ミニチュアシュナウザーのしっぽを切るのはなぜ?断尾について解説!のサムネイル画像

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ミニチュアシュナウザーのしっぽが短い理由をご存知ですか?元々長いしっぽをもちますが、子犬の頃にカットされてしまいます。ではなぜ断尾されるのか、目的やメリット・デメリットが気になりますよね。この記事ではミニチュアシュナウザーのしっぽと断尾について解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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ミニチュアシュナウザーのしっぽを切るのはなぜ?

ペットショップにいる子、お散歩している子、そんなミニチュアシュナウザーを見た事がる方、その子のしっぽは短かったですか?長かったですか?


ミニチュアシュナウザーはほとんどの子がしっぽが短いのですが、実は元々短いわけではなく、断尾といって故意的にしっぽを切って短くしているのです。


断尾を知らなかった方は衝撃的かと思いますが、しっぽの短い犬はほとんどが人工的に断尾されています。


今回の「MOFFME」はミニチュアシュナウザーの断尾について解説いたします。

  • ミニチュアシュナウザーの性格や歴史など基本情報をご紹介
  • なぜしっぽを切るのか?歴史や目的について
  • 断尾をすることによってのデメリット・禁止されている国について
  • ミニチュアシュナウザーのかかりやすい病気について
  • ミニチュアシュナウザーのペット保険
ぜひ最後までご覧ください!

MOFFMEでは「ミニチュアシュナウザーのペット保険」ついても紹介しておりますので、そちらもぜひご覧ください。  

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そもそもミニチュアシュナウザーはどんな犬?特徴や性格等を解説


犬種によって様々な性格や特徴がありますが、最近では家庭犬としてよく飼われているミニチュアシュナウザーはどのような性格なのでしょうか?


まずミニチュアシュナウザーの基本情報として特徴性格、飼っている方でも知らないかもしれない歴史についてお話していきます。


家庭犬として飼われる前はどのような役割を果たしていたのでしょうか?

  • ミニチュアシュナウザーの歴史や価格について
  • ミニチュアシュナウザーは飼いやすい犬種なのか

ミニチュアシュナウザーはどんな犬?特徴や歴史、価格等を解説

ミニチュアシュナウザーは体重4~8㎏・体高30~35㎝の小型犬でドイツ原産の犬種です。


犬種名の語源である「シュナウツ」はドイツ語で「口ひげ」という意味で、その言葉通り口周りの毛と眉毛にボリュームのある特徴的な姿をしています。


被毛が特徴的なシュナウザーの公認されている毛色は下記4種類です。

  • ソルト&ペッパー
  • ブラック&シルバー
  • ブラック
  • ホワイト

ミニチュアシュナウザーの祖先であるスタンダードシュナウザーは牧羊犬や使役犬として活躍していました。


その後スタンダードシュナウザーとアーフェンピンシャーとの交配で小型化されミニチュアシュナウザーが生まれましたが、個体のサイズが定まらずアメリカに渡ってからの改良の末現在のミニチュアシュナウザーが確立されたと言われています。


ミニチュアシュナウザーを迎える際はブリーダー・ペットショップ・保護犬などの選択肢があります。


ブリーダーやペットショップの場合の価格相場は40万円前後で毛色や性別などで価格が変動することもあるようです。

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ミニチュアシュナウザーの適正体重とは?体重管理方法も徹底解説

ミニチュアシュナウザーの性格を解説!飼いやすい性格なの?

ミニチュアシュナウザーは明るく活発な性格で、飼い主に忠実なので飼いやすい犬種と言えるでしょう。


他の犬にも友好的ですし子供と遊ぶことも好きなので、お子さんのいるご家庭にもおすすめです。


また、体力がありタフなので日々の散歩やお出かけも楽しめます。


一方で、慣れていない人には警戒することもあり少し気の強い一面もあります。


よく吠える性質もありますので、子犬の頃からの社会化トレーニングや無駄吠えしないようにしっかりしつけをすることが大切です。


賢く忍耐強いので飼い主さんが根気よくトレーニングすればきちんと理解してくれるでしょう。

ミニチュアシュナウザーのしっぽを切る理由とは?断尾を徹底解説


さて、ここからが本題になりますが、ミニチュアシュナウザーはなぜわざわざしっぽを切らないといけないのでしょうか。


昔は今のように家庭犬として飼われていた犬は少なく、人間の仕事の手伝いをしていた犬にとって有効的な理由から断尾していたとも言われています。


その他様々な説がありますので断尾の歴史や目的についてご紹介いたします。

  • 断尾とは?その歴史にについて解説
  • 断尾の目的は何なのか
  • ミニチュアシュナウザー以外にも断尾する犬種はいる?
  • 犬種によっては断尾だけではなく断耳もする!

そもそも断尾って何?断尾の意味・歴史について解説!

断尾とは文字通りしっぽを短く切ることを言い、犬に限らず猫や家畜などにも行っています。


一般的に生後3~5日程の子犬に対して行われますが、生まれて間もない子犬に麻酔をかけるのは危険として無麻酔で行われます。


断尾には2つの方法があります。

結紮法(けっさつほう)

しっぽにゴムバンドや輪ゴムをきつく締め、

結び目以降の部分を壊死させて自然に落とす方法です。


切断法(せつだんほう)

外科的手法で、獣医師がメス等で切り落とす方法です。

生後10日までの生まれて間もない子犬は痛覚が鈍いとされており、どちらの方法でも無麻酔で行われています。

ですが、最近では子犬にも痛覚があるとの研究結果も存在するそうです。

断尾をする理由とは?断尾の目的について詳しく解説!

そもそも、なぜ犬に断尾を行うことになったのでしょうか?

その理由や目的について解説します。


①怪我の予防のため

牧羊犬や狩猟犬として活躍していた犬たちには怪我の予防のためと言われています。

牧羊犬はしっぽを踏まれて怪我しないように、狩猟犬は藪や森の中を走る際に枝で傷つきそこから感染症になることを防ぐ目的があったそうです。

②節税のため

昔イギリスではしっぽのついた犬を飼っていると税金を払わないといけなかった時期がありました。税金対策のために断尾を行っていたのです。

③狂犬病の予防のため

昔ヨーロッパではしっぽを切ることで狂犬病にかからないという迷信が信じられていました。もちろんそのような事実はありません。

④美容・外観のため

「犬種標準」と呼ばれる、犬種別に定められた外観の基準があり、この基準に合わせるために断尾が行われています。
「犬種標準」に合致していると市場価値が上がり取引に有利なのだそうです。

現在も断尾が続けられている1番の理由はこの美容目的と言われています。

断尾する犬種とは?ミニチュアシュナウザー以外の犬種を紹介!

ミニチュアシュナウザー以外にもしっぽの短い犬がいますよね。

全犬種の約25%が断尾されているそうです。


実は以下の犬種も断尾されてしっぽが短いのです。

※断尾されているすべての犬種ではなく一部の代表的な犬種です。

人気の犬種であるトイプードルは街中で見かけることも多いと思いますが
実は長いしっぽを持っていたなんて驚きですよね。

補足:断尾だけでなく、犬種によっては断耳することもある!

断尾だけでも衝撃を受けている方も多いと思いますが、信じられないことに断耳といって耳を切断されている犬種もいるのです。


断尾と同じく、昔狩猟犬や闘犬が耳を噛まれて致命傷を負わないようにとの理由から始まり、現在では犬種標準に合わせるために続けられています。


断耳後は副木を包帯で固定し3週間~8週間かけて耳を立たせます。

  • ミニチュアシュナウザー
  • ドーベルマン
  • グレートデン
  • ボクサー
などの犬種が断耳されています。

しっぽを切ることで悪影響はないの?断尾が禁止されている国とは


断尾の目的や歴史的背景についてお分かりいただけましたでしょうか。

もちろん納得できない方が多いと思います。


残念ながら日本はまだ断尾が行われていますが、世界には断尾を禁止している国もあるのです。


断尾は犬にとってどのような悪影響があるのか、デメリットについてお話します。

  • 断尾することで考えられるデメリットとは
  • 断尾が禁止されている国はどこ?

断尾にはデメリットはないの?考えられるデメリットを解説!

骨があり、神経・血管も通っているしっぽを切断するのですからきっと犬にとってデメリットがあるはずです。


いったいどのようなデメリットがあるのでしょうか?


痛み

まず、無麻酔で行っているのですから痛みがあることは容易に想像できますよね。


生後間もない子犬は痛覚がまだ発達しきっていないと言われていますが、断尾された子犬が悲痛な鳴き声をあげている映像も公開されているそうです。


また、断尾時の痛みだけではなく術後の痛みも続くでしょう。


感染症

断尾後のトラブルとして1番多く報告されているのは、傷口の化膿と感染症なんだそうです。


子犬は成犬に比べ免疫力が低く感染のリスクが高いので傷口を清潔に保つ必要があります。抗生物質を投与し化膿や感染症を防ぐことが多いようです。


バランス感覚や感情表現

犬にとってしっぽはバランスをとる役目もあります。

走ったり泳いだりする際にしっぽを動かしバランスをとっているのです。


また、犬の感情表現はしっぽによく現れますよね。

嬉しい・楽しい時はしっぽを大きく振り、怖い時はしっぽが下がります。


犬同士でもこの感情表現が役立っていると言われていますので、意思疎通に支障をきたす可能性があります。

断尾が禁止されている国も多い!どんな国で禁止されている?

日本ではまだ制限などがなく、断続的に断尾が行われています。

また、アメリカやアジア圏の国は日本と同様断尾が続けられています。


ヨーロッパではイギリスが2006年に断尾を禁止しています。

※狩猟犬として活動している一部犬種は例外とされています。


イギリス以外だとオーストリア・スイス・デンマーク・オランダ・ドイツなども一部の犬種以外は断尾が禁止されており、ハンガリー・ポルトガル・フランスはまだ断尾が認められている国です。


現在、動物福祉の観点から断尾の禁止に向け動いている国も増えているそうです。

1つでも多くの国で断尾が禁止されることを願います。

ミニチュアシュナウザーにはかかりやすい病気があるので注意!


ミニチュアシュナウザーのお話に戻りましょう。


愛嬌がありとても可愛いミニチュアシュナウザーにはかかりやすい病気があると言われています。


予防できる病気もありますのでぜひ参考にしてください。

  • ミニチュアシュナウザーにはかかりやすい病気がある?
  • 備えとしてペット保険に入っておく事をおすすめします。

ミニチュアシュナウザーのかかりやすい病気とは?

世界的にも人気のミニチュアシュナウザー、しっかりした体格と筋肉を持っていますが

肥満が原因で引き起こされる病気や目の疾患にかかりやすいと言われています。


糖尿病・尿路結石・胆石症は肥満にさせないことが大事です。
食事管理をきちんと行い高カロリーの食事は避け、適度な運動を心掛けましょう。

目の疾患については日頃からよく観察した方がいいでしょう。
早期発見により進行を遅らせる治療も可能です。

外耳炎は垂れ耳のミニチュアシュナウザーに多い病気です。
こまめな耳掃除とスヌードなどで耳穴を出し通気性を良くすることで予防できます。

何か普段と違う行動・症状があればすぐに動物病院を受診してください。

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【獣医師が教える】ペット保険で犬猫の健康診断費用の補償はできる?

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近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ16%程度にしかなりません。


ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。


しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね


もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。


MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較サービスを行っております。


ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!

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まとめ:ミニチュアシュナウザーが断尾される理由とは

今回の内容はとても衝撃的な内容だったと思います。

動物福祉の観点では日本は世界から遅れていると言わざるを得ません。


私達ひとりひとりの意識や行動によって動物達にとって生きやすい世界になるのではないでしょうか。


最後に今回の記事の内容をまとめます。

  • ミニチュアシュナウザーはドイツ原産の犬種で被毛が特徴的
  • 賢く活発で忠実なので飼いやすい性格
  • 断尾は生後間もない時期に行われる
  • 結紮法と切断法の2つの方法がある
  • 断尾は怪我の予防や節税対策として行われていた歴史的背景がある
  • 現在は外観や美容目的で行われる事が多い
  • トイプードルやコーギーも断尾されている犬種
  • ドーベルマンやボクサーは断耳をしている
  • 断尾は犬にとって痛みや感染症リスクがある
  • ヨーロッパでは断尾が禁止されている国が多くある
  • ミニチュアシュナウザーは糖尿病や胆石症、目や耳の疾患にかかりやすい
MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!