【獣医師監修】犬の下痢とは?原因から考えられる病気、対処法を解説

【獣医師監修】犬の下痢とは?原因から考えられる病気、対処法を解説-サムネイル画像

犬の下痢をご存知ですか?アレルギーや寄生虫、ストレス、ウィルス等の感染症、熱中症、ワクチン接種の副作用等が原因です。治療としては整腸剤や抗生物質等が処方されます。この記事では犬の下痢について、原因から考えられる病気、治療、対処法、予防、ペット保険を解説します。

犬の下痢は繰り返す?血便や食欲不振が同時に起こる際は危険!

この記事をご覧のあなたは、犬の下痢について調べておられるかもしれません。


人間も大多数が一度は悩んだことのあるお腹の不調は、人間のように意思を表明できない犬にとってはなかなか分かってもらえず辛い、と言えるかもしれません。


しかし、犬が腹痛になったり下痢をしたりする場合、犬にとって時に命に関わる病気を疑う必要もある、ということを知っておられる方は多くはないでしょう。


そこで今回「ほけんROOM」では、犬の「下痢」という症状について、

  • 犬が下痢になる原因とは?
  • 犬が下痢になった場合疑うことのできる病気とは?
  • 犬が下痢になった場合どのような治療が必要で、どのくらい治療費が掛かるか?
  • 下痢になりやすい犬種や性別はあるのか?
  • ペット保険に加入しておくことのメリットとは?
以上の点を取り上げていきます。

この記事をご覧いただければ、犬を飼っている方、またこれから飼う予定の方にとって、愛犬が特に予兆もなく下痢になった場合に、冷静に判断して適切に対処できるようになることでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

犬の下痢とは?原因や考えられる病気を詳しく解説!

人間であれば、腹痛や下痢になった際に症状や原因を自覚できますが、犬の場合は言葉が通じないので、飼い主が体調をいつもチェックしてあげる必要があります。


そもそも犬は下痢になりやすい動物と言われていますが、具体的に犬が下痢になる原因とは何でしょうか。


その「犬が下痢になる原因」というテーマを次から取り上げていきます。

そもそも犬の下痢とは?便や下痢の種類も解説!

基本的に「下痢」とは、主に水分を8、9割以上含んだ便のことを指します。


人間が便の状態で健康状態を推測できるように、犬の便も飼い主がチェックしてあげることで健康状態を把握することが可能です。


もちろん詳しい健康状態を知るには病院で検査してもらう必要がありますが、たとえば

  • 軟便か、それとも水様便
  • 排便の回数自体が増えているか、それとも変わらないか
  • 便と一緒に血が出ていたり、血便だったりしないか
このような点をチェックできます。

ただ「下痢になっている」だけでなく他に嘔吐などの症状が見られていないか、体調が悪そうにしていないか、という点もチェックが必要です。

下痢の誤飲等の原因とは?大腸炎や腸閉塞等の病気も解説!

犬が下痢をしてしまう原因は一つではなく、複合的な要因であることが多いです。


基本的に犬が下痢をする原因として挙げられるのは、

  • 消化不良・食べすぎ
  • 異物の誤飲、またはそれに伴う腸閉塞
  • 胃腸炎
  • 食物アレルギー、体に合わない食事の摂取
  • 寄生虫感染
  • 細菌・ウイルスへの感染
  • 腫瘍
  • ストレス
主に以上の点です。


また異物誤飲で腸が異物によってふさがってしまう「腸閉塞」になる場合があります。


誤飲が原因で中毒症状になることもあるため、実は「誤飲」は非常に危険です。


さらに、食べ物が原因で下痢になるだけではなく、環境変化や温度変化等が原因となり、ストレスを多く感じることで下痢になる場合があります。

犬の下痢の治療法や治療費、犬が下痢の際の対処法も解説!

ペットの体調をいつもチェックするのは飼い主の役割ですが、「なんとなく体調が悪そうだな」とか、「下痢だからお腹の調子が悪そうだな」と思えるまでが限界であり、原因を突き止めることはできません。


下痢も場合によっては命に関わる病気が関係していることもあるため早期治療が重要ですが、実際にどのような治療が効果的なのでしょうか。


また、検査を行ったり薬が投与されたりする場合、どのくらいの治療費が掛かるのでしょうか。

犬の下痢の抗生物質や整腸剤の投与等の治療法、治療費用を紹介

まず、犬が下痢になった場合は検査によって原因を突き止めることが最優先です。


そして、判明した原因に基づいて最適な治療方法を選択することになります。


一般的な治療方法としては、

  • 誤飲:自然排出を待つ、外科的治療。また催吐処置を行うこともある。
  • 消化不良・食べすぎ:今後の食生活の改善指導
  • 胃腸炎:投薬、必要に応じて入院治療
  • 寄生虫:駆虫薬の投与
  • 細菌・ウイルス:抗生物質の投与、必要に応じて入院治療
  • 腫瘍:入院治療、外科的治療

このような方法が挙げられます。


そもそも犬の下痢は「緊急性を要する下痢」とそうでない下痢に分類され、緊急性を要する場合はすぐに入院・手術が必要となる場合もありますが、緊急性を要さない場合は自宅療養も十分可能です。


1回あたりの治療費は検査や投薬だけであればそのほとんどが1万円以下と少額である場合が多いですが、10万円以上の費用がかかる高度な手術が必要な場合や、生涯にわたって投薬が必要になりその間ずっと出費が発生する場合があります。

犬の下痢の対処法は?動物病院に行かず、様子を見る場合も紹介

では、「緊急性を要さない」下痢の場合、どのように対処することができるのでしょうか。


基本的に一過性の下痢であれば、すぐに治療が必要な可能性は少ないです。


ただし、飼い主が症状を一過性のものと見るか、そうでないかを見るのは思っているほど簡単ではありません。


一過性の下痢の場合は1~2日くらいで症状がおさまってくるので、下痢以外の症状がみられず元気や食欲がある場合は自宅待機をし、症状が悪化したり3日以上続いたりするようなら病院を受診しましょう。


また、基本的には犬が何度も下痢をしている場合、大したことがないように見えても病院へ連れていき、検査をすることをおすすめします。


自宅で行える対処方法には、

  • 下痢をした直後の食事は絶食させて様子を見る
  • 水分は定期的に摂取させる
  • いつもより消化に優しいものを餌として与える

このような方法が挙げられます。


下痢後に絶食が必要なのは胃腸の活動を休ませるためであり、犬が可哀想に思えるかもしれませんが直後の絶食は行うべきです。

下痢が止まらない、嘔吐や食欲不振が見られる場合は危険!

では、緊急を要する下痢の場合、どのような対処が必要となるのでしょうか。


すぐに検査が必要な状態として挙げられるのは、

  • 下痢と同時に中毒症状が見られる
  • 何度も嘔吐していたり、食欲がない
  • 熱が出ている
このような症状が、ウイルス感染や寄生虫、誤飲や子犬のパルボウイルス感染症、腫瘍などが原因であったりする場合は、すぐに治療が必要となります。

特に、感染症を起因とする下痢の場合は、1回や2回で終わらずに、何度も続けてひどい下痢や嘔吐・発熱といった症状が見られる場合があります。

その場合は、飼い主が自分でなんとかしようとせずにすぐに病院で検査するべきです。

また、誤飲によって腸閉塞を起こしているなら、場合によっては入院してから手術によって異物を取り除く必要があります。

補足:犬が下痢をした際は、下痢の色や量等を記録しておくと良い

犬が下痢をした場合、見たままの症状を医師に伝えるのが難しい、と思われる方もおられるかもしれません。


そのような場合、犬の便について色や状態を的確に伝えられるようにメモしたり、写真で記録を取っておくなら、下痢の症状について円滑に医師へ伝えることができるでしょう。


便を採取して病院へ持参することも可能ですが、感染症が下痢の原因である場合は注意が必要なので、あらかじめ持参の必要性の有無について病院側へ確認しておくと良いでしょう。


便の持参が必須ではないのは、たとえ便を持参しなくても、病院へ行けば詳しい検査が可能だからです。

下痢をしやすい犬種や年齢、性別はある?

ここまで取り上げたように、犬が下痢になる原因は様々であるため、症状が続くようであれば何よりも病院へ行くことが優先されます。


下痢は犬種や性別に関わらず、どの犬でもなる可能性があります


人間が年齢や性別に関わらず下痢のリスクが有るように、そもそも犬の場合も「誤飲」や「ストレス」など犬種や性別に関わりなく起こりうる問題が下痢の原因なので、「自分の犬は健康そのものだから下痢にはならない」と決めつけることもできません。


ただし、下痢という症状が胃腸炎や腫瘍などの病気が原因の場合、犬の年齢が高いほどリスクは増えます。

犬の下痢の予防法は?ペット保険についても解説!

たとえ下痢の原因が命に関わる病気ではなかったとしても、愛犬には下痢をせずに元気でいてほしいと思いますよね。


しかし、どれだけ自発的に健康的な生活を送ることが可能である人間であっても突発的な下痢に悩まされることがあるのに、犬も「下痢を予防する」ことなど可能なのでしょうか。


ここでは

  • 犬の下痢の予防法
  • ペット保険について

解説していきます。

犬の下痢の予防法は?日頃からの観察と食事内容に気をつけよう

まず、犬の下痢を予防するためにできる基本的なこととして、

  • 食生活の改善
  • 定期的な運動
  • 誤飲をさせない環境づくり
主にこのような点が挙げられます。

まず犬は食事が原因で下痢をすることも多いです。ドッグフードの種類を変えるときは徐々に切り替える、人間の食べ物を与えない、食べ過ぎにならないように食事量に気をつけることで予防できます。

もちろん、特定の食品にアレルギー症状を示す犬の場合は、間違って与えてしまわないよう注意します。

さらに、散歩等の定期的な運動を心がけることは身体面だけではなく、ストレスを軽減させ精神面の安定を図れるというメリットもあります。

また、飼っている環境において「物理的に誤飲ができない」ような環境作りをすることは、中毒や腸閉塞等の予防となります。

犬の口が届く範囲にものを置かない、ゴミ箱を漁れないようにする等のことを心がけましょう。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

下痢のリスクがあるのはどの犬も同じであり、どれだけ健康面に気を付けてあげていても下痢になることはあり得ます。


特に危険なのはそれが病気を起因とする場合であり、たとえ誤飲をしなくてもウイルスへの感染や寄生虫等によって下痢になることがあります。


ですから、そのような場合に発生する「治療費」という突発的な出費が負担になってしまわないように、あらかじめお金の準備をしておくことは大切です。


そこで選択肢としておすすめなのが、「ペット保険」に加入するといいう方法です。


ペット保険に加入しているなら、

  • 下痢に伴う入院費・通院費などが補償される
  • 高額になりやすい治療費の自己負担額を大幅に軽減できる
  • 手術が必要な場合も、より高度な治療を選べる場合がある

このようなメリットがあります。

例:「SBIいきいき少短のペット保険


たとえば経済的な問題によって、愛犬に必要な治療を受けさせてあげられない、という事態を避けることができます。


特に、10万円以上かかるような緊急手術が必要な場合であっても、躊躇せずに治療することを選択してあげられます。

まとめ:犬の下痢とは?体の震え等の症状もみられたら要注意!

今回は犬の「下痢」について様々な点を取り上げましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは、

  • 食べすぎによる消化不良やアレルギー、ストレスなど犬が下痢になる原因はいくつもある
  • 下痢が何度も続く場合、胃腸炎や感染症、寄生虫等の原因が考えられる
  • 1回あたりの治療費は数千円~1万円程度だが、病気によっては手術費用が高額になる場合もある
  • 下痢になりやすい犬種や性別は基本的に無いが、起因とする病気のリスクは高齢犬の方が高い
  • ペット保険に加入することで、様々な種類の治療に伴う費用の自己負担額を軽減できる

以上の点です。


下痢という症状は、やはり人間と同じように犬であっても完全に予防することはできません。


ですから、普段の食生活を見直して発症の可能性を少しでも減らしてあげたり、ペット保険に加入したりする等の方法で将来的に発生し得る費用の準備をしておくことによって、ただ「飼っている」だけではない、より良いパートナーとして愛犬との生活ができるでしょう。


ほけんROOMではこの記事以外にも役に立つ記事を多数掲載していますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

ランキング

  • 【獣医師監修】犬の血便とは?原因から治療、予防、対処法まで解説!
  • 【獣医師監修】犬の泌尿器疾患とは?泌尿器の病気の原因、治療を解説
  • 【獣医師監修】犬の跛行とは?意味や原因、考えられる病気を解説!
  • 【獣医師監修】犬の膵炎はどんな病気?症状や原因、治療費・治療法なども紹介!
  • 【獣医師監修】犬の嘔吐とは?原因から治療、考えられる病気を解説!
  • 【獣医師監修】犬の外耳炎はどんな病気?症状や原因、治療費・治療法なども紹介
  • 【獣医師監修】犬の子宮蓄膿症はどんな病気?症状や原因、治療費・治療法なども紹介
  • 【獣医師監修】犬が膿皮症になる原因はシャンプー?薬で治る?病気や対処方法を解説
  • 【獣医師監修】犬の白内障とは?原因や症状、治療・手術費用、予防法を徹底解説
  • 【獣医師監修】犬の腸閉塞とは?腸が詰まってしまう病気?症状や原因、治療法を解説