【獣医師監修】犬の前立腺炎とは?原因から症状、治療法まで解説!

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犬の前立腺炎をご存知ですか?細菌感染を原因に発症し、血尿や痛み、膿、散歩を嫌がる等の症状がみられます。治療としては抗生物質といった内服薬の投与や去勢手術が行われます。この記事では犬の前立腺炎について、原因から症状、治療法、予防法まで詳しく解説します。

犬の前立腺炎とは?再発してしまう病気なのか

犬を飼っていらっしゃる方にとって、もはや犬はペットではなく家族の一員という方は多いですよね。


そんな家族の一員として犬を飼っていらっしゃる方にとって、犬の健康はとても気になるところではないでしょうか。


犬の病気の中でも、前立腺炎という病気をご存知でしょうか。


人間にもよく見られる病気ですが、犬にとっても軽視できない病気なのです。


そこで今回「ほけんROOM」では、

  • 犬の前立腺炎の原因や症状
  • 検査方法
  • 治療方法や費用
  • 予防方法
  • なりやすい犬種や性別

などについて、わかりやすく解説していきます



最後まで読むことで、犬の前立腺炎についての理解を深めることができます。


犬を飼っていらっしゃる方、是非最後までお読みいただき、大切なワンちゃんの健康を守っていただければと思います。

犬の前立腺炎とは?原因や症状、検査方法を解説!

冒頭で、前立腺炎とは人間にも見られる病気であるとお伝えしましたが、実際にどのような病気なのでしょうか。また、人間の前立腺炎と何か違いなどはあるのでしょうか。


ここでは、

  • 犬の前立腺炎の原因
  • 症状
  • 検査方法

について、それぞれ説明していきます。


しっかりチェックしてみてくださいね。

そもそも犬の前立腺炎とは?検査方法も解説!

前立腺とは、雄犬だけにある臓器で膀胱の下にあり、生殖機能に深く関係しています。


前立腺炎とは、この前立腺に細菌が感染して炎症を起こしている状態のことをいいます。


前立腺炎になると、尿の中に細菌や白血球が増加するため、前立腺炎かどうかを判断するには、その尿を検査することが多いようです。


または、肛門からの触診や、超音波検査での膿の有無を確認したり、血液検査を行うこともあります。


さらに滅多に行うことはありませんが、場合によっては前立腺の生検病理組織検査などを行います。

犬の前立腺炎の原因は?細菌感染等の原因を解説!

前立腺炎とは別に、前立腺炎肥大という病名も聞いたことがある方も多いと思いますが、この前立腺炎肥大も前立腺炎の原因に関係があるようなのです。


前立腺が肥大することで、主に直腸や尿道が圧迫され、排便や排尿が困難となり、尿が膀胱内に押し戻されてしまう状態となります。


この時に、細菌による感染が起こり、前立腺が炎症を起こしてしまうのです。


また、感染する細菌の多くが大腸菌によるものですが、その他には緑膿菌やブドウ球菌による場合もあるといわれています。

犬の前立腺炎の症状は?出血や血尿等の症状を解説!

犬の前立腺炎には急性と慢性がありますが、特に急性の症状には、これまで説明してきたように、尿に異常がみられるようになります。


例えば

  • 尿の色がにごる
  • 尿の匂いがきつくなる
  • 尿に血が混じる
  • 尿が出にくいような様子がみられる

などが挙げられます。


また、歩き方や立ち方にぎこちなさが見られることもあります。


さらに、その他の症状としては

  • 発熱や嘔吐
  • 食欲不振など元気がない
  • 脱水症状

などのような症状も見られます。


一方、慢性の場合にも、慢性的な膀胱炎や血尿を繰り返したりしますが、目だった症状は見られないことも多くあるようです。


いずれにしても、犬の尿などに異常があった場合は、早めに病院に連れていくことが大切ですね。

犬の前立腺炎の治療法、治療費用、予防法を詳しく紹介!

ここまで、犬の前立腺炎についてその原因や検査方法、症状などをお伝えしてきましたが、飼い主さんにとってもっとも気になるのは、その治療方法や費用、予防法などではないでしょうか。


そこで、

  • 治療方法
  • 治療費用
  • 予防方法

について、以下でそれぞれ説明していきます。


治療方法も気になりますが、その費用もチェックしておきたいですよね。


また、病気にならないための予防方法も大切です。


それぞれしっかり確認してみてくださいね。

犬の前立腺炎の抗生物質の投与等の治療法、治療費を紹介!

犬の前立腺炎の原因は、細菌の感染によるものであることを前述しましたが、その場合の治療方法は、感染した細菌が何であるかを特定し、その細菌に有効な抗生物質や抗菌薬を投与します。


ただし、感染した細菌が大腸菌の場合、通常の抗生物質に対して耐性があるため、通常よりも強い抗生物質を投与することになります。


感染が収まり、犬の状態が安定してきたら、去勢手術を行います。


去勢手術を行うことで、前立腺に影響するホルモンが少なくなり、前立腺が小さくなって感染している組織も小さくなったり、再発を防ぐ効果が期待できます。


治療費用については、抗生物質の投与の場合、その犬の体の大きさや、症状の進行度によって、抗生物質の量も違うため、事前に医師に確認することをおすすめします。


去勢手術の費用の目安は、小型犬で30,000〜50,000円程度、大型犬で50,000〜70,000円程度といわれています。


こちらも、手術に伴う、検査、麻酔、入院、抜糸などの総額を病院に確認するとよいでしょう。

犬の前立腺炎の予防法は?未去勢のオスは要注意!

そして、前立腺炎の予防方法ですが、上の治療方法で述べた去勢手術をしておくことが有効です。


去勢、つまり、精巣を切除することで前立腺に影響するホルモンが減少して、前立腺が肥大することがなくなります。


前立腺が肥大しなくなると、「犬の前立腺炎の原因は?細菌感染等の原因を解説!」のところで述べたように、尿が膀胱内に戻ることによる細菌の感染を防ぐことができるのです。


従って、去勢していない雄の犬については、前立腺炎にならないよう注意が必要ですし、そうなる前に去勢手術を検討するのもひとつの選択肢かもしれません。

前立腺炎になりやすい犬種や年齢、性別はある?

前立腺炎はこれまで説明してきたように、雄犬だけに発症する病気です。


犬種によってかかりやすい犬種というのは特にないようなのですが、年齢に関しては老犬によく見られるようです。


前立腺炎の原因に関連する、前立腺肥大を発症しやすくなる5歳~6歳以降で、去勢していない犬について多く発症します。


上の「犬の前立腺炎の予防法は?未去勢のオスは要注意!」のところでもお伝えしたように、若い年齢のうちに、去勢手術をしておくことは、大切なワンちゃんが前立腺肥大や前立腺炎にならないようにするために、ひとつの重要な選択肢といえるでしょう。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

前立腺炎に限らず、大切なワンちゃんがいつ病気やケガをしてしまうとも限りません。


特に、犬や猫などのペットの場合、治療費用は全額自己負担となりますので、場合によっては非常に高額な費用を負担することにもなってしまいます。


そんなリスクに備えて、いざという時のためにペット保険への加入を検討するのもよいのではないでしょうか。


犬の大きさや保障内容にもよりますが、安いものであれば月額1,000円程度から、2,000円前後の保険料で加入できるようです。


「ほけんROOM」では、ペット保険に関する記事も数多くご紹介していますので、是非、そちらも参考にしてみてください。

まとめ:犬の前立腺炎とは?サプリメントも有効なのか

犬の前立腺炎について解説してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。


最後にもう一度大切なポイントをまとめて見ていきましょう。

  • 犬の前立腺炎とは、雄犬だけに発症し、前立腺が肥大することで、尿道が圧迫、尿が膀胱に戻されることで細菌が感染して炎症を起こす病気
  • 症状は、尿がにごる、血尿が出る、発熱や嘔吐、食欲不振、元気がなくなるなど
  • 慢性の場合は、目だった症状が出ないことがある
  • 治療方法は、感染した細菌を特定し、その細菌に有効な抗生物質を投与する
  • 発症しやすいのは、去勢していない5歳~6歳以上の雄犬で、犬種は特に関係ない
  • 予防方法としては、若いうちに去勢手術をしておく

いかがでしょうか。


特に、雄犬を飼っていらっしゃる方にとっては、大切な情報ばかりだったのではないでしょうか。


大切なペットの健康を守るために、前立腺炎に限らず、異常を感じた場合は、早めに病院に連れていくことをおすすめします。


また、治療費用が高額になることも考えられますので、この機会にペット保険への加入も検討されてみてはいかがでしょうか。


ほけんROOMでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますのでぜひご覧ください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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