【獣医師監修】猫の肥満細胞腫とは?原因から症状、治療法まで解説!

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猫の肥満細胞腫をご存知ですか?皮膚型と内臓型の2種類あり、高齢の猫に多く発症します。皮膚型の場合は頭や耳介に多く、痒み等の症状が出ます。内臓型の場合は嘔吐や下痢等の症状が出ます。この記事では猫の肥満細胞腫について、原因から症状、治療法、予防法まで解説します。

猫の肥満細胞腫とは?良性と悪性がある!

猫の肥満細胞腫という病気について知りたいことと思います。


肥満細胞腫には2種類あり、良性のものと悪性のものがありますが、その病気の原因や治療方法などについて知りたいのではないでしょうか。


実は、肥満細胞腫は初期の段階で発見できれば治療ができますが、転移してしまうと命に関わる恐ろしい病気なのです。


そこで今回「ほけんROOM」では

  • 猫の肥満細胞腫とは?原因や症状、特徴、検査方法を解説!
  • 猫の肥満細胞腫の治療法、治療費用、予防法を詳しく紹介!
  • 肥満細胞腫になりやすい猫種や年齢、性別はある?
  • もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
について、詳しく解説していきます。

この記事を読んでいただければ、肥満細胞腫についての原因や治療法、予防法などの理解を深めることができると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

猫の肥満細胞腫とは?原因や症状、特徴、検査方法を解説!

猫の肥満細胞腫とは悪性度の高い細胞腫のことですが、実際どのような病気なのかが分かりにくいと思います。


人間がかかることはほとんどない病気なので、想像がつかないのではないでしょうか。


しかし、この病気は気づかずにいると、さまざまなところへ転移し最悪の場合、死に至ることもある恐ろしい病気です。


そこで下記では、

  • 猫の肥満細胞腫とは?
  • 猫の肥満細胞腫の原因は?
  • 猫の肥満細胞腫の症状は?
について解説しますので、参考にしてください。

猫の肥満細胞腫とは?病理検査等の検査方法も解説!

猫の肥満細胞腫とは、肥満細胞が腫瘍化する疾患のことを言います。

「肥満」とは無関係で、細胞が肥満を想像させる姿になることで病名がついていて、実際は血球系の細胞が腫瘍化したものです。


この病気には下記の2種類のタイプがあります。

  • 皮膚型
  • 内蔵型

皮膚型

皮膚に発生し、比較的良性のものが多い。

内蔵型

脾臓・肝臓・腸に発生し、悪性度が高く転移しやすい。

検査は、細胞診という方法で行います。
腫瘍に細い針を刺して細胞を取り出した後、顕微鏡を使います。
特徴的なつぶつぶの細胞が見つかれば肥満細胞腫と診断されるのです。

診断後は、肥満細胞血症になっていないかをバフィーコートを利用して調べたり、所属リンパ節の針吸引生検で病期の分類、腹部エコーで転移がないかの確認を行います。

猫の肥満細胞腫の原因は?肥満細胞のがん化が原因!

原因ははっきりと分かっていません

ですが、中高年の猫がかかることが多く、分泌腺の過剰分泌や細菌感染により肥満細胞のがん化が原因の可能性があると言われています。


また、シャム猫の発症率が高いことから、品種や遺伝の要因と考えられていますが、はっきりとした原因が分からないので、いつどのようにかかるのか心配だと思います。


愛猫が健康で長生きできるように、毎日体調の変化がないかをチェックすることで早期発見に繋がるはずです。

猫の肥満細胞腫の症状は?皮膚型と内臓型でそれぞれ解説!

猫の肥満細胞腫の症状を紹介します。


皮膚型

顔や耳介に一つから複数発生することが多く、脱毛した場所にできもののようなしこりが見られます。

初期の段階では、かゆみや出血も見られないため、場所によっては発見が遅れる場合もあります。


内蔵型

食欲不振体重減少嘔吐血便などの症状が見られます。

腫瘍は広範囲に広がり、胸水や貧血になり、アレルギー反応を起こすこともあります。


どちらも初期段階での発見が難しく、検診時に偶然見つかるケースが多いです。

転移前に発覚することが大切なので、年に1回は定期検診を受け、皮膚にしこりなどがないかを1日のふれあいの中で確認してあげましょう。


そして、少しでも異常が見つかればすぐに病院へ行ってください。

猫の肥満細胞腫の治療法、治療費用、予防法を詳しく紹介!

猫の肥満細胞腫については理解できたかと思いますが、次に心配なのは治療面についてではないでしょうか?


肥満細胞腫になった際にどのような治療をするのかを知っていれば、万が一の時もスムーズに対応できるかと思います。


そこで今回は

  • 手術などの治療法や治療費を紹介
  • 肥満細胞腫の予防法
について解説しますので、参考にしてください。

分子標的薬やステロイドの投与や手術等の治療法、治療費を紹介!

猫が肥満細胞腫になった場合の治療法を紹介します。


治療法は、主に下記の4つです。

治療法効果
外科治療完全切除が有効
内蔵型は完全切除が難しい場所も
免疫療法免疫力を向上させて治す
化学療法抗がん剤、抗ヒスタミン剤、ステロイドを使用
放射線療法猫には少ないが他の治療と組み合わせる


次に治療費の一例を紹介します。

内容金額
診察700円
日帰り入院2,000円
検査14,000円
点滴・注射8,000円
手術40,000円
内服薬1,400円
合計66,100円

各動物病院で、値段や診察内容、手術法は異なりますので、金額は動物病院で直接確認してください。


上記の場合の検査には、血液検査、レントゲン検査、超音波検査が含まれています。

猫の肥満細胞腫の予防法は?早期発見・早期治療が大切!

猫の肥満細胞腫の予防法は、原因がはっきりしないので難しいのが現状です。

ですので、早期発見・早期治療が大切なポイントとなってきます。


皮膚型の場合、脱毛した場所にできものができているので、偶然見つけることができる可能性があります。


しかし、内蔵型の場合は見た目でわかるくらいの状態の時には、すでに転移している可能性があるため、初期段階で気づくのは難しいのです。


ですので、早期発見をするために最低年に1回の健康診断を受診してください。

肥満細胞腫になりやすい猫種や年齢、性別はある?

肥満細胞になりやすい猫種や、年齢、性別についてご紹介します。


下記の表をご覧ください。

項目内容
猫種皮膚型:シャムネコ
内蔵型:雑種
年齢シャムネコ:若年
雑種:高齢
性別特になし

このように言われていますが、はっきりとした原因が分かっていないので一概にはいえません。

シャム猫や雑種以外にもあらゆる種類の猫が、あらゆる年齢で報告されているので、猫全体的に多い病気という認識を持った方が良いでしょう。


また、肥満細胞腫という名前ですが細胞が大きくなることを指しているため、肥満の猫とは無関係なので健康体の猫でもかかる可能性があります。


自分の猫は安心と思っていて何もしないでいると、気づいたころには大変な事態になっている可能性もありますので充分注意しましょう。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと良いでしょう。


猫には、人間のように健康保険制度がありません。

そのため、病気にかかってしまって治療を受ける場合には、通院費・入院費・治療費・手術費などが全額負担となってしまいます。


病気が1度だけであれば、10万円前後で済むかもしれませんが、何度も繰り返すとその都度お金がかかるので家計にかなり負担がかかってしまいます。


大切な家族の命を守るためには、満足のいく治療をしてあげたいと考えるのではないでしょうか。


そんな時には、ペット保険に加入することをおすすめします。


ほけんROOMではペット保険に関する記事が多くあるので、参考にしてみてください。

まとめ:猫の肥満細胞腫は完治する?再発せず予後は良好なのか

猫の肥満細胞腫とは?について解説しましたがいかがでしたか?


今回の記事のポイントは

  • 猫の肥満細胞腫は、肥満細胞が腫瘍化する疾患のことで、皮膚型と内蔵型の2種類がある
  • 原因ははっきりとは分からない
  • 初期段階で治療できれば治る
  • シャムネコや雑種がなりやすいと言われているが、どの猫でも可能性がある
  • 万が一に備えてペット保険に加入がおすすめ
です。

肥満細胞は初期段階で見つかれば手術で治る可能性がありますが、転移していたり腫瘍が完全切除が難しい場所であれば再発の可能性があり予後が厳しいと言われています。

愛猫の健康の為にも定期検診を受け、万が一の為にペット保険に加入しましょう。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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