栄養士専門学校の学費の平均は?大学や短大との比較や学費の安いランキングを紹介

栄養士の資格を取得する手段として栄養士専門学校に行くことが挙げられます。ここでは、栄養専門学校の学費の平均や安いランキングをご紹介。大学や短大との違いについて徹底比較します。また、奨学金や学費免除制度についても詳しく解説するので、是非参考にしてみてください。

内容をまとめると

  1. 一般的に栄養士専門学校は卒業するまでに2,400,000~3,000,000円ほどかかる
  2. ここに含まれる費用は授業料のみならず、施設費や実験実習費なども含まれている  
  3. 栄養士専門学校へ入学の検討をしている場合は、授業料だけでなく総合的にかかる費用を確認しなければならない
  4. 学費を払えないときは学費免除、教育ローンを活用しよう
  5. 学費が少し心配という方は、この機会にお金のプロライフプランについて無料相談するのがおすすめ
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監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

栄養士専門学校の学費の内訳と費用

それではまず、栄養士専門学校で必要とされる学費の大まかな内訳から見ていきましょう。 

金額
入学金(初年度のみ)100,000~200,000円
授業料600,000~700,000円
施設費200,000~250,000円
実験・実習費250,000~300,000円
教材・保険などその他諸費100,000~150,000円
合計1,250,000~1,600,000円

おおよその目安ではありますが、2年制の栄養士専門学校の学費相場となるとこれくらいになります。


ちなみに入学金が含まれているため、2年目の学費は1年目よりは少し安くなります。


いかがでしょうか?

想像していたより安いと思った方も、高いと思った方もいらっしゃると思います。


中にはこの金額をご覧になって比較検討した際に「自分の知っている栄養士の学校とは授業料(あるいは施設費、実験・実習費)がずいぶん違うな」と思った方もいらっしゃるかもしれません。


もちろん、短大や大学といったそもそもの教育システムの違いによる学費の違いなどもありますが、同じ栄養士専門学校同士でも費用の配分が違っていることもあります。


例えば授業料が通常よりもやや高い学校でもその分他の費用が安くなっていたり、反対に授業料や施設費などが全て平均程度でも他の学校では見られない費用項目が高額なことによって総額では他の専門学校よりも高かったりするのです。


このように費用項目と金額だけ目にしていては見落としてしまうこともあるので、よく注意すべきでしょう。


もし学費や家計のことで心配なことがあるなら、一度お金のプロに無料相談することをおすすめします。


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大学や短大との学費の比較

ここまでは栄養士専門学校の学費について、述べました。


では短大や大学と比較したとき、どれくらいの差があるのか比較して見ていきましょう。

専門学校短大大学
在籍期間2(~4)年2(~3)年4年
入学金(初年度のみ)100,000~200,000円
200,000~350,000円200,000~370,000円
授業料600,000~700,000円
650,000~800,000円650,000~950,000円
施設費200,000~250,000円100,000~250,000円50,000~480,000円
実験・実習費250,000~300,000円50,000~100,000円50,000~250,000円
教材・保険などその他諸費100,000~150,000円50,000~100,000円50,000~150,000円
1年間の合計1,250,000~1,600,000円1,050,000~1,600,000円1,000,000~2,200,000円
在籍期間総合計額(概算)2,400,000~3,000,000円1,900,000円~2,850,000円3,400,000~7,690,000円

こちらもまた、おおまかな学費の目安となっております。


在籍期間総合計額については、専門学校でも短大でも中には3~4年制の学校もありますが、ここでは2年制のものとしての概算を記載しています。


この表から読み取れるのは、専門学校に比べて短大、大学の学費にはかなりバラつきがあるということです。


これは専門学校が実践的な教育を主としているのに対し、短大や大学は比較的幅広い範囲の教養を身につけさせようとしているからだと考えられます。


ほとんど実践的な授業のみの専門学校は学習内容もある程度似通ってきますが、短大や大学は学校ごとの特色によって学習内容も大きく変わります


そのため専門学校と違い、短大や大学は費用項目の金額が大きく変わってくるのでしょう。


専門学校・短大の学費はこちらの記事をご覧ください。

昼間部と夜間部の学費の違い

これまで栄養士になるために必要な学費について述べてきました。


しかし、それは全て昼間部の学費の話。


夜間部の学費ならもう少し安くすむのでは?」とお思いの方もいるでしょう。


ここで重要なことをお伝えしておきます。


それは「栄養士になるための夜間学校は存在しない」ということです。


さきほどまでお伝えしていました学費の中に「実験・実習費」という費用項目があることからもわかるように、栄養士になるための教育課程に実験・実習は絶対に欠かせないものなのです。


しかし2021年の現状では夜間学校や通信教育では本格的な実験や学校外での実習などがほぼ不可能に等しく、どうしても夜間だけでは必要な教育を受けられないのです。


そのため夜間学校が設置されている学校があっても、結局昼間での教育課程もとらなければならないということになっています。


ちなみに調理師資格であれば夜間でも通信教育でも取得できるので、調理師資格と栄養士資格で間違えないようにしましょう

栄養士専門学校の学費の例を安いランキングで紹介

ここまでは栄養士になるための教育機関やその違いについて述べてきました。


では具体的に学費が安い専門学校はどこなのかという話に移っていきましょう。


今回は主要都市であり、なおかつ比較的多くの方が通いやすいと思われる、東京大阪名古屋の栄養士専門学校をご紹介していきます。


もしもこれから栄養士の学校を探そうと考えている方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしてみてください。


どの専門学校にもそれぞれの良さと特徴がありますので、学費だけでなくどの学校が自分に合っているかということを考えながら確認してみてくださいね。

東京にある学費の安い栄養士専門学校ランキング

それではまず、東京にある栄養士の専門学校を、学費が安い方からご紹介していきます。


東京栄養専門学校

1つ目は「東京栄養専門学校」です。

1年前期1年後期
入学金160,000
授業料250,000250,000
実験実習費110,000110,000
施設費80,00080,000
その他180,000
合計780,000440,000

(https://www.tokyoeiyo.ac.jp/guide/tuition.html)

「東京栄養専門学校」初年度の学費は122万円となっています。


こちらの専門学校の特徴はなんといってもその歴史の長さです。


昭和17年、つまり70年以上もの歴史と伝統のある学校です。


また他の専門学校のように複数の学科などはなく、ただ栄養士のみに焦点を当て、より優れた栄養士を育てるためだけに力を注いでいます。


在籍している学生も本気で栄養士を目指している人であふれています。


若い学生だけでなくある程度歳をとった社会人の方も多く在籍しており、全く未経験の方でも新しく学習を始められる環境が整っています。


佐伯栄養専門学校

2つ目は「佐伯栄養専門学校」です。

金額
入学金220,000円
授業料600,000円
実験実習費220,000円
施設費210,000円
合計1,250,000円

(http://www.saiki.ac.jp/admission/fee.html)

「佐伯栄養専門学校」初年度の学費は125万円にその他費用22万円を加えた147万円となっています。


こちらもまた歴史の長い学校ですが、その歴史はなんと90年以上


世界で初めて栄養士を誕生させた日本最古の栄養士専門学校なのです。


その歴史の長さ故なのか、講師の中にはベテランの方が多く、豊富な知識はもちろん、積み上げてきた貴重な経験を活かしたわかりやすい講義をしてくださいます。


またこちらの学校を卒業し、栄養士として活躍している方は多く、実際に活躍している栄養士の知り合いを増やすのに適した学校でもあります。

大阪にある学費の安い栄養士専門学校ランキング

次に、大阪にある栄養士の専門学校を、学費が安い方からご紹介していきます。


大手前栄養製菓学院専門学校

1つ目は「大手前栄養製菓学院専門学校」です。

前期
後期
入学金180,000円
授業料410,000円410,000円
教育充実費120,000円120,000円
実習費80,000円80,000円
合計790,000円61,000円
(https://pro.otemae.ac.jp/admissions/expense/#expense01)
「大手前栄養製菓学院専門学校」初年度の学費は教材費等を除いて140万円になります。

この専門学校ではさまざまな分野における栄養面の学習を行うことができます。

こちらの学習内容を学ぶことで、医療分野小中学校の給食だけでなく、外食産業スポーツ栄養など幅広いジャンルにおいて活躍できる栄養士となることができるでしょう。

また就職対策や管理栄養士となるための試験対策講座の開講などサポート面も万全となっています。

辻学園栄養専門学校

2つ目は「辻学園栄養専門学校」です。
金額
入学金100,000円
授業料880,000円
施設設備費200,000円
実習費300,000円
合計1,480,000円
「辻学園栄養専門学校」初年度の学費は教材費等を除いて148万円になります。

こちらの特徴の1つは独特なコース選択性です。

こども栄養コースビューティー栄養コースなど5つのコースに別れており、同じ栄養分野でも更に専門性を高めた学習を行うことができます。

また別の特徴として、商品の企画販売を行うことができるということが挙げられます。

日本で初めて商品企画を行い販売にまで繋げた専門学校ですが、それに留まらず商品企画と商品化を続けています。

食品衛生や調理技術を学び、自分の手で何かを作り出したいという創作性のある方にはおすすめの専門学校でしょう。

名古屋にある学費の安い栄養士専門学校ランキング

最後に、名古屋にある栄養士の専門学校を、学費が安い方からご紹介していきます。


名古屋文理栄養士専門学校

1つ目は「名古屋文理栄養士専門学校」です。

金額
入学金200,000円
施設設備費200,000円
教育充実費150,000円
授業料等650,000円
合計1,200,000円

(https://spe.nagoya-bunri.ac.jp//entrance/expense01.html)

「名古屋文理栄養士専門学校」初年度の学費は120万円となっています。


こちらは1956年に「名古屋栄養専門学院」として設立され、途中改名を行いつつも60年以上の長きに渡って栄養士の方々を輩出してきた歴史の長い教育機関です。


食品衛生学や調理学などの基本的な専門教育科目はもちろん、食生活改善指導ができるような知識やコミュニケーション能力を磨く教育科目もあります。


また医学や科学関連の科目が多く、食品や衛生に関した実験を多く行っています。


名古屋栄養専門学校

2つ目は「名古屋栄養専門学校」です。

入学時1年後期(9月末)
入学金200,000円
授業料300,000円300,000円
施設費125,000円125,000円
実習費90,000円90,000円
合計715,000円515,000円

(https://nsc.ac.jp/admission/studiespaid.html)

「名古屋栄養専門学校」初年度の学費は123万円に研修費2万円と学生会費4千円を加えた125万4千円となっています。


こちらの学校の特徴はやはり実習の多さでしょう。


卒業まで毎週調理実習を行っており、その豊富な実践経験から調理技術は入学直後に比べれば確実に向上するでしょう。


またさまざまな調理器具も揃っており、フランス料理など世界各国の料理とその調理技術を学ぶことができます。


栄養士資格取得に加えて、数多くの実践を踏まえた調理技術も学びたいという方にはぜひこの学校を選ぶことをおすすめします。

栄養士専門学校にも奨学金や学費免除制度、教育ローンがある

ここまで記事の内容を読んできて「やっぱり学費が高いな…」と不安に思われる方も多いことでしょう。


そこでそんな金銭面で困っている学生の味方、奨学金制度をご紹介します。


短大や大学だけでなく、こういった専門学校でも奨学金制度は存在します。


例えば、「東京栄養食糧専門学校」ですが、こちらの学校では授業料を一部免除する「特待生制度」、30万円の無利子貸与という「奨学基金」、離職後のキャリアアップを目指して入学した方への「キャリア支援制度」などさまざまな支援制度を整えています。


もちろん他の教育機関でもよく見られる「日本学生支援機構奨学金制度」もあります。


こういった制度を正しく理解し、利用することで、金銭面が不安な方でも栄養士を目指すことはできます。


しかし同時にお金が絡むシステムだからこそ、情報にはよく気をつけるべきでしょう。


自分が入学しようとしている学校にはどんな奨学金制度があるのか、その制度の条件に自分は適しているのか、申込期限はいつなのかなどといったことをきちんと把握しているかどうか、気をつけるべき点はいくつもあります。


奨学金などの救済措置は便利ではありますが、学生が奨学金についてきちんと理解しているか、真面目に向き合っているかなどの姿勢も奨学金面接時に注目される点なので、情報の確認は決しておろそかにしてはいけません


また学校によっては在校生や教職員からの紹介ということで学費が一部免除されるような制度もあるため、奨学金制度を検討している方は学校選びの際にそういった奨学金制度も視野に入れて考えた方がいいかもしれませんね。


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参考:栄養士と管理栄養士の資格と学費の違い

ところで皆様は栄養士と管理栄養士の違いをご存知でしょうか。


最大の違いはその資格取得方法でしょう。


栄養士は専門学校や短大などの「栄養士養成施設」を卒業すれば、それだけで資格取得できます。


その一方で管理栄養士はその栄養士資格を取得した上で、「栄養士養成施設」での期間と実務期間を合わせて5年以上の経験を積むか、4年制の「管理栄養士養成施設」を卒業する必要があります。


さらにその条件を満たした上で国家試験に合格することではじめて「管理栄養士」の国家資格を得ることができます。 


ではその栄養士と管理栄養士の学費はどれくらいの差があるのでしょうか。


学校にもよりますが、1学年ごとの学費は「管理栄養士科」の方が「栄養士科」よりも数万円高いくらいでそんなに大きな違いはありません。


しかし2年制の専門学校などと違い、「管理栄養士養成施設」には4年制のものしか存在しないため、学費の総合計金額では大きな差が生じることになるでしょう。


2年制の「栄養士科」と4年制の「管理栄養士科」であればその金額の差は、在籍期間の差、つまりほぼ倍の差額となるのです。 

栄養士専門学校の学費のまとめ

栄養士専門学校の学費平均や奨学金などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょか。


今回の記事のポイントは

  • 栄養士専門学校では、主に授業料・施設費・実験実習費に費用がかかっている
  • 専門学校は短大・大学と比べて、学費平均のバラつきが少ない
  • 学校ごとの奨学金制度をよく理解し、活用することが重要
  • 栄養士は2年での取得が可能だが、管理栄養士は最低でも4年かかるため、その分学費は高くなる

でした。


栄養士専門学校の学費の平均をはじめとして、短大や大学との比較、具体的な学費の安い専門学校の紹介などを行いましたが、少しでも何かの参考になれば幸いです。


学校ごとに学べることには違いがあるため、自分が学びたいことを学べる学校に行くのが一番ですが、学費のことを考えるなら期間も学費も少なくすむ2年制の学校が良いと考えられます。


また、金銭面で困っているため専門学校に通えないという方には、奨学金制度の活用をおすすめします。


中には無利子返済不要の奨学金も存在するため、上手く活用すれば大きな手助けとなるでしょう。


栄養士専門学校の学費は安いとは言えませんが、奨学金制度もありますし、何よりご自分の夢を叶えるのに栄養士の資格が必要なのであれば、お金を理由に夢を諦めるのはもったいないとは思いませんか。


社会人の方でも学校次第では今から問題なく通うことができるところもありますので、諦めずにぜひチャレンジしてみてくださいね。


もしも学費や家計のことで心配なことがあるなら、お金のプロに一度相談することをおすすめします。


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最後まで記事をご覧くださり、ありがとうございました。

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