【獣医師監修】犬の血便とは?原因から治療、予防、対処法まで解説!

犬の血便をご存知ですか?ストレスや異物誤飲、パルボウイルス等の感染症、寄生虫感染、急性出血性胃腸炎等が原因で起こります。治療として、抗生物質や駆虫薬、整腸剤の投与等が行われます。この記事では犬の血便について、ウイルス等の原因から対処法、予防まで解説します。

犬の血便は治る?血便が止まらない場合は危険!

愛する飼い犬の血便を見つけたらとても驚き、重い病気なのではと、とても心配になりますよね。


犬の血便とはどのような体のサインなのでしょうか。また、血便は治るのでしょうか。


血便の原因や対処法を知っておくと、いざというとき冷静に行動できるかと思います。


今回「ほけんROOM」では、

  • 犬の血便の原因と種類、また血便から考えられる病気
  • 犬の血便の治療法と治療にかかる費用、また血便の対処法
  • 血便になりやすい犬種および年齢と、性別による違い
  • 血便を予防するにはワクチン接種も有効、またいざというときに備えてペット保険に加入

について解説していきます。


この記事を最後までお読みいただければ、飼い犬が血便をしたときどうすれば良いのか、また血便を予防する方法も理解することができるかと思います。

犬の血便とは?原因や種類、考えられる病気を解説!

犬の血便は病気が原因なのでしょうか。血便からどんな病気や体の状態が推測されるのか気になりますよね。


血便と聞くと赤い色の血液が混じった便を想像するかもしれませんが、実は出血している部位によって便の色が異なります。もし、飼い犬が血便をしたら、その血便はどんなものだったのかよく見ておくことも大切です。


そこで、

  • 犬の血便の種類
  • アレルギーや会陰ヘルニアも血便の原因、その他に考えられる病気とは

について解説していきます。


いざというとき慌てずに対処できるので、血便について基礎知識を持っておくことも犬との生活には必要と言えるでしょう。

そもそも犬の血便とは?血便の種類についても解説!

犬の血便は、すべて同じではありません。そのため、動物病院に行く際も血便の状態を詳細に話す必要があります。


犬の血便には、大きく分けて以下の2つがあります。


  1. 鮮血が混じった赤い便または赤い血液が混じった便
  2. 便の色が黒いタール色


血便に赤い色、または鮮血が混じっている場合、肛門や大腸など便の出口に比較的近いところから出血が起こっています。また、ゼリー状の粘液が混じることもあるようです。


また、便の色が黒いタール色の場合、食道や胃など上部消化管からの出血が考えられます。


このように血便には種類があるので、動物病院でスムーズに説明するためにも、便の色と状態、血が表面にあるのか便に混じっているのか、血の量、いつから血便をしているのかなどチェックしておきましょう。

血便の原因は?アレルギーやヘルニア等考えられる病気も解説!

血便の原因となる病気には、細菌やウィルスおよび寄生虫などに感染することよって引き起こされる腸疾患や、腸に慢性的な炎症がみられる炎症性腸疾患(IBD)、腺癌やリンパ腫など腸にできる腫瘍、原因不明の嘔吐や下痢を引き起こす出血性の急性胃腸炎などがあります。


またこの他にも、食物アレルギーや下痢、便秘、ストレス、会陰ヘルニアも血便の原因として挙げられます。


さらに誤飲も血便の原因となります。

食べ物以外の異物を誤って飲み込んでしまうと消化できず、とがった部分で胃や腸を傷つけてしまう可能性があるのです。犬が飲み込むと危険な物は、できるだけ身近に置かないようにしましょう。


赤い色、または鮮血が混じる血便は、感染性腸疾患や炎症性腸疾患、大腸にできた腫瘍、ストレスが原因となります。

犬の血便の治療法や治療費、対処法を詳しく解説!

血便はどのように治療するのでしょうか。また、その治療にはどのくらいの費用がかかるのか気になるところですよね。


そこで、

  • 血便は抗生物質やステロイドの投与などで治療、その費用とは
  • 愛犬が血便をしたら、動物病院での説明のために血便の写真の撮影がおすすめ
  • 血便に加えて、下痢や嘔吐、食欲不振の症状があれば動物病院で診察

について解説していきます。


血便が出たときどのように対処したら良いのか知っておくと、いざというとき慌てずに行動できますね。

犬の血便の抗生物質の投与等の治療法、治療費用を紹介!

血便が出て病院で診察を受けた場合、どのような検査や治療をするのでしょうか。


病院で行われる検査・治療

まずは、検査をします。行われる検査は症状で違いがありますが、多く行われるのが検便です。また場合によっては血液検査やレントゲン検査、超音波検査などを行うこともあります。


そして、検査によって原因を特定できたら治療が行われます。


治療はウィルスや細菌による感染症が原因の血便であれば、対症療法が行われます。また、炎症性腸疾患(IBD)の場合は、ステロイド剤を投与して炎症を抑える治療を行います。


その他、粘膜保護剤や寄生虫が原因であれば駆虫薬の投与など、それぞれの症状にあった治療が施されます。


検査と治療にかかる費用

検査や治療にかかる費用は、血便の原因や体重、病院によって違いがありますが初診料と糞便検査費、薬代で5,000円ほどといわれています。

愛犬が血便をしたらどうする?検査のためにも血便の写真を撮ろう

飼っている愛犬がもし血便をしているのを発見したら、動物病院に行くことを考えるかと思います。


病院に行く際には、血便の状態を説明するための準備をしておきましょう。


病院で必要な説明とは

病院では検査や治療を迅速にかつ的確に行うためにも、血便の状態を詳しく説明する必要があります。


便のやわらかさや形状、そして色、血がどんな色をしていて、表面についているのか便に混ざった状態なのかなどを、病院では伝えると良いでしょう。


また検査に役立つので、できるだけ実際の糞便を持参するようにしましょう。

血便の状態を伝える方法として写真がおすすめ

ただ、口頭で伝えるよりも正しく説明できる方法があります。それは、スマホなどで写真を撮って、その撮った写真を見せることです。


特に、色や形状など口頭よりも写真の方が正確に伝わるので、おすすめです。

下痢や嘔吐、食欲不振がみられる場合は必ず動物病院に診せよう

血便をしたからといって、すぐに動物病院に連れて行く必要があるわけではありません。


犬はストレスでも血便をする場合があります。吐いたり下痢をしたりということもなく、いつも通り元気があって食欲も旺盛、このような時はストレス性の血便の可能性があるため、ストレスになる要素はないか、環境の変化はなかったかなどに気を配って、もし心当たりがあるものがあれば取り除いて心地よい環境に整えてあげましょう。


しかし、血便が止まらない、元気がなくなってきた、吐くなどの症状が見られたら病院で診てもらいましょう。


また、黒っぽいタール色の血便や便に混じる血の量が多い、元気がなく食欲不振などの症状があれば、早急に治療の必要がある病気が原因である可能性が考えられるため、すぐに病院に連れて行きましょう。

血便になりやすい犬種や年齢、性別はある?

血便のなりやすさには犬種や年齢などは関係があるのでしょうか。


血便になりやすい年齢は老犬と若い犬です。老犬の場合は消化機能が衰えることで便秘になりやすく、腫瘍もできやすいです。また若い犬では異物誤飲や子犬にかかりやすいバルボウイルス感染症が要因として考えられます。


血便になりやすい犬種としては炎症性大腸ポリープになりやすいミニチュア・ダックスフンド等が挙げられます。

犬の血便の予防法は?ペット保険についても解説!

愛犬には血便などすることなく、いつも元気でいてほしいものです。


飼い主が気を付けることで防げるのであれば、ぜひ実行したいと思われるのではないでしょうか。


そこで、

  • ワクチン接種など血便の予防法
  • 安心して治療を受けるためにペット保険への加入がおすすめ

について解説していきます。


最後までお読みいただければ、予防法を知るだけでなく、治療が必要となっても安心して治療を受けさせてあげるためのペット保険の必要性へも理解が深まるかと思います。

犬の血便の予防法は?ワクチンの接種等の予防法を解説!

犬の血便を防ぐためにおすすめの予防法をご紹介いたします。


ストレスのない環境作り

犬はストレスを感じると血便をしやすくなります。年齢や犬種にあったストレスの少ない、規則正しい生活を毎日過ごすようにしましょう。また、犬が心地よいと思える環境を作ってあげることも大切です。運動不足(散歩時間が少ない)、飼い主様とのコミュニケーション不足(留守番時間が長い)、環境の変化(引っ越しや家族構成の変化)などにストレスを感じる犬が多いですので、これらのストレス要因をできるだけ取り除いてあげるようにしましょう。


定期的なワクチン接種

ウイルス感染を予防するためにはワクチン接種が有効です。そのため、定期的に病院で混合ワクチンを受けるようにしましょう。また、寄生虫も予防薬で防ぐことができます。


定期的に健康診断を受ける

病気は早期発見、早期治療をすることで治る確率は高くなります。年をとれば病気にもかかりやすくなるため定期的に病院で健康診断を受けると良いでしょう。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

愛犬の血便は早急に治療しなければならない病気の可能性があります。


もしも飼っている愛犬が病気になってしまったら、できるかぎりの治療を受けさせてあげたいと思うでしょう。


しかし、血便の検査にはレントゲンや超音波検査が必要になることが有り、治療には点滴をすることもあります。そして、症状が重い場合には手術や入院が必要になるかもしれません。


このように症状が重度の場合や、腫瘍などの病気が原因となっている場合などは治療費が高額になってしまいます。


そんなもしもに備えて、ペット保険に加入することがおすすです。


ペット保険に加入していれば、安心して治療を受けさせてあげることができますね。


ほけんROOMには、他にもペット保険に関する記事も多く掲載していますので、参考にしてください。

まとめ:犬の血便とは?

この記事では、犬の血便について原因や治療法、予防法などを中心に解説してきました。


今回の記事のポイントは、

  • 血便には種類があり、病気やアレルギー、誤飲などが原因になることがある。
  • 血便の治療は抗生物質やステロイドの投与、駆虫薬などで行われる。
  • 病院に連れて行くときは、血便を写真で撮っておくと症状が伝わりやすい。
  • 血便のなりやすさに年齢は関係あるが、犬種や性別による違いはない。
  • 血便の予防には、ストレスの溜まらない生活やワクチン接種などが有効である。
  • もしものためにペット保険への加入がおすすめ。

でした。


普段元気な愛犬であっても、急に体調を崩すことも少なくありません。日頃から愛犬の様子をチェックし、体調の変化に気づいてあげることが大切です。


血便を見つけたときどうしたらよいのか、この記事を参考にしていただければと思います。


ほけんROOMでは、他にも様々なペットや保険に関する役立つ記事を多数公開しておりますのでぜひご覧ください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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