【獣医師監修】猫の悪性リンパ腫とは?症状や原因、治療法を解説!

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猫の悪性リンパ腫をご存知ですか?リンパ系組織由来の悪性腫瘍です。この病気は完全に治ることはなく、抗がん剤等で症状を改善していく寛解を目指す治療が行われます。この記事では、猫の悪性リンパ腫について症状や原因、治療法と治療費等について解説します。

猫の悪性リンパ腫はどんな病気?再発してしまう病気なのか

猫の悪性リンパ腫って、聞いたことがありますか?「悪性」と聞くと、治るのかしら、と怖くなります。

でも、もし猫が悪性リンパ腫になってしまったらどうすればよいのでしょうか。抗ガン剤などの治療費はどれくらいかかるの?治療すれば回復するの?と疑問に思われる方もあるかもしれません。

そこで今回「ほけんROOM」では、

  • 猫の悪性リンパ腫ってどんな病気?
  • 猫の悪性リンパ腫の治療方法は?治療費はどれくらい?予防法は?
  • 悪性リンパ腫にかかりやすい描種や年齢は?
  • ペット保険に入っていれば病気の時も安心!

という内容をご紹介します。


どんな病気でもかからないことがいちばんです。まずは悪性リンパ腫について理解して、かからないように対策したいですね。そして愛猫との素敵な時間を楽しんでもらうための参考にしていただければと思います。

猫の悪性リンパ腫とは?症状や原因、種類について解説!

猫の死亡原因は、日本人と同じで1位はガンです。ガンの中でも、猫がかかりやすいガンとして悪性リンパ腫が挙げられます。


悪性リンパ腫と聞くと治るのかどうか不安になりますね。また、治ったとしても再発しないのか心配です。わからないと不安はますます募ります。まずは、悪性リンパ腫という病気についてきちんと理解することからスタートしましょう。


ここからは、

  • 悪性リンパ腫ってどんな病気なの?
  • 悪性リンパ腫の種類は?
  • 悪性リンパ腫の原因は?
  • 悪性リンパ腫の症状は?

についてご紹介します。

そもそも悪性リンパ腫とはどんな病気?完治・回復はするのか

悪性リンパ腫は血液のガンです。体の免疫機能をつかさどる白血球の一種であるリンパ球が腫瘍化してしまう病気です。リンパ球は体中にあって、ウイルスや細菌などの侵入から体を守る役割を担っています。このリンパ球が腫瘍化することで、様々な症状が出てきます。


悪性リンパ腫は猫がかかるガンの中で最も多いため、珍しい病気ではありませんが、治療をせずにおくと、1カ月も経たずに死んでしまうこともあります。


また、この病気は完治することは難しく、抗ガン剤治療によって一時的に症状が治まる「寛解」という状態になることを期待します。


治療をすることで、半年以上一緒に暮らすことができ、長いと1年を超えて最期の時を過ごすことができます。

悪性リンパ腫の種類は?リンパ腫にも様々な場所と種類がある!

リンパ球は、体中の色々なところにあるので、悪性リンパ腫も色々な場所で発生します。


悪性リンパ腫を発生する場所によって分類すると次のようになります。

リンパ腫のタイプ主な発生場所
消化器型リンパ腫腸、腸管膜リンパ節
多中心型リンパ腫体中のリンパ節や器官
縦隔型リンパ腫胸腺、胸のリンパ節
鼻腔型リンパ腫鼻の中
皮膚型リンパ腫皮膚

消化器型リンパ腫は、猫に最も多く見られるタイプです。


鼻腔型リンパ腫は、高齢の猫に多く見られるタイプです。


悪性リンパ腫は、種類によって症状の現れ方も違ってきます。それは、発生する場所によって侵される臓器や器官が異なり、侵された臓器や器官がうまく働かないことによって、様々な症状が現れるからです。


それでは、悪性リンパ腫がどうして発症してしまうのか、また発症したらどのような症状が現れるのかをご紹介します。

悪性リンパ腫の原因は?白血病ウイルスが原因なのか

悪性リンパ腫にどうして罹ってしまうのか原因ははっきりとわかっていませんが、次のような原因が考えられます。

ウイルスへの感染

猫が悪性リンパ腫になるのは、免疫の異常が原因として挙げられますが、猫白血病ウイルスへの感染が主な原因と考えられています。また、猫免疫不全ウイルスへの感染も関わりがあるとされています。

受動喫煙

受動喫煙を余儀なくされている猫は悪性リンパ腫の発症リスクが高いと言われています。実際に、発症リスクは2.4倍とされいてい、また5年以上にわたり受動喫煙しているケースでは、3.2倍の発症リスクがあるとされています。

遺伝

遺伝子が何らかの要因で異常をきたしたときに発症するとされています。

悪性リンパ腫の症状は?嘔吐等の症状について解説!

猫が悪性リンパ腫となった場合に現れる症状は、腫瘍が発生する場所によって異なります。

消化器型リンパ腫

消化器が侵されるため吸収率が下がり、下痢や嘔吐、食欲不振、体重減少などの症状が現れます。他の消化器系の病気の症状と似ているため、発見が遅れることがあります。

リンパ腫が大きくなってくると、末期症状として、腸閉塞や腸膜炎を起こすこともあります。

多中心型リンパ腫

犬に多く見られるタイプのリンパ腫で、猫では稀です。脇の下、内股など体の表面のリンパ節が腫れてきます。

縦隔型リンパ腫

胸腺に腫瘍ができるため、胸に水が溜まり、咳や呼吸困難などの症状が現れるほか、意欲が低下したり、食事の量が減るなどの症状が出てきます。

鼻腔型リンパ腫

鼻血や鼻づまりを起こし、重症化すると顔面が変形したようになることもあります。

皮膚型リンパ腫

皮膚の炎症や脱毛、痒みなどの症状が現れますが、皮膚炎と似た症状のため、リンパ腫と診断されるのは難しいようです。

猫の悪性リンパ腫の治療法や費用、予防法について解説!

ここまで、悪性リンパ腫がどんな病気かにご紹介してきました。厄介な病気なのは間違いありませんが、愛猫がもし悪性リンパ腫にかかってしまったら、ステロイド治療や、漢方での治療など、少しでも病状が回復するような治療法はあるのでしょうか。また、かからないするにはどうすればよいのでしょうか。


ここからは、

  • 悪性リンパ腫の治療法
  • 悪性リンパ腫の治療費
  • 悪性リンパ腫の予防法

についてご紹介します。

悪性リンパ腫の治療法は?抗がん剤治療は副作用にも注意!

悪性リンパ腫の治療法は、腫瘍が発生した場所によっては放射線療法や外科的手術で取り除くことができますが、これは稀で、ほとんどのケースは抗ガン剤やステロイドを投与する薬物療法です。


しかし、薬物療法は必ず副作用を伴います。人間の場合に比べ、猫の副作用は少ないと言われますが、嘔吐をしたり、餌を食べなくなったり、貧血になったりすることがあります。


薬物治療などにより症状が劇的に改善することもあります。けれど、これは完治したわけではなく「寛解」といって薬により一時的に症状がコントロールされている状態です。残念ながらしばらくするとまた症状が現れます。これを「再燃」といいますが、がんの治療は寛解と再燃を繰り返します


愛猫の病状が進み、末期症状が現れたとき、安楽死を考える人もいるかもしれません。長年連れ添った愛猫が苦しむ姿は見たくないと思いますが、何が猫のためになるのか、家族みんなで話し合うことも大切かもしれません。

悪性リンパ腫の治療費はどれくらい?実例を紹介!

猫が悪性リンパ腫になったら、治療にはどれくらいの費用が必要になるのでしょうか。リンパ腫の種類や症状、治療方法によって多少の前後はありますが、

  • 診察料:3,000円前後
  • 血液検査:50,000円から10,000円
  • レントゲン:5,000円前後
  • 抗ガン剤:10,000円~

となっています。


抗ガン剤を投与するには、病状をきちんと把握することが大切です。そのためには、どうしてもたくさんの検査が必要となってきます。仮に積極的な治療をしなくても、検査費用だけでもかなりの金額になってしまします。


猫の体調を見ながら対症療法をするのも治療法の1つですが、リンパ腫に抗がん剤は大変有効ですので、副作用を考慮しても投与することが多いです。


抗ガン剤による副作用で体力を落とすよりも、漢方やサプリメントなどで症状を和らげるようにするやり方もあります。


猫にとって何がいちばんよい方法なのかをまず考えてあげたいですね。


けれど、どんな治療法を選択するにしても、病状を理解し、飼い主が望む最善の治療をするには、どうしてもかなりの費用が掛かってきます。そんなとき、ペット保険に加入していると心強いですね。

悪性リンパ腫の予防法は何かある?

猫が悪性リンパ腫になることを予防するにはどうすればよいのでしょうか。


まず大切なことは、ワクチンをきちんと接種することです。悪性リンパ腫の主な原因として挙げられる猫白血病ウイルスへの感染を予防するためにワクチンは有効です。また室内飼いにすることで猫白血病ウイルスへの感染を避けることができます。


また、悪性リンパ腫の原因となることを避けるようにしましょう。受動喫煙は悪性リンパ腫の発症リスクを高めます。そのため、飼い主さんは禁煙するなど、愛猫が受動喫煙しなくてもすむような環境を作ってあげましょう。


その他、ガン全般にかからないためにも、ストレスをなくす、体に良い餌を与える、サプリメントを上手に取り入れ健康管理をする、など普段の生活を改善することで、悪性リンパ腫の予防対策となるでしょう。

悪性リンパ腫にかかりやすい猫種や年齢は?

悪性リンパ腫にかかりやすい描種としては、シャムなどが挙げられます。しかし、どの描種でも発症する病気です。


また、外に出かける機会が多いためか、メスよりはオスが発症する確率が高くなっています。


猫白血病ウイルスの感染したことによる発症の場合は、2歳くらいの若年層での発症が多く見られます。しかし、最近では室内で過ごす猫が増えたり、ワクチンの接種が広がったりしたことから、発症リスクは減ってきているようです。


一方、猫白血病ウイルス由来ではない原因の場合は、11歳以降の高齢の猫が多く発症しています。


全体で見ると、最近では高齢の猫が発症する割合が高くなってきています。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

ここまで見てきたように、猫にとって悪性リンパ腫はそれほど珍しい病気ではありません。仮にかかってしまったときには、最善の治療をしてあげたいですね。


けれどそのためにはかなりの治療費が必要となってきます。ペット保険に加入していれば、治療にかかる費用を気にすることなく、治療法を選ぶ選択肢が広がります。


猫がかかる病気は様々。皮膚炎や腎臓病、高齢になると心臓病や腫瘍などいろいろな病気になる可能性が高まります。


そんな時、ペット保険に加入していれば安心です。


ほけんROOMでは、ペット保険に関する記事がたくさん掲載されています。一度ご覧になって、ペット保険に加入されることをおすすめします。

まとめ:猫の悪性リンパ腫とは?対策についても紹介!

この記事では、猫の悪性リンパ腫についてご紹介してきました。


主な内容は、

  • 猫の悪性リンパ腫の原因や症状について
  • 猫の悪性リンパ腫の治療法・治療費・予防法について
  • 猫の悪性リンパ腫に気をつけたい描種・年齢について
  • 万が一のときのためにペット保険に加入しておくと安心

でした。


猫が悪性リンパ腫になると、完治するのはかなり困難です。最後の時をやすらかに過ごせるよう、手助けしてあげられるといいですね。


安楽死などを検討するのは、飼い主にとっても猫にとっても悲しいことです。そうならないためにも、日ごろから愛猫の健康に気づかい、体に良い食事を与えたり、ストレスを減らすような環境を作ったりして、少しでも長く、元気な姿を見ていられるようにしたいですね。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事を多数掲載しています。ぜひご覧になってください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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