【獣医師監修】犬に外傷がある時は?怪我の応急処置方法を解説!

犬の皮膚に擦り傷や切り傷等の外傷がある時は心配ですよね。傷口から出血していたら焦ってしまうと思いますが、化膿しないようまずは応急処置をすることが大切です。この記事では犬の外傷について、怪我ごとの応急処置の方法や外傷が原因となる白内障等の病気について解説します。

犬に外傷があった!怪我の種類ごとの手当ての仕方を解説!

犬を散歩させたりドッグランなどで遊ばせてたりしていると、思わぬ擦り傷や切り傷などの外傷をみかけることがあると思います。


しかし、正しい対処法も分からないので、どうすればいいのか悩むこともあるのではないでしょうか。


実は、少しの外傷だからと放っておくと、そこからとんでもない病気を引き起こす可能性があるので、きちんとした対処を取る必要があるのです。


そこで今回「ほけんROOM」では、

  • 犬の外傷の手当ては?応急処置方法や注意点を詳しく解説!
  • 犬の外傷から発症する病気とは?外傷が原因の病気を解説!
  • 犬に外傷を負った、異変がみられたときの対処法は?
について、詳しく解説していきます。

この記事を読んでいただければ、犬が怪我をしたときに焦らず正しい応急処置を施すことができると思いますので、ぜひ参考にしてください。

犬の外傷の手当ては?応急処置方法や注意点を詳しく解説!

犬でも思わぬ形で怪我をすることがあります。愛犬が万が一怪我をしてしまった時の正しい応急処置法をご存知でしょうか。


犬を飼っている方は多いですが、応急処置法をきちんと理解できている方は少ないように感じますが、何かあった時にすぐに対処できるかが大切です。この記事でしっかり応急処置法を理解しておくと安心です。


そこで下記では

  • 切り傷や擦り傷、鼻血などの出血を伴う怪我の場合
  • 骨折・脱臼の場合
  • 火傷の場合
  • 熱射病・熱中症の場合
  • 補足:手当ての際の注意点とは?人間の傷薬は使わない!
これらについて、解説しますので是非ご覧ください。

①:切り傷や擦り傷、鼻血等の出血を伴う怪我の場合

転倒したり他の犬に噛みつかれるなどして切り傷や擦り傷ができた場合、まず初めに汚れを洗い流します。その理由として、放っておくと傷口に菌などが入って感染症になる恐れがあるからです。

手元に生理食塩水があれば傷が染みにくくなるので使用しましょう。なければ、水道水で洗い流します。

また、止血させるには濡れているところをキレイな布でふき取り、ガーゼなどを押し当てて止血します。万が一傷口が深い場合は、手ぬぐいなどで縛ってテープで固定します。

そのままの状態で、動物病院へ向かいましょう。

②:骨折・脱臼の場合

抱っこしていて誤って落としてしまった、ソファーから飛び降りてしまったなどの際に骨折が起こりやすいです。犬は病気を隠す傾向にあるので、あまり痛がっていないからといって病院へ連れて行くことを遅らせないようにしましょう。


放っておくと、生活を送ることが困難になってしまうことがあります。


骨折または脱臼をした場所に包帯を巻き、そこに脱脂綿や布を巻いた板などを添え、その上からさらに包帯を巻いて動かないように固めましょう。しかし、あまりきつくしすぎると嫌がったり血流に影響を及ぼしますので注意してください。


固定できれば、ケージなどに入れて安静にした状態で動物病院を受診しましょう。

③:火傷の場合

火傷の場所を熱さが消えるまで冷水や濡れタオルを当てて冷やします

火傷の範囲が広い場合は広範囲を冷やす必要があるので、お風呂場へ連れて行き体全体を冷水で冷やします。シャワーや洗面器を利用して冷やしましょう。

充分に冷やしたら冷たいタオルや包帯などを当て火傷の部分を覆います。

火傷の原因が化学薬品による場合全身を水で洗ってあげます。嫌がる場合にも、ザっと洗ってそのまま動物病院へ連れて行きます。

人間の火傷の薬を自己判断で使用するのは危険ですので、必ず獣医師の判断に任せましょう。

④:熱射病・熱中症の場合

熱中症と思われる症状が出た場合、水や濡れタオルで体を冷やしたり、太い血管がある首や脇、股をタオルを巻いた保冷材で冷やしたりします。また、下痢や嘔吐、ふらつきなどの症状が出ている場合は重症化している可能性があるので早急に動物病院へ連れて行きます。


意識があってもなくても、体を冷やしながら動物病院に電話し、一刻も早く動物病院を受診するようにしてください。

補足:手当ての際の注意点とは?人間の傷薬は使わない!

犬は痛みがある場合は応急処置を施そうとすると抵抗して噛みついたり暴れたりして、飼い主が怪我をしたり症状が悪化する恐れがありますので注意が必要です。噛みつき防止のために口輪をつけるなどして噛まれないような対策を取りましょう。


また、消毒のために人間の傷薬を使用する飼い主もいますが使用しないようにしてください。オキシドールなど刺激が強いものは犬が暴れだす原因となり噛みつくおそれがあります。


犬は人間よりも痛みに敏感なため、刺激が強いものは過剰に反応してしまいますので、なるべく刺激を与えないように優しく配慮して応急処置を行います。


応急処置が済めば、必ず動物病院へ連れて行きましょう。

犬の外傷から発症する病気とは?外傷が原因の病気を解説!

上記で解説した外傷などが原因でさまざまな病気にかかることがあるのですが、ご存知でしょうか。


犬が病気をしても気づきにくいことが多く、発見が遅れると手遅れになることもあります。しかし、原因や症状を知っていれば少しの異変にも早期に気づけ、手遅れになる前に防げる可能性があるのです。


そこで下記では

  • 緑内障・白内障などの目の病気
  • 破傷風
  • 腹腔内出血
についての、原因・症状・治療について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

①:緑内障・白内障等の目の病気の原因、症状、治療について

【原因】

目の病気といえば、緑内障や白内障など様々な病気がありますが、外傷が原因のこともあります。


【症状】

白内障は高齢犬によく見られる症状で、水晶体が白く濁ることで黒目の部分が白く見え、進行すれば失明します。

緑内障は肉眼で見ると白目の部分が赤くなり、気づいたころにはすでに失明しているケースが多いです。


【治療】

白内障の場合は進行を止める目薬が基本です。また完治させるには手術が必要となります。緑内障は基本的に完治することは難しく、目薬+内服薬で眼圧のコントロールをします。そして失明していて痛みのコントロールができない場合などに眼球の摘出を行います。

②:破傷風の原因、症状、治療について

【原因】

傷口から破傷風菌が感染し破傷風になります。散歩や遊びの中での切り傷や開放骨折、けんかなどの外傷の傷口から破傷風菌が入り込むことが原因です。


【症状】

顔面が笑ったような表情になるのが特徴です。その理由として、顔面の筋肉が収縮したことで口などが吊り上がったように見えるからです。他にも、口が開けられない・元気がない・食欲がない・脱水・呼吸困難・発熱などの症状があります。さらに振動や音、光などの刺激に強く反応し、筋硬直が起こることもあります。


【治療】

  • 犬専用の物がないので、馬や人間の抗毒素血清の投与
  • 抗生剤の投与をある程度の期間継続させる
  • 外傷や脱水などの治療
  • 暗く静かな場所での筋硬直の緩和
など、それぞれの症状に合わせた治療を行っていきます。

③:腹腔内出血(血腹)の原因、症状、治療について

【原因】

腹腔内で急性の出血があり、血液が溜まった状態で、交通事故や落下事故等少しの外傷でも腹腔内出血になります。


【症状】

突然の元気消失起立不能など見られます。大量の出血で低血圧の兆候が見られ、ぐったりとしてしまいます。適切な処置を行わなければ数時間で死んでしまう可能性もあるので異変が見られたらすぐに病院へ行くようにしましょう。


【治療】

初期治療でショックから離脱できれば麻酔処置を行い、緊急開腹手術で止血処置を行います。症状によっては、輸血が必要になる場合もあります。

犬が外傷を負った、異変がみられたときの対処法は?

犬が外傷を負った際の応急処置方法や症状を理解でき、万が一何かがあってもスムーズに対応することができると思います。


しかし、それだけでは何の解決にもなっていません。応急処置をした後はどうすれば良いのでしょうか。


実は、その後の対処の仕方で愛犬が助かるかが決まります。


そこで下記では

  • 犬の外傷や異変の対策として、すぐに動物病院に行くことが大切
  • もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!
について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

犬の外傷や異変の対策として、すぐに動物病院に行くことが大切

上記で紹介した応急処置方法は、あくまで応急処置なので手当として不十分です。そのため、手当が済んだらすぐに動物病院を受診しましょう。

動物は怪我や病気を隠す習性があります。その理由として野生の世界では弱っていると外敵に狙われてしまうので、身を守るために気丈に振舞います。

つまり飼い主が異変に気付いた時には、すでに進行している可能性があります。すぐに病院へ連れて行くようにしましょう。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

今回紹介した病気や怪我は、どんな犬にも起こりうるものです。そのため、きちんとした知識を入れた上で万が一のときにしっかりと対処するようにしましょう。そうすれば、最悪の事態を防ぐことができる可能性が高くなります。


応急処置を取った後は病院へ行き適切な治療を受けるのですが、犬の場合人間のように健康保険がありません。治療費は全額負担になり、長期の入院や治療の場合には高額な医療費がかかってしまいます。


そこで、万が一の時に役立つペット保険への加入をおすすめします。


ほけんROOMでは、ペット保険に関する記事が多くあるので検討する際に参考にしてみてください。

まとめ:犬に外傷があったら?消毒して化膿を防ごう

犬に外傷があった!怪我の種類ごとの手当ての仕方について解説してきましたが、いかがでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • 応急処置をする際は、犬の口を縛らないと噛みつかれる
  • 早期発見の場合には助かる病気があるが、飼い主が気づく頃は手遅れの可能性が高い
  • 応急処置を済ませたらすぐに病院へ行く
  • 医療費が全額負担なのでペット保険への加入がおすすめ
です。

何かあった時に応急処置ができるかできないかで愛犬の命が変わることもあります。すぐ病院は駆け付けれる距離だと良いのですが、少し距離がある場合は適切な処置を取ってから向かう方が確実です。

どうすれば良いか悩む際は。かかりつけの動物病院へ連絡してどうすればいいかを教えてもらうこともできます。

また、入院や手術には高額の医療費がかかるので、ペット保険への加入もおすすめです。

ほけんROOMでは、他にも保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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