【獣医師監修】犬の膀胱腫瘍とは?原因から症状、治療法まで解説!

犬の膀胱腫瘍をご存知ですか?原因ははっきり解明はされていませんが、血尿等の症状を引き起こし、エコー等の検査で診断されます。治療法としては手術や抗がん剤等が行われます。この記事では犬の膀胱腫瘍について、原因から症状、治療法、治療費、予防まで詳しく解説します。

犬の膀胱腫瘍(移行上皮癌)とは?余命はどれくらいなのか


あなたは犬の膀胱腫瘍についてご存じですか。


実際に犬を飼っていても「なんだか重そうな病気だな」と思うぐらいで、詳細はよくわかりませんよね。


膀胱腫瘍には扁平上皮癌や線維肉腫、平滑筋肉腫、血管肉腫、線維種、平滑筋腫、乳頭腫などさまざまな種類があります。そして犬の膀胱腫瘍のうちおよそ半数ほどが移行上皮癌であり、最も多くみられます。


腫瘍と聞くと、人間であれば入院や手術を要する病気なので、思った以上に重病であると思ってしまうでしょう。


また悪性の癌の場合、余命が短いイメージがあると思います。


犬の場合も、膀胱腫瘍にかかると余命はどのぐらいなのかを知っておきたいですよね。


今回「ほけんROOM」では、「犬の膀胱腫瘍の原因とどのような治療法があるの?」について

  • 原因と症状
  • 治療法、治療費、予防法
  • かかりやすい犬種と年齢
  • ペット保険に加入をして病気に備える
の4点を解説していきます。

記事を読んでいただければ、愛犬が膀胱腫瘍にかかった際の治療法や、病気にかからない予防法がわかると思うので、最後までご覧ください。

犬の膀胱腫瘍とは?原因や症状を詳しく解説!

犬の膀胱腫瘍は、移行上皮癌であることに触れましたが、そもそも何が原因で罹患するのでしょうか。


原因がわかっていれば、愛犬を少しでも病気から守ることができるでしょう。


なお万が一膀胱腫瘍に罹患した場合、どのような症状が出るのかを把握しておきたいですよね。


下記では、

  • 犬の膀胱腫瘍の概要
  • 原因と検査方法
  • 血尿等の症状について
の3点を解説していくので、愛犬が膀胱腫瘍にかかってしまった際に慌てないように、しっかりと覚えておきましょう。

そもそも犬の膀胱腫瘍(移行上皮癌)とは?良性なのかも解説!

膀胱腫瘍は、膀胱粘膜の一部から発生します。


なお犬の膀胱腫瘍のうち「移行上皮癌」と呼ばれる腫瘍は、悪性腫瘍です。


膀胱腫瘍のうちの多くがこの移行上皮癌に当てはまるものの、なかには良性の腫瘍やポリープも存在するので、すべてが悪性であるわけではありません。


移行上皮癌が発生しやすい場所は、尿管や尿道が膀胱に入る「尿道三角」で多く見られ、進行していくと尿が出にくくなることがあります。


よく似た病気に「膀胱炎」があり、初期症状が似ているので区別がつきにくいです。


基本的に、良性の腫瘍であれば切除をすることが可能です。


しかし悪性ですと、体の他の部位に転移する可能性もあり、腫瘍の発生部位や症状の進行具合などによって治療法が異なります。

犬の膀胱腫瘍の原因は?エコー等の検査方法も解説!

犬の膀胱腫瘍の原因として考えられるものは、

  • 肥満
  • 除草剤や殺虫剤への暴露
です。

なお診断は、
  • 血液検査
  • 尿検査
  • お腹の超音波検査
  • 造影検査
  • レントゲン検査
などを行い、膀胱腫瘍があるか否かの検査を行います。

エコーを用いて膀胱内を検査することで、腫瘍を見つけだせることを考えると、人間と同じような検査だということがわかるでしょう。

なおエコーを用いても腫瘍を見つけ出せない場合は、犬の尿道に膀胱カテーテルを挿入して検査をします。これは細胞診といって、膀胱腫瘍が疑われた場合に確定診断を行うために実施するものです。

この検査をしてもはっきりと移行上皮癌だと判断できない際には、手術を行った際に病理検査に出します。

犬の膀胱腫瘍の症状は?血尿等の症状を詳しく解説!

犬が膀胱腫瘍にかかると、尿に変化が見られます。


通常の犬の尿は、人間と同様に黄色みがかかっているものの、膀胱腫瘍にかかると血尿が見られることがあります。血尿の場合、尿が赤色やピンク色になります。


また頻尿も見られるので、尿が出る回数が多くなったときには、膀胱腫瘍にかかっている可能性があるので注意して見守ってください。


なお血尿や頻尿などの症状は、膀胱炎などと見分けがつきにくく、注意が必要です。


そのため素人が判断するのではなく、動物病院の医師の判断を仰ぐことが大切です。


初期の段階で病気を発見し治療できれば良いのですが、病気に気づかずに進行してしまうと、尿管閉塞を起こして尿を出せなくなったり、尿を溜められなくなる症状が見られます。

犬の膀胱腫瘍の治療法、治療費、予防法を詳しく紹介!

愛犬が膀胱腫瘍にかかって、苦しむところを見るのは辛いですよね。


そのため飼い始めたころから膀胱腫瘍について知識を持っておくと、万が一の際にて適切に対処できます。


膀胱腫瘍に罹患した際には、どのような治療法を施し、治療費はいくらぐらいかかるのでしょうか。


また病気を予防する方法をあらかじめ知っておきたいですよね。


下記では、

  • 犬の膀胱腫瘍の治療法
  • 予防法
の2点を解説していきます。

治療の過程については大事な部分なので、しっかりとお勉強をしておきましょう。

犬の膀胱腫瘍の薬や手術等の治療法、治療費用を紹介!

犬の膀胱腫瘍の治療は、抗がん剤を用いた治療が必要になるケースがほとんどです。


移行上皮癌の場合、膀胱三角での発生が多く見られますが、この部位に発生した場合は完全に切除することが難しく、再発や転移のリスクが高いので、抗がん剤を用いることが必要です。


なお膀胱三角部に腫瘍がある場合、膀胱全摘手術を施すことがあるものの、抗がん剤治療に比べてメリットが大きいとも言い難い状況です。再発や転移のリスクがある、尿が垂れ流しになる、寿命がすごく伸びるわけではないといったデメリットがあります。


治療費用に関しては、目安として10万円以上はかかります。


万が一に備えてペットが健康なうちからペット保険に加入しておくのがおすすめです。

犬の膀胱腫瘍の予防法は?異常があればすぐに動物病院へ行こう

愛犬を膀胱腫瘍から守る方法は、肥満に気を付けることと、除草剤や殺虫剤に触れさせないことです。


犬がかわいいからといって、必要以上に餌を与えてしまうと肥満の原因になるため、毎日の食事に気を付けることが大切です。


ただ一般的に膀胱腫瘍は予防が難しい病気です。そのため早期発見・早期治療が大切です。ペットに何か異変があったらすぐに動物病院に連れていくようにしてください。

膀胱腫瘍になりやすい犬種や年齢、性別はある?

膀胱腫瘍になりやすい犬種には、

  • ビーグル
  • シェットランド・シープドッグ
  • ウエスト・ハイランド・ホワイトテリア
などが挙げられます。

これらの犬種が罹患しやすいといわれているものの、どの犬種にも発生する可能性はあるため、日ごろからおしっこの状態などをよく観察するようにしましょう。

なお年齢で見ると、高齢の犬(またはシニア犬)がかかりやすいです。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

犬が罹患しやすい病気は、膀胱腫瘍を含めて他にもたくさんあります。


普段から病気には気を付けていても、いつ何が起こるかわからないので、万が一の際に安心して治療を受けさせてあげたいですよね。


そのようなときに役立つものは、ペット保険です。


近年では、月々1,000円以下で加入できるペット保険が増加しているので、家計の負担にならない程度でペットを守ることができます。


人間と同様に、ペットにも十分な治療が受けられるような環境が整っているので、ぜひ保険に加入することを検討してみてはいかがでしょうか。


万が一のお守りのような感覚でペット保険に加入しておくと安心できますね。


またほけんROOMには、ペット保険に関する記事が多数掲載されているので、参考にしてみてください。

まとめ:犬の膀胱腫瘍とは?

この記事では「犬の膀胱腫瘍の原因とどのような治療法があるの?」を解説していきましたが、いかがでしたか。


記事の要点は、

  • 犬の膀胱腫瘍は膀胱にできる癌のことで、ほとんどが悪性腫瘍である。症状としては、血尿や頻尿が見られ、進行すると尿が詰まることがある。
  • 治療には抗がん剤を用いたり、手術で膀胱を全摘する処置がとられる。また予防法としては、肥満に気を付けることと除草剤や殺虫剤に触れさせないことが挙げられる。
  • 犬が病気にかかったときのお守りとして、ペット保険に加入する方法がある。
の3点です。

膀胱腫瘍にかかると、辛い治療を受けたり場合によっては手術を受けたりする必要が出てきますが、日々の生活を見直すことで予防することも可能です。

愛犬を病気から守ることを心がけるとともに、万が一の際に安心して治療が受けられるようにペット保険に入ることを検討することも大切です。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されているので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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