【獣医師監修】猫の尿毒症とは?原因から症状、治療法、予防まで解説

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猫の尿毒症をご存知ですか?急性腎不全や心疾患等を原因として発症し、痙攣や意識障害、息がアンモニア臭い等の症状が出ます。治療は利尿剤等の内服薬が投与されます。この記事では猫の尿毒症について、原因から症状、治療法、予防法まで詳しく解説します。

猫の尿毒症は回復する?後遺症が残ったり安楽死のこともあるのか

猫を飼っている方は、猫の尿毒症という病気をご存知でしょうか?


尿毒症とは、腎機能が低下することで体内に老廃物が溜まり、さまざまな症状を引き起こす病気で対応が遅れると命に関わる状態に陥るケースも珍しくありません。


そのため、猫を飼っている方は大切な猫に苦しい思いをさせないためにも普段から猫の排泄の様子をチェックする必要があります。


しかし、万が一大切な猫が尿毒症になってしまった場合、後遺症もなく回復出来るのか?原因や予防法なども気になりますよね。


そこで、今回「ほけんROOM」では

  • 猫の尿毒症とは?
  • 尿毒症の症状・原因・検査法
  • 尿毒症の対処法と治療費・予防法
  • 尿毒症になりやすい品種・年齢・性別

以上のことを中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、猫の尿毒症に関しての基本的知識を得ることに役立つかと思います。

猫の尿毒症はどんな病気?原因や症状、検査方法を解説!

猫の尿毒症とはどのような病気なのでしょうか?

ここからは

  • 猫の尿毒症とは何か?
  • どのような検査方法なのか
  • 尿毒症の原因・尿毒症の症状

について解説します。

そもそも猫の尿毒症とは?検査方法も解説!

通常、尿を排出する際に体内に溜まった老廃物も尿と一緒に排泄されます。


しかし、腎臓の機能が低下したことで老廃物を尿と一緒に排出出来なくなり、体の中に老廃物が溜まってしまう状態を尿毒症といいます。


早期に治療を行わなければ死に至ることもあります。

検査方法は、

  • 尿検査
  • 血液検査

です。


尿検査では、腎臓での尿濃縮力の確認と尿タンパクの有無を確認でき、血液検査では血中尿素窒素、クレアチニンを測定することで分かります。


またX線検査や超音波検査も行うことがあり、これらは腎臓の状態の確認や原因疾患の特定のために行われます。

猫の尿毒症の原因は?腎不全や心疾患、泌尿器疾患等の原因を解説

猫の尿毒症の原因は

  1. 慢性腎臓病(腎不全)
  2. 泌尿器疾患等の病気
  3. 心疾患

などが挙げられます。

慢性腎臓病(腎不全)

慢性腎臓病は腎臓の機能がゆっくり低下していく病気で、高齢の猫によくみられます。


はっきりとした原因はわかっていないものの、そもそも猫は尿を濃縮して排泄するため、腎臓病になりやすいのではないかといわれています。


また、一度悪くなった腎臓は完全に回復することはありません。


泌尿器等の病気

泌尿器等の病気は、尿道閉塞などが挙げられます。

尿路閉塞は、結石や腫瘍が尿管に詰まる事で原因は細菌感染、肥満、遺伝などが考えられます。


尿毒症が起こると急激に状態が悪化するため、早期治療をしなければ自力で排泄が出来なくなるなどの後遺症が残ったり、最悪の場合は死に至ったりすることもあります。


完全におしっこが出なくなってから2~3日で死に至るので早期発見・早期治療が大切です。


心疾患

心疾患は、心筋症や肥満大型心筋症などが多く高齢猫の場合は加齢に伴った心筋症は比較的多いです。


肥満大型心筋症は心臓のまわりにある筋肉が肥大化し、血液が心臓へ送ることができなくなるという疾患です。


心疾患の原因は遺伝である可能性が高いと言われていますが、はっきりとは分かっていません。

猫の尿毒症の症状は?嘔吐や歩けない等の症状を解説!

尿毒症の症状は

  • 体重減少
  • 食欲がない
  • 元気がない
  • 激しい嘔吐
  • 口臭がする(アンモニア臭)
  • 突然ぐったりする・歩けない
  • 意識の低下
  • 痙攣
  • 下痢

などがみられます。

猫の尿毒症の対処法、治療費用、予防法を詳しく紹介!

日頃から尿毒症にならないよう注意をしていても、万が一猫が尿毒症になった場合、どのように対処したらいいのでしょうか?


また、治療費などもきになりますよね。

ここからは

  • 猫の尿毒症の治療法・治療費
  • 猫の尿毒症を予防するには?

について解説します。

猫の尿毒症の手術や投薬等の治療法、治療費を紹介!

猫が尿毒症になった場合、以下のような治療法を行います。

  • 点滴…尿量を増やして排尿を促進させる
  • 基礎疾患の治療…急性・慢性腎不全や尿道閉塞が原因の場合、尿毒症の治療と並行して行う
  • 人工透析…腎不全に陥っている場合は腹膜透析、血液透析を行う
  • 投薬…利尿薬、制吐剤、胃腸保護剤、抗けいれん剤、ステロイドの投与
  • 外科治療…膀胱破裂、尿結石がある場合、結石の摘出を行う。またカテーテル処置によって尿道の閉塞を解除するケースも多い。

下記は診療費用の一例です。

診察項目金額
診察
700円
血液検査4,000円
皮下点滴1,500円
注射(吐き気止め)2,000円
合計8,200円

手術や入院が必要になることもありますし、通院が何日か必要になればさらに費用は高くなります。


また一般的には上記に加えて尿検査や内服薬の投与も行われますので、その分治療費は高くなります。

猫の尿毒症の予防法は?早期発見・早期治療が大切!

尿毒症にならないためには、尿毒症の原因となる病気にならないよう注意しましょう。

具体的には、


尿を確認する

膀胱炎や尿結石になっている場合、落ち着きがなく排尿の際痛がっていたり血尿が出ていることもあります。


普段から、猫の尿の色、量を確認しすぐに異変に気がつけるようにしましょう


定期検査

7歳以上の猫など高齢猫になるほど慢性腎臓病を患いやすくなります。


基本的にはどの年齢でも慢性腎臓病になる可能性はありますが、得に高齢猫ほど定期的に検診をうけ早期発見できるようにしましょう。

尿毒症になりやすい猫種や年齢、性別はある?

尿毒症にかかりやすい猫種はなく、全ての猫が尿毒症になる可能性があります。


ただ、尿毒症の原因となる腎臓病は

  • アビシニアン
  • シャム
  • メインクーン
  • ペルシャ
  • ロシアンブルー

などの猫種でかかりやすく、また年齢が高齢になるほど腎臓病にかかりやすいため注意が必要です。


性差についてですが、尿道閉塞はオスの猫で多くみられます。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

猫に限らず、ペットが病気やケガをした場合、早急に動物病院へ連れて行く必要があります。


しかし、動物の治療は人間と違い保険証もないので治療費が高額になることはよくあります。


治療費が気になって病院へ行けない…という最悪のケースに陥らないためにもペットを飼っている方は万が一に備えてペット保険に加入しましょう


ペット保険は補償内容にもよりますが、月々の保険料が数百円程度のものからあり、病気やケガだけでなく人にケガをさせたり物を壊してしまった時の補償もあります。


ほけんROOMにはペット保険に関する記事も多くあるので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ:猫の尿毒症は完治する?余命や緩和ケアはどうなのか

猫の尿毒症について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

今回の記事のポイントは、

  • 尿毒症とは腎機能が低下することで体内に老廃物が溜まり、さまざまな症状を引き起こす病気
  • 尿毒症の原因は腎不全、泌尿器疾患、心疾患
  • 予防法は食生活や定期的な検診、日常的に尿を観察する
  • 万が一に備えペット保険に加入する

でした。


猫が尿毒症にならないためには、日頃から飼い主さんが猫の様子をチェックすることが大切です。


大切な猫に苦しい思いをさせないためにも、定期的に健康診断を受け早期発見、早期治療ができるようにしましょう。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事を多数掲載しています。ぜひご覧になってください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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