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猫の角膜潰瘍をご存知ですか?眼球や角膜に傷がつくことが原因で、悪化すると最悪失明等の症状を引き起こします。治療は目薬や手術が多く、ワクチン接種等の予防法もあります。この記事では猫の角膜潰瘍について、原因から症状、治療法、治療費、予防法まで解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫の角膜潰瘍とは?目薬や手術で治る病気なのか

あなたは、猫の角膜潰瘍について耳にしたことはありますか。


その名前から、眼に関する病気であることは想像ができますよね。


角膜潰瘍とは、猫の眼球や角膜に傷が付くことが原因で、悪化すると失明の原因になる可能性があるほど怖い病気です。


治療方法には、目薬を差しながら様子を見ることと手術をする手段があります。


またどのような予防をすれば角膜潰瘍にならずに済むのか、万が一かかってしまった際にはいくらぐらい治療費を必要とするのか気になりますよね。


そこで今回「MOFFME」では「猫の角膜潰瘍の症状と治療法」について

  • 原因と症状
  • 治療法、治療費及び予防法
  • 角膜潰瘍にかかりやすい猫種や年齢
  • ペット保険の必要性
の4点を解説していきます。

記事を読んでいただければ、飼い猫が角膜潰瘍にかかった際に落ち着いて行動ができると思うので、ぜひ最後までご覧ください。

またMOFFMEでは、ペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

猫の角膜潰瘍とは?原因や症状を詳しく解説!

猫の角膜潰瘍とはどのような病気なのでしょうか。


冒頭で、眼に関する病気であるとご紹介したため、重症化してしまうと猫の生命を脅かす危険性があると思われた方が多いと思います。


しかし角膜潰瘍の知識を持っていることで、万が一飼い猫が罹患した際に正しい行動ができると考えます。


下記では、

  • 猫の角膜潰瘍の詳細
  • 角膜や眼球に傷ができることが原因
  • 罹患したときの症状
の3点を解説していきます。

角膜潰瘍について詳しく述べているため、しっかりお勉強しておきましょう。

そもそも猫の角膜潰瘍とは?自然治癒では治らない病気なのか

猫の角膜潰瘍とは、眼球の表面にある透明な膜に傷が付く症状です。


一見、眼球が充血しているようにも思えるので、見た目だけでは角膜潰瘍だと判断することは難しいでしょう。


そのため疑わしい症状が出たら、医師の診断を受けることが大切です。


なお角膜潰瘍は、点眼薬を用いて治療を進めていきます。


この点眼薬は、涙を補って分泌を促す種類や感染抑制のための抗菌薬や、血液から作成する点眼薬が症状に応じて使用されます。


また基本的に、自然治癒で完治することはないので、必ず点眼薬を使って治療をしていくこととなります。


さらに角膜に穴が開いているなど症状が悪化している場合は、手術が必要です。


猫の角膜潰瘍は、飼い主の治療だけで治るのは難しいので、必ず医師に診断をしてもらいましょう。

猫の角膜潰瘍の原因は?角膜や眼球に傷ができることが原因!

猫の角膜潰瘍の原因について、詳しく知りたいですよね。


猫の角膜潰瘍の原因は角膜に傷がつくことです。傷がつく原因として、

  • 外傷
  • 異物
  • 異所性睫毛

が挙げられます。ヘルペス等の免疫疾患は悪化因子であるが原因ではありません。


なお角膜潰瘍は、猫だけでなく他の動物にも見られる症状です。

他の動物を飼った経験のある方が、眼を見ただけで病名の症状がつくかもしれませんね。

このような身近な病気であるため、いつどの猫が罹患してもおかしくありません。

猫の角膜潰瘍の症状とは?どんな症状が出るのか

猫が角膜潰瘍に罹患すると、どのような症状が出るのでしょうか。


具体的には、

  • めやにが多くなる
  • 眼が充血する
  • 涙の量が増加する
  • 眼の周りを擦る
  • 痛みに耐えようとしきりに動き出す
のような症状が見られるので、普段の様子と違うことが飼い主にもわかると思います。

眼の周りに異物があるような感覚を覚え、しきりに擦ろうとしたり、眼が充血する症状が見られます。

なお角膜潰瘍は、痛みがあることが特徴なので、痛みに耐えようと普段以上に動き回る行動も見られると考えます。

飼い猫が苦しんでいる姿を見るのは、辛いものがありますよね。

このような行動を目にした際には、猫の体に普段とは異なる異変が起きていることが予測されるので、注意深く見守り早急に病院に連れて行くようにしましょう。

猫の角膜潰瘍の治療法や治療費、予防法を詳しく解説!

愛する猫が角膜潰瘍に罹患してしまったら、一刻も早く治療をしてあげたいですよね。


またあらかじめ予防法を知っておけば、猫を病気にかからせない対策を取ることもできるので、猫を飼っている方はぜひとも覚えておきたいところです。


さらに角膜潰瘍に罹患した場合、病院での治療費はいくらぐらいなのでしょうか。


下記では、

  • 治療法と治療費の概要
  • 予防法
の2点を解説していきますので、万が一の際に慌てないようにしっかり覚えておきましょう。

猫の角膜潰瘍の目薬等の治療法や、手術費用等の治療費を紹介!

猫の角膜潰瘍の治療は、基本的に点眼薬(目薬)を用いて進めていきます。


点眼に使用されるのは、ヒアルロン酸ナトリウム(角膜保護剤)ですが、潰瘍の症状が重い場合は自分の血液で作る「自己血清点眼」を用いて治療をします。また抗生剤の点眼も併用されます。


さらに症状によっては、点眼剤ではなく内服薬や注射を投与することがあるので、猫の状態によって適切な治療法が採用されます。


なお実際の治療費用は、どのぐらいかかるのか気になりますよね。


軽傷の場合の一例ですが、治療期間2週間・通院回数3回で、合計の治療費用は21,434円であった事例があります。


また手術費用は内容にもよりますが、高度な技術を必要とするものですと、約100,000円はかかります。


このように、治療費の準備も忘れずにしておく必要があります。

猫の角膜潰瘍の予防法は?ワクチン接種等が有効!

飼い猫を角膜潰瘍から守るには、どのような対策をするのが良いのでしょうか。


一番は、眼に異常を発見した際には、できるだけ早めに医院に連れて行くことです。


人間にとっても同じですが、猫にとっても眼は大事な器官なので、病気にかかることで失明をする危険性があります。


なお角膜潰瘍は、発見が遅れるほど治りにくくなる病気なので、目やにの増加や結膜が充血するような症状が見られた際には、すぐに医院に相談をしましょう。


気になる症状を早く発見するほど、悪化するリスクが減少します。


日常生活では、完全に室内で飼育をして外傷から身を守ったり、他の猫との触れ合いを避けることで予防効果があります。


さらに角膜潰瘍を予防するには、原因となる猫ヘルペスウイルスに効果があるワクチン接種をすることも推奨されます。

角膜潰瘍にかかりやすい猫種や年齢はある?

角膜潰瘍は、特定の描種が罹患しやすいわけではなく、すべての猫にかかるリスクがあります。


一例として、似たような病気である角膜黒色壊死症になりやすい描種には

  • ペルシャ
  • ヒマラヤン
  • シャム
が挙げられるので、これらは角膜系の同様の病気のリスクも高いことが考えられます。

なお罹患しやすい年齢も一概には言えないものの、草むらに顔を突っ込んでみたり、他の猫と喧嘩をしやすいとリスクも大きいので、比較的若くて活発な猫が角膜潰瘍にかかりやすいと予測します。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!


今や「ペットも家族の一員」と言われるように、猫を大切に飼育している家庭が多いと思います。


しかし動物も人間と同様に、いつ病気にかかるかわかりませんよね。


万が一角膜潰瘍などの病気に罹患をした際に、十分な治療をしてあげられるように、日頃からペット保険に加入することをおすすめします。


ペット保険は、猫でも加入ができますし、各保険会社からさまざまな商品が売り出されています。


なお月々の保険料が1,000円以下で加入できる商品が増えているので、家計に負担をかけずにペットを守れることが、飼い主たちから良い評判を得ています。


またMOFFMEでも、ペット保険に関する記事を多く掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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まとめ:猫の角膜潰瘍とは?適切な治療で完治する病気!

この記事では「猫の角膜潰瘍の症状と治療法」について解説していきましたが、いかがでしたか。


記事の概要は、

  • 角膜潰瘍は、眼球に傷が付くことで発症する。しかし治らないわけではなく、点眼薬や内服薬、注射を投与することで完治する。
  • 症状は、目やにの増加や結膜充血、かゆみや痛みが出てしまうことが見られる。
  • 予防をするには、日常的に室内で飼育することや、他の猫との関わりを避ける方法がある。この他、ワクチン接種も可能である。
の3点です。

角膜潰瘍は、正しく治療をすることで完治できます。

大切な愛猫が角膜潰瘍にかかり、苦しんでいる姿を見たくないですよね。

予防をするために、常日頃から猫の健康状態を観察したり、外傷を負わせないように育てていきましょう。

MOFFMEでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されているので、ぜひご覧ください。