子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)だと保険加入できない?異形成でも入れる保険をプロが解説

内容をまとめると

  • 子宮頸がんは若い女性の発生率が高いが、定期健診での早期発見やワクチンによる予防が可能である
  • 異形成でも中等度異形成以上は上皮内癌と扱われ保険が適用される
  • 妊娠・出産に備えることも考え、女性保険への加入は早めに検討を!
  • 保険加入の際には、「何に備えたいのか」年齢やライフプランを考えたうえで見定め、自身にあったものを選択する
  • 子宮頸がんによる保険加入は病状や保険会社の判断基準によるためがん保険のプロに相談することがおすすめ!
  • 子宮頸がんの保険加入に関するお悩みは女性スタッフの多いマネーキャリアで専門的な相談を受けることができるため有効活用してみてください

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)の保険でお悩みならプロに相談がおすすめな理由

一度でもがんと診断されたことがある場合、新たに保険へ加入することは難しく、すでに加入している保障内容を大切に継続しておくことが大切です。


がんを患ったことがある人こそがんに対する保険の大切さを実感されていることから、いまからでも保険に加入したいと思っているひとは多いことでしょう。


乳がんと肩を並べるほど女性に多いがんは子宮頸がんですが、罹患してしまうと絶対に保険を見直すことはできないのでしょうか。


転移や再発の可能性が高いことから保険への加入は困難であることは間違いありませんが、子宮頸がんを発症してからこれまでの治療経過などによっては、加入できる保険が存在しています。


生きている限りがんや病気、怪我に対する保障を準備することは重要です。


子宮頸がんと診断されたことがあっても加入できる保険や子宮頸がんの病気について、がん保険のプロが解説していますので、いま悩んでいるひとは大切な保険について考えるための参考にしてください。


また子宮がんで加入できる保険があるのか備えられる保険があるのかお悩みの方は事前に専門家の加入診断を受けると検討できる保険があるのかわかりますよ!

子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)だと保険に加入できない?医療保険とがん保険別に解説

子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)を患って保険に加入できるか悩んでいるひとは、どのような保険を探していますか?


これまでに子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)を患った経験があるからこそ保険の大切さが身に染みていると思いますが、一度でもがんと診断されると保険へ加入することは困難であるということが現実です。


しかし絶対保険に加入できないというわけではありません


一言で保険といっても死亡保険や医療保険、がん保険や傷害保険まど様々な種類があり、どのようなリスクに対して保険に加入したいかというニーズの違いで、子宮頸がんを患っていても加入できる保険があるのです。


手術によって子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)が完治したときや、症状や治療経過によって加入できる保険はどんなものがあるのか知りたいと思いませんか?

  • 子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)でも医療保険に加入できる?
  • 子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)でもがん保険に加入できる?

子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)を患ったことがあるひとが、保険の加入で悩む2つの保険について解説します。

ニーズによる違いもあるので、ぜひ保険選びのときに参考にしてください。

子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん):医療保険の場合

子宮頸がんが手術などにより完治している場合は、一般の医療保険に加入することができる可能性があります。


部位不担保や割増保険料など、特定条件が付加された状態で加入契約に至る可能性がありますが、部位不担保となった箇所以外は病気や怪我に対して保障を持つことができるようになるのです。


ただし完治からそれなりの年数が経過している必要があり、経過年数については保険会社ごとに判断基準に違いがあるため、どれくらいの経過年数を要すると断定することは困難だといえます。


医療保険に加入できなかった場合、次に検討すべき医療保険は引受基準緩和型です。


持病があっても加入できる引受基準緩和型の医療保険なら、子宮頸がんの治療経過や症状によっては加入することができる場合がありますが、一般の医療保険に比べて保険料が高く設定されているデメリットがあります。


一般の医療保険や引受基準緩和型の医療保険に加入できなかった場合の最終手段は無告知型の保険ですが、保険料は引受基準緩和型よりも割高で給付金よりも支払った保険料が高くなってしまうケースもあることを覚えておいてください。


子宮頸がんを患っても早期発見で手術をおこない、転移や合併症が見られず完治に至った場合は一般の医療保険に加入できる可能性があるため、子宮頸がんを患ったことがあるからといって医療保険への加入を諦める必要はないのです。

子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん):がん保険の場合

がん診断一時金や入通院給付金など保障が充実しているがん保険のほとんどが、一度もがんに罹患していないひとが加入対象となっています。


そのため、がんを患ったことがあるひとは充実した保障のあるがん保険に加入することはできないと思われがちですが、がん保険のなかにはがんが完治した人で一定の期間が経過しているひとなら加入できるものがあるのです。


保険料は割高で、保障される金額は一般のがん保険に比べて少なく設定されているというデメリットはありますが、まったくがんのリスクに対する保障を持っていない状態よりは安心できる保障内容となっています。


子宮頸がんに罹患してまだ治療が継続している場合はがん保険に加入することができないため、必要性を感じるなら医療保険の検討が必要です。


手術により完治して一定の年数を経過している場合はがん保険に加入することができますが、がん保険の種類によって完治から3年や5年など指定される経過期間があることを覚えておいてください。


なかには医師の診断書を提出することで死亡保障を含むことができるがん保険も販売されています。


子宮頸がんを患ったことがあるひとがどのような保障内容をがん保険に求めているかのニースによって検討するがん保険に違いが出てくることになるのです。

子宮頸がんで加入する保険はプロに相談した方がいい理由

子宮頸がんは手術後の病理組織診断によって予後が変わり、その後の症状や診察状況によって保険に加入できるかどうか判断が分かれることになります。


がんや持病があるひとでも加入できる保険はありますが、保険料が割高などデメリットが多く存在することも確かです。


可能なら少しでも有利な保険に加入したいと思うことは当然ですが、子宮頸がんを患い完治や治療状況によって加入できる保険を探すことは、一般のひとには困難なことだといえます。


保険のプロは、子宮頸がんに罹患してからいままでの治療状況を確認し、どのような保険なら加入できるのかという選択肢を多数持っているため、相談者にとって有利な情報を教えてもらうことが可能です。


子宮頸がんという罹患歴に加え、少しでも健康状態に異常が出てしまうとさらに保険へ加入することが困難となります。


加入できる保険を自分で探すよりも最適な保険を早く知ることができるため、子宮頸がんを患ったことがあるひとが加入できる保険を探すときには、ぜひ保険のプロに相談するようにしてくださいね。

子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)になっても加入できる可能性のある保険

持病があっても入れる引受基準型保険

そんなことはありません。最後のがん治療から一定期間治療や投薬、検査を受けていなければ入れる保険商品があります。

引受基準緩和型保険」とよばれるものです。加入条件の引受基準が緩く、告知項目が簡素化されているため、持病や既往歴がある方でも申し込みができます。


通常の保険と比較すると保険料は高くなってしまいますが、がんが再発・転移してしまった場合等も保障されます。


ただ、保険会社や商品によって条件等が異なってきますのでよく確認したうえで、検討してみるとよいかもしれません。

告知なしでも入れる無選択型保険

条件付きの保険や引受基準緩和型の保険でも加入が難しいという状況の方には、最終手段として「無選択型保険」というものがあります。


こちらの無選択型は、加入条件がなく、告知項目がないことが特徴です。ですのでどのような病気がある方でも基本的に加入することができます。


その代わりにデメリットもあります。

  • 通常の生命保険・医療保険と比較して保険料が高い
  • 保険金や給付金の上限額が低い
  • 死亡した場合は保険金ではなく払い込んだ保険料相当額の受取になる

入る必要があるのか、また入るメリットは何かじっくり検討してみましょう。

子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)は保険加入の際に告知が必要です!

子宮頸がんはがんの罹患歴になりますので、どのような保険であっても基本的に告知が必要になります。


また、もう完治しているから告知は必要ないと思われても、「○年以内」と書いてある告知項目が多いですので、きちんと確認するようにしましょう。


嘘をつくつもりがなくても偽りの情報を告知してしまった場合、告知義務違反になります。


告知義務違反についてはこちらの記事をご覧ください。


告知義務違反にならないためのポイントは病状や病歴をできるだけ詳しく書くことです。

子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)で加入するがん保険の選び方


  1. 必要な保障期間:一生涯保障を受けられるタイプなのか、一定の期間だけ保障を受けられるタイプなのか、必要としている保障の目的を考える
  2. 必要な保障内容:自身のライフプランや年齢・年代によってリスクの割合も変わってくるため、何に備えたいのかを考える

大切なのは、保障期間・内容と保険料とのバランスを見定め、どれくらいの期間、どれくらいの保障が必要かなどをひとつずつ決めていくことです。

 保障範囲なども商品によって異なるため、よく比較して自身に合った保障を選ぶといいでしょう。

子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)ってどんな病気?

子宮は胎児を育てる働きをする器官であり、女性特有の器官です。 


その大きさは鶏のたまごほどで、子宮の下3分の1で膣につながっている部分を子宮頸部、上3分の2を子宮体部と呼びます。 


 子宮がんは子宮頸部にできる子宮頸がん子宮体部おもに子宮内膜にできる子宮体がんに分類されます。

子宮頸がんの原因のほとんどはヒトパピローマウイルス(HPV)という性交渉で移るウイルスの持続感染によるものです。そのため、がんの中では珍しく若者の患者が多く、高齢の患者は少ないというのが特徴です。


初期にはまったく症状があらわれないため、20歳を超えると2年に1度は検診を受けることが勧められており、早期発見へとつながります。


また、ワクチン接種の効果により子宮頸がんは防げる病気とされています。 

ステージ別の症状

子宮頸がんは初期症状はほとんどありませんが、進行後の症状としては次のようなものがあります。

  • 不正出血
  • 性交渉後の出血
  • 下腹部や腰の痛み
  • 血尿
  • 茶褐色や黒褐色の異常なおりもの

ステージの種類病状
0期子宮頸部の上皮の中だけにがんがとどまっている
Ⅰ期がんが子宮頸部に限ってみられ、ほかに広がっていない
Ⅱ期子宮頸部を超えてがんが広がっているが、骨盤壁や膣壁の下1/3に達していない
Ⅲ期がんが骨盤壁まで達していて、がんと骨盤壁の間にがんでない部分がない
または膣壁の1/3を超える
Ⅳ期がんが小骨盤壁を超えて広がり、また膀胱や直腸の粘膜を侵している


子宮頸がんの治療法

子宮頸がんの治療法には、手術、放射線治療、薬物治療があります。

患者さんの症状や身体の状態にあったものでおこなわれ、これらを組み合わせておこなわれる場合もあります。

手術の種類には次のようなものがあります。
  • 円錐切除術…子宮頚部の一部を円錐状に切除するもの
  • 単純子宮全摘出術…子宮頚部のまわりの組織は取らずに子宮だけを切除するもの
  • 準広汎子宮全摘出術…がんの取り残しがないように、単純子宮全摘出術よりも少し広めに子宮を切除するもの
  • 広汎子宮全摘出術…がんを完全に取りきるため、準広汎子宮全摘出術よりもさらに子宮を広く切除するもの
  • 広汎子宮頸部摘出術…妊娠ができるように、子宮体部と卵巣を残し、それ以外は広汎子宮全摘出術と同じ範囲を切除するもの

異形成の場合は、子宮頸部の病変を含む表層全体を炭酸ガスレーザーにて蒸散させるレーザー蒸散術という治療もあります。

保険に入っていない場合の治療費はいくら?

もし保険に入ってない場合は、公的な制度を活用すると自己負担を軽減することができます。


その制度に「高額療養医療制度」というものがあります。


これは1ヶ月間(ある月の1日から末日まで)で医療費支払いの限度額を超えた場合、その超えた分が払い戻されるという制度です。限度額は年齢や所得によって定められています。


70歳未満の場合の自己負担限度額は次のように計算されます。

適用区分自己負担限度額
年収約1,160万円~
標準報酬月額83万円以上
252,600円+(医療費-842,000)×1%
年収約770~1,160万円
標準報酬月額53~79万円
167,400円+(医療費-558,000)×1%
年収約370~770万円
標準報酬月額28~50万円
80,100円+(医療費-267,000)×1%
年収~370万円
標準報酬月額26万円以下
57,600円
住民税非課税者35,400円

子宮頸部異形成ってなに?

子宮頸部異形成とは、がんではないが細胞や細胞配列が乱れてしまう病変のことで、つまり将来がんになる可能性があるものということになります。


その程度によって、「軽度異形成=cin1」、「中等度異形成=cin2」、「高度異形成=cin3」に分類されます。  

子宮頸がんの程度と判定は次のようになります。

がんの程度検診の判定
正常0
軽度異形成(cin1)3a
中等度異形成(cin2)3a
高度異形成(cin3)3b
上皮内がん4
浸潤がん5


異形成は、すぐに治療が必要になるわけではありません。自然治癒することもあるため定期的に検査をして様子を見ることになります。


妊娠すると初期の検査で異形成が見つかることがあります。いずれの段階でも円錐切除などをすぐにおこなうことはありませんが、定期的に検査をして悪化してないかを見ていきます。


異形成は胎児に影響を及ぼしたり、分娩方法に影響が出たりということはないとされています。

【体験談】子宮頸がんになった人の体験談を紹介


実際に30代で子宮頸がんを発症した方の声をきいてみましょう。


○結婚したときに親にすすめられて保険に入っていました。本当に入っていてよかった。精神的に安心。治療に専念できます。


周りにも保険は無駄にはならないからね、と伝えています。保険に入っていないと本当に支払いが大変です。入院にしても手術費用にしても、備えあれば憂いなしです。


個室に入れたのも保険のおかげです。排尿にトラブルがあったので本当に助かりました。


○私が今回助かったと思ったのは早期に発見できたことともう一つ、入っていた保険が「上皮内がん」に対応していたことです。


保障されていても「上皮内がん」と「悪性新生物」の補償が同じではないこともあります


病気になったときにまずお金の不安がありましたが、「上皮内がん」が保障されていたので安心して治療に専念できました。

まとめ:子宮頸がんに備えて保険の加入を検討しよう!

子宮頸がん、女性保険、保険の選び方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のポイントは、

  • 子宮頸がんは若い女性の発生率が高いが、定期健診での早期発見やワクチンによる予防が可能である
  • 異形成でも中等度異形成以上は上皮内癌と扱われ保険が適用される
  • 妊娠・出産に備えることも考え、女性保険への加入は早めに検討を!
  • 保険加入の際には、「何に備えたいのか」年齢やライフプランを考えたうえで見定め、自身にあったものを選択する
になります。

子宮頸がんに限らず、女性特有の病気はいくつもあります。もちろん病気にならないことがいちばんです!しかし、長い人生いつ何が起こるかわかりません。

もし病気を発症してしまった時、自分自身、そしてまわりの家族を守るためにも保障の手厚い女性保険はきっと心強い味方になってくれるはずです。これを機に加入を検討してみてはいかがでしょうか。

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