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老犬の食欲がないと心配ですよね。老化以外に何か原因はあるのでしょうか。ただ水飲まない、吐く、下痢、お腹がキュルキュル等、他にも症状がある場合は特に注意が必要です。この記事では老犬に食欲がない場合について、その原因やドッグフードを食べさせる方法を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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老犬に食欲がない!食事を食べない原因や上手な与え方を解説!

老犬も人間と同じように年を取ることによって食欲が若いころよりも控えめになっていきます。


ごはんをたべてくれないと飼い主としても心配ですよね。


愛犬に少しでも長生きしてほしいと誰しもが思うことでしょう。


なぜ高齢犬はごはんを食べてくれないのか。


今回「MOFFME」では

  • なぜ老犬になると食欲が落ちるのかについて4つの解説
  • 食べない老犬への5つの上手なアプローチ方法について紹介
  • 食欲が落ちている老犬に食事を与える際の注意点や介護方法について紹介
  • もしもの時のためにペット保険の加入しておく
  • まとめ
以上について解説していきます。

この記事を読めば、食欲がない老犬へのご飯の食べさせ方や、どんなことをサポートしたらよいかがわかるでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

また、MOFFMEではペット保険のランキングについても詳しく紹介しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

老犬に食欲がないのはなぜ?食欲不振の4つの理由を解説!

犬は老化するにつれて食欲が低下する傾向があります。


成犬の時よりも寝ていることが増えてくると、運動量や代謝量が減り食欲も落ちてくるといわれています。


愛犬の食事事情を改善させるためにはまず原因を確かめる必要があるでしょう。

  1. ここでは以前に比べて活動量や基礎代謝が落ちてくる。
  2. 好きな食べ物が変わり食べなくなる。
  3. そもそもの食欲が前よりも低下している。
  4. 大きな病気が隠れている可能性がある。
以上について解説していきます。

①:運動量や基礎代謝が低下する

愛犬が歳をとるにつれて散歩に連れてってもすぐに帰りたがってしまうことは経験したことがありますか?


シニア犬になってくると運動量が落ちてきます。


筋肉量も若い頃より減ってきますので、基礎代謝量も減ってきます。


基礎代謝量とは、心臓を動かしたり、体温を正常な値に維持したりするなど生きていく上で必要なエネルギーの量をいいます。


運動量が減ることで身体が1日に必要とするカロリー量も抑えられてきます。


外に出たがったり、長時間遊ぶなど積極的な行動を起こすことも少なくなるでしょう。

②:食べ物の好みが変化する、嗜好の変化

今まで毎日食べていたものを食べてくれなくなった場合、食べ物の好き好み(嗜好性)が変わったとも考えられます。


歳を重ねることで身体の機能も衰えてくるので、嗅覚味覚の若い頃よりも鈍感になっていきます。


それまではおいしいと感じていたものへの魅力を感じなくなってしまい、食欲の低下につながっていきます。


また、シニア犬になるとの機能も衰えてきますので、噛む力が弱まっていきます。


これにより固いものが食べにくくなりごはんを食べなくなることも考えられます。

③:食欲そのものが落ちる

胃や腸では常に食べ物を消化して栄養を吸収し、身体にとって有害な物質老廃物を外へ排出するため動き続けています。


この機能が加齢によって衰えてくることで、食べ物を消化するまでの時間が以前よりも遅くなってきます。


有害物質や老廃物を体外へ排出することも遅くなり、便秘気味になってくることもあります。


結果的に以前よりも胃腸の機能が落ちてきたり、消化機能が落ちてくることで、成犬の時よりも食が細くなっていきます。

④:元気ない等の場合、病気にかかってしまっている可能性も

食欲がないことに加えて元気がなかったりする場合、病気にかかっている可能性も考えられます。


実際に食欲がないことと一緒に見られる症状別にどういった可能性があるかを紹介します。


口腔内の病気

水を飲まない、口臭が気になる、歯茎が腫れているなどの症状がみられる場合には歯周病口内炎の可能性があります。


消化器の病気

お腹がキュルキュルとなったり、吐く、下痢などの消化器症状がある場合、胃腸炎など胃や腸の病気の可能性が考えれます。


内臓の病気

元気がなくぐったりしていたり、尿の色に異常がみられたり、白目の部分が黄色くなったりなどする場合、心臓内臓に大きな病気が潜んでいるかもしれません。

こういった症状がみられる場合には早い段階で病院に連れて行った方が良いでしょう。

食欲のない高齢犬への5つの対処法を解説!上手な食べさせ方は?

加齢とともに食欲が落ちてくるのは飼い主として心配してしまいます。


老犬だとしてもしっかりごはんを食べて健康でいてほしいですよね。


ごはんを食べなくなってしまった愛犬にご飯を食べてもらう対処法についてお話していきます。


この項目では

  • ドッグフードを温めて食べやすくする。
  • ドッグフードを違うものに変えてみる。
  • ごはんの回数を増やす。
  • ふりかけなどを使いドッグフードの嗜好性を高める。
  • 老犬用の食べやすい食器を試す。
以上について解説してきます。

①:ドッグフードを温める、柔らかくする

老犬になってくると顎の機能が弱まってくるため、今まで食べていた固いものが食べにくくなってしまいます。


ほとんどのワンちゃんは日ごろのごはんでドライフードを食べているため、顎の力が弱い老犬はドッグフードを食べなくなることは充分に考えられます。


また、嗅覚や味覚など感覚に関する機能も衰えてくるので、ごはんをおいしいと感じる感覚も薄まってきます。


ドッグフードを温めたり、ぬるま湯を使うことで、香りが立ち犬の食欲をかきたて、食べてくれることがあります。


ぬるま湯によってドッグフード自体が柔らかくなるので、固いものが食べにくい老犬でも比較的食べやすくなるでしょう。

②:ドッグフードを変更する

いつも食べているドッグフードを変えることで食欲が改善することがあります。


年齢を重ねることにより、食事への興味が薄くなったり、こだわりが強くなることがあります。


ドッグフードを違う種類のものに変えると、味が変わったことで新しい刺激になり食べてくれるようになることがあります。


また、ドッグフードに含まれている食材が愛犬の好みに合えばそれが刺激になり、食欲化改善されるかもしれません。


ドライフードをウェットフードに変えてみると、ごはん自体も柔らかくなり、嗜好性が上がることで食欲がよくなる可能性もあります。

③:餌を与える回数を増やす

犬は基本的に与えられたごはんを与えられただけ食べてしまうものですが、老犬の場合一度にたくさん食べられなくなっていきます。


食べられないと徐々に痩せていきますので犬にとってはよくないですね。


食事の量を減らし、小分けにして複数回与えることにより食べてくれることがあります。


ごはんの時間にはこだわらずに、犬の様子を見ながら食べたい時に少量を与えてあげることで、1日に必要な食事量を確保することができるでしょう。

④:ドッグフードにトッピングする、手作りご飯を与える

ドッグフードを変えても食欲が改善しない場合にはふりかけなどを使ってみるのもおすすめです。


ふりかけには嗜好性の高いものが多く、ドッグフード単体よりも香りが強く味も良いです。


手作りごはんを与えるのも改善が期待できるかもしれません。


ドライフードよりも新鮮な食材を使っているため、犬にとっては魅力的です。


注意点として、手作りごはんで栄養素を満たしているものを作るのは大変なので、栄養価の高いものを選んでバランスよく与えるようにしましょう。

⑤:食器台等のサポートグッズを使う

嚥下機能が落ちてくることで、普段の姿勢でごはんを食べると誤嚥してしまうケースも考えられます。


犬の高さに合わせて食べやすい位置で立ったまま食べれるようなシニア用の食器台を使うことで誤嚥を防ぐことができます。


また、筋力が落ちてくるので、下を向いて食べることがつらくなってくることも考えられます。


食器台に合わせて首が疲れないように支えてくれるクッションを使用することでより食べやすい姿勢で食べれるようになります。

食欲のないシニア犬にご飯を与える際の注意点、介護方法を解説!

食欲が落ちている老犬に対してさまざまなアプローチからご飯を食べてもらえる方法についてわかったかと思います。


実際に愛犬にごはんを与える際に注意すべきポイントについてお話していきます。


ここでは、

  • 手作りごはんは栄養バランスを考えて与えることが大事。
  • 寝たままの老犬に上手にご飯を与える介護方法について解説
以上について紹介していきます。

介護方法について知ることで、食欲改善の対処法と相まってさらなる改善効果が実感できるでしょう。

手作りご飯を与える場合は要注意!栄養バランスを考えよう

味覚や嗅覚が衰えてくることで、嗜好性の高いものを好んだり、顎の力が弱まってくることで固い食べ物が苦手になってくるといわれています。


愛犬1頭1頭に合わせてお好みでごはんを手作りすることで毎日のごはんが楽しみになり、落ちていた食欲の改善が期待できるでしょう。


しかし、手作りごはんを作る際に注意していただきたいことがあります。


市販されているドッグフードでは一日に必要な栄養素をクリアできるようにつくられているため、ただ与えるだけで問題ないですが手作りとなると話がかわってきます。


犬には生きていく上でたくさんの栄養素が毎日必要となります。


必要な栄養素をカバーできるように栄養価の高い食材をつかったり、数種類の料理をローテーションで与えることで栄養素をバランスよくとることができるでしょう。

寝たきり等の老犬にはどう餌を与える?介護のやり方を解説!

歩けなくなり、立つことも難しくなったワンちゃんは今までのようにご飯を食べるのは難しいでしょう。


飼い主がサポートすることでごはんを食べることも可能ですが、食べ物が肺の方にいってしまう誤嚥には注意が必要です。


誤嚥は首をまっすぐにすることで予防することができます。


老犬用のクッションなどを首の下に挟み込み、首を支えてあげるといいでしょう。


自分でごはんを食べることができない老犬は飼い主がごはんを食べさせてあげる必要があります。


嚥下機能が落ちているので、少しずつスプーンなどで与えるのがおすすめです。


流動食や水の場合には注射器のような容器を使って与えるのが良いでしょう。


どちらも愛犬がしっかり飲み込んだのを確認してから次のごはんをあげるようにしましょう。

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!

愛犬が老いていくことでお別れの時期が近付いていると考える人もいるでしょう。


大好きなワンちゃんとは少しでも長く一緒にいたいですよね。


病気になったときも通院や手術などいろいろな手を尽くしていくかと思います。


大きな病気をした場合、動物の治療はすべて自己負担となるので治療費が高額になりがちです。


万が一のためにペット保険に加入しておくことをおすすめします。


ペット保険会社はたくさんあるため、補償内容や特約など自分ですべて調べるには時間と労力を消費してしまいます。


MOFFMEではペット保険の一括比較サービスや口コミ・評判などを多数掲載しております。


ペット保険への加入を考えている人やすでにペット保険に加入されている人はぜひ参考にしてみてください。

まとめ:老犬に食欲がない!ご飯の食べさせ方、介護について解説

老犬の食欲が落ちてくる原因や、改善方法、上手に食べさせる介護方法についてご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • 運動量や基礎代謝が落ちることで食欲が減る。
  • 内臓の消化機能が落ちることでおなかが空きにくくなる。
  • 食欲低下は病気が潜んでいるサインの可能性もある。
  • 加齢により味覚や嗅覚が変わったり、顎の力が弱くなっていく。
  • ドッグフードを変えたり、嗜好性を高めることで食べてくれることがある。
  • 手作りごはんは栄養価が高いものを使ってバランスよく与える。
  • 愛犬がごはんを食べやすくなるようサポートグッズを使うのがおすすめ。
となります。

MOFFMEでは他にもペットに関する記事を多数掲載しておりますので、ぜひ参考にしてください。