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猫が豚肉を食べた・舐めたとしても大丈夫でしょうか?餌・食事に猫は豚肉を食べられますが、生で与えるとトキソプラズマ症になる恐れがあり危険です。また脂身はカロリーが高いので与えないようにしましょう。この記事では猫と豚肉について、与え方や注意点を詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫が豚肉を食べてしまったとしても大丈夫?与え方も徹底解説!

1972年にエレン・スタンリーとメアリー・リン・レイブ姉妹が、家畜の豚へ感謝の気持ちを込めて、3月1日を豚の日と制定しました。

様々な国で食される豚肉ですが、猫は食べることが出来るのでしょうか。

今回の「MOFFME」では
  • 豚肉を食べれるのか
  • 含まれる栄養素と栄養効果
  • 牛肉や鶏肉は食べても大丈夫なのか
  • 与え方や適正量
  • 手作りレシピ
  • アレルギーやトキソプラズマには注意が必要
について解説します。

人間の食べ物に強く興味を示す猫も多いかと思います。豚肉を与えるメリット注意点をしっかりと知ることで、猫の食事のレパートリーが少し増えるかも知れません。

この記事を読んで、愛猫に安心して美味しく豚肉を食べて貰いましょう。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

猫は豚肉を食べられる?含まれる栄養素や期待できる効果を解説!


豚肉は焼いても揚げても美味しい食べ物ですが、猫は食べることができるのでしょうか。


アミノ酸スコアというタンパク質の栄養価を表したものがあります。豚肉はその中でも、アミノ酸スコア100の高タンパクな食材です。


この他にも、たくさんの栄養が含まれていて、体の基礎を作るのに最適なものです。


ここでは

  • 豚肉を食べても大丈夫
  • 栄養素
  • 栄養効果
  • 豚肉以外の牛肉や鶏肉は食べても良いのか
について解説します。

猫が豚肉を食べるのは大丈夫!

魚好きのイメージが強い猫ですが実は肉食の為、豚肉を食べても問題ありません


お肉の脂身は美味しいのですが、脂質が多いので肥満の原因になりかねません。念の為にも、ロースやバラ肉は避けましょう。


どうしても与えた時は、脂身の部分を少し取り除くか、下茹でし油を落としてから与えると良いでしょう。


おすすめの部位は脂質が比較的少ないももやヒレとなります。


また、与える時には生焼けなどにならない様に、しっかりと中まで火を通して下さい

猫に豚肉を与えるメリットは?含まれる栄養成分やその効果を解説

豚肉には、タンパク質やビタミンなどが豊富に含まれています。また、疲労の回復にも効果を発揮します。

  • タンパク質
体を作るのに欠かせないタンパク質がたくさん含まれています。

自らの体内で作ることが出来ない必須アミノ酸と呼ばれる質の良いアミノ酸も多い為、エネルギーの元としても欠かせません。
  • ビタミンB(B1、B6、B12)
ビタミンB1は疲労の回復に効果を発揮します。特に赤身部分に多含まれます。免疫の機能維持や皮膚、粘膜を健やかに保つ為にはビタミンB6が必要になります。

そしてビタミン12は赤血球を生産したり、体の組織を正常に機能させたり発達させる役割を担っています。
  • ナイアシン
ビタミンB群の1つであるナイアシンは神経症状を防いだりし、精神の安定に繋がります
  • 鉄分
ミネラルの1種で、豚肉に含まれるのはヘム鉄です。全身に酸素を運搬したり、免疫機能の維持に必要な栄養成分です。不足すると、鉄欠乏性貧血などを引き起こします。

補足:猫は豚肉以外にも牛肉や鶏肉も食べられる?

肉食の為、牛肉や鶏肉も食べて大丈夫な食材です。牛肉は菌が少ないので、生のまま食べることも可能です。


しかし、鮮度が落ちた物は中毒症状を起こす可能性が高くなるので、加熱した方が良いでしょう。


鶏肉は、タンパク質が豊富です。与える際はしっかり火を通して下さい。大腸菌やサルモネラ菌がいるので、生で与えない様に注意して下さい。


また、牛肉や鶏肉を初めて与える際にはアレルギーに気を付けて下さい。

猫に豚肉はどうやって与える?手作りご飯のレシピも紹介!


食べても大丈夫な食材だと分かりましたが、どの様な与え方が猫にとってよいのでしょうか。


ここからは

  • 上手な与え方
  • 頻度や量
  • 手作りレシピ2選
を紹介します。

飼い主さんも1手間加えるだけで食べることができるレシピも紹介するので、作ってみてはいかかでしょうか。

また、消化器官が未発達子猫消化機能が衰えてきている老猫には、特に体調に気を付けながら与える様にして下さい。

猫に豚肉はどうやって与える?上手な与え方、頻度・量を解説!

猫は噛まずに飲み込むことが多いとされているので、大きいサイズで与えてしまうと誤嚥の可能性があります。


一口大の大きさや細かく刻んだりして、食べやすい大きさにしてから与えて下さい


また、しっかりと火を通す必要があるので生焼けにならない様に、中まで火を通して下さい。余分な脂を落とすためにも、茹でることがおすすめです。


キャットフードなどをメインで与えている飼い主さんが多いと思います。その場合には、与える量は2cm~3cm四方くらいの大きさが適量です。


少ないと感じるかも知れませんが、基本的な栄養素はキャットフードに含まれているので、補助食品やおやつ感覚として与えて方が良いでしょう。


毎日与える必要はないので、1週間に1度くらいを目安にしたり、同じ餌に飽きてきたタイミングでトッピングとして使用してみて下さい。


栄養素が多い食材ですが、過度に与え過ぎるのは体に良くありません。適量を守って与える様にして下さい。

猫用の、豚肉を使った手作りご飯のレシピを紹介!

猫が食べれる豚肉の手作りレシピを紹介します。何か作ってみようかなと思った飼い主さんは是非チャレンジしてみて下さい。


豚肉のペースト

材料
  • 豚もも肉
  • レバー
  • タン
どの部位でも良いが、脂身の少ない部位を複数用意して下さい。

作り方
  1. 鍋に水を入れ沸騰させる
  2. 臭みや灰汁をとる為にさっとゆでる
  3. 圧力鍋に下茹でした鶏肉をセットしお水を入れ火にかける
  4. 柔らかくなるまで煮込んだら、フードプロセッサーでペースト状にする
  5. キャットフードの上などにトッピングして完成
参照:https://ameblo.jp/nyanwan-mamma/entry-11958001798.html

圧力鍋がない場合には、炊飯器を使用したりお鍋で柔らかくなるまでコトコト煮込んで下さい。

豚肉とサツマイモのサラダ
材料
  • 人参
  • サツマイモ
  • 豚のひき肉
作り方
  1. 人参とサツマイモの皮をむき食べやすい大きさに薄切りにする
  2. 鍋に水を入れ、沸騰させる
  3. 人参・サツマイモ・ひき肉を茹でる
参照:https://dot.asahi.com/wa/2018121900032.html

人参・サツマイモの食感が苦手な猫には、ペースト状にしてひき肉に和えてもいいかもしれませんね。

また、このレシピにマヨネーズやドレッシングなどをかければ、飼い主さんも食べることが出来ます。

猫に豚肉を与える際の注意点とは?4つのポイントを徹底解説!


与える際のメリットを紹介してきましたが、注意してほしいポイントが4つあります。


ここからは

  • 下痢や嘔吐などのアレルギー症状
  • 寄生虫であるトキソプラズマ
  • 食べ過ぎ
  • 調味料や味付けは不要
について解説していきます。

愛猫が喜ぶからと与える過ぎたりすれば、せっかくの健康効果が失われてしまいます。アレルギー以外は、飼い主さんが気を配ることで防げるので、しっかりと注意点を把握しておきましょう。

①:初めて与える際は、下痢や嘔吐等のアレルギー症状に注意!

肉食の猫ですが、中にはお肉にアレルギーを持つ子もいます。初めて与える場合にはアレルギー症状が出ないか注意する必要があります。


主なアレルギー症状

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 皮膚の痒み
などです。

特にお肉食べた後に、頻繁に体を掻いたり噛んだりする様子が見られる時には、アレルギー反応が起きている可能性が高いので、かかりつけの動物病院を受診して下さい。

また、初めはごく少量から与える様にして下さい。食後数時間は体調が悪くなる可能性もある為、飼い主さんの外出なども避けた方が良いでしょう。

②:トキソプラズマに注意!必ず茹でる等、加熱してから与えよう

豚の生肉にはトキソプラズマという寄生虫がいます。このトキソプラズマを食べると、トキソプラズマ感染症を発症します。


免疫力などが弱っていなければ、特に強い症状がでる訳ではありません。しかし、もともと体調が優れない時や子猫、老猫の場合は最悪の場合は命を落とす可能性もあります。


主な症状

  • 下痢
  • 血便
  • 嘔吐
  • 食欲の低下
などが現れます。

また、呼吸困難を引き起こしたり白内障の原因となる場合もあります。

トキソプラズマを死滅させるには肉の中心温度67℃以上か、中心部がマイナス12℃になるようにしましょう。

③:食べ過ぎ注意!カロリーも高いので脂身は与えない!

美味しく栄養価も高いですが、カロリーが高いので食べ過ぎてしまうと肥満の原因となります。


また、人間にとっては美味しい部分の脂身ですが、猫にとっては消化不良の原因となってしまいます。


脂身部分を切り落とすか、下茹でするなどして余分な脂は与えない様に気を付けて下さい。


脂身の少ない部位は、肩ロースやもも肉、ヒレ肉などになります。反対に脂身が多い部位はバラ肉となります。

④:味付けしてはダメ!調理する際も味付けはせずに与えよう

お肉料理はついつい塩コショウを振ったり、ニンニクで炒めたりステーキソースをかけたりと味を付けてしまいがちですが、猫に味付けは不要です。


また、ステーキソースにはみじん切りにしたり、すりおろした玉ねぎが入っていることが多いです。玉ねぎは猫にとって中毒症状を起こす危険な食材です。


他にも、塩分が強い物を取り続けると腎臓病や心臓病になるリスクが高まります。


香辛料は刺激が強いので、胃腸障害や嘔吐などを引き起こします。


猫にお肉を与える場合には素材そのものの味で十分なので、調味料は使わない様にして下さい。

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まとめ:猫が豚肉を食べるのは大丈夫!

今回は豚肉のメリットや与える際の注意点について記事をまとめました。


主な内容は

  • 豚肉は食べても大丈夫
  • タンパク質・ビタミン・鉄分・ナイアシンなどの栄養成分が豊富に含まれている
  • 疲労回復や免疫の機能維持、精神の安定に効果を発揮する
  • 肉食動物の為、牛肉や鶏肉も食べられるが、鶏肉は加熱が必要
  • 誤嚥の可能性があるので、一口大にカットして与える
  • キャットフードのトッピングや補助食品として与えるのが良い
  • アレルギーや与え過ぎによる肥満に注意
  • トキソプラズマ症を発症しない為にも、しっかり加熱し中心分の温度を67℃以上にするか、マイナス12℃以下にする
  • 調味料などの味付けはしない
となります。

注意点は必ず守って豚肉を与える様にしましょう。

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!