【獣医師監修】犬の流涙症とは?原因から症状、治療、予防まで解説!

犬の流涙症をご存知ですか?アレルギー性結膜炎等で涙の分泌量が増えることが原因で、涙やけ等の症状を引き起こします。処置としては鼻涙管洗浄や手術、目薬の処方が行われます。この記事では犬の流涙症について、原因や症状、治療法、治療費用、予防まで詳しく解説します。

犬の流涙症とは?原因から対策まで詳しく解説!

犬の流涙症というのを聞いたことがありますか?治る病気なのか、点眼薬などで予防することはできるのかなど、ご存知ない方もあると思います。

そこで今回「ほけんROOM」では、犬の流涙症について、

  • 犬の流涙症の原因や症状は?
  • 犬の流涙症の治療法や予防法は?
  • 流涙症にかかりやすいのはどんな犬?
  • ペット保険に加入すると安心!

という内容でご紹介したいと思います。


愛犬の被毛をせっかく整えてあげたのに、涙やけで赤茶けてしまってはかわいそう。いつでもきれいな瞳で、きれいな被毛でいてほしいものです。


そのためにも、流涙症にかかったときには適切に処置をして、またきちんと対策をしてあげることが大切です。最後まで読んでいただいて、愛犬がいつもかわいくいてくれるための参考にしていただければと思います。

犬の流涙症とは?原因や症状、検査方法を解説!

流涙症とは、瞳に涙がたくさん溜まってしまうもので、私たち人間もかかることがある病気です。流涙症にかかってしまうと、瞳に涙があふれ出して、拭いてもまたすぐにあふれてくるような状態となります。愛犬がそのような状態になったのを見ているのは辛いですね。


それでは、一体犬の流涙症の原因は何なのでしょうか。また流涙症になると具体的にどのような症状が現れてくるるのでしょうか。


そこでここからは、

  • 流涙症ってどんな病気?
  • 流涙症の原因は?
  • 流涙症の症状は?

について、それぞれご紹介します。愛犬が流涙症にかからないようにするためにも、原因や症状をきちんと理解しておきたいですね。

そもそも犬の流涙症とは?検査方法も解説!

涙は、瞳の表面を潤し、目頭にある涙点から涙管を通って排出されます。流涙症になると、涙管が詰まってしまうことにより、涙がうまく排出できずに瞳の中にとどまってしまうため、瞳に涙があふれてしまう状態となります。


犬が流涙症になると、瞳に涙があふれることにより、目の周りの毛に涙がついて濡れた状態が続きます。目頭から鼻の横の辺りの毛が濡れて変色してしまうこともあります。


涙が毛にこびりつくことで、目やにが増えたり、皮膚炎などになることもあります。また、見た目にもよくないですし、放っておくと目の周りだけでなく顔全体が黒く変色してしまうこともありますので、早めに対処してあげたいですね。


流涙症であるかどうかを判断するためには、目頭や涙点の構造に異常がないか調べたり、涙管が詰まっていないか管を入れて検査したりします。時にはMRICT検査が行われることもあります。

犬の流涙症の原因は?アレルギー性等様々な原因がある!

犬が流涙症になるのは大きく3つの原因に分けられます。

涙の分泌量が多い

何らかの刺激によって、涙の分泌量が増え、排出しきれない分が瞳の中にあふれてしまいます。

涙の量が増える要因としては、異物の混入、アレルギー性の結膜炎、逆まつ毛や眼瞼内反症などによる瞳への刺激、角膜炎や眼瞼炎などによる炎症などが挙げられます。

涙を排出する経路が目詰まりしている

涙は通常なら鼻涙管を通って排出されますが、この鼻涙管が狭くなったり目詰まりをしたりすることで、涙が正常に排出されずに涙が溜まってしまいます。

目詰まりする要因としては、先天的に鼻涙管に構造上の異常がある、結膜炎や鼻炎による鼻涙管の圧迫、鼻腔や上顎骨周辺の腫瘍による圧迫、重度の外傷や炎症による後遺症などが挙げられます。

眼表面への涙液の保持能の低下

下まぶたの内反や、マイボーム腺がうまく機能しないことにより涙の中の油層が減少するため下まぶたが涙をとどめておけずに流涙となってしまいます。

犬の流涙症の症状は?涙やけ等の症状を解説!

犬が流涙症になっても基本的に痛みはありません。けれど、常に涙があふれているので、目頭から鼻にかけて被毛に涙がこびりついて変色し、涙やけの状態となります。


涙やけを放っておくと、いつも濡れていることで細菌が繁殖しやすくなり、皮膚炎を起こしてしまうこともあります。


流涙症の主な症状としては、

  • 目の周りがいつも濡れている
  • 目やにが増える
  • 目の周りが赤茶けた色になる

などが挙げられます。


流涙症が外傷や異物などによる刺激によって引き起こされたときには、目を閉じることが多くなったり、白目の部分が赤くなったりすることもあります。

犬の流涙症の治療法や治療費用、ケア、予防法を詳しく紹介!

犬の流涙症について、どんな病気なのか、また原因や具体的な症状についてご紹介しましたが、もし愛犬が流涙症にかかってしまったらどうすればよいのでしょうか。また流涙症にならないためにはどのように対策すればよいのでしょうか。


そこでここからは、

  • 流涙症の治療法と治療費
  • 涙やけの対処法と予防法
  • 流涙症はどうすれば防げる?

という点についてご紹介していきます。


愛犬には健康で過ごしてほしいものです。でも残念ながら病気にかかってしまうこともあります。そんなときには適切な処置をして、少しでも早く治るようにしてあげたいですね。

犬の流涙症の点眼薬や手術等の治療法、治療費用を紹介!

流涙症になってしまったら、原因を取り除く治療をします。


異物が混入したときは、目薬などで洗い流します。逆毛や被毛が原因のときは、毛をカットしたり、必要であれば瞼の位置を整える手術を行ったりすることもあります。


角膜炎や鼻炎が原因のときは、その病気を治すための治療をします。


鼻涙管に異常があるときは、目詰まり解消のため、カテーテルを使った鼻涙管洗浄を行ったり、涙点のサイズ変更のための手術を行ったりすることもあります。


また、目やにが多く見られたり、涙に匂いがあったりしたときは、抗生物質を使った点眼治療を行います。


これらの治療にかかる費用は、診察や検査代として5,000円から1万円ほどです。角膜炎などの病気のときはその治療費もかかります。また、手術を行うときには、3万円から5万円ほどかかることもあります。

犬の涙やけのケア方法は?涙やけの防止方法も紹介!

流涙症や涙やけを明確に予防する方法はありません。


ただし、原因となる逆まつ毛や目の周辺の被毛を定期的にカットしてあげることで少なからず予防できます。目の周囲のカットは安全のためにも専門の道具を使ったり、プロに頼んだりするなど注意が必要です。


また、瞳にあふれる涙を頻繁に拭ってあげることも予防につながります。水を含ませたティッシュやハンカチなどでやさしく拭き取ってあげると、細菌の繁殖を防ぐことができます。涙やけ拭き取りシートも販売されています。


きちんとケアしていても被毛が赤茶けてくることもあります。そんなときは、被毛の着色を抑えるドッグフードやサプリメントもありますので試してみてください。

犬の流涙症の予防法は?早期発見・早期治療が大切!

犬の流涙症を予防するのは難しいことです。先天的に鼻涙管に異常があったり、瞼の構造上どうしても流涙症にかかりやすい犬もいます。


また、鼻炎や結膜炎など他の病気がもとで流涙症となる場合もありますので、涙があふれ出たり、その他目の周辺に何らかの異常が見られるときには、早めに獣医さんに診てもらうことをおすすめします。


早期発見・早期治療することで、症状が悪化することを予防できますし、他の病気を併発することを防ぐこともできます。

流涙症にかかりやすい犬種や年齢、性別はある?

流涙症にかかりやすい犬は、眼球が大きくて、前に出ているような短頭種で、フレンチブルドッグ、シーズー、パグなどが挙げられます。また、顔の周りの被毛が長く目に刺激を受けやすい犬種もかかりやすく、トイプードル、マルチーズ、ヨークシャーテリアなどが挙げられます。


年齢で見ると、老犬に多く見られます。老犬になると角膜炎など他の目の病気になりやすく、それが原因で涙が増え、流涙症にかかりやすくなってしまいます。また、先天的に構造以上などがある場合には、若齢で発症することもあります。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

流涙症にならないように、気をつけていてもかかりやすい犬種などはどうしても病気になってしまいます。目の周辺に普段と違う症状が見られたら、かかりつけの獣医さんに相談すると安心です。


ただ、獣医さんに診てもらうと費用がかさみます。先ほどご紹介したように、手術を伴う治療であれば、5万円ほどかかってしまうこともあります。


そんなとき、ペット保険に加入していれば安心です。愛犬に最善の治療をしてあげることができますね。


最近はペット保険もいろいろなものが出ています。ほけんROOMでは、ペット保険に関する記事がたくさんあります。万が一のときに備えてペット保険への加入を検討するときには、ほけんROOMの記事を参考にしてみてくださいね。

まとめ:犬の流涙症は治る病気?

ここまで犬の流涙症についてご紹介してきました。

この記事は、

  • 犬の流涙症の症状や検査方法
  • 犬の流涙症の治療費やケアの仕方
  • 流涙症に気をつけたい犬種や年齢
  • もしもの時に備えたペット保険

というのが主な内容でした。


犬が流涙症になってしまったら、こまめに涙を拭き取ってあげるなどの処置が大切です。また被毛が赤茶けてしまったら、予防のためのドッグフードなどをあげてみるのもよいでしょう。


対策を取っていても、症状によっては手術を必要とするケースもあります。そんなときは、ペット保険に加入しておくと安心です。犬がかかる病気は流涙症の他にもさまざまなものがあります。まさかのときに備えて、早めにペット保険に加入されることをおすすめします。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事を多数掲載しています。ぜひご覧になってください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

ランキング

  • 【獣医師監修】犬が膿皮症になる原因はシャンプー?薬で治る?病気や対処方法を解説
  • 【獣医師監修】犬の血小板減少症とは?血が止まらない?症状や原因、治療法を解説!
  • 【獣医師監修】犬の脂漏症とは?原因から症状、治療法まで解説!
  • 【獣医師監修】犬の肝硬変とは?原因から症状、治療、予防まで解説!
  • 【獣医師監修】犬の急性肝炎とは?原因から症状、治療、予防まで解説
  • 【獣医師監修】犬の眼瞼炎とは?原因から症状、治療、予防まで解説!
  • 【獣医師監修】犬の胸水とは?原因から症状、治療法、予防まで解説!
  • 【獣医師監修】犬の副鼻腔炎とは?原因から症状、治療まで解説!
  • 【獣医師監修】犬の白内障とは?原因や症状、治療・手術費用、予防法を徹底解説
  • 【獣医師監修】犬のエプリスとは?原因から症状、治療まで解説!