安になりますよね。

しかし、自動車保険の契約途中でも限定特約は解除・変更することができます。


その手続き方法は各保険会社によって異なりますが、保険会社のコールセンターや代理店に電話をすれば手続きができます。


多くはネットでも変更できますので、自分の契約している自動車保険会社に手続き方法を確認してみましょう。


大事なことは、この限定解除は「契約内容の変更」だということです。


そのため、保険料が上がる場合は当然その分の保険料を請求されますし、限定を再びつける場合は再度契約の変更が必要です。


以下に大手保険会社のリンクをまとめましたので、限定解除をするときの参考にしてください。

保険会社限定解除
ソニー損保可能
三井住友海上可能
チューリッヒ可能



運転者限定特約の種類と補償範囲について

運転者限定特約とは、車を使う人を限定すると保険料が安くなる特約です。

車を使う人が少ないとそれだけ事故のリスクが低くなるので保険料は安くなりますが、車を使う人を限定しなければ事故のリスクは高くなり保険料も高くなります

車を使う人が契約者とその家族だけだという場合、通常運転者の限定特約をつけています。


その特約には、

  1. 被保険者本人
  2. 本人と配偶者
  3. 家族
  4. 限定なし

があります。


保険料は「本人」限定が一番安いですが、「夫婦」限定も「家族」限定も保険料の割引きがあります。


家族の範囲は、被保険者に加えて、

  • 配偶者 
  • 同居の親族 
  • 別居の未婚の子
のことをいいます。

別居している親族や既婚の子、および同居の他人は含まれません。

限定する範囲で保険料はどのくらい変わる?

車を使う人を本人、夫婦、家族、限定なしとすることで、自動車保険料はかなり違ってきます。


その一例を見る前に、次のような条件を設定しました。

  • トヨタプリウスZVW50
  • 対人賠償保険:無制限
  • 対物賠償保険:2,000万円
  • 車両保険:250万円
  • 搭乗者傷害保険:1,000万円
  • 契約者:10等級、45歳、ゴールド免許
  • 使用目的:レジャー
  • 年間走行距離:5,000㎞以下


この場合の、車を使う人の範囲により年間保険料は次のようになります。

運転者の範囲年間保険料
本人のみ38,190円
夫婦のみ38,630円
家族のみ41,360円
限定なし64,970円


この例では「家族のみ」から「限定なし」に変更すると、23,610円の保険料が増えます。


家族のみの場合、その範囲を契約者の親までと考えるか、子も考えるかによって、保険料は大きく違ってきます。


上の表の保険料は、親までと考えて車を使う人の年齢は35歳以上としました。


子を想定し家族の年齢を21歳以上とすると、保険料は64,260円となり、「限定なし」とあまり変わらなくなります。

決められた限定者以外が運転した場合どうなる?

限定特約は運転者を決めるものなので、決められた者以外の人が車を使った際に起こした事故は補償されません


たとえ車が自動車保険に加入していても、運転していた人が決められた人以外であれば一切補償されません。


限定特約に加入している方は、安易に車を貸すことはやめましょう。

運転者限定特約の限定解除(一時解除)・変更の注意点

限定特約を解除・変更するときには注意する点があります。


それは、

  • 限定解除の補償開始日がいつか
  • 契約内容を戻すには再度の手続きが必要

の2つです。


この2つは、保険金がおりるかおりないか、保険料が安くなるかどうかということにつながる大切なことです。


以下それぞれについて解説します。

限定解除の注意点①:補償開始日について

限定解除の手続きを行った場合、会社によって補償開始日が異なります。

会社によっては手続き当日から補償されるところもあれば、翌日から補償のところあります。


限定の解除をして他人が車を使うとき、補償開始日がいつか確認することは大変重要なことです。


せっかく手続きをしたのに、1日違いで補償されないのでは、悔やんでも悔やみきれません。

限定解除の注意点②:契約内容を戻したい場合は再度手続きを!

自動車保険の限定解除を行った場合、元の内容にするためには再度変更手続きを行わなければなりません。


そのままにしておくと、保険料の割引きが受けられず、高い保険料を払い続けることになります。


必ず保険会社に連絡して限定特約に戻す手続きを行いましょう。

自動車保険が家族限定!限定解除以外にも選択肢は?

限定特約をつけている車を他人が使う場合は、特約を一時解除すれば良いことが分かりました。


しかし、解除できるといっても、元に戻すのにも手続きがいるというのは面倒ですよね。


そこで解除する以外にも、他の人が車を使うことができる方法があるので、そちらも紹介します。


  • 一日自動車保険を利用する
  • 運転する人の他車運転特約を利用する
  • ドライバー保険を利用する

という3つの方法があります。


それぞれ使い勝手が違いますので、状況に合わせて使い分けると便利です。


限定解除の他の選択肢①:一日自動車保険

一日自動車保険は、1日もしくは数日だけ運転する人がその車にかける自動車保険です。

たまに友人や既婚の子が運転するけれど、そのたびに限定解除をするのは面倒だという場合にはおすすめの方法です。


スマホやコンビニで手続きができ、料金もおおよそ1日500円〜1500円と安く、オプションも付けられます。


1回の手続きで1日から7日までの利用期間を設定できるので、旅行で同行する友人に車の運転を代わってもらうときなどに便利な保険です。

限定解除の他の選択肢②:他車運転特約

他車運転特約とは、借りた車を運転しているときに起こした事故を補償するものです。

限定特約の一時解除を行う前に、相手が契約している自動車保険に他車運転特約がついているか確認しておきましょう。

他者運転特約が付いていれば、車を貸した人の保険に優先して借りた人の保険で補償されます。

ただし、借りた人の保険に車両保険が付いていなければ、貸した車の車両の損傷は補償されませんので、車両保険の付帯の有無も合わせて確認する必要があります。


相手が加入している自動車保険に他車運転特約がついていれば、限定の一時解除や一日自動車保険への加入が必要なくなります。

限定解除の他の選択肢③:ドライバー保険

自動車保険は文字どおり車にかけるの保険ですが、一方でドライバーにかける保険としてドライバ―保険があります。


運転者の制限が付いている車を他の人が運転するときに、限定解除をせずとも相手の人にドライバー保険に加入してもらえば安心です。


ドライバー保険の内容は保険会社によって違いがありますが、おおよその内容は

  • 基本補償として、対人・対物賠償の補償は無制限
  • 特約として、人身傷害補償、搭乗者傷害補償、自転車運転者傷害補償などがある
  • 補償期間は原則1年であるが、会社によっては短期もある
  • 年間保険料はおおよそ3万円から4万円くらい

です。


ある一定期間他人に車を貸したり、他人が使うことがある場合に、安心できる対策の1つです。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ

自動車保険の限定解除はできるのか、家族限定の一時解除とその方法を解説しましたが、いかがでしたか。


今回の記事のポイントは

  • 運転者の限定特約は解除できる
  • 限定特約には、本人のみ、本人と配偶者のみ、家族のみがあり、それぞれ保険料は異なることがある
  • 限定以外の人が運転していて事故を起こしても補償はえられない
  • 限定解除をするときは、補償開始日や契約内容を元に戻すことを忘れないこと
  • 限定解除以外に、一日自動車保険、他車運転特約、ドライバー保険がある

でした。


親しい知り合いとは何の確認もせずについ車を貸したり、借りたりしてしまいがちですが、事故が起きたときのことを考えて、軽率な貸し借りはやめましょう。


やむを得ず車を他人に貸すときは、その車の保険は運転者の範囲がどのようになっているかを確認しましょう。そのうえでこちらが取れる対処は、限定特約の一時的解除です。


一方、相手側にお願いする対処は、他車運転特約に加入しているかの確認、加入していなければ一日自動車保険ドライバー保険に加入してもらうことです。


お金の貸し借りと同様に車の安易な貸し借りも人間関係を損なう可能性がありますので、面倒でもきちんと手続きを経て貸し借りをすることが重要です。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。

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