海外でスカイダイビングをしたい！海外旅行保険には加入できるの？

海外でスカイダイビングをする場合の、海外旅行保険の申し込み方法や条件などについて解説します。

しかし、ほとんどの保険会社のHPに「危険なスポーツをする場合は申し込み不可」という旨の記載があるとおり、加入できる海外旅行保険はあまり多くありません。

そのため、スカイダイビングをする予定のある人は海外旅行保険に加入しづらくなっていますし、加入できたとしても割増保険料が必要になることがほとんどです。

保険会社によって違いがありますが、一般的に保険料が割増となる特約は次のとおりです。

• 傷害死亡保険金特約
  
• 傷害後遺障害保険金特約
  
• 治療・救援者費用特約
  
• 傷害治療費用特約
  
• 救援者費用等特約
  

保険料は通常の海外旅行保険の数倍になると考えてよいでしょう。

また、補償金額についても無制限は選択できず、金額が制限されるケースがほとんどです（たとえば1000万円など）

また、海外旅行保険にはオプションとして、テロ等に対応する費用を補償する特約や、旅行中に予期しない事故が発生した時の緊急費用を補償する特約などが用意されていますが、スカイダイビング中の事故に特化した特約は存在しません。

もし加入できたとしても、スカイダイビング中に起きた事故については補償対象外であることがほとんどです。

つまり、海外旅行保険に加入できたとしても、渡航中に病気になったりケガを負ったりした場合や携行品の盗難にあった場合などは補償の対象となりますが、スカイダイビングに関する事故については補償されないということです。

（スカイダイビングについては免責事項となるということ）

しかしスカイダイビングをはじめとしたいわゆる危険なスポーツをする場合、海外旅行保険に加入できないことがあります。

たとえ海外旅行保険に加入できたとしても、保険金額が削減されたり、支払われなかったりなどの制限がかかることがあります（免責事項） 

危険なスポーツとは、スカイダイビングの他に以下のようなスポーツをいいます。

• ピッケルやアイゼンなどの登山用具を使用する山岳登はん（山岳登はんによる高山病も含む）
  
• ハンググライダー搭乗
  
• ロッククライミング 
  
• ボブスレー 
  

そもそも、インターネットで申し込みができる海外旅行保険は、ごく一般的な海外旅行保険です。危険なスポーツをするなどの特殊なケース（保険金支払いの可能性が高くなるケース）に対応した保険は、インターネットでは取り扱いがありません。

スカイダイビングなどの危険なスポーツをする場合は、加入できる海外旅行保険があるかどうか保険会社に事前に問い合わせの上、窓口に足を運びましょう。

【参考】

損保ジャパン日本興亜には、インターネットで加入できる海外保険「新・海外旅行保険off！（オフ）」がありますが、スカイダイビングをする場合、この保険には加入できません。

Qスカイダイビングは「Step1 ご契約にあたってのご質問」にある「★5.危険なスポーツ」に該当しますか？
Aはい、スカイダイビングは危険なスポーツに該当します。ご旅行先でスカイダイビングをされる場合はご加入いただくことができません。海外旅行総合保険*をご検討ください。

出典: http://faq.sjnk.dga.jp/off/faq_detail.html?menu=5200&category=5202&id=50227

先に説明したとおり、スカイダイビングを補償するためには割増保険料を支払う必要がありますので、店頭で割増保険料を計算してもらい、納得すれば契約します。

割増保険料は保険会社や保険期間、年齢や渡航先によって異なります。申し込む場所が代理店なのか旅行会社の窓口なのかといったことでも割増保険料が変わることもありますので、インターネット上で保険料を試算することはできません。

保険会社の窓口や代理店などで、条件や保険料などについて交渉しましょう。

※契約者や被保険者は、保険を契約する際に、保険会社が契約上重要であるとして回答を求めた事項（告知事項）に対し、事実を正確に回答する義務（告知義務）がある。

スカイダイビングなどの危険なスポーツをする場合、海外旅行保険に加入できなかったり割増保険料が必要となったりするため「できれば告知をしたくない」と思う人もいるでしょう。

しかし、スカイダイビングなどの危険なスポーツをする予定があるにもかかわらず告知をしなかった場合、万が一保険事故が起こっても保険金が支払われない可能性があります。これを告知義務違反といいます。

※故意または重大な過失によって、事実を告知しなかったり事実と違うことを告知した場合には「告知義務違反」として契約が解除される場合があります。また、保険金などが支払われない場合があります。

明確な告知義務違反があったと保険会社が判断したときは、スカイダイビングに関係のない保険金請求についても拒否されることがあります。 

つまり保険会社は、告知義務違反があったことを理由に、スカイダイビングに全く関係のない病気やケガ、トラブルについても保険金の支払いを拒否することができるということです。

渡航先でスカイダイビングをする予定があれば、保険加入時に必ず告知をしましょう。保険加入後、渡航先で急遽スカイダイビングをするといった場合も、保険会社に連絡をしておきましょう。（通知義務）

スカイダビングは危険なスポーツに定義されています。死亡事故でなくとも怪我をする可能性もあるでしょう。

もし海外旅行保険に加入せずに事故にあった場合、高額な治療費を支払うことができない可能性も想定されます。ですので、海外旅行保険には必ず加入するようにしましょう。 

また、渡航先で危険なスポーツをする旨を伝えずに保険に加入することは避けましょう。告知義務違反になり、保険金が削減されたり、支払われない可能性もあるからです。

渡航先でスカイダイビングをする場合、インターネットでは保険の加入手続きできないため窓口に問い合わせが必要です。

疑問点は窓口ですべて相談し、不安を解消したうえで海外旅行に出発しましょう。