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犬が小松菜を食べれるかご存知ですか?ビタミン等栄養豊富で犬も食べられる野菜ですが、甲状腺に問題がある犬には与えない、シュウ酸が含まれているので結石ができる可能性がある等いくつか注意点もあります。この記事では犬が小松菜を食べられるのかについて解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬は小松菜を食べられる?上手な与え方や手作りご飯のレシピとは

炒め物やサラダによく使われる小松菜は、冬に旬を迎えるアブラナ科の野菜です。


葉や茎を美味しく食べられるこの葉野菜は、犬が食べることはできるのでしょうか。


結論からいうと、犬は小松菜を食べられる動物です。


今回「MOFFME」では犬にこの野菜を上手に与える方法や、美味しく食べられる犬ごはんのレシピを紹介しています。

  • 小松菜とはどんな野菜なのか
  • この野菜を与えるメリットと得られる栄養素
  • 与える際の注意点4つ
  • この野菜を使った美味しい犬ごはんのレシピ

犬に小松菜を与えたいと考えている方や、愛犬の栄養バランスについてお悩みのかたはぜひご覧ください。


またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

犬に小松菜を与えても大丈夫?与えるメリットや栄養素も解説!


しゃきしゃきとした食感が楽しい小松菜は、冬に旬を迎える葉野菜です。


犬が食べることができるのはもちろんのこと、含まれている豊富な栄養素は体に様々なメリットをもたらしてくれます。


ここでは犬にこの野菜を与えるメリットや、得られる栄養素について解説しています。

  • この野菜についての解説
  • 与えると得られるメリットや主要な栄養素

犬は小松菜を食べられる!そもそも小松菜はどんな野菜?

小松菜は犬に与えるのに最適な、ホウレン草にそっくりなアブラナ科の葉野菜です。


日本原産であり、現在の東京都小松川地区で多く作られていたことからこの名前を付けられたとされています。


旬を迎えるのは冬ですが、ハウス栽培やトンネル栽培などで季節を問わず栽培されているので、年中スーパーマーケットなどで手に入れることが可能です。


また、この野菜はホウレン草よりもアクが少なく、結石の原因となるシュウ酸カルシウムも少ないため安心して犬に与えることができます。


さらに若々しい体を作るのに必要な栄養素もたっぷり含まれているため、犬に与えるには非常におすすめの野菜だといえるでしょう。

小松菜の栄養価は、なんと野菜の中でもトップクラス!江戸時代から日本人の健康を支えてきた、素晴らしい野菜なのです。

犬に小松菜を与えるメリット・効果とは?含まれる栄養素も解説!

小松菜を与えることは、犬の体に大きなメリットをもたらします。


この野菜に含まれる主な栄養素は、以下の通りです。

  • カルシウム:健康な骨や歯を作り、神経・血管を健康に保つ
  • ビタミンE・ビタミンC:高い抗酸化作用でガンや老化を防止する
  • 鉄:赤血球をつくり貧血を予防する
  • βカロテン:ビタミンAを作り出す栄養素。抗酸化作用もある

栄養素について加味し、この野菜が犬にもたらすメリットをまとめると以下の3つとなります。

  1. 健康な骨や歯を作り、神経や血管を健康に保つ
  2. 血液をつくり、貧血を予防する
  3. 高い抗酸化作用で免疫を上げ、ガンや老化を防止する
  4. 目に良いビタミンAを作りだす


栄養素を効率よく愛犬に摂取させるには、食材同士を組み合わせることが効果的です。


この野菜と栄養価の相性が良く、犬が食べられる食材を以下に紹介しておきます。

  • 大豆製品:この野菜に含まれるカルシウムの吸収をよくする
  • 豚肉:一緒に食べることで高い脂肪燃焼効果を得られる

手作りご飯を与える際には、食材の食べ合わせを意識すると愛犬の健康をより維持しやすくなりますよ。

犬に小松菜を与える際の注意点とは?4つのポイントを徹底解説!


犬に小松菜を与える際には、いくつか注意すべき点があります。


ここではこの野菜を犬に与える際に注意すべき4つのポイントを、わかりやすく徹底解説しています。

  1. 与える量と頻度に気を付ける
  2. アレルギーに注意
  3. 必ず加熱してから食べさせる
  4. 甲状腺に異常がある犬には与えない
犬にこの野菜を与える際には、是非参考にしてみてください。

①:小松菜を毎日与えても大丈夫?与える量・頻度とは

小松菜は栄養価の高い野菜ですが、毎日与えることは尿路結石を招く恐れがあるのでおすすめできません。


さらに同じものを連日食べることは、アレルギーを発症させる原因にもなります。


時々与える特別なおやつとしてドッグフードにトッピングしたり、手作り食に少し加える程度にとどめておいてください。


この野菜は食物繊維を多く含んでいるので、与える際には柔らかくゆで、細かく刻むとよいでしょう。


特に茎の部分は固いため、シニア犬や胃腸にトラブルを抱えている犬に与えると、消化不良を起こすことがあります。


その場合は葉の部分を与えるか、細かいみじん切りにするようにしてください。

シュウ酸は野菜の切り口を作っておくと、煮汁の中へスムーズに出ていってくれます。ざっくり切ってからさっとゆでると確実に除去できますよ!

②:初めて与える際は下痢・嘔吐等のアレルギーに注意!

犬の中には、小松菜にアレルギーを持っている子もいます。


初めて与える際には、必ず食べさせた後に以下の3つの点に注意し様子を見るようにしてください。

  1. 皮膚に発疹や赤みが発生していないか
  2. 体の柔らかいところをかゆがっていないか
  3. 嘔吐や下痢の症状がないか

食後の愛犬にこのような行動が見られたら小松菜を与えるのをやめ、かかりつけの獣医師に相談するようにしてください。


愛犬がアレルギーを持っていなくても、初めての食べ物に対しては体が過剰に反応し、消化不良を起こすこともあります。


少しずつ食べさせていき、アレルギー症状や嘔吐・下痢が発生しないようならば与える量を次第に増やしていくのがよいでしょう。

③:茎や葉を茹でる等、必ず生ではなく加熱して与える

小松菜を犬に与える際には、必ず加熱するようにしてください。


生の小松菜にはシュウ産カルシウムカリウムという、尿路結石の原因となる物質が含まれています。


この物質は結石となるだけでなく、オシッコに排出する際にも腎臓に大きな負担をかけてしまいます。


ゆでて調理することによって、これらの物質を大幅に減らすことが可能になります。


この際のゆで汁にはシュウ酸カルシウムやカリウムが流れ出しているので、与えることは避けてください。


また、水をたっぷり飲むことも尿路結石の予防に効果があります。


犬に与える際にはスープにしたり、新鮮なお水をしっかり用意してあげましょう。

シュウ酸の多いホウレン草と比較すると、小松菜に含まれるシュウ酸は30分の1程度。しっかりゆでておけば、尿路結石の発症リスクはかなり少ないといえるでしょう。

④:甲状腺に問題がある犬には与えない!

小松菜やキャベツなどのアブラナ科野菜には、甲状腺ホルモンが作られることを邪魔するグルコシノレートという成分が入っています。

過剰摂取により甲状腺機能低下症を引き起こすヨウ素という物質も含まれているので、甲状腺に問題がある犬には、この野菜を与えないようにしてください。

なお、市販のおやつやドッグフードにも時折この野菜を使っているものがあります。

特にクッキー状のおやつには、この野菜が練り込まれていることも多いようです。

持病のある犬には極力獣医指定の療養食を与え、おやつを与えたいときにはかかりつけ医に相談するようにしておくと安心でしょう。

補足:ほうれん草やチンゲン菜も犬に与えて大丈夫?

小松菜とそっくりなホウレン草やチンゲン菜も、犬に与えて良い野菜です。


3種の葉野菜の栄養素を比較すると、それぞれ以下の通りとなります。


※赤字は3種の中で最もその栄養素に優れたものを指しています。


栄養素(100gあたり)小松菜チンゲン菜ホウレン草
2.8mg0.7mg2.0mg
カルシウム170mg120mg49mg
βカロテン3100μg2600μg4200μg
ビタミンE1mg0.9mg2.3mg
ビタミンC39mg15mg35mg

また、過剰摂取をすると危険なカリウム・ヨウ素の量の比較については以下の通りです。


栄養素(100gあたり)小松菜チンゲン菜ホウレン草
カリウム
(結石の原因となりやすい)
500mg250mg690mg
ヨウ素
(過剰摂取で甲状腺機能低下症に)
2μg含んでいない3μg


参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)|文部科学省


ホウレン草はカリウムとヨウ素を多く含んでいるため、与える際には注意が必要です。


チンゲン菜は低カロリーですが、小松菜と比較して栄養面に劣るところがあります。


よって安全性も高く栄養価にも優れた小松菜は、3つの中では犬に与えるのに最適の野菜であるといえるでしょう。

小松菜を使った、犬用の簡単手作りご飯のレシピを紹介!


小松菜を愛犬に与える際には、できるだけ美味しく食べてほしいと思うのが飼い主さんの親心ではないでしょうか。


そんな愛犬家の皆さんのために、ここではこの野菜を使った美味しいおやつのレシピを2つ紹介いたします。


  • 小松菜とお肉の炒め物


脂肪燃焼効果が期待できる、小松菜とジューシーなお肉の炒め物です。


【材料】ニンジンと小松菜を各3gずつ・豚肉20g・ごま油適量


  1. 小松菜はあらかじめさっとゆでておく
  2. 野菜類をみじん切りにし、豚肉は一口サイズにカットする
  3. 熱したフライパンにごま油を入れ、まず豚肉を炒める
  4. 豚肉の色が変わったら、野菜を入れて炒める
  5. 人肌程度に冷まし、器に盛り付ければ完成

  • 小松菜の麩のやわらか焼き

消化が良くふんわりして食べやすいので、シニア犬や子犬にも最適です。

豆乳と小松菜の食べ合わせで、骨をしっかり強くする効果も期待できます。

【材料】麩3個・全卵2分の1・豆乳50cc・小松菜10g

  1. ボウルに豆乳と卵を混ぜ合わせる
  2. 水で戻した麩と、さっとゆでた小松菜を細かく切っておく
  3. 材料を①のボウルに入れ、混ぜ合わせる
  4. ボウルの中身を耐熱皿に入れ、200℃に温めたオーブンで10分焼く
  5. 粗熱を取り、冷ましたら完成

食物繊維の多い小松菜は、調理の際にみじん切りにすると愛犬が消化しやすくなります。

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まとめ:犬が小松菜を食べても大丈夫!

いかがだったでしょうか。


この記事のまとめは、以下の通りとなります。

  • 小松菜は犬に与えるのにおすすめの野菜
  • この野菜には免疫を高め、強い体を作る栄養素がたっぷり
  • 与える際には必ず加熱し、アレルギーに気を付ける
  • 甲状腺異常がある犬には与えない

正しい小松菜の与え方について知り、ぜひ愛犬にこの食品を食べさせてみてはいかがでしょうか。


MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!