猫は納豆を食べられる!栄養効果や与えても良い量、注意点を徹底解説のサムネイル画像

猫に納豆を食べさせてもいいかご存知ですか?餌やおやつに猫が納豆を食べるのは大丈夫ですが、腎不全の猫等には健康を損ねる危険があるので注意が必要です。またアレルギーや口臭等気をつけることも気になりますよね。この記事では猫と納豆について、与え方等を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫は納豆が好き・嫌い?与え方や注意点も徹底解説!

納豆は、日本だけに存在する食文化だと思っている方も多いとは思います。


しかし、インドネシアではバナナの皮に似た豆を包んだテンぺと呼ばれる物があり、ネパールでは日本の物と近い糸を引くキネマ呼ばれる納豆が存在します。


健康に良いとはよく聞きますが、好き嫌いがハッキリと分かれる食品ですよね。


皆様の愛猫は納豆が好きですか?それとも嫌いですが?そもそも、猫に与えても良い食品なのでしょうか。


そこで今回「MOFFME」では

  • 猫に与えても大丈夫
  • メリットと栄養素や健康効果
  • 与え方
  • 手作りレシピ3選
  • 5つの注意点
について解説します。

この記事を読めば、納豆が持つメリットがしっかりと分かります。また、注意点も記載しているので最後までお読み頂ければ幸いです。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

猫は納豆を食べられる?与えるメリットや栄養素についても解説!


ネバネバ食品は体に良いとは聞きますが、どんな栄養が含まれているのでしょうか。


また、クセのある匂いが特徴の納豆は猫が食べることはできるのでしょうか。


ここでは

  • 納豆を食べても大丈夫
  • 独特な匂いの元
  • 栄養素と健康効果
について解説していきます。

納豆の発祥の起源は複数の説が存在しますが、最も古いもので弥生時代から存在するといわれています。

そんな昔から現代まで存在し続ける納豆には、たくさんのパワーが含まれています

猫が納豆を食べるのは大丈夫!

ネバネバとして苦手な人も多い食べ物ですが、猫が食べても大丈夫な食品です。


強烈な臭いを発する食品ですが、案外その匂いが猫の興味を引き付けるポイントにもなっています。


この強烈な匂いを好む猫は多くいます。脱ぎたての靴下を嗅いだ猫がフレーメン反応を見せたことはありませんか?


納豆の匂いの元となるのはタンパク質が納豆菌を分解する時に発生する、アンモニアとジアセチルです。


アンモニアはトイレ臭、ジアセチルは1日履いた靴下の臭いです。想像しただけでも、かなり刺激的な臭いですよね。


しかし、この匂いは猫のフェロモンに似ているとされている為、好む猫は多いのだそうです。

猫に納豆を与えるメリットは?含まれる栄養素と健康効果も解説!

健康食品の代表的な存在ともなる納豆ですが、どんな栄養が含まれているのかご存じでしょうか。


主な栄養素はナットウキナーゼや大豆サポニン、乳酸菌や食物繊維などです。

  • ナットウキナーゼ
独自の酵素で血栓の予防に効果的です。血栓とは血管に血液の塊が出来てしまう事です。血栓ができやすい猫の病気には、免疫性介在性溶血性貧血や猫伝染性腹膜炎などがあります。
  • 大豆サポニン
原材料の大豆には、大豆サポニンという成分があります。抗酸化作用を持っている為、老化や免疫力低下を防ぐ働きをしてくれます。
  • 乳酸菌
腸内環境を整える善玉菌で、悪玉菌の増加を抑えてくれます。コレステロールを減少させたりお通じを良くする効果が期待されます。
  • 食物繊維
乳酸菌と同様に、お通じに良いとされる食物繊維です。猫の場合は他にも毛球症の予防にも効果があるとされています。

毛繕いをする生き物なので、体内に毛球が溜まってしまいます。上手く吐き出せずに腸内に溜まり、食欲不振や悪化すると腸閉塞を起こします。

食物繊維を摂取することによ、腸の運動が促され毛球の排出へと繋がります。

猫に納豆はどうやって与える?手作りご飯・おやつのレシピも紹介


手軽に食べれて栄養豊富な食品ですが、与え方にはポイントがあります。


どんなに栄養が優れている食品でも、与え過ぎてしまうと体に害をもたらすことがあります。くれぐれも与え過ぎには注意して下さい。


ここからは

  • 与え方のポイント
  • 頻度や適正な量
  • 手作りご飯のレシピ
について紹介していきます。

簡単に作れるレシピもあるので何か作ってあげたいと思った飼い主さんは、是非参考にしてみて下さい。

猫に納豆はどうやって与える?上手な与え方、頻度・適量を解説!

餌などを噛まずに飲み込む性質があります。豆の粒が大きい場合には、食べやすい大きさに潰してから与える様にしましょう。


毎日与える必要はなく、納豆を主食と考えるよりも、ドライフードやウェットフードのトッピングとして扱って下さい。


過度に与え過ぎるのは健康を害することもあるので、適量を心がけましょう。スーパーでよく見るパックのものであれば、最大でも1パックの1/4程度にとどめて下さい。


また近年では、猫用に開発された納豆や納豆パウダーなども販売されています。ペット用の物を活用しても良いかも知れません。


子猫は消化器官が未発達で、老猫は消化器官の働きが弱くなっている可能性があります。

その場合には、消化不良の原因となるので注意が必要です。

猫用の、納豆を使った手作りご飯・おやつのレシピを紹介!

簡単にできるレシピを紹介します。是非、愛猫の食事に取り入れてみて下さい。


①納豆とサーモンのふりかけ

材料
  • 刺身用のサーモン 1切れ
  • 納豆       こさじ1
作り方
  1. サーモンに軽く火を通す
  2. サーモンと納豆を一口大に刻む
  3. キャットフードにトッピングする
参照:https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2018121900032_2&image=2

②納豆トマト丼

材料
  • 豚肉
  • トマト
  • 納豆
  • オリーブオイル
作り方
  1. トマトと豚肉と納豆を一口大に切る
  2. オリーブオイルを火にかけ豚肉を炒める
  3. 納豆とトマトと豚肉を混ぜ合わせる
参照:https://cookpad.com/recipe/3918194

③納豆ピザ

事前にオーブンを170℃に予熱しておいて下さい。
材料
  • 納豆
  • ささみ
  • かつお節
  • 桜えび
作り方
  1. ささみの筋をとり、観音開きにする
  2. 開いたささみを薄く伸ばしピザの形に整える
  3. 納豆をよく混ぜる
  4. ささみに納豆と桜えびをのせる
  5. 170℃のオーブンで10分程焼く
  6. かつお節をのせる
参照:http://psnews.jp/cat/p/47679/

納豆は普通一般的なものでも良いですが、飲み込みやすい大きさにした方が良い為、小粒タイプひきわりを購入するのがお勧めです。

猫に納豆を与える際の注意点は?5つのポイントを徹底解説!


ここまでは、優れた栄養素や簡単に料理に使用出来たりなどのメリットをお伝えしてきました。


しかし、良い面もあれば悪い面もあります注意点しっかりと知ることが大切になります。


ここからは

  • 大豆アレルギーに注意
  • タレやからし、特にネギは絶対に与えない
  • 食べ過ぎは要注意
  • 大粒ではなく小粒かひきわりを与えよう
  • 食べない場合には直ぐ片付ける
この5点について詳しく解説していきます。

①:初めて与える際は、下痢や嘔吐等、大豆アレルギーに注意!

初めて与える場合には、大豆アレルギーに注意して下さい。人間の食物アレルギーの中でもよく聞くものだと思いますが、猫でもアレルギーを起こすことがあります。


初めての場合には少量からにし、体調の変化がないかしっかりと様子をみましょう。


主なアレルギー症状

  • 体を掻く
  • 頻繁に体を舐める
  • 物を噛む
  • 嘔吐
  • 下痢
などが見られます。

食物アレルギーを発症すると、体に痒みがでます。その結果、頻繁に体を掻いたり、舐めたりします。

その症状と合わせて、消化器官にもアレルギー症状を併発します。この他にも、何か異変を感じた場合には必ず動物病院を受診する様にしましょう。

②:付属のタレやからし、ネキ等の薬味は与えてはダメ!

タレを入れてしまうと、塩分を過剰摂取してしまいます。塩分を多く取り過ぎると、血圧が上がりその結果腎臓に負担をかけてしまいます


また、からしはとても刺激が強いので胃腸を荒らしてしまいます。


そして最も注意してほしいのは、ネギは絶対に与えないということです。


ご存じの方も多いとは思いますが、猫にとってネギとは中毒症状を発症します。万が一与えてしまった場合には、急性腎不全や溶血性貧血といった症状を引き起こします。


最悪の場合は命を落としてしまう危険な食べ物なので、少量でも口に入らない様に気を付けて下さい。

③:毎日与える等、食べ過ぎには要注意!適量にとどめよう

ドライフードなどの総合栄養食を与えている方が多いと思います。基本的には、総合栄養食でほとんどの栄養を取る事ができます。


納豆は、補助食品という位置付けで与える方が良いでしょう。毎日与えてしまうと、栄養を過度の摂取してしまうことになり、消化不良の原因ともなります


お腹にガスが溜まってしまい、鼓腸症という病を引き起こす可能性も考えられます。適量を与えることを心がけて下さい。

④:大粒の納豆ではなく、小粒やひきわりの納豆が特におすすめ!

猫は余り餌を噛んで食べません。その理由は、元々狩猟して生活していた肉食動物で、他の動物に取られまいと、丸のみしていたためいわれています。


どうしても急いで食べる習性があるので、大粒の物は喉に詰まる可能性や、胃腸の消化に負担がかかることがあります。


この様なことを防ぐためににも、初めから粒の細かい小粒ひきわりがおすすめです。


また、納豆を細かく刻むとネバネバして洗い物が大変なので、その点でも刻まなくて済む粒が小さいものが良いと思います。

⑤:猫が納豆を食べ切らない・食べない場合は早めに片付けよう

発酵食品なので常温でも大丈夫だと思いがちですが、納豆は要冷蔵の食品です。常温で放置してしまうと菌が増殖して腐ってしまいます

腐ってしまうと、アンモニア臭がしたり糸を引かなくなります。発酵と腐敗の違いは、体に良い物か悪い物かです。腐った物を食べてしまうと、嘔吐や下痢を引き起こします。

常温で数時間放置したからと直ぐに腐る訳ではありませんが、念の為にも食べないのであれば早めに片づけてしまいましょう。

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まとめ:猫は納豆を食べられる!

今回は、猫は納豆を食べることが出来るのかという疑問について記事をまとめてきました。


主な内容は

  • 納豆を食べることが出来る
  • 健康に成分が豊富で、ナットウキナーゼ・大豆サポニン・乳酸菌・食物繊維などが含まれている
  • 血栓予防や免疫力の低下を防いだり、腸内環境を整える効果が期待できる
  • 毎日は与えず、トッピングなどに使用する
  • 1/4程度の量が適量
  • 初めて与える場合には、大豆アレルギーに注意が必要
  • ネギなどの薬味は使用しない
  • 誤嚥の可能性があるので、大粒よりかはひきわりや小粒の物を選ぶ
となります。

人間にとっても猫にとってもスーパーフードとなる納豆を、是非食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください。