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猫に鈴をつけるのはストレスになるでしょうか。聴覚が優れる猫にとっては、うるさい鈴の音を嫌がる・怖がることも考えられます。では首輪に鈴をつけるメリット・デメリットは何でしょうか。この記事では猫に鈴をつけることとストレスについて詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫に鈴をつけるのはストレス?メリット・デメリットを解説!

猫に鈴は犬と骨のような関係性にある、切っても離せない間柄ですね。


なぜ、猫に鈴をつけるかご存知ですか?


飼い猫の首輪に鈴がついていて歩く度に鈴の音が鳴る姿は愛らしいですが

  • 「鈴は重たくない?」
  • 「鈴が鳴って猫のストレスになっていそう」

と考える人もいます。


ではなぜ猫に鈴をつけるのか?

猫に鈴をつけるには、ちゃんとした合理的な理由なあったのです


今回「MOFFME」では猫の鈴にまつわるストレスや注意点について以下の項目別に解説します。

  • 猫に鈴をつける意味とは?メリット・デメリットも詳しく解説!
  • 猫に鈴をつける際の注意点とは?鈴の選び方やつけ方を解説!
  • 猫のストレスは鈴以外にもある?ストレスの原因や解消法を紹介!
  • 念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!
またMOFFMEではペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。

猫に鈴をつける意味とは?メリット・デメリットも詳しく解説!


猫に鈴をつける意味について考えてみましょう。


猫の首輪には鈴がついていますが、犬の首輪には鈴はついていません。


なぜ猫には鈴が必要なのでしょう?


おしゃれで鈴をつけている訳ではなく、猫の鈴にはしっかりとした意味があるのです。


  • 猫の首輪に鈴をつける意味・役割とは?
  • 猫の首輪に鈴をつけるメリットを解説!
  • 猫の首輪に鈴をつけるデメリットを解説!

猫の首輪についた鈴の意味・役割を理解して、そのメリット・デメリットを項目別に把握しておきましょう!

猫の首輪に鈴をつける意味・役割とは?

猫足、忍び足と称されるほど、猫は足音を立てずに獲物に近づき狩りを行なう狩猟動物です。


由来は、イソップ物語の中のネズミの相談というお話に、猫にひどい目にあわされていたネズミ達が「猫が近づいてきたらすぐに気付けるように猫の首に鈴をつけよう!」と画策するお話からきているとされています。


ネズミの相談では結果、アイデアは良かったが実行できずに「どんなに素晴らしい案でも、実行できなければ絵に描いた餅であり、意味がない。」といった教訓を得る物語になっています。


それから足音を立てない猫の居場所を把握し、狭いところでもスルリと入り込んでしまう猫ちゃんを閉じ込めたり、見失ったりしないように首輪に鈴をつけるアイデアを得ました。


また猫の鈴の音はネズミを追い払う効果もあるのでネズミ対策の役割もあります。

猫の首輪に鈴をつけるメリットを解説!

猫ちゃんは本当に足音を立てないのですぐ足元に近づいてきても気づけないことも多いです。


首輪に鈴をつけておくと、誤って猫にぶつかったり、尻尾を踏んでしまう危険を回避できます。


また、猫は自分の顔が通れば狭い隙間でもスルリと入り込んでしまう生き物です。


狭い空間を好む猫ちゃんは、気づけばクローゼットの中に閉じ込めてしまっていた、キャリーバッグの中に閉じ込めてしまっていた、といった閉じ込め事故も少なくありません。


そのような事故を防ぐ為にも鈴の音で猫ちゃんの居場所を把握できたほうが便利でしょう。


何より、脱走や迷子の時にも見つけやすくなります。


特徴のある首輪、鈴をつけておけば迷子の時にも探しやすくなり、鈴と一緒に名札を首輪につけておくことをおすすめします。

猫の首輪に鈴をつけるデメリットを解説!

猫は人間の4倍の聴力をもつ音に敏感な生き物です。


中には首元で鳴る鈴の音がストレスに感じてしまう猫ちゃんもいます。


ほとんどの場合は鈴の音ではなく、首輪そのものを嫌がることが多いです。


嫌がる猫ちゃんに無理やり首輪、鈴をつけると大きなストレスに感じてしまうので無理やりはやめてください。


猫は新しいものには警戒しながらも興味をもつ生き物です。


徐々に慣らしていき、眠っている間につけてみる、鈴の重さ・大きさを変えてみる、首輪の素材を変えてみるなど工夫して首輪に抵抗がなくなってから首輪デビューさせてあげましょう。


猫ちゃんは嫌がっていたりストレスを感じると、尻尾をふりふり振り回したり、白い鼻が赤く染まってきたりするので、猫の様子を観察しながら首輪に対応できるか判断してあげてください。

猫に鈴をつける際の注意点とは?鈴の選び方やつけ方を解説!


猫に鈴をつけるときにできるだけストレスを感じさせずに鈴をつけてあげたいですね。


ではどのようにして鈴をつけると猫はストレスを感じること無く、首輪を愛用してくれるのか。


ここでは猫に鈴をつける際の注意点について2項目に分けて解説します!


猫ちゃんがストレスを感じずに鈴をつけてもらえるように参考にしてください!


  • 猫にストレスを感じさせない鈴、首輪とは?選び方を解説!
  • どうやって鈴に慣れてもらう?上手な鈴のつけ方を解説!

猫にストレスを感じさせない鈴、首輪とは?選び方を解説!

猫にとって首元で鈴が鳴ることで気になって安眠ができない猫ちゃんもいます。


首元で自分が動く度に音が鳴って起こされては、そりゃイライラしちゃいますよね。


まず首輪選びに重要な点は、首輪、鈴を取り外し可能なものを選ぶといった点です。


どんなに値段をかけて、かわいいデザインの首輪を買ってきても猫ちゃんに拒否されてしまえば、その首輪は使われることなくお蔵入りするしかありません。


しかし鈴の取り外しが可能だと、鈴をもう少し軽い鈴、音が違う鈴に変えてみたり、首輪の素材を変えてみたりと試行錯誤して猫ちゃんが嫌がらない首輪・鈴に変更できます。


首輪の素材はやわからく、猫ちゃんのストレスにならないものがおすすめです。


布製も首輪で音が比較的小さな鈴がストレスを一番軽減できるように感じますが、猫ちゃんにとって嫌がる音、素材は個体差があります。


我が家の猫ちゃんにあった素材・音を一緒に探してあげましょう!

どうやって鈴に慣れてもらう?上手な鈴のつけ方を解説!

鈴に慣れてもらう一番の方法は小さな子猫の頃から鈴をつけておくことです。


小さな子猫の頃は好奇心旺盛で比較的、すんなり鈴を受け入れれることが多いですが、成猫から鈴にトライすると鈴の音という環境の変化をストレスに感じてしまうことがあります。


しかし、保護猫や何かしらの理由で成猫から猫を飼うことになることも、もちろんあります。


その時に猫が鈴を嫌がらなければいいですが、鈴の音や首輪をストレスに感じてしまうようであれば、はじめは猫と遊ぶときだけ首輪をつけてあげましょう。


遊んでいる間は猫ちゃんも夢中で、遊びます。

遊んでいる間、首元で鈴がなっていてもそれほど気にならずに目の前の遊びに気を取られるように全力で遊んであげましょう。


遊び終わったら、そっと首輪を外してあげて、また次に遊ぶときに鈴の音をつける...この徐々に慣れてもらうことで鈴の音は怖いものではないことを教えてあげましょう。


鈴がついたおもちゃで遊ばせることも効果的です。


まずは、鈴の音に慣れてもらうこと!

そして首輪つけるタイミングで一番抵抗がないタイミングは猫ちゃんが熟睡している時です。


「目が覚めて、寝ぼけている間に首輪の違和感を感じること無く、そのまま首輪をつけてくれている。」なんてことも気まぐれな猫ちゃんにはありますので一度試みてもいいでしょう。

猫のストレスは鈴以外にもある?ストレスの原因や解消法を紹介!


猫ちゃんはストレスを感じやすい繊細な生き物です。


気まぐれで自由な生き物のように見える猫ですが、実際は些細な環境の変化や物音にも敏感に反応して、ストレスを抱えてしまいます。


鈴や首輪以外にも猫は日常生活でどのようなストレスを感じているのかを把握しておくことで猫のストレスを軽減できます。


ここでは猫のストレスについて解説しますので、確認しておきましょう。

  • 猫のストレスの原因は?鈴や留守番、多頭飼い等の原因を解説!
  • 猫のストレス行動は?食欲不振や夜鳴き、病気等の症状を解説!
  • 猫のストレス発散法を解説!構いすぎない、運動させることが大切!

猫のストレスの原因は?鈴や留守番、多頭飼い等の原因を解説!

猫は鈴の音にストレスを感じるように大きな音・匂いなどの刺激によってストレスを感じます。


猫は聴覚・嗅覚が人間よりも優れており、人間では気にならないような音にもびっくりしてしまいます。 


鈴の音だけでなく、日常生活のうるさい物音・匂いにも気をつけてあげましょう。


また、猫ちゃんは縄張り意識が強く、環境の変化、身の周りの変化に敏感です。


急な模様替えや引っ越しは猫ちゃんにとって大きなストレスとなり、トイレや水飲みが変わったりするだけでもストレスを感じてしまうので注意しましょう。


また一人の時間が長いお留守番ばかりの生活や、多頭飼いによって自分の居場所、自由が制限された環境も猫にとってストレスに感じてしまいます。


一人ぼっちにする時間を減らして、多頭飼いの場合は先住猫と新米猫の相性などをよく観察して配慮しましょう。

猫のストレス行動は?食欲不振や夜鳴き、病気等の症状を解説!

ストレスを貯めた時に出す猫のストレスサインに気付いて猫のストレスを軽減してあげることが飼い主の務めです。


普段元気いっぱいに、ごはんを食べる猫ちゃんがごはんを食べなくなったり食欲不振の際にはストレスを溜め込んでいることが原因かもしれません。


急に走り出したり、暴れまわったり、大きな声で鳴く、夜鳴きがひどい際にも猫はストレスを感じて発散しようとしんどい思いをしていることがあります。


猫ちゃんはストレスを貯めすぎるとトイレが上手くできずに膀胱炎や尿路結成などの病気になったり、寂しい思いをたくさんしてストレスから分離不安症など心の病気になってしまうこともあります。


できる限り猫ちゃんのストレスサインにいち早く気付き、ストレス要因を解消してあげましょう。

猫のストレス発散法を解説!構いすぎない、運動させることが大切

猫ちゃんは気まぐれな生き物で、人間が構って欲しいときには近づいてくれずに、忙しい時に遊んで欲しいと甘えてくる天の邪鬼な生き物です。


猫がかわいいからと、隠れているところを無理やり連れ出したり、抱き起こしたりすると猫は怖がるのでやめてください。


執拗に構いすぎずに猫のペースにあわせて接してあげることが大切です。


また猫は運動能力の高い生き物で、室内飼いによる運動不足にもストレスを感じてしまいます。


飼い主とスキンシップを取ることでストレスを解消できますので、1日15分でいいので猫と遊ぶ時間を作ってください。


おもちゃなどを使って、上下運動を意識して猫ちゃんに運動させてあげると1日15分運動でも十分猫ちゃんのストレスを取り除くことができます。

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!


猫はうるさい物音や環境の変化だけでなく、首輪や鈴の音にも怖がる繊細な生き物です。


ストレスによって免疫力が低下して伝染性腹膜炎、猫エイズ、猫白血病、分離不安症、特発性膀胱炎など重大な病気になってしまうこともあります。


猫の平均寿命は15歳と人間より遥かに短命で、今元気に過ごしている猫ちゃんにも病気や怪我は避けられない道です。


万が一のためにペット保険に加入しておくことをおすすめします。


ペットには飼い主の健康保険が適用できないので、万が一病気になってしまい通院、手術となった際には治療費だけでも莫大な金額になってしまいます。


MOFFMEでは、猫のペット保険一括比較サービスやリアルな口コミ・評判を取り扱っていますので、ペット保険選びの参考にしてみましょう!

まとめ:猫に鈴をつけるのはストレス?

如何でしたか?


猫に鈴をつけるには合理的な理由があり、猫と暮らすには鈴を取り付けることをおすすめします。


しかし、鈴をストレスに感じてしまうこともありますので、猫にストレスを感じさせずに鈴に慣れてもらうことが重要です。


何より大切なのは鈴をつけることではなく、大好きな猫ちゃんにいつまでも健康で幸せに過ごしてもらうことです。


そのためのアイテムとしての1つが首輪・鈴であり、人間の都合で猫にストレスの要因を押し付けることになりますが、ストレスを感じずに鈴をつけてくれるのであれば、猫にとってもプラスになります。

  • 猫の鈴には猫の居場所を特定・把握する役割がある。
  • 猫によっては首輪や鈴はストレスに感じてしまうので無理やり取り付けるのは避ける。
  • 猫にとって相性のいい素材・音の首輪に慣れてもらって鈴をつけてもらう努力をする。
  • 猫は些細なことにもストレスを感じる生き物だと認識する。
  • ストレスを溜め込まないようにストレスサイン・ストレス発散の手助けをする。
  • 万が一のためにペット保険に加入しておく。

この記事で得た情報をもとに、猫ちゃんの鈴の音が綺麗に聞こえる生活を目指して猫のストレスへの配慮に気をつけてください。


猫との生活は飼い主の努力なしには得られません。


MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。