パテラはペット保険の補償対象?小型犬に多く手術が必要な場合もある

本記事ではパテラ(膝蓋骨脱臼)がペット保険の補償対象なのか、パテラにかかっていてもペット保険に加入できるのかについて紹介します。パテラは小型犬がなりやすく、症状により手術が必要な場合もあります。FPCやアニコム等のペット保険の補償内容にも触れながら解説します。

パテラ(膝蓋骨脱臼)はペット保険で補償される?

愛犬が何となく、足をかばって歩くような仕草をしたり、後ろ足を伸ばして、「伸び」の姿勢をよく取ったりしていませんか?


もしかしたら、愛犬はパテラ(膝蓋骨脱臼)という関節の病気になっているかもしれません。


「膝蓋骨脱臼」という言葉を聞いて、痛そうだと思った方も多いのではないでしょうか。


自分が気付いていないだけで実は愛犬が膝の痛みに悩まされているとしたら、治療するための費用はどのくらいかかるのか医療費はペット保険で補償されるのかといった心配ごとはたくさんあります。


もし愛犬がパテラで苦しんでいたら、早く治してあげたいですよね。


そこで本記事では、

  • パテラ(膝蓋骨脱臼)はペット保険の補償対象になっているか
  • そもそもパテラ(膝蓋骨脱臼)ってどんな病気なのか
  • パテラ(膝蓋骨脱臼)とペット保険の加入について
を詳しく解説していきます。

最後まで読んで頂き、パテラ(膝蓋骨脱臼)についての知識を深めて頂ければと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

パテラ(膝蓋骨脱臼)が補償対象かはペット保険によって違う

結論から言うとパテラ(膝蓋骨脱臼)に関しては、ペット保険で補償対象にしている会社とそうでない会社があります。

愛犬の加入しているペット保険会社はどうでしょうか。

パテラ(膝蓋骨脱臼)に対する医療費が保障される主なペット保険は次のようになっています。
  • FPCのペット保険
  • ペットサポートのPS保険
  • アイペットの「うちの子シリーズ」
  • ペッツベストのペット保険
  • アニコムのペット保険
  • ペット&ファミリーのペット保険
  • au損保のペット保険
一方、パテラ(膝蓋骨脱臼)が補償の対象外となっているペット保険もあります。
  • アクサダイレクトのペット保険
  • 日本アニマル倶楽部のペット保険
いずれの保険会社も、ワクチンで予防できる病気や健康診断などを補償の対象外にしていることは共通しています。

しかし、筋骨格系の疾患に対しての補償の有無に差があるようです。

次に、代表的なペット保険会社におけるパテラ(膝蓋骨脱臼)の補償について解説します。

FPCのペット保険の場合

全国の動物病院で対応しており、補償額は50%70%となっています。


パテラ(膝蓋骨脱臼)に関しては補償対象になりますが、ペット保険加入より前に診断されていた場合は免責になります。


また、人間でもよくある関節用のサプリメントに関しては補償の対象外となっています。


他にも、年間の通院限度額、入院回数の上限回数、手術の上限回数などが存在するため、注意が必要となります。

アニコムのペット保険の場合

ペット保険シェアNo.1を掲げているアニコムのペット保険は、パテラ(膝蓋骨脱臼)の補償もしっかりしています。


こちらも補償額は50%か70%となっています。


加入条件に「原則として健康であること」というものがあり、もし保険加入前に何かケガをしていたり、病気を持っていることが分かっている場合、それらについては免責になるか、もしくは加入自体が出来ない場合があります。

パテラ(膝蓋骨脱臼)とは?

パテラ(膝蓋骨脱臼)とはどのような病気なのでしょうか。


犬の膝関節は、大腿骨、脛骨、腓骨、膝蓋骨という骨といくつかの靭帯によって構成されています。


膝の曲げ伸ばしの運動の際に、大腿骨にある溝(大腿骨滑車溝)の上に沿うように膝蓋骨(膝のお皿)が滑る事で、滑らかな動きが可能になります。


膝蓋骨は、大腿骨の上に存在する状態が正常なのです。


この膝蓋骨が、正常な位置から外れてしまった状態を膝蓋骨脱臼と言います。

パテラ(膝蓋骨脱臼)になる原因・症状

パテラ(膝蓋骨脱臼)になってしまう原因は、先天的なものと後天的なものがあります。


先天性

生まれつき大腿骨滑車溝が浅かったり、膝蓋骨を支える筋肉の力加減に不均衡が存在すると、膝蓋骨は脱臼しやすくなります。

後天性

突発的な事故などによって膝蓋骨が脱臼してしまうこともあります。

高い所から飛び降りてしまった、フローリングで滑ってしまったなど、身近な場所でもパテラ(膝蓋骨脱臼)の危険は潜んでいます。

症状

症状としては、痛みのために後ろ足を上げて歩行したり、足を引きずる事もあります。

慢性的に何回も膝蓋骨が外れたりはまったりを繰り返しているような子は症状が出ない事もあります。

しかし、膝蓋骨の脱臼を繰り返していると膝関節に関節炎が起こり、靭帯の断裂や骨の変形に繋がることがあります。

小型犬はパテラ(膝蓋骨脱臼)にかかりやすい

特に小型犬では、先天的に大腿骨滑車溝が浅い子や靭帯が弱い子が多く、膝蓋骨脱臼を起こしやすいと言われています。

  • チワワ
  • トイ・プードル
  • ポメラニアン
  • パピヨン
  • ボストン・テリア
以上の犬種以外でも、小型犬全般に起こりやすいです。

また、中型犬や大型犬でも十分に起こりうるので安心出来ません。

パテラ(膝蓋骨脱臼)の予防方法

膝関節に負担をかけない事が重要です。

  • 肥満に注意:体重の増加は膝だけでなく、あらゆる関節に負担をかけます。
  • フローリングにはマットを敷く:滑りやすい床で転んでしまうと膝蓋骨が脱臼する恐れがあります。
  • 爪や足の裏の毛を短くする:これも、床で滑りにくくするために大切です。
  • 段差に気を付ける:イスなど高い所から着地する時は、想像以上に膝に負荷がかかります。
  • 急激に走らせない:ボール遊びなどで、止まっている状態から急にダッシュをすると膝を痛める可能性があります。
人間にとっては小さな段差やへこみでも、小型犬にとってはとても大きく感じるものです。


私たちで気を付けてあげられる事もたくさんあるので、家での生活環境などを見直してみてもいいかもしれませんね。

症状によっては手術が必要な場合もある

外傷などによって、一時的に膝蓋骨が脱臼している時は消炎鎮痛剤の投与で問題ありませんが、脱臼が長期にわたって間欠的に起こっている場合は外科手術が検討されます。


膝に関節炎が進行し、膝の靭帯(前十字靭帯、後十字靭帯)が断裂してしまうと強い痛みが伴います。


通常、足を地面に着けて歩くことが出来なくなり、手術をしないと治らない状態になってしまいます。


このような更に悪い状態になる事を防ぐために、パテラ(膝蓋骨脱臼)の症状が継続して表れるようなら、早めに手術に踏み切る病院もあります。


パテラ(膝蓋骨脱臼)にかかっていてもペット保険に加入できる?

既に何かしらの病気に罹っている事が分かっている場合、ペット保険の加入を断られるか、あるいはその病気のみを補償しない代わりにペット保険へ加入できる特定傷病補償外特約の付帯で保険への加入を認められる事があります。


この判断についてもペット保険会社によって様々です。


パテラ(膝蓋骨脱臼)に関しては免責になるが、加入は可能なペット保険は以下のようなものがあります。

  • FPCのペット保険
  • ペットサポートのPS保険
  • アイペットの「うちの子シリーズ」
  • アクサダイレクトのペット保険
  • ペッツベストのペット保険

場合によっては加入を認められない可能性のあるペット保険は以下のようなものがあります。

  • アニコムのペット保険
  • ペット&ファミリーのペット保険
  • au損保のペット保険
  • 日本アニマル倶楽部のペット保険
各保険会社によってパテラ(膝蓋骨脱臼)という病気の扱い方は様々です。

パテラ(膝蓋骨脱臼)にかかっているからと言って頭から拒否してくる保険会社は少ないように思いますが、見積もり等も含めてその保険会社に相談してみた方がいいです。

FPCのペット保険の場合

ペット保険への加入に関しては、パテラ(膝蓋骨脱臼)にかかっていても可能です。


申し込みの際にペットの健康状態等を申告する必要がありますので、既往歴がある場合はその疾病が補償対象外となります。


また、加入時の年齢が生後30日以上9歳未満という条件があるため、高齢になってきたから保険に入ろうとする事は難しいです。


一度加入してしまえば更新は終身まで可能なので、ペット保険への加入を考えている方は早めに決断をした方がいいかもしれません。

アニコムのペット保険の場合

パテラ(膝蓋骨脱臼)にかかっている場合、「そのケガ・病気は保険金のお支払いの対象外」とする条件(特定傷病除外特約)をつけて加入を認められる事もあります。


しかし、アニコムのペット保険加入条件は原則「健康である事」なので、ケガや病気の履歴によっては加入出来ない場合もあります。


この条件については情報の開示がされていないので、一度保険会社に問い合わせてみるのがいいでしょう。


まとめ:パテラ(膝蓋骨脱臼)はペット保険で補償されるのか

ここまで犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)について詳しくご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。


本記事のポイントは、

  • パテラ(膝蓋骨脱臼)は小型犬で非常に多い疾患である。
  • 場合によっては外科手術が必要となり、医療費は高額になる事が予想される。
  • ペット保険加入後に診断された場合は保険の補償対象になる事が多いが、保険会社によっては補償対象外とされているものもある。
  • ペット保険加入前に診断された場合は、保険会社によっては保険の加入自体を認められない事もあるが、免責として加入は認められる可能性もある。
です。

ペット保険が普及し、色々な保険商品が出てきている一方で、疾病に対する考え方も保険会社によって様々です。

愛犬がどの病気に対してリスクがあるのかを知る事は、数あるペット保険の中で最適なものを選ぶ助けになるはずです。

ほけんROOMでは、この記事の他にも役に立つ記事を多数掲載していますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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