【獣医師監修】猫の水頭症とは?原因から症状、治療費まで解説!

猫の水頭症をご存知ですか?原因は先天性のことが多く、頭部がドーム状になる、てんかん発作が出る等の見た目にも分かる症状を引き起こします。治療はステロイド等の薬や手術が行われます。この記事では猫の水頭症について、原因から症状、治療法、治療費、予防法まで解説します。

猫の水頭症とは?完治する病気なのかも解説!

この記事をご覧のあなたは、猫の水頭症について調べておられるかもしれません。


動物も人間と同じく先天性の病気を持って生まれてくることがあり、あとになって病気であることが発覚する場合もあります。


特に脳に直接的な影響を及ぼす「水頭症」は人間だけではなく、犬や猫などペットとしてよく飼われる動物も発症する可能性があるということを知らなかった、という方も多いのではないでしょうか。


そこで今回「ほけんROOM」では、

  • 猫の水頭症はどのような症状を引き起こすのか?
  • 猫の水頭症は治療が可能?
  • 猫の水頭症は予防が可能か?
  • 水頭症にかかりやすい猫種や年齢はあるのか?

主に以上の点を取り上げていきます。


この記事を読んでいただければ、飼っている猫の違和感に気付いてあげたり、これから猫を飼っている方がどのようにして病気と向き合っていくかを考えるきっかけになることでしょう。


ぜひ最後までご覧ください。

猫の水頭症とは?特徴や原因、症状を詳しく解説!

猫を飼っている誰もが愛猫の健康を気にかけ、健康的な生活を送り、病気にならないよう気を付けておられることでしょう。


しかし、中には単なる生活習慣の改善や食生活では防ぐこともできない病気もあり、そのような病気のリスクついて多くの方が不安になっているのも確かです。


今回取り上げる「水頭症」もその一つなのですが、人間でも発症する水頭症は、猫の場合どのような症状があらわれるのでしょうか。


まず、猫が発症する水頭症という病気の特徴や原因を取り上げていきます。

そもそも猫の水頭症とは?寿命が縮んでしまう病気なのか

脳を起因とする病気は数多くありますが、それが外見にも表れるような症状はそう多くはありません。


その中でも「水頭症」は人間であればおよそ500人に一人が発症する病気であるとされており、とりわけ猫が発症する水頭症は子猫の時から分かるような先天性のものが多いです。


そもそも水頭症とは、簡単に言えば、脳の中に水が溜まり脳を圧迫することで様々な症状が引き起こされるものです。


脳の周辺には脳室という脳脊髄液が溜まる空間がありますが、その脳脊髄液が溜まりすぎると脳室が膨張し、脳が圧迫され、脳が正常な機能を果たせなくなります。


脳室の膨張により、外見でも頭部の一部がドーム状に膨らむ等の症状が出たり、歩行障害、ご飯を食べない、痙攣、重症の場合は昏睡状態になることもあります。


症状が発覚した段階で適切な治療を施さないと死に至る病気でもあり、早期発見・早期治療が求められます。

猫の水頭症の原因は?遺伝的なものが多い!

脳が圧迫されることで様々な症状を引き起こす水頭症ですが、そもそもなぜ水頭症を発症してしまうのでしょうか。


水頭症を発症する原因は主にそれが「先天性」であるか「後天性」であるかによって異なります。


猫が先天性の水頭症である場合は、原因は遺伝性である場合が多く、その多くは水(脳脊髄液)の通り道が狭まることで引き起こされます。


ただし後天性の水頭症に関しては、それが外傷による脳内出血が原因であったり、腫瘍によって脳脊髄液の流れが止まることが原因である等、一概には言えません。


猫の水頭症であってもすぐに検査をすれば分かるので、どちらにしても猫の様子がおかしいと分かった段階で検査を受けさせることが推奨されます。

猫の水頭症の症状は?てんかん発作や見た目等の症状を解説!

では、猫が水頭症になったら主にどのような症状が見られるようになるのでしょうか。


まずひと目で分かる症状として、頭部がドーム状にふくらむ、という典型的な水頭症の症状があります。


この症状はまさに脳室に水が溜まっている状態であり、脳が圧迫されている状態です。


症状は生まれてから何カ月も経過しないうちに見られることもありますが、半年以上経過してから発症する場合もあります。


さらに、

  • 同じ部分をぐるぐるあるき続けたり、ふらふらする(歩行障害
  • 元気がなく、食欲がない
  • 寝ていることが多くなる(嗜眠
  • 目がはっきり見えてないような様子や斜視、重症化すると失明に至る
  • けいれん、てんかんのような症状
このような症状が見られます。

また、いわゆる「しつけ」をきちんとおこなっているのにも関わらず従うことができない、というような学習能力の低さも症状として表れることがあります。

猫の水頭症の治療法や治療費、予防法を詳しく解説!

ここまでは、猫の水頭症においてどのような症状が見られるのか、という点を取り上げてきました。


実際のところ多くの方が気になる点が、そもそも水頭症は治療が可能なのか、また治療が必要な場合どのくらいの費用が掛かるのか、という点でしょう。


その点を次から取り上げていきます。

水頭症のステロイド等の治療法や、手術費用等の治療費を紹介!

猫が水頭症であることが分かった場合、どのような治療を行うことが可能なのでしょうか。


1つ目に、ステロイドや利尿剤等の薬を投与するという方法があります。


これは症状を緩和することを目的とした内科的治療となりますが、ステロイドや利尿剤を投与することによって脳圧を下げ、症状を抑えることが可能です。


費用は病院によって異なりますが、ステロイドか利尿薬のみであれば一週間分が1000円から2000円と比較的安価で治療が投薬が可能です。


2つ目は、手術によって脳室とお腹(腹腔)をシャントチューブという特別な管でつなぎ、脳脊髄液を退避させるという方法です。


この方法によって脳室に脳脊髄液が溜まることを防げますが、合併症等のリスクが存在するため、すべての水頭症を患う猫にこの手術が行えるわけではありません。


こちらも病院によって手術費用が異なりますが、人間のように保険が効かないため、手術費用が30万円を超えることもあります。

猫の水頭症の予防法は?外傷を防ぐ様にしよう

猫を飼っている方、またはこれから猫を飼おうとしている方は、当然ながら愛猫は水頭症になってほしくない、と思われていることでしょう。


では、そもそも水頭症は予防することが可能なのでしょうか。


まず、先天性の水頭症である場合は原因が遺伝性であるため、予防することは難しいでしょう。


後天性の水頭症に関しても根本的な予防は難しいですが、外傷や腫瘍によって引き起こされる場合が多いため、できるだけ外傷を避けるような飼い方をする、という方法があります。


たとえ猫であっても高いところから落下するのを防ぐような家具配置にしたり、必要な時以外はできるだけ室外に出さないようにする、という手段を取ることができます。


それによって水頭症になることを完全に防げるわけではありませんが、少なくとも「飼い方」によって猫が水頭症になるリスクを下げることは可能です。

水頭症にかかりやすい猫種や年齢はある?

猫が水頭症を発症しやすい年齢や、品種はあるのでしょうか。


すでに取り上げたように、先天性の場合は出生後数ヶ月から半年以内と、短い期間で症状が見つかることが多い傾向にありますが、後天性の場合はその限りではありません。


また、水頭症は一般的に「シャム」という猫種が水頭症を発症しやすい、とされています。


シャムは斜視になりやすい品種でもあり、単に先天的な内斜視であればほぼ問題ありませんが、それが水頭症等の脳の病気を起因としている場合は、治療が必要です。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

今まで取り上げたように、猫の水頭症は猫自身にとっても、また飼い主にとっても簡単な病気ではありません。


内科的治療によってある程度症状を抑えることができますが、症状が進行している場合は外科的治療も必要になることがあるからです。


そこで問題になってくるのが、人間のように保険が効かない高額な「治療費」です。


当然ながら愛猫を助けたいという意思はあっても、あらかじめ病気を予知して準備していないと20万円、30万円といったお金はすぐに用意できないかもしれません。


そこで飼い主が活用できるのが、「ペット保険」です。


ペット保険とはその名の通り犬や猫等のペットに掛けることができる保険であり、

  • 通院・入院補償
  • 手術費用の補償
  • 病気以外の賠償責任補償

このようなペットの怪我や水頭症を含む病気に関する治療費用の補償を受けることができます。

参考:アクサダイレクト ペット保険


保険によっては補償内容を充実させるか、保険料を抑えるかどちらかを選ぶことができるようなペット保険もあり、それぞれのニーズに答えられます。


ほけんROOMでは、そのような「ペット保険」に関する記事も多数掲載しておりますので、ペット保険に加入することを考えている方は、ぜひ参考になさってください。

まとめ:猫の水頭症とは?完全に治る病気なのか

今回は猫の水頭症に関して様々な点を取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは、

  • 猫の水頭症は、歩行障害や摂食障害、意識障害等を引き起こすことがある
  • 猫が水頭症になった場合、ステロイド等を用いた内科的治療や、手術を行う場合もある
  • 先天性の水頭症は予防が難しいが、後天性の水頭症に関してはリスクを下げることが可能
  • 先天性の水頭症は生後数ヶ月で症状が見られ、主にシャムという猫種が発症しやすい
以上の点となります。

猫の水頭症は必ずしもすぐ死に至るような病気ではありませんが、適切な治療を行わないと命に関わる病気でもあります。

高額になりうる治療費が愛猫を助ける足枷となってしまわないためにも、ペット保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。

ほけんROOMではこの記事以外にも役に立つ記事を多数掲載していますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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