学資保険の平均額、満期金額と月額保険料の相場はいくら?必要額の目安も解説!

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学資保険で平均いくら貯めるべきか、月々の保険料はどれくらいが相場なのか知りたいですよね。今回は必要額として学資保険でいくら貯めるか、満期金の平均額はいくらくらいか月々の保険料の目安がどれくらいか解説します。子供の必要額はいくらか知り、効率的に積み立てましょう。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

学資保険の満期金額と月々の保険料、平均相場はいくらくらい?

学資保険は貯蓄性の高さ育英年金のように定期的に給付金が受け取れるものもあるため、子供の教育費準備として利用されている方は多くいます。


しかし、学資保険は平均でどれくらいの満期金額が支払われるのでしょうか?また、月々の保険料の相場はいくらくらいなのでしょうか?気になる方も多いでしょう。


そこでこの記事では、

  • 子供の教育費における必要額
  • 学資保険の満期金額の平均
  • 学資保険の月額保険料の相場
  • 解約返戻金の平均額
を中心に解説します。

この記事を読めば、学資保険の満期金掛け金の平均額、そして解約返戻金の平均額が分かります。

ぜひ最後までご覧ください。

学資保険の満期金額の相場、100万200万300万円が目安

学資保険は子供の将来の学資金ですから、不足なく積み立てたいと思うものですが、知人にいくらかけてますか、学資保険いくら払ってるんですか、とはなかなか聞きにくいものです。

しかし、どれくらい学資金が必要になるのか、学資金にいくらかけるのかなど、学資保険の平均金額がわかれば、契約の時の目安になり、保険が選びやすくなることは確かです。

では、学資保険の平均的な値段とはいくらくらいなのでしょうか。


学資保険の平均金額は100万~300万円が相場となっていますから、学資保険を選ぶ時にこの相場を参考にするとよいでしょう。


2021年1月現在、ソニーの学資保険では、満期金が200万円で払込期間が10年のものが一番人気となっています。


ではなぜ、100万~300万円の価格帯の学資保険が平均金額となっているのでしょうか。


学資保険は子供の大学費用を準備するための保険です。


大学費用、特に入学費用は高額になりがちですから、それに備えるためにまとまった金額を貯めておく必要があるのです。


まとまった金額の学資保険に入っていれば、入学費用を一括で支払うことができたり、大学の授業料を毎年余裕を持って支払うことができたり、子供の進学の大きな助けになります。


このように、メリットの多い学資保険ですが、受け取り方によって税金の課税対象となるので受け取り時には少し注意が必要です。


契約者と受取人が同じ場合は、所得税の課税対象となり、満期金と払い込んだ保険料の差額が対象となり、その差額が50万円を超えると課税されます。


契約者と受取人が違う場合は、贈与税の課税対象となり、年間110万円を超えた満期金に対して課税されます。


100万~300万円の価格帯の平均的な学資保険に加入できれば、子供の教育資金は安心ですが、満期金の受け取りかたも考えて契約したいものです。

満期金を分割して受け取れるタイプの学資保険も

学資保険の満期金は、一括で受け取るタイプと、分割して受け取るタイプがあり、満期金

を分割で受け取るタイプの方が人気があります。


かんぽ生命の学資保険「はじめのかんぽ 」は、小学校・中学校・高校・大学のそれぞれ入学時に祝い金(一時金)が受け取りできる保険です。


小学校・中学校・高校の入学時には、制服や学用品などの入り用が増えるので、その時期に祝い金が入ると家計の助けになることでしょう。


また、満期金を分割して受け取るということは、満期返戻金が分散されるので、贈与税が発生しにくくなることもメリットの一つです。


契約人と受取人が違う場合は、贈与税の課税対象になりますが、年間110万円まで控除が受けられるため、満期金(祝い金)がその範囲内で収まる可能性があります。


また、孫のために祖父母や叔父・叔母が学資保険に加入する場合は、必ず贈与税の対象となりますが、このような場合には満期金を分割して受け取ることのできる学資保険がおすすめです。


他の学資保険と比べて、返戻率が劣ってしまう点はデメリットと言えますが、控除枠を賢く利用すれば節税もできてメリットが大きいと言えるでしょう。

最も人気なのは大学入学前から満期金を分割して受け取るタイプ

満期金を分割して受け取るタイプには、中学や高校の入学時から祝い金(一時金)を受け取りできるものもありますが、特に人気があるのは大学入学前から満期金を分割して受け取るタイプの学資保険です。


大学入学前から満期金を分散して受け取ると、大学の入学時には入学金の一部を、その後は授業料や入り用に備えることができます。


祖父母からの学資金としても、贈与税の対象になりにくいこともメリットの一つです。


ただ、大学の入学金の全てに備えることが難しいため、その他の資金を準備する必要がある点には注意が必要です。


また、このタイプの保険の一番のメリットは、保険の利率である返戻率が高く、保険料も高くなる点です。


同じ満期金200万円の学資保険に入っても、受け取り方が変わるだけで、返戻率や保険料が変わってきます。


例えば、A保険子供0歳男性30歳で加入した場合で、シュミレーションしてみましょう。


22歳満期、子供が大学に入学する18歳から満期金を5回に分割受け取り

  • 学資保険(無配当)Ⅲ型
  • 月額保険料:15,540円
  • 満期金:200万円
  • 払込総保険料:1,864,800円
  • 返戻率:107.2%

18歳満期、子供が大学に入学する18歳に満期金一括受け取り

  • 学資保険(無配当)Ⅱ型
  • 月額保険料:15,900円
  • 満期金:200万円
  • 払込総保険料:1,908,000円
  • 返戻率:104.8%

18歳満期、子供が中学・高校・大学入学時に満期金を分轄受け取り

  • 学資保険(無配当)Ⅰ型
  • 月額保険料:15,732円 
  • 満期金:192万円 
  • 払込総保険料:1,887,840円 
  • 返戻率:101.7%
※それぞれ2018年時点での見積もりになりますのでご注意ください。

同じように同じ金額の学資保険に加入しても、受け取り方が違うだけで、返戻率や保険料に違いが出てくることがわかりました。


このタイプの学資保険が人気なのは、中学や高校の入学よりも大学の方がの入学費用や学資金を準備する必要があるため、と言えるでしょう。

学資保険の平均的な月額保険料、月々の価格は5000円~が相場

学資保険に月々いくらかけてますか、と学資保険の平均月額を質問すると、大体月々5000円から20,000円の範囲内の保険金額を答える人が大半です。

学資保険の平均月額は月々5000円から20,000円となっていますが、かなり幅があると思う方も多いのではないでしょうか。

学資保険の平均月額はこの価格帯に集中していて、その中でも1~2万円の保険料を支払っている人がかなり多いです。

しかし、月々の掛け金が同じでも、払込期間が10年と18年では満期金に差が出てくるので、掛け金に月いくら払ってるかが分かっても、どれくらいの金額の学資保険に加入しているのかは分かりません。

月いくらくらいの学資保険に加入すればよいのか迷う場合は、学資金はいくら貯めるのか、子供の学資金の必要額を決めるところから始めるとよいでしょう。

例えば、200万円の満期金を受け取りたいのなら、その金額から逆算するのです。

満期金額と払込期間を選んだら、満期金額を払込期間で割り、その金額を月で割れば、掛け金を計算することができます。

返戻率100%で単純に計算した場合、保険料の目安は以下のようになります。
  • 満期金:120万円 払込期間18年 月額5,555円
  • 満期金:120万円 払込期間10年 月額10,000円
  • 満期金:200万円 払込期間18年 月額9,259円
  • 満期金:200万円 払込期間10年 月額16,666円
  • 満期金:250万円 払込期間18年 月額11,574円
  • 満期金:250万円 払込期間10年 月額20,833円
このように、月々の掛け金が5000円でも払い込みを18年間続ければ、子供の学資金として満期金120万円を準備できることがわかります。

満期金の相場は100万円〜300万円ですから、月々の平均保険料が5000円から2万円となるのは妥当と言えるでしょう。

学資保険を契約すると、このように月々決まった額を支払っていくわけですが、家計の負担が大きいと支払いを続けていくことが困難になるでしょう。


子供の大学進学の学資金として貯めるのは大事ですが、保険金額をあげすぎたり、保障をつけすぎたりすると、保険料の支払いが苦しくなり、家計を圧迫してしまいます。


保険料の支払いが苦しくて、保険を解約せざるを得なくなると元も子もありません。


学資保険の満期金をいくら貯めるかは大事ですが、夫婦で話し合い無理のない範囲内で掛け金を決めるとよいでしょう。

子供の教育費の平均必要額をシミュレーション

学資保険は子供の教育費を貯めるために積み立てますが、子供の教育費は、そもそもいくらくらいかかるのでしょうか。

子供の教育費用の平均金額は、幼稚園から高校まで約500万円、さらに国公立の大学に進学するとさらに500万円、私立大学に進学すると700万円と言われています。。

幼稚園入園から大学卒業までですべて公立で進学した場合約1,000万円、全て私立の場合約2,300万円が、子供にかかる平均的な教育費となっています。(文部科学省 我が国の教育水準と教育費

幼稚園から高校までの教育費用の平均金額は下記のようになっています。
公立私立
幼稚園約70万円約140万円
小学校約190万円約910万円
中学校約140万円約400万円
高校約140万円約310万円
大学約300万円約500万円

大学でかかかる費用は入学する学部によっても違ってきますが、公立大学で約300万円、私立大学で約500万円の学費が平均してかかると言われています。


また、大学でかかかる費用のうち、一番高額なのは入学金となっており、公立で70万円程、私立で80万〜100万円の入学費用がかかってきます。


入学金を支払う時期には、授業料と入学金を併せて支払う場合が多いため、子供が私立大学に進学するなら200万円近くの学資金が一時期に必要になるでしょう。


このように子供の大学進学費用は高額になるので、学資保険に加入しておくと安心というわけです。

学資保険を解約した場合、受け取れる金額はいくらくらい?

学資保険に加入しても解約の手続きをしなければいけなくなったら、どのくらいの金額が戻ってくるのか、心配に思う方もいるでしょう。


まず、解約をすると今まで支払った保険料が、解約返戻金として戻ってきます。


満期で受け取る満期金は、契約時の返戻率で計算された金額が戻ってくる一方で、解約となると中途解約となるため、契約当初の返戻率を下回る金額で返戻されることがあります。


契約から10年以内の保険に関しては、返戻率は100%を下回ることも多く、元本割れとなってしまうことが多いので注意が必要です。


例えば、A社の学資保険に、子供0歳男性30歳で加入した場合のシュミレーションしてみると、以下のようになります。

  • 月額料金:10,783円
  • 払込期間:15年
  • 返戻率:103.0%
  • 支払い保険料総額:1,940,940円
  • 満期受取金:2,000,000円
  • お得になる金額:59,060円

A社の保険料金を15年で払い込み、満期で受け取った場合59,060円がお得になります。

  • 月額料金:10,783円
  • 払込期間:2年
  • 返戻率:81.21%
  • 支払い保険料総額:258,792円
  • 満期受取金:210,164円
  • 損をする金額:▲48,628円

一方、A社の学資保険を2年で途中解約した場合、48,628円損をすることになり、2年目に解約すると支払い保険金額の8割に減ってしまいます。


このように学資保険を途中解約すると、払い込んだ保険料の合計よりも少なくなり、元本割れする保険が大半です。


また、学資保険を途中解約すると、その保障内容も無くなっってしまう点にも注意が必要です。


学資保険の中には保険料払込免除特約育英年金といった特約や保障が付いている保険があります。


契約者に万が一のことがあった場合、その後の保険料の支払いが免除され(保険料払込免除特約)、学資保険が満期になるまで育英費用として年金も受け取る(育英年金)ことができるようになっているのです。


学資保険を解約すると、このような死亡保障もなくなることになりますから、生命保険を別で準備しなければなりません。


学資保険を途中で解約すると、解約返戻金が戻ってくるものの、元本割れになる可能性があり、保障もなくなってしまいます。


学資保険の契約時には、夫婦でよく話し合い、余裕を持って支払いのできる掛け金で契約をするべきでしょう。

おすすめ学資保険の契約プラン!月々の保険料、満期金額を紹介!

さて、満期金の相場は100万円〜300万円で、月々の平均保険料は5000円-2万円が相場だということが分かりました。

では、なぜその価格帯の保険が人気のなのでしょうか。

学資保険の月々の平均保険料は5000円-2万円ですが、その中でも最も人気がある保険は月額1万円程の学資保険です。


では、どうして月額1万円程の学資保険が人気なのでしょうか。


まず、学資保険を検討する方は、新婚で子供を授かった夫婦や、未婚で妊娠がわかったカップルがほとんどです。


若くして子供を授かる年代としては、20代後半から30代前半の方が多く、そうした年代ではまだ貯蓄や収入面に余裕がない場合が多いです。


女性が妊娠している、または出産間もない状態ですから、収入に関しては男性が一人で支えている状態となっています。


そうした状態で、子どものために教育資金を貯めようとすると、月額10,000円程の保険金が無理なく支払いできる金額なのです。


月額10,000円程度の掛け金でも、18年かけて払い込みすることで、200万円近く貯めることもできます。


満期金の受け取り方法についても、返戻率や保険料に違いが出てくるので、それぞれのニーズに併せて検討する方がよいでしょう。

まとめ:学資保険の保険料や満期金額は家計と相談して決めよう

今回は学資保険の保険料の相場についてご紹介しましたが、いかがでしたか。

学資保険にいくらかけるかは、それぞれの家庭の経済状態によって様々です。


平均金額や平均月額を知ることは、学資保険を選ぶ一つの基準となるでしょう。


学資保険の保険料の相場についてまとめると以下のようになります。
  • 学資保険の平均的な値段は、100万~300万円が相場である。
  • 満期金を分割して受け取るタイプが人気がある。
  • その中でも大学入学前から満期金を受け取るタイプが特に人気がある。
  • 学資保険の月々の平均額は5000円〜20,000円が相場である。
  • 受け取り時に税金がかかるので、受け取り方法に注意する。
子供の大学への進学費用は高額になるので、学資保険に加入しておくと安心です。

しかし、無理な金額で保険に加入すると、保険料の支払いが困難になり、解約せざるを得なくなることともあります。

解約になると、元本割れで損をしたり、保障がなくなったりするので、できれば解約はしない方が無難です。

月額5000円を18年間積み立てると約108万円、月額10,000円を18年で約216万円を貯めることができ、少ない金額でもまとまった学資金を貯めることができます。

月々の保険金(掛け金)が少ないと思っても、夫婦でよく相談して無理のない範囲内で支払うことが大切です。

将来の子供の教育資金となるものですがら、学資保険は大切に貯めていきたいものですね。

学資保険の選び方が知りたい方はこちらの記事もご覧ください

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