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オス猫のマーキングはどうやめさせるのが良いのでしょうか。去勢後でも発情した様にスプレー行為をする場合には臭いやおしっこ等に悩みますよね。またいつから発情が始まるでしょうか。この記事ではオス猫のマーキングについて、原因ややめさせるための方法を詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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オス猫のマーキング行為の原因とやめさせる方法を徹底解説!

オス猫のマーキング行為で悩んでいるのではないでしょうか。
自然界で生き抜いてきた猫には、マーキング行為が子孫繁栄のためにとても重要になります。

しかし、一般家庭で生活するオス猫に家の中でマーキングされてしまうと、飼い主は対応に困りますよね。

そこで今回「MOFFME」は、「オス猫のマーキング行為について」
  • マーキングとスプレー行為の違い
  • マーキングの原因
  • 対処方法
以上のことを中心に解説していきます。

マーキングに困っている飼い主は、ぜひ最後までご覧ください。

また、MOFFMEでは他にもペット保険のランキングなどに関する記事も掲載していますので、お悩みの方は他の記事も参考にしてみてください。

そもそもオス猫のマーキング、スプレー行為とは何のこと?



そもそもオス猫のマーキングには、様々な種類があることをご存知でしょうか。

まずは、マーキングとスプレー行為の違いを理解していきましょう。

そこでここでは、
  • マーキングの意味や行動
  • スプレー行為の意味や行動
以上のことを中心に解説していきます。

原因や対処法を知る前に、オス猫の習性を理解してあげるのが大切です。

そうすれば、必然的にオス猫の行動理由が分かるはずです。ぜひ、参考にしてください。

オス猫のマーキングとは?意味や時期、行動について解説!

オス猫のマーキング行為を、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。


マーキング行為とは、自分の縄張りに匂いを残す行為を指しています。


家の家具や飼い主の足に体を擦りつけてくる行動を、マーキングと言います。


また、猫特有の爪とぎをするのもマーキングの一種です。


自分の縄張りを示すマーキングに、特定の時期はなく1年中行います。


一般的にこれらのマーキング行為は、自分の匂いを付けることで、自分の安心できるスペースを作っていると考えられています。

オス猫のスプレー行為とは?意味や時期、行動について解説!

スプレー行為とは、マーキングの一種に含まれる行動です。


マーキングの中でも、飼い主が悩んでいる行為はスプレー行為を指すことが多いです。


スプレー行為とは、いつもより濃いおしっこを少量だけ排尿する行動を指します。


自宅はもちろん、他人の家や旅行先でもスプレー行為をしてしまうオス猫がいるため、飼い主は悩んでることでしょう。


しかし、スプレー行為にも意味があり、原因を知る必要があります。原因については後術するため、ぜひ参考にしてください。

補足:なぜ室内でのスプレー、メスのスプレーがあるのか?

スプレー行為は、メス猫でも行う場合があります。

メス猫がスプレー行為をするのは、よりよいオス猫を探しているためです。

そのため、避妊をしていないメス猫が発情期にスプレー行為をしてしまうのです。

ネス猫の場合は、オスを探すためにスプレー行為をしているため、室内で行うことがほとんどでしょう。

しかし、中には膀胱炎や糖尿病など病気が原因になっている場合もあるため、後術する対処法を行っても改善しない場合は、動物病院を受診するのがおすすめです。

オス猫がマーキングやスプレー行為を行うのはなぜ?原因を解説!



先ほどは、マーキングやスプレー行為の意味を紹介しました。

しかし、意味が分かっても原因を理解できなければ対処法も実践できません。

そこでここでは、
  • 性的行動
  • 防衛・威嚇行動
  • 転位行動
以上のことを中心に解説していきます。

オス猫がなぜマーキングをしてしまうのか詳しく知りたいという人は、ぜひ参考にしてください。

①:交配相手、メス猫に自分をアピールする性的行動

スプレー行為をする1番の原因は「アピール」です。

多頭飼いをしている場合は、メス猫にアピールをするためにマーキングを行います。

スプレー行為のために排尿したおしっこには、ホルモンが含まれているため、メス猫はスプレーされたおしっこに引き寄せられるのです。

多頭飼いをしていない場合でも、自分の存在をアピールするためにマーキングをします。

近くにメス猫がいないのにも関わらずマーキングをしてしまう場合は、以下で解説するような原因が考えられます。

②:競争相手に自分の存在を誇示する防衛・威嚇行動

多頭飼いをしている場合は、「自分の存在をアピール」している場合が多いです。

特に多頭飼いを始めたばかりの時期は、「自分の方が強い」「ここはオレの縄張りだ」とアピールします。

そのため、新しい家族を迎えた時にオス猫がマーキングをしているときは、身を守ろうと必死になっていると理解してあげましょう。

③:不安・葛藤・ストレスを解消する転位行動

オス猫が不安やストレスを感じている場合に行うスプレー行為の原因は「転位行動」と呼ばれます。


転位行動とは、動物が様々な葛藤状況に置かれた時に行う、状況に関係のない行動のことです。


そのため、行動ではスプレー行為をしていたとしても、原因はその他にあることが多いのです。


前述した性的アピールや防衛・威嚇行動に当てはまらない場合は、ストレスや葛藤があるのかもしれないと考えましょう。

オス猫のマーキング、スプレー行為の5つの対処法を徹底解説!



ここまでオス猫のマーキングについて、行動の意味から原因まで紹介しました。


オス猫の思考が理解できたら、次は対処法を理解しましょう。


そうすれば、愛猫との生活がより良いものとなり、お互いにストレスがなくなるはずです。


そこでここでは

  • 去勢手術
  • 清潔保持
  • トイレシーツの活用
  • 無視をする

以上のことを中心に解説していきます。


オス猫のマーキングで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

①:去勢手術を行う

去勢をしていない場合は、去勢手術を行うのが1番です。


去勢を行っていないオス猫は、性欲がありメス猫を探すようになります。


その結果、スプレー行為を行ってしまうのです。


しかし、ある程度年齢を重ねスプレー行為を覚えてしまったオス猫は、去勢をしてもスプレー行為をやめない場合があります。


したがって、スプレー行為を防ぐために去勢を考えるのであれば、生後6ヵ月から1歳になるまでの間に去勢を行いましょう。


一般的にオス猫は、生後7ヶ月から1歳の間に性的熟成を終えます。


それまでに去勢ができなければ、スプレー行為を覚えてしまう可能性があるため、注意してください。

②:スプレーされた場所は徹底的に綺麗にする

猫は人間よりも嗅覚が優れているため、自分がスプレーをした場所を匂いで覚えてしまいます。


そのため、掃除をせずに放置していると同じ場所にスプレーをしてしまうのです。


掃除と言っても表面上だけ拭き取っても、匂いが残っているため、猫は同じ場所にマーキングをしてしまいます。


掃除をする時は、以下の点に注意しましょう。


  • スプレー行為をした時は、すぐに濡れた雑巾やペーパーで拭き取る。
  • 拭き取った後は、アルコールや消臭スプレーで匂いを消す。

この2つに注意するだけでも、匂いが残りにくくなり、猫は同じ場所にスプレー行為をしなくなるでしょう。

③:決まった場所にスプレーする場合、トイレシーツを貼る

既に癖がついてしまい、改善するよりもその場で対処できる方法を知りたいという方におすすめなのが、トイレシーツの活用です。


スプレー行為をする場所が分かり切っている場合は、掃除の手間を少なくするためにもトイレシーツは優秀な味方になります。


特に、1人暮らしや共働きで家を留守にすることが多い人は、トイレシーツを活用してみましょう。


しかし、特定の場所が決まっていない場合は、家中がトイレシートだらけになるため、あくまで場所が決まっている時だけ利用できる方法だと理解しておいてください。

④:ストレスが原因の場合、ストレス原因を取り除いてあげる

ストレスが原因でスプレー行為をしている場合は、ストレスを取り除いてあげるのが1番です。


そこで愛猫が何に対してストレスを感じているのかを探ることから始めましょう。


オス猫がストレスを感じる原因は以下のようなものがあります。

  • 新しいペットが増えた
  • 引っ越しや新しい家具など家の環境が変わった
  • 飼い主との時間が少なく寂しい思いをしている
  • トイレが汚い・場所が悪い

猫がストレスを感じてしまう原因は、猫の性格や環境により大きく違ってきます。


そのため、上記で紹介したこと以外にもストレスを感じる原因は多くあるのです。


したがって、まずは愛猫のストレスの原因を探り、少しでも解消できるように関わってあげましょう。

⑤:家族の反応強化が原因の場合、あえて無視する

スプレー行為をしている時に、家族が過剰に反応してしまうとオス猫は「喜んでもらえた」「かまってもらえた」と勘違いしてしまいます。


そのため、普段から過剰に反応してしまっている場合は、スプレー行為をしたとしても無視をしてみましょう。


例えば「もぉ~。〇〇ちゃんまたおしっこしたの?」「あー!〇〇がおしっこしてる!」などといった反応を無くすということです。


人間の言葉が分からない猫にとって「反応=褒められた」と思ってしまうのです。


もちろん、怒るのも避けましょう。


オス猫自身はスプレー行為を悪いと捉えておらず、実際猫が生きていくために必要な行為なのです。


人間と暮らし始めたからこそ、ダメなことと認識されていますが、実際は猫にとって普通のことだと理解しておきましょう。

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!


オス猫のスプレー行為には、さまざまな原因があると前述しました。


中には、長期の通院や治療が必要になる病気が隠れている可能性も十分あります。


長期間動物病院に通うとなると、治療費だけで高額になることがほとんどです。


というのも、ペットの治療費は100%飼い主負担なのです。


そのため、少しの体調不良なら自宅で様子を見ようと考えてしまう飼い主もいるでしょう。


しかし、症状が強く表れた時には、病気が進行してしまい取り返しのつかないことになっている場合もあります。


そこで、治療費を考えずに最適な治療を受けさせるためにもペット保険を利用しましょう。


プランによっては、治療費がほとんど返還されるのがペット保険です。


MOFFMEでは、猫のペット保険の一括比較サービスや口コミ・評価を取り扱っているため、ペット保険選びで悩んでいる飼い主は、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ:オス猫のマーキング行為の原因、防止する方法を解説!

オス猫のマーキング行為の原因や防止方法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • スプレー行為はマーキングの一種
  • スプレー行為はメス猫でも行う場合がある
  • 原因は「性的行動」「防衛・威嚇行動」「転位行動」の3つ
  • 「去勢手術」「清潔を保つ」「トイレシーツの活用」「ストレス発散」「無視」で対処する

でした。


スプレー行為には、病気が関係していることもあります。


そのため、万が一に備えてペット保険の加入がおすすめです。


MOFFMEでは、他にも読んでおきたいペットに関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。