【獣医師監修】猫の白内障とは?原因から症状、治療法、予防まで解説

【獣医師監修】猫の白内障とは?原因から症状、治療法、予防まで解説-サムネイル画像

猫の白内障をご存知ですか?先天性の場合や緑内障、結膜炎、加齢、外傷、糖尿病等を原因に発症し、目が白く濁る、失明等の症状が出ます。治療は点眼薬の投与や手術が行われます。この記事では猫の白内障について、原因から症状、治療法、予防法まで詳しく解説します。

猫の白内障とは?悪化すると失明してしまうのか

白内障というと、我々人間にとっては一般的に高齢者がかかる目の病気のように知られていますが、猫も白内障にかかるのをご存知ですか。


そこで今回「ほけんROOM」では、

  • 猫の白内障の原因や症状
  • 検査方法
  • 治療方法とその費用
  • 予防方法
  • かかりやすい猫種や性別、年齢

などについて、それぞれ解説していきます。


猫の白内障は、猫自身にとっても大きな負担ですが、飼い主さんにとっても非常に心配ですよね。


是非最後までお読みいただき、大切な猫を白内障から守るために、日ごろからの予防や、もしかかってしまった場合の適切な治療など、大切な情報を理解していただければと思います。

猫の白内障とは?原因や症状、検査方法を解説!

まず最初に猫の白内障とはどのような病気なのか、解説していきます。我々人間の白内障と何か違いはあるのでしょうか


以下で、

  • 猫の白内障とはどんな病気なのか
  • 検査方法
  • 原因
  • 症状

について、説明していきます。


白内障に関する基本的な情報ばかりですので、それぞれしっかり確認してみてくださいね。

そもそも猫の白内障とは?検査方法も解説!

目の中には水晶体と呼ばれる箇所があり、この水晶体は通常透明で、厚くなったり薄くなったりすることで、カメラのレンズのようにピントを合わせる働きを担っています。


猫の白内障は、この水晶体が白く濁ってしまい、視界が遮られたり、視力が悪くなっていく病気です。


人間の場合と同じですね。ただ、人間の場合は高齢者に多い病気ですが、猫の場合、特別高齢の猫だけが多く発症するわけではないようです。


また、猫の白内障は、犬や人間よりはその発症率は少ないと報告されています。


そしてその検査方法ですが、

  • 角膜や眼球の中を観察する検査
  • レンズを通して眼球の奥の状態を観察する検査
  • 眼球の圧力が高くなっていないか調べる検査
  • 超音波検査
  • 涙液量検査

などを行って調べていきます。

猫の白内障の原因は?外傷、遺伝、高齢等の原因を解説!

次に、猫の白内障の原因ですが、遺伝などによる「先天性白内障」と、白内障以外の目の病気や外傷などによる「後天性白内障」があります。


猫の場合、その多くが後者の猫どうしのケンカや事故での外傷によるものが多いとされています。


また、上でも述べましたが、加齢が原因で白内障にかかることはほとんどないようです。


遺伝による発症は少ないとされてはいるものの、遺伝性の場合5~6歳くらいまでに発症することが多いですが、発症年齢はさまざまです。

猫の白内障の症状は?目の濁りや失明等の症状を解説!

猫の白内障の症状としては、黒目の部分が白く濁ってきます


そして、そのことにより視覚障害が起こり、

  • 物にぶつかりやすくなる
  • 段差のあるところでつまずく
  • 薄暗いところであまり動きたがらない
  • 物音に驚くようになる

などのような行動の変化が見られるようになります。


黒目が白く濁るなどの症状は、外から見てもわかりやすいともいえるのですが、片目だけに症状が出ている場合は、もう片方の目で視力の低下や視覚障害を補うことができる場合があるため、白内障になっていることに気づかないこともあります。


また、家の中であれば、猫が慣れているために、その行動にあまり異常が見られず、飼い主さんが気づきにくい可能性もあるかもしれません。


さらに、黒目の白濁が進行して水晶体全体に及び、水晶体全体が濃い白濁で覆われるようになると、失明のリスクもあります

猫の白内障の治療法や治療費用、予防法を詳しく紹介!

さて、猫の白内障の原因や症状についてご紹介してきましたが、飼い主さんにとって最も気になるのはその治療方法や費用ではないでしょうか。


猫や犬の場合保険がきかないので、治療費が全額自己負担となり、時にはかなりの高額になってしまうこともあります。


以下では、治療方法とその目安の費用、また、予防法についても解説していきます。


大切な猫ちゃんのために、しっかり読んでくださいね。

猫の白内障の目薬の投与・手術等の治療法、治療費を紹介!

猫の白内障の治療法としては、内科治療と外科治療があります。


内科治療は、比較的初期の症状に対しての治療で、目薬や内服薬を使います


ただ、これらの内科治療は症状の緩和や進行を遅らせる効果はありますが、完治することは難しいです。


そのため、症状が進んでくると外科治療、即ち、白濁した水晶体を取り出す手術を行います。


この手術には、

  • 角膜を切開して水晶体を取り除く手術
  • 超音波で水晶体を細かく砕いて吸引して取り出す手術

があります。


ただし、全ての猫がこれらの手術を行えるわけではなく、猫の体力や症状の進行具合、他の病気にかかっていないかなど、様々な要素が影響します。


治療費については、点眼薬などの内科治療の場合、通院1回あたり5,000円~7,000円前後、手術の場合は、入院、手術、麻酔、検査などの費用を全て含め、1眼あたり20万円~25万円が目安となるようです。


ただし、その猫の症状の進行具合、検査の数、手術の難易度によって変わってくるようですので、手術をする場合は、事前に病院としっかり相談するようにしてください。


白内障手術はどの病院でも行えるわけではなく、大学病院や眼科があるような専門病院などの施設でしか手術をすることができません。また、手技が難しいことからも人間のように気軽に手術を受けることができません。


そのため獣医師としっかり相談することが大切です。

猫の白内障の予防法は?外傷を防ぐこと、早期発見が大切!

猫の白内障の原因は、上でご紹介したように、多くは猫同士のケンカや事故などの外傷によるものがほとんどです


そのため、予防法としては、外に出さず室内での飼育を行い、外傷を負わせないようにすることが一番です


また、定期的な検診で目の状態も検査してもらうことで、早期に発見する可能性が高まります。

白内障になりやすい猫種や年齢、性別はある?

何度もお伝えしていますが、猫の白内障の原因は外傷によるものが多いため、特別、白内障にかかりやすい猫種はありません


ただ、外で放し飼いにしている猫は、室内飼育の猫よりも外傷を負いやすい環境にあるため、白内障のリスクは高いといえるかもしれません。


また年齢が若い方が活発で喧嘩っ早い性格のことが多いため、喧嘩等の外傷で白内障になるkとが多いです。


性別による発症率の差は特にありません。


また、数は多くありませんが、遺伝が原因の場合は、ペルシャ、ヒマラヤン、バーマンなどの猫種の例が報告されています。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

猫の白内障について解説してきましたが、白内障以外にも猫がかかりやすい病気はたくさんありますよね。


また、飼い主さんにとっては、病気だけでなく、ケガも心配でしょう。


「猫の白内障の目薬の投与・手術等の治療法、治療費を紹介!」のところで白内障の手術費用の例をご紹介しましたが、仮に手術などを行う場合、その費用は数十万円にも及ぶ場合もあるようです。


人間と違ってペットの場合、保険がききませんので、すべて飼い主さんの自己負担となってしまいます。


大切なペットの猫が病気やケガをせず健康に過ごせることが一番なのですが、万が一、病気やケガをした場合には、その治療費用も飼い主さんにとって大きな負担になってしまいます。


高額な費用のために、大切な猫の治療をあきらめるなどのことは、避けたいものです。


もし、まだペット保険に加入していらっしゃらない方は、この機会にペット保険の加入を検討されることをおすすめします。


ほけんROOMでは、ペット保険に関する記事を数多くご紹介しています。


また、その他にもペットに関するお役立ち情報の記事もたくさんありますので、是非一度ご覧になってはいかがでしょうか。

まとめ:猫の白内障は治る?異変があれば動物病院へ連れて行こう

最後に、猫の白内障について大切なポイントをおさらいしておきましょう。

  • 猫の白内障とは、黒目の部分が白濁し、視力低下や視覚障害を起こし、失明にいたる場合もある
  • 外傷や他の病気による後天性白内障が多く、遺伝などの先天性白内障は少ない
  • 症状は、黒目の部分が白濁し、視覚障害を起こすために、物にぶつかったり、つまずいたり、薄暗いところではあまり動きたがらないなど
  • 治療方法は、初期の場合は目薬などの内科治療、重症の場合は手術による外科治療
  • 費用は、内科治療の場合、1通院あたり5,000円~7,000円前後、手術の場合20万円~25万円目安
  • 予防方法は、完全室内飼育にする、定期健診で目も検査する
  • 外傷による原因が多いため、特になりやすい猫種はない

いかがでしょうか。猫の白内障についての必要な情報をご理解いただけたのではないでしょうか。


白内障は、特別な予防方法がなく、発症して症状が進んでしまった場合には失明のリスクもある怖い病気です。


まずは発症しないよう、完全室内飼育をすること、万が一、目の白濁や行動に異常を感じたら早めに病院に連れていくようにしてくださいね。


ほけんROOMでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

ランキング

  • 【獣医師監修】猫の膿皮症は?原因から症状、治療法、予防まで解説!
  • 【獣医師監修】猫の肺水腫とは?原因から症状、治療法、予防まで解説
  • 【獣医師監修】猫の外耳炎とは?原因から症状、治療法、予防まで解説
  • 【獣医師監修】猫の腸閉塞とは?原因から症状、治療法、予防まで解説
  • 【獣医師監修】猫の尿毒症とは?原因から症状、治療法、予防まで解説
  • 【獣医師監修】猫白血病ウイルス感染症とは?原因や症状、治療法を解説!
  • 【獣医師監修】猫のアトピー性皮膚炎とは?原因や症状、治療法を解説
  • 【獣医師監修】猫に瓜実条虫が寄生する?原因や症状、治療法を解説!
  • 【獣医師監修】猫の横隔膜ヘルニアとは?原因や症状、治療法を解説!
  • 【獣医師監修】猫のクッシング症候群とは?原因や症状、治療法を解説