不妊治療で離婚?夫が非協力、妊娠拒否による離婚率や体験談を紹介

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「不妊治療が疲れた」「妊活をやめたら夫婦仲が悪化した」など離婚を考えてる人は多いんではないでしょうか。妊活離婚と言う言葉があるように、夫とのケンカや妊娠失敗により、妊活で離婚する家庭は離婚率が上がると言われています。今回、離婚の原因から体験談なども紹介します。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

不妊治療が原因で離婚するの?離婚率とは?


離婚率というと結婚していた夫婦が離婚する割合のことかと思いがちですが、実際は日本の人口1000人当たりで離婚した人の割合のことで、平成30年の離婚率は1.66でした。


不妊が原因で離婚した夫婦の正確な数字は分かりません。しかし、子供のいない夫婦の割合は全体の6,4%なのに、そのうち43%の夫婦が離婚する結果となっています。


子供がいる夫婦よりも子供がいない夫婦の方が離婚する割合は高くなっているのです。


子供がいなことだけが離婚の原因になるとは限りませんが、不妊治療が上手くいかずに離婚をする夫婦がいることも事実です。


この記事では、不妊治療が原因で離婚するのかについて、以下の様に解説しています。

  • 不妊治療開始前に離婚してしまうケース
  • 治療中に離婚してしまうケース
  • 治療後に離婚してしまうケース
  • 不妊にまつわる離婚の体験談
  • 離婚をする前に知っておきたいこと
  • 離婚前に弁護士に相談しておきたいこと

不妊治療中の方は、身体面での負担も大きいことからストレスも溜まります。


中には、不妊治療中に子宮がんを患い、不妊治療+手術費・入院費を負担しなければいけない事例もあります。


離婚となるとこれを一人で全額自己負担しなければいけません。よって、不妊治療中の方は医療保険に加入する方が多いようです。


この記事を読む前に、まず不妊治療中の医療保険に詳しくなりましょう。


それでは紹介していきます。

不妊治療前に離婚する原因

結婚して夫婦生活を続けているのに1年以上妊娠の兆候が見られないことを不妊といいますが、自分が不妊かもしれないと思った時に不妊治療に進むかどうかは個々人によって様々な考え方や選択があるでしょう。


夫婦とはいえ全く別の人間ですから、二人の気持ちが同じ方向を向くとは限りません。


治療に進む前に離婚になる原因としては、夫婦のどちらかがパートナーに不妊治療を強要したためにうつになってしまったケースや、不妊が原因で夫婦仲が悪くなってけんかが絶えなくなってしまったケース、セックスレスになり妊娠が望めない状態になってしまったケースなどがあります。


また、不妊治療の末にかならず子供が授かるというわけではないため、どうしても子供が欲しい夫に一方的に離婚を迫られることもあるようです。

不妊治療中に離婚する原因

夫婦で不妊治療することを決め、妊娠に向けて努力をしていたとしても、離婚に至ってしまうこともあります。


どんなに医学が発達しても、不妊治療は常に失敗と隣り合わせで、何度も何度も挑戦しては落胆することが続くと、精神的にも金銭的にもかなりの負担になります。


不妊治療自体に疲れてしまい、離婚へと至るケースも少なくありません。


また、治療中は妊娠するためにタイミングをはかったり、定期的に病院に通う必要があったりと行動を制限されるようなこともあるでしょう。


そうしたことに息苦しさを感じ、次第に夫婦仲が悪くなってしまうことも離婚の原因として挙げられます。


先の見えない治療であることが、夫婦で協力して治療を続けていくことの障害となってしまうのです。 

不妊治療後に離婚する原因

大変な不妊治療の末、子供を授かり出産したのに、治療中に夫が浮気していたことが原因で離婚となることもあります。


治療中は夫婦生活を制限されることも多く、耐えかねて浮気に走るケースがこれにあたり、奥さんとしてはやっと二人の子を授かることができたのに裏切られた思いでしょう。


また、妊娠・出産はしたけれど、夫が育児に協力的ではない、治療中に不仲になりそのまま改善されないことなどが原因になることもあります。


不妊治療の末、子供を授かることができずに断念した場合にも、この先子供を持つことができないからという理由で離婚するケースもあるのです。


子供を持つことだけが夫婦の形ではないですが、多くの人が自分の子供を望み、あきらめると同時に結婚に対する意味も見失ってしまうのかもしれません。 

不妊治療が原因で離婚した体験談

40代女性

【不妊治療前】どうしても子供が欲しいと言われ、離婚することにしました。

私は年齢が夫よりだいぶ上です。この年齢になって子供を作る決意をしましたが、排卵に問題があり、不妊治療をしようと考えた際に離婚を申し出られました。「子どもを授かれる保証がない」「不妊クリニックに行くのも嫌だ」と言われました。この年齢でも愛していると言ってくれた旦那との赤ちゃんがほしかったな。
不妊治療をすれば必ず子供を授かれるという保証はどこにもありません。その上、夫婦のどちらかが強く望んでいたとしても、パートナーの同意なしにはできません

不妊治療が嫌なら拒否するのは妥当なことであり当然の権利ですが、そのことが原因となり離婚に至るケースがあることも事実です。

男性である夫とは異なり、妻は体の構造上妊娠できる年齢はある程度決まってしまいます。どうしても自分の子供が欲しいと思ったときに、違うパートナーとなら実現するかもしれないと考えてしまうのは仕方のないことなのかもしれません。

30代女性

【不妊治療中】夫の何気ない言葉に傷つきます。ケンカの毎日です。

不妊治療が4年目になりますが、もう疲れました。夫からは「毎月、タイミングは無駄だった。」「もっといい家住みたいな」と言われており、正直傷つきます。離婚して、いい家住めばいいし、かわいい子供を作ればいいと思います。

不妊治療中は精神的にも不安定になりがちです。特になかなか妊娠できずに時間が経ってしまうと、お互いに疲弊し、相手を思いやる余裕も無くなってしまいます。


パートナーの何気ない一言に深く傷ついたり、イライラを抑えきれずにぶつけてしまったりということが増えると、夫婦生活を継続するのが難しくなってくるでしょう。


終わりが見えない不妊治療は、出口のないトンネルを歩いているような気分になり、夫婦仲もギクシャクした状態が続き、離婚を決意する人も多いようです。

30代女性

【不妊治療後】出産後に気が付きました。

不妊治療は体外受精のステップまで行き、ようやく子供を授かることができました。旦那もとても喜んでいましたが、私が不妊治療中の際に、旦那は職場の人と浮気をしていました。正直怒りしかなく、話し合いの上、離婚になりました。子供は私が育てます。辛いですが、子供のためにも必死に生きようと思っています。

不妊治療に成功し、無事妊娠・出産できたとしても、そこがすべてのゴールというわけではありません。


不妊治療中の厳しい制限や義務のようなセックスに耐えられず、夫が外で浮気をしていたというのは実はよくあることなのです。


不倫の事実を知って夫を許せるかどうかは妻次第ですが、多くの場合大変な苦痛に耐えてやっと妊娠したのに、夫は外で他の人と遊んでいたということを受け入れられず、離婚に進んでしまう結果になるようです。

不妊治療が原因で離婚をする前に知っておくべきこと

不妊治療が原因で離婚に進んでしまうことは残念ながらよくあることです。


結婚したときは子供を何人作って、マイホームを購入してと夢を描いていたのに、子供を授かることができないと分かったときのショックは本人たちにしか分かりません。


不妊が分かったとき、治療をするのか自然に任せるのかということは人それぞれで、夫婦間でも考え方は異なるでしょう。


しかし、初めはお互い愛し合って結婚した二人だったはずですから、ちょっとした気遣いで離婚を回避できるかもしれません。


離婚する前に夫婦それぞれが知っておいたほうがよいことを見ていきましょう。

妻が知っておくべきこと

妻がよくやってしまいがちなこととして、夫に対し極端に食事制限や行動の制限をしてしまうことがあります。


例えば子作りに効く食材や栄養があるものを無理に食べさせようとしたり、本人の気持ちを無視してタバコをやめさせようとしたりと夫をコントロールしようとします。


すると夫は苦痛に感じて妻への愛情が薄れたり、外で発散させようと浮気に走ったりするのです。


セックスは子作りのためだけでなく、愛情表現のための行為でもあります。男性は特にロマンチストな一面も持っているので、義務的なセックスに嫌気がさしてしまう可能性も高いです。


また、女性は治療に痛みを伴うことも多く、自分ばかり辛い思いをしていると考えてしまうこともあるでしょう。しかし、それは男性にとっても辛いことで、こうした気持ちのすれ違いが夫婦仲の悪化につながってしまうのです。

夫が知っておくべきこと

夫は妻が不妊治療により、ホルモンの変化や治療のための検査などで肉体的にも精神的にも大きな苦痛を受けていることを、いつも頭に置いておくとよいでしょう。


人によっては耐えきれないほどの痛みを伴う治療もあります。


妻に不妊の原因があるとしても、それを責め立てるようなことをするのは逆効果で、余計妊娠しにくい状況を生み出してしまいかねません。


不妊の原因は妻だけに限らず、半分は夫に問題があることが分かってきていますが、女性ほど妊娠・出産に当事者意識を持てない男性も多いようです。


この意識の温度差が二人の間に溝を作ってしまうこともあります。


子供を持つかどうかは夫婦二人の問題ですから、パートナーの意見によく耳を傾け、話し合っていくように心がけることが大切です。

不妊治療で離婚が来る前に弁護士に慰謝料なども相談する

離婚は本人同士の同意があればいつでもすることができますが、話し合いがまとまらないときは裁判所に申立をすることになります。


裁判で離婚が認められるためには婚姻関係を継続していくことが難しいことを裁判官に訴えることになりますが、不妊であるということだけでは難しいでしょう。夫婦はともに助け合い、支え合う義務があるからです。


しかし、不妊を理由として暴力的な行為や言葉をかけられたり、心を傷つけられたりという事実がある場合は認められる可能性があります。


精神的苦痛を受けたときは相手に慰謝料を請求することができます。相手が要求を認めないときは裁判になることもあるでしょう。


慰謝料の請求をするためには事実関係が分かる証拠の提出を求められることがあります。こうした事態に準備しておくためにも、離婚問題に詳しい弁護士に前もって相談しておくことをおすすめします。

まとめ:不妊治療で離婚を決断する時は冷静に考えることがある

不妊治療で離婚することについて解説してきましたが、いかがでしたか。


この記事のポイントをまとめると次のようになります。

  • 不妊治療をする前の離婚の原因には、治療の強制によるうつや夫婦仲の悪化、セックスレスなどがある
  • 治療中には、長引く治療の疲れや、パートナーの非協力的な態度などが離婚の原因になる
  • 治療後では、出産後に夫の浮気が発覚した、育児に非協力的、子供を諦めたことなどが原因として挙げられる
  • 離婚になる前に、妻は夫のことを、夫は妻のことをお互いに気遣い、強要したり責め立てたりしないような心遣いをするように心がけるとよい
  • 離婚になりそうなときは事前に弁護士に相談し、慰謝料のことなども考えておくことがおすすめ

不妊は非常にセンシティブな問題で、当事者夫婦にしか分からない部分も多くあります。


もし不妊治療が原因で離婚を考えるならば、一度冷静になってパートナーとの関係を見つめ直してみてください。


ほけんROOMでは他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、合わせてお読みくださいね。


最後までご覧いただきありがとうございました。

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