【獣医師監修】猫の外耳炎とは?原因から症状、治療法、予防まで解説

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猫の外耳炎をご存知ですか?アレルギーや間違った耳掃除等が原因で、外耳の炎症等の症状が引き起こされます。慢性化・悪化すると膿やふらつきもみられます。治療としては抗生物質や点耳薬を投与します。この記事では猫の外耳炎について、原因から症状、治療法まで解説します。

猫の外耳炎は完治する?原因から症状、治療費まで詳しく解説!

愛猫とスキンシップを取っている際に、耳の周りに傷がついていいることに気付いたり、耳を掻いている回数が増えていた場合、外耳炎になってしまっている可能性があります。外耳炎は耳の病気の一つですが、どのように対処したらいいのか悩んでしまいますよね。


そもそも、外耳炎はどの様なことが原因で発症してしまうのでしょうか?原因が分かれば、予防もできるのではないかと思います。


今回「ほけんROOM」では、

  • 猫の外耳炎とは?
  • 原因や症状について
  • 治療法や予防法は?
  • かかりやすい猫種や年齢
  • もしもの際のペット保険

についてご紹介していきたいと思います。


この記事をお読みいただければ、猫の外耳炎について、症状や原因などが詳しくお分かりになるかと思います。ぜひ最後までお読みください。

猫の外耳炎とは?原因や症状を詳しく解説!

猫と言えばピンと立っている耳を想像する方は多いと思います。ピンとしているため通気性が良くなり、垂れ耳の多い犬よりも外耳炎にかかケースは少ないのですが、それでもかかってしまう場合があります。


外耳炎になってしまうと、治療は必要なのでしょうか?放っておいても治ると考えてしまう方もいるかと思います。なぜ発症してしまうのかも気になりますよね?


ここでは、

  • 猫の外耳炎とは?
  • 何が原因となるのか?
  • 症状はどの様な感じなのか?

について解説していきたいと思います。

そもそも猫の外耳炎とは?治らない・繰り返す病気なのか

そもそも猫の「外耳」がどの部分なのか分からない方が多いと思います。


猫の耳は3つに区分されており、私たちが普段耳と呼んでいる耳介から鼓膜までが外耳、鼓膜より内側の中耳、さらに内側の内耳に分けられています。外耳炎は鼓膜より外側の外耳に炎症を起こしてしまう病気です。


通常、耳の掃除などを行わなくても自浄作用によって、自然と奥から溜まった老廃物などが排出されてきます。しかし、外耳炎を起こしてしまっている場合、自浄作用自体が崩れてしまっているため、治療を行う必要があります


また、原因によっては一度治療を行い治したとしても、また再発してしまう事もあるのです。


外耳炎を放置してしまうと、炎症が広がり中耳炎などになってしまう事もあるため、外耳炎が疑われる場合は早めに動物病院を受診するようにしましょう。

猫の外耳炎の原因とは?アレルギーや耳掃除等の原因を解説!

外耳に何らかの異常が起こり、発症することとなりますが、異常の原因として考えられるものには、

  • 細菌・真菌感染
  • 寄生虫
  • 異物
  • アレルギー

などによる炎症があります。


外耳炎ではそもそも耳に常在している細菌や真菌が繁殖してしまう事が原因となることがあります。特に、耳の中に水が入ってしまったり、湿度が籠ってしまうような場合に細菌んなどが繁殖しやすくなります。


細菌によって耳垢に違いがあり、細菌では黄色いものやどろっとしたものが、真菌では茶色っぽいものが耳垢として排出されることが多くなります。


寄生虫の寄生により発症するケースもあります。「耳ダニ」というダニが寄生することがあり、この耳ダニが寄生することで炎症を起こしてしまいます。この場合は黒い耳垢が大量に排出されます。


耳に何らかの異物が入ってしまい、炎症を起こすこともあります。植物の種子や、場合によっては耳にできた腫瘍などが原因となることもあります。


アレルギーが引き金となっている場合もあります。アレルギーを持っている食べ物などを食べてしまった場合、耳の炎症に繋がることもあるのです。

猫の外耳炎の症状は?外耳の炎症等の症状を紹介!

耳を痒がっていることで、病気にかかっていることに気が付く方は多いと思いますが、その他に症状としては、

  • 痒がる・痛がる
  • 赤みがある
  • 悪臭がする
  • 耳垢が多い
  • 頭を振る

などが挙げられます。


耳が痒くなるのは主な症状ですが、炎症がひどい場合は痛がることもあります。気になるため、耳を床にこすりつけたり、頭をよく振るような症状も見られます。


人が炎症を起こしている場合と同じように、患部が赤みがあるように見えたり、触った時に熱を持っているようにも感じる場合があります。


細菌などが繁殖している場合、いつもと違う悪臭がします。さらに、耳垢の量が増えたり、いつもと違う感じになることがあり、細菌や真菌が繁殖している際の特徴となります。

猫の外耳炎の治療法や治療費、予防法を詳しく紹介!

外耳炎は細菌などの感染やダニの寄生によって炎症を起こしてしまう事をご紹介しました。発症してしまった場合、細菌の繁殖などを起こしているため、耳の自浄作用働かない状態になってしまいます。そのため、放っておいても治ることはなく、治療が必要となってきます。


この治療ですが、発症した原因によって治療方法が変わってきます。また、原因が分かったため、どのような予防方法がいいのかも気になるかと思います。


ここでは、

  • 外耳炎の治療法や治療費
  • 予防方法

について詳しくご紹介していきます。

猫の外耳炎の点耳薬や手術等の治療法、治療費用を紹介!

外耳炎の治療は原因ごとに治療方法が異なります。治療方法は異なりますが、原因となっているものを取り除くことが基本となります。


主な治療法としては以下のようになっています。

原因治療法
細菌抗生剤の塗布
真菌抗真菌剤の塗布
耳ダニ駆虫薬の塗布
異物異物の除去
アレルギーアレルギー物質の除去
これらの治療と同時に、耳掃除などを行うことが多くなります。また、アレルギーの場合、検査をする必要も出てきます。

異物が腫瘍などであった場合、腫瘍を取り除く手術も必要となります。

ただし、炎症がひどい場合や、痛みが強い場合は、まずは抗炎症剤などを使用してから、耳の洗浄などを行うことになります。


治療費としては、日本獣医師学会の調べた結果では、50%以上の外耳処置で1,000~2,000円という結果になっていました。(日本獣医師学会診療料金調査結果


基本的な外耳炎では、これに診察料や点耳薬の費用などで、治療費としては2,000~5,000円程度になるようです。


しかし、症状が重い場合や、手術が必要となる場合は、これよりも高額な治療費が必要になります。

猫の外耳炎の予防法は?異常があればすぐに動物病院へ診せよう

外耳炎を予防する方法としては、耳を清潔に保つことが重要です。


特に、中が濡れてしまい湿った状態が続くと、細菌や真菌が繁殖しやすい状態となってしまいます。このようなことが起きないよう、シャンプーを行った後や、雨で濡れてしまった際には、コットンなどの柔らかいもので、耳の入り口を優しく拭くようにしましょう。


耳を清潔にする、ということを聞くと、耳の掃除をしなくては、と考える方は多いと思います。確かに、犬の場合は外耳炎の予防法としては有効です。


しかし、猫は犬とは違い、耳洗浄を行うことで、ふらつきや眼振などが起こる可能性もあるため、入り口を優しく拭く程度にしておくことをおすすめします。

外耳炎にかかりやすい猫種や年齢。性別はある?

外耳炎について詳しくお分かりになったかと思いますが、発症しやすい猫種や年齢などはなるのでしょうか?


発症しやすい猫の特徴としては、

  • 折れ耳
  • アレルギーを持っている
  • 外を出歩いている

などが挙げられます。


折れ耳の猫としてはスコティッシュフォールドが有名ですね。このような折れ耳は湿気が溜まりやすいため、外耳炎を発症しやすい猫となっています、スコティッシュフォールド以外にも、アメリカンカールマンチカンなども発症しやすいと言われています。


外を出歩いている猫も、雨などの水分が中に入ってしまい、そのままの状態となってしまう事が多いため、発症しやすくなっています。また、耳ダニに感染する可能性も高くなります。


アレルギーを持っている猫も、原因の1つとなっているため、かかりやすいです。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

猫の外耳炎について症状や治療法についてご紹介してきました。このように、猫も病気になってしまう事が多々あります


病気やケガをした際に受診する動物病院は、人の病院とは違い、治療費は飼い主さんの全額自己負担となることを忘れないでください。


外耳炎の治療費は数千円で済むかもしれません。しかし、ひどくなってしまったものや、慢性的な場合は、何度も通院が必要となり、治療費はどんどん高額になっていきます。


また、外耳炎以外の重い病気や大きなケガを負ってしまう事も考えられます。このような場合、手術が必要となることもあり、治療費として10万円以上請求されることもあるのです。


このような事態に備えて、ペット保険へ加入しておくと、高額な治療費に備えることができ、安心です。


ほけんROOMではペット保険に関する記事も多数掲載しています。興味のある方は是非参考にしてください。

まとめ:猫の外耳炎は治る病気?

いかがでしたか?ここでは猫の外耳炎について、症状や原因、治療法についてご紹介しました。


ここでご紹介したことは、

  • 猫の外耳炎は外耳が炎症を起こしてしまう病気
  • 主な原因は、細菌・真菌感染、寄生虫など
  • 症状は耳の痒み・痛み・赤み・悪臭、耳垢が増える、頭を振るなど
  • 治療法は、それぞれの原因に合った薬剤の塗布や耳掃除
  • 耳を清潔に保つのが予防に繋がる
  • かかりやすい猫は、折れ耳の猫、アレルギーを持つ猫、外を出歩いている猫など
  • 万一の高額な治療費に備え、ペット保険に加入しておくことがおすすめ

になります。


猫が耳を気にしている場合、外耳炎になってしまっている可能性があります。そのうち治るだろうと放っておいてしまう方もいるかもしれませんが、外耳炎は自然に治らないため、どんどん悪化してしまう事になります。


悪化してしまうと、治療が長期間にわたってしまう事になり、さらには中耳炎など、炎症が広がってしまう事に繋がるため、異常に気付いた場合は早めに病院を受診してあげるようにしましょう。


ほけんROOMでは他にもペットに関する記事を多数掲載しています。興味のある方は是非参考にしてください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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