【獣医師監修】猫白血病ウイルス感染症とは?原因や症状、治療法を解説!

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猫白血病ウイルス感染症をご存知ですか?猫白血病ウイルスに感染して発症し、白血病やリンパ腫等の症状が出ます。子猫に感染しやすく、ワクチン接種等である程度予防できます。この記事では猫白血病ウイルス感染症について、原因や症状、治療法、治療費、予防法を解説します。

猫白血病ウイルス感染症とは?エイズと違って治る病気なのか

猫白血病ウイルス感染症という病名をご存じでしょうか?ウイルスに感染した猫の唾液や尿などを通して感染・発症し、嘔吐や食欲不振、リンパ肉腫や白血病が症状として現れます。


重篤な症状に発展してしまうので、ウイルスに感染してしまったらどうすればいいのか?ワクチン接種で予防することができるのか?と気になることも多いでしょう。


今回「ほけんROOM」では、

  • 猫白血病ウイルス感染症とは?
  • 猫白血病ウイルス感染症の原因、どうやって検査するのか
  • どんな症状が出るのか
  • 感染してしまった場合の治療法や治療費について
  • 予防する方法はあるのか

について詳しく解説します。


この記事を読んでいただければ、猫白血病ウイルス感染症の症状や特徴、および治療や予防について理解できます。大切な家族を守るためにも、ぜひ最後までチェックしてみてください。

猫白血病ウイルス感染症とは?原因や症状、特徴を解説!

猫白血病ウイルス感染症は、猫の飼い主であれば必ず知っておきたい病気の一つです。


次項以降では、

  • 具体的な症状や特徴
  • 感染の原因

について詳しく解説します。特に、飼い猫が3歳以下と幼い場合や、家の外に猫を離すような飼い方をしている場合には、猫白血病ウイルス感染症の感染リスクが高いため、ぜひ最後までチェックしましょう。

そもそも猫白血病ウイルス感染症とは?特徴を解説!

猫白血病ウイルス感染症とは、名前の通り「白血病」はもちろん、リンパ肉腫や免疫不全などを引きおこすウイルス性の感染症です。持続感染(体内でウイルスが4ヶ月以上増え続ける状態)とよばれる末期状態になってしまうと、1年も生きられないこともあります。


猫エイズと同じく「レトロウイルス」と呼ばれており、一回発症すると治ることはなく、体内から排除するための治療方法もありません。特に1歳未満の子猫の場合、免疫機構が不十分なため初期段階で体内から排除できず、持続感染となる可能性が高まります。小さいうちは、特に注意が必要だといえるでしょう。


また、日本の猫の3~5%の猫がウイルスに罹患しているとされています。屋外に出して飼っている場合は、野良猫との挨拶や喧嘩により、うつされてしまう可能性があるので、注意が必要です。

猫白血病ウイルス感染症の原因は?検査方法も紹介!

猫白血病ウイルス感染症の原因となるのは、「猫白血病ウイルス(Feline leukemia virus)」と呼ばれるウイルスで、感染経路となるのは、唾液や尿、涙、母乳、血液などです。つまり、鼻をくっつけた猫同士の挨拶や、引っかきキズを作るような喧嘩、毛づくろいなど、ウイルスの感染源となる猫との直接接触により感染します。


感染しているかどうかは、動物病院で血液検査をすることで調べることが可能です。ただし、感染してから血液検査で陽性反応が出るまでには、2~4週間かかります。野良猫との接触など感染を疑われる場合、検査で陰性が出た場合も、後日期間を開けて再検査をするようにしましょう。


なお、陽性反応が出た後に、免疫機能によりウイルスを体内から排除することができ、後日の再検査で陰性となるケース(一過性の感染)や、陰性となった後に落ち着いていたが1年後などに再度陽性反応が出るケース(潜伏感染)などもあります。

猫白血病ウイルス感染症の症状は?嘔吐や食欲不振等の症状を紹介

猫白血病ウイルスに感染した場合の分かりやすい症状としては、

  • くしゃみ
  • 発熱
  • 食欲減退
  • リンパ節の腫れ
  • 体重減少
  • 呼吸が苦しそう
  • 歩行困難
  • 嘔吐・下痢

などが挙げられます。


初期症状では、風邪に似た症状が出ますが、慢性的に発熱が続いていたり、複数の症状が現れる場合は、かかりつけの動物病院に相談するようにしましょう。飼い猫の異変に気づいてあげられるのは飼い主だけですから、いつもと様子が違うのであれば、早めに動物病院で診察を受けることが大切です。

猫白血病ウイルス感染症の治療法や治療費、予防法は?

万が一飼い猫が猫白血病ウイルスに感染してしまった場合、どのような治療を行うのでしょうか?


次項以降では、

  • 具体的な治療方法
  • 治療費の実例
  • ワクチン接種による感染予防

について詳しく解説します。


特に子猫を飼っている方や、新しく迎えようとしている方は、必ずチェックしておきたい内容です。ぜひ最後までご覧ください。

猫白血病ウイルス感染症の治療法は?まず動物病院に連れて行こう

先ほども解説したように、猫白血病ウイルス自体を体内から排除するための治療方法はありません。そのため、症状を緩和するための治療(対処療法)が基本的な治療方法です。具体的には、

  • 食事や水分が取れなければ点滴やキューブによる給餌
  • 体が痛むようであれば鎮痛剤を使う
  • リンパ腫や白血病の場合は化学療法
  • 細菌感染を引き起こした場合は抗生剤の投与

などが挙げられます。


感染初期の場合は、猫自身の免疫反応でウイルスを排除できる場合もあり、輸血インターフェロン治療などを行うケースもあります。いつもと様子が違うことに気が付いた場合は、早めにかかりつけの動物病院で診てもらうのが安心でしょう。

猫白血病ウイルス感染症の治療費は?実例と共に紹介!

猫白血病ウイルスに感染した場合の治療は、基本的に対処療法となりますので、どのような症状が出ているのか、どのような緩和ケアをするかによって治療費も異なります。治療にかかる費用として代表的なのは、

  • 診察費:初診料1,000円、再診料500円×通院回数分
  • 検査費用:血液検査料2,500~5,000円
  • 点滴・注射・投薬費用:1回あたり1,000~1,500円
  • 入院費用:2,000円×入院日数

などが挙げられます。


感染初期には、感染状況を確認するための血液検査を複数回実施したり、インターフェロン治療を行う場合は、1回5,000円以上かかるケースもあります。また、末期に近づくにつれて、食事がとれなかったり、呼吸困難などにより毎日の通院・点滴が必要となってきますので、治療費は決して安くはありません。

猫白血病ウイルス感染症の予防法は?ワクチン接種がおすすめ!

猫白血病ウイルスは、ワクチン接種をすることで予防することができます。人のインフルエンザワクチンと同じように、確実に感染を防ぐことはできませんが、ある程度感染を防ぐ効果があります。大切な家族のためにも、積極的なワクチン接種を検討しましょう。


その他には、屋外に飼い猫を出さず「完全室内飼育」をすることで、感染源となる猫との接触によるウイルス感染を防ぐこともできます。また、多頭飼育をしている場合で、飼い猫の感染が疑われる場合は、他の猫への感染を防ぐため、部屋を隔離するなど直接接触を避ける対策が大切です。

猫白血病ウイルスにかかりやすい猫種や年齢はある?_

ある特定の猫種が猫白血病ウイルスにかかりやすいというデータはありません。どんな猫を飼っている場合も、ワクチンの未接種で、屋外で飼っている場合は、感染リスクがあることを理解しておきましょう。


次に、年齢による「かかりやすさ」について、体内からウイルスを自力で排除できる割合を紹介します。

  • 新生児期:10%
  • 生後半年まで:50%
  • 成猫:80%

(参考:にゃんペディア 感染から発症まで


ウイルスが体内に入った場合も、猫自身の免疫機構の働きで体外に排出することができますが、子猫の間は、免疫機構が不十分なため、ほとんどが体外に排出できません。小さいうちはウイルスの感染・発症しやすいといえるので、特に注意が必要です。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

ペットの治療費は、社会保険が利用できませんので、思っている以上に高額になりがちです。猫白血病ウイルス感染症の場合も、複数回の治療や検査・通院により、多くの治療費が必要となることが想定されます。


万が一の場合に、お金を理由に大切な家族に満足な治療を受けさせてあげられないことが無いよう、予めペット保険に加入することを検討してみましょう。ほけんROOMでは、ペット保険に関する記事を多数紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ:猫白血病ウイルス感染症は移る病気?

猫白血病ウイルス感染症について解説しました。


この記事のポイントは、

  • 猫白血病ウイルス感染症は、ウイルス性の感染症で白血病をはじめリンパ腫や免疫不全、貧血などを引き起こす
  • 一度発症してしまうと、治ることはなく、3~4年以内に亡くなってしまうといわれている
  • 感染しているかどうかは、血液検査で簡単に調べることが出来る
  • くしゃみや発熱などの風邪症状、体重減少や歩行困難などがあれば、動物病院に早めに相談する
  • ウイルスを排除する方法はないため、治療は対処療法が基本となる
  • 予防にはワクチン接種が効果的
  • 子猫のうちは、感染・発症しやすいため、特に注意が必要
  • もしもの時に備えてペット保険への加入がおすすめ

でした。


大切な家族を守るために、飼い主が出来るのは、感染しないように十分な予防を心がけることです。定期的なワクチン接種や、完全室内飼育の実施など、前向きに検討してみましょう。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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