終身保険の特約を解約する方法とは?解約のメリットもお伝えします

今加入している終身保険には特約はついていますか?実は終身保険の特約は解約することができます。今回は特約の解約方法はもちろんのこと、特約を解約するメリットや、逆に解約の際に注意していただきたいことについてご説明させていただきます

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

終身保険の特約を解約する前に知っておいてほしいこと

終身保険は、契約時から万が一のときのために保障が一生涯にわたって受け取ることができる保険です。

保険には主契約特約があり主契約はその保険の土台となるもので、特約は主契約に付けられるオプションのようなものだと認識していただくと分かりやすいかと思います。

保険は長い期間続けるものではあるので、契約時と10年後や20年後では生活環境が大きく変わり、それに対して必要な保障も変わってくるものなので、結婚や出産、家の購入などのライフスタイルなどにあわせて自分にとって必要な保障を選択しなくてはなりません。

状況に応じて保険を追加することによって保障を手厚くしたり、必要のない保障を解約することで毎月の支払いを抑えたりすることも可能です。

終身保険の特約を解約する際のメリットやデメリット、注意点などをご紹介します。

終身保険の特約を解約することによるメリット

最近では外資系と呼ばれる保険会社も増えて、生命保険や医療保険などが独立した形で販売されているものが多くなりました。

それまでは定期付き終身保険と呼ばれる、終身保険に定期保険や医療保険などの特約が付いた保険が主流になっており、特約の保険を解約して一生涯のものに見直すことによってライフスタイルに合わせた保障を持つことができます。

特約だけ解約すれば、身の丈に合った保障を受けることができる

終身保険の保障だけでは万が一のときの保障が手薄い場合があり、その際に特約として定期保険をプラスすることで一定の期間内に万が一のことがあったとしても残された家族に手厚い保障を残してあげる事ができます。

しかしながら年月が過ぎていくにあたって必要な保障も減っていくことがあります。

例えば子供の教育費などですが、子供がもし未就学児であれば小学校から大学までの教育費や入学資金などを保険で賄わなくてはいけない為、場合によっては1,000万から2,000万円近くの保障が必要になります。

ただ子供も大きくなり、社会人になった場合であれば必要な教育費はなくなるため、保障を見直さなくてはいけません。

そんなときに特約の定期保険を解約することによって、身の丈にあった保障を受けることが可能になります。

保険料の負担を少なくすることができる

終身保険の特約の中には、手厚い保障がある反面、保険料負担が大きくなってしまっているものがったり、特約の中には更新型と呼ばれる10年や20年単位で保険料の負担が大きくなるタイプの特約も存在します。

現役で働いているときは保険料の負担が大きくなかったとしても、転職や定年などで収入が減ってしまったり、急な出費などで保険料の負担が大きくなってしまうケースもあります

そんなときに、必要のない保障や優先度の低い保障を解約することによって保険料の負担を下げることができます。

全てやめてしまうのではなく必要な保障だけを続けておくことができますので、保険料の負担を下げながら万が一のときにでもしっかりと備えていただくことできるので安心して終身保険を続けることができます。

終身保険の特約を解約することによるデメリット

終身保険の特約を解約することによってメリットは沢山あるものの、そればかりではなく解約の際には注意いただきたいデメリットもあります。

保険料が安くなるからといって特約をやめた結果、後から困ることのないように解約の際のデメリットについても紹介させていただきます。

特約を解約しても解約返戻金は受け取れないことが多い

終身保険自体は多くの場合貯蓄性のある保険商品なので、途中で解約した場合には解約返戻金を受け取っていただくことが可能です。

しかしながら、特約として付いているものの中では医療保障であったり、短期間の死亡保障が付いているものがほとんどで、多くの場合はその特約は掛け捨ての場合がほとんどで、その特約を解約したとしても解約返戻金がなかったり、あってもごくわずかな場合があります。

一度特約を解約すると元に戻せない

終身保険の特約を解約する際にもう一つ注意いただきたいのが、解約した特約を後になっても元に戻すことができないことです。

必要ないと思って特約を解約したものの、後になってやはり必要だったと思ったところで元に戻すことができないので、今入っている終身保険とは別に新たに保険を契約しなくてはいけなくなる可能性もありますので、本当に解約が必要なのかを考えた上で手続きしましょう。

特約の解約の手続き方法


それでは実際に特約の解約方法はどのように行うのかをお伝えします。

  1. 保険証券や契約のおしらせに載っている保険会社のサービスセンターへ電話して、特約の解約を伝える
  2. その際に証券番号や本人確認のために生年月日や住所等を聞かれることがほとんどですので証券は手元に置いた状態で電話しましょう
  3. 保険会社から特約の解約書類が届くので、署名・捺印などをしていただき返信用封筒に同封の上ポストへ投函する
このような手順で特約の解約が可能です。

もし電話だけでは不安であったり、どの特約を解約したほうがいいのか悩んでいる場合は、直接担当者に連絡してきてもらったり、最寄の営業所や支店の窓口へ直接出向く方法もありますので、好きなほうを選択してください。

参考:終身保険を解約して特約のみ残すことはできない

終身保険の特約だけを残したいとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、特約のみ残すことはできません

あくまでも主契約となる終身保険は土台であって、特約はあくまでもオプションですので、オプションだけを残しておくことは不可能ですのでご注意ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

それでは今回の記事のまとめです
  • 終身保険の特約だけを解約することは可能です
  • 特約を解約することで保険料を抑えたり、身の丈にあった保障を持てます
  • 解約する特約の内容によっては解約返戻金がありません
  • 解約した特約を元に戻すことができないので良く考えた上で手続きしましょう
以上となります。

この機会に今入っている保険の内容を見直してみてはいかがでしょうか。

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